2015年5月26日火曜日

吃音は早期発見早期介入が大切らしい、この時期に吃っていいんだよと教えるのはNGのよう。

2015年5月22日、東京言友会にて国立障害者リハビリテーションセンターの研究員さんが話をした。その中で強く印象に残った発言がある。

 「小学校低学年の時期に適切な介入ができれば吃音が成人になるまえに良い方向に変化する可能性が高いのではないか?」
※おそらくリッカムプログラムなどの日本で現在はじまった吃音に対するアプローチを利用しているのかもしれない。国立障害者リハビリテーションセンターに通院できるお子さんはラッキーかもしれない。


↑これを聞いて( ゚д゚)ハッ!と気付かされたのは
小学生、中学生、高校生と保護者を集めて当事者にも保護者にも「おおいに吃っていいんだよ」と教えている集団である。

吃音当事者の大学生や社会に居場所があって働けている社会人、その教えに傾注する教師教員が「おおいに吃っていいんだよ。吃音があっても皆、働けているよ」と小学生、中学生、高校生に教えるわけである。

もしかしてこの大切な時期にそこに小学生のときにその団体に通ってしまうことで将来的に吃音に悪影響を与えている。もしかしたら良い方向にいくかもしれない可能性を潰しているのではないか?と。そもそも言語野の発達は6歳位までが急速だったはずなので、吃る方法を学習してしまっては意味がないのかもしれない。

高校生か大学生でも吃音が継続していれば、「おおいに吃っていいんだよ」や「精神障害者保健福祉手帳の取得」も視野に入るだろう。

親御さんはどう決断するか?
「おおいに吃っていいんだよ。吃音があっても誰も何も言わないよ。就職できるよ」という宗教を信じるか?
「エビデンスに基づいた吃音支援」という医学を信じるか?そしてその後上手く行かなければ、おおいに吃るのも障害者手帳取得も選択すればいいのではないか?


■DSM-5によると 8歳時点の症状がその後に影響するそうだ。
病状の発展と経過
小児期発症流暢症、または発達性吃音は罹患者の80~90%が6歳までに発症し、発症年齢の範囲は2~7歳である。発症は潜行性であることも、より突発的であることもある。典型的には、非流暢性は1つの語句の中の最初の単語、または長い単語の最初の子音の繰り返しをもって徐々に始まる。子どもは非流暢性には気づかないかもしれない。この障害が進行するにつれて、非流暢性はより頻回で妨害的となり、発言の中で最も意味をもつ単語や語句において生じる。子どもが会話の困難に気づくようになると、人前で話すことの回避や短く単純な発言を用いるなど非流暢性や感情的反応を避ける機制が生じてくるかもしれない。縦断研究は65~85%の子ども達がこの非流暢性から回復し、8歳時の流暢症の重症度が青年期以降の回復または持続を予測することを示している。


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