2014年10月11日土曜日

NHK連続テレビ小説「マッサン」のマッサンは発達障害者か?

マッサン公式HP
http://www.nhk.or.jp/massan/

【引用】http://www.nhk.or.jp/massan/story/index_01.html
第2週 10月6日〜10月11日
災い転じて福となす
結婚への大反対の中、互いの愛を確かめ合った亀山政春(玉山鉄二)と妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は広島を発つことを決意する。母・早苗(泉ピン子)から菜箸を受け取ったエリーは、いつか二人の結婚を認めてもらおうと強く誓い大阪へと旅立つのだった。その車中、名前が呼びづらいと政春を「マッサン」と呼ぶことにするエリー。二年ぶりの職場・住吉酒造を訪れると、社長・田中大作(西川きよし)をはじめ社員たちは大歓迎。そこで運命の男・鴨居欣次郎(堤真一)との出会いも果たす。しかし、エリーとの結婚を告げると状況は一変。なんと大作は政春を娘・優子(相武紗季)の婿にと考えていたのだ。寝耳に水の政春に困惑するエリー。政春が帰国した暁には婿に迎えるつもりで留学させたと告げる大作であったが、政春は全く気が付いていなかったのだ。 誤解を解こうとするも、二年間必死に花嫁修業に打ち込んできた優子には理解されず、結婚を白紙にする代わりに会社を辞めるよう宣告されてしまう。優子の怒りの中にマッサンへの密かな恋心をみたエリーは、何とか結婚を認めてもらおうと奮闘するが、逆に優子のいじめがはじまって・・・。


●注意:役者のセリフについては正確に覚えてはいません。

この第2週の放送内容だが。
簡単に説明すると、マッサンがウイスキー留学を終えて日本に帰国して、留学させてくれた職場に妻のエリー同伴で2年ぶりに訪れる。そしてそこで、職場の皆さんに「結婚しました」って報告をする。するとどうだろう。住吉酒造社長夫妻とその娘はびっくり仰天。マッサンは住吉酒造の田中家に婿入りするはずだったのだ。

なぜこのような大事件になっているのか?
第2週の放送内容ではこのような背景がある。

・ウイスキー留学前に
「ぜんぶまかせたぞ」と田中社長に言われたマッサン。そこには娘の優子もいた。

・そして回想シーンで、優子がマッサンに「子どもは好きですか?子どもは何人ほしいですか?」というようマッサンに問いかけながらに町中を歩くシーンが流れる。マッサンは「野球チームをつくりたい!」と回答します。

普通この会話は定型発達者(健常者)からすると、この人と結婚するだろうと想像するそうだ。もしくはこんな子どもがほしいですか?なんて質問を女性からしてくるなんてすごい親密だなぁと思わなければいけないそうだ。定型発達者からすると女性のほうから「何人子どもがほしい」と言われるなんて結婚前提だと認識するそうだ。

・それにそもそも、働いている職場の社長に、会社のお金で留学させてもらうという背景もある。
通常このような条件であれば、留学費用は社長からすれば弊社の未来への投資でもあるし、せっかくその知識と技術がある社員が流出しないようにするため自分の娘と結婚させて、企業の繁栄も視野にいれるのも自然の流れだろう。


実際にマッサンの第2週を逐一チェックしている人は、ここまで結婚をするだろうというフラグが立っているのになぜマッサンはエリーと結婚したのか不思議だろう。

私はこれが「発達障害者」の世界だと考える。
NHKのドラマのシナリオでは「マッサンの誤解」と説明されているが。誤解ではない。本当に結婚するとは知らなかったのだ。

私自身もそうだが、具体的に言われないとわからないのである。
例えば、職場で「これ時間あったらやっておいて」というのは定型発達者(健常者)からすれば「夕方までにはやっておいて」という意味らしい。私も激怒された経験がある。もちろん発達障害だから上司に反論して「なぜ、ちゃんと時間を指定しないのですか?」と喧嘩になるのは想像に難くない。

発達障害者からすれば「今日は時間がなかったのでやりませんでした!」と回答するでしょう。これが俗にいう発達障害者が空気が読めないというやつです。言葉の本当の意味、裏の意味を理解していない。その言葉のまま100%受け取るというものです。その際の相手の表情や声の抑揚も特に気にしません。

発達障害者に仕事を指示する場合は明確に「2014年10月11日の何時何分までにやっておいてください。できますか?」という具合に指示しないといけないのです。


■これをマッサンにあてはめて説明するには
田中社長が
「キミには弊社の命運をかけて未来への投資として会社が留学費用をだす!そのかわりに帰国したら私の娘と結婚して、会社を継いでくれ!そしてウイスキーを日本中に広めてくれ!キミを日本中の誰よりもできる男だと信じている!会社の命運と従業員の生活と優子のこと。よろしくぜんぶ頼んだぞ。」と言わないといけないのだ。



最近は「大人の発達障害」「大人になって気づく発達障害」という内容をあつかったニュースや新聞記事や雑誌記事があります。あの人ちょっと変だな。なぜ空気が読めないのか。「私の職場にもいる!!」と思い当たる節がある人もいるかなと思います。マッサンの場合は結婚問題でしたが、これが仕事の問題となったらどうでしょう。会社に大損害を与えることもあるかもしれません。発達障害者の特性を理解しないといけません。

NHKのよくある質問に
「マッサン」の原作はありません。脚本家・羽原大介さんのオリジナル作品です。
http://www.nhk.or.jp/massan/faq/index.html

と書いてあるけど、この脚本家さんは発達障害のことを理解して脚本を書いているのかどうか気になりますね。ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝がモデルとのことですが竹鶴さんは発達障害のような特性があったのでしょうか?それともドラマの演出としてこうなっているのでしょうか?最近NHKでは発達障害の啓発啓蒙番組を定期的に放送しているので「マッサン」という連続テレビ小説でも発達障害エピソードを脚本にいれてくださいと言われているのかもしれません。

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