2016年5月17日火曜日

【解説】ラヴソング第六話を吃音当事者が解説

ラヴソング【こんな歌ができたの…新たなラブソングが今夜誕生!】 #06

第五話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第五話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_11.html


ラヴソング第六話の解説です。
今回はドラマ放送中に茨城県を震源とする地震が発生したため、途中、音声が聞き取りにくい状態になっています。



1.本気になった神代はキーボードの演奏
夏希からキーボードを借りる神代です。
夏希から心配されますが、神代はやる気です。

弦巻からラブソングを作ってみればと言われたようです。

ビールでいい? とさらっとビールを冷蔵庫からだしてくる夏希はやっぱり……



2.さくらと真美の家で空一と野村 4人で食事
真美の心配りでしょうか?
4人で食事です。
真美はいただきますの前に「まずは仲直り!!」
と空一とさくらの仲を取り持つのですが…。

実はとっくに喧嘩は終わっていて、真美も野村も逆にビックリパターンです。
みんな仲いいですね。

しかし、真美も野村も空一がさくらのことを好きになっていることを気付いていますね(笑)

3.夜空に月 今度の日曜日はブルームーンよ
神代はタクシーで帰宅します。
さくらは食事会が終わったあとに夜空を見上げて、月を見て微笑みます。

翌日でしょうか?
神代は病院で志津子とブルームーンの話をします。
恋したくなるのよと。

病院の廊下で増村が神代に楽器とか貸してやるよと話しかけてきます。
神代の本気が昔の仲間達にも浸透しているようです。


4.整備中のキャンピングカーはいつ、整備が終わるのか??
整備中のキャンピングカーの中でアカペラを歌うさくらです。
後ろから突然、他の職員が「おい!佐野 この車火曜日仕上がりだからな」と話しかけてきます。

するとタイミングよく、キャンピングカーの持ち主の男性が整備場の中に入ってきて「ねぇ、いつ仕上がるんだっけ?」とさくらに問いかけます。
さくらは吃音のせいで火曜日に終わることを頭で理解しているので発話できません。

「か か か あ あ あ あっ 日曜の次の次の日です」と答えます。
男性は「日曜日の次の次の日か 火曜日か クイズか(笑) お姉ちゃん面白いこと言うね」と言われてしまいます。

これは吃音者にとてもよくあることです。吃音者あるあるです。
吃音で吃ってしまうため、頭の中では火曜日に整備は完了してお客様に引き渡しできると理解しているのに。それを発話することができないのです。

例えば、「トイレにいきたい」が「と と と と と と と」と吃ってしまうため。
「お手洗いにいきたい」と トイレという言葉をお手洗いに言い換えをします。
吃音者はこのように巧みな言い換えを使い、自分自身が吃音であることを隠すようになります。

赤い花と言えないときは。レッドな花と言い換えるかもしれません。
昨日(きのう)と言えないときは。昨日(さくじつ)と言い換えるかもしれません。
でも、非吃音者からそれを見ると、違和感があります。面白いこと言うねとなってしまうわけです。

しかしこれが絶対に言い換えできない場面はどうすればいいのでしょうか?
吃ってしまい、お客様に怒られることもあるかもしれませんね。
敬語や固有名詞、人間の名前、医薬品の名前、駅名、地名、住所、商品名、自分の苗字などなどたくさんあります。

滝川工場長からお客様への言動を注意されそうになるさくらですが、素早く車体の下に潜り込みます。滝川工場長も、吃音の理解をしてくれれば、さらっと「そうなんですよ。お客様。こいつはこんなことばっかり言っているです(笑)」って切り替えしてくれればと。

とここで、神代からメッセージが来て、すぐに笑顔になるさくらでした。


5.仕事終わりにどこかの喫茶店で神代とさくら
音楽のことで打ち合わせのようです。
神代のモテ期?伝説。いきなり他の女性が神代に声をかけるシーンです。
さくらはそれをみてハワワワワワワとなっています。

神代はさくらにさっきの女性はただの知り合いと説明します。
さくらはそれを気にしています。
神代はいままで何人つきあった?マジぼれしたのは誰?
なんて会話になります。

さくらと夏希はダメ男が好きなようです。


6.増村が楽器を持ってきてくれました!
おそらく夜のシーンだと思います。
病院での会話からすぐに行動に移す。
これは神代の友人達も、いまの真美やさくらや空一のように仲がとても良いのでしょうね。

集中していた神代は、増村が帰宅したことに気づかずDTMに熱中しています。
そしてさくらに「歌詞書いてみない?」と持ちかけます。


さくらが帰宅したあとに、春乃と作った音源に手を伸ばす神代―。
このときにすでにあのメロディを使おうと決めたのでしょうか。

7.歌詞を書きまくるさくら 消しカスだらけ
職場のお昼休みでしょうか。一生懸命に歌詞を考えるさくらです。
休憩室で他の女性職員と食事をとるためにやってきます。

神代に一行一行、考えた歌詞を送信したために、神代は一瞬???となりますが…


8.ライブハウスSで星田と昔話
歌詞を考えるさくらと作曲をする神代の日常が流れたあと。
神代はギターの弦を拝借しにライブハウスSにやってきます。
先客として星田がドラムを叩いています。

星田は昔のことを話し出します。
神代が見せびらかさないときは納得できていないときだろと話しかけますが。
春乃がいないと曲が作れないんだろうとまで言われます。

9.夏希のクリニックにて
歌詞ができたかどうかを夏希に尋ねられるさくら。
夏希はさくらには文才があるからと励ましますが…。
夏希はその時にさくらのヘアゴムを見てしまいます。
神代の家の床に落ちていたものです。

10.曲が完成し、それを聞くさくら
神代はこの前の曲ではない。
新しい曲を作曲したようです。
さくらが昨晩に送信した歌詞に感化されたようです。
このときに春乃のときのメロディに変化したのでしょうか?

11.夏希と弦巻がライブハウスSで飲みながら―
ライブハウスSで弦巻と夏希は飲んでいます。
弦巻が夏希がまだ、神代のことに好意をもっていることを指摘します。

神代とさくらは外を散歩しています。気分転換ということでした。

空一はさくらから返信もないので、なんだよと思いながら。渡辺に誘われて一緒にホテルに
いってしまいます。

弦巻は夏希を送った帰りにキスをしてしまう。

このシーンは複雑な人間模様が描かれます。

12.散歩の途中で、あの時のキャンピングカーが出てきて 吃音の悩みを打ち明けるさくら
夜中に散歩にでかけた2人はどこかの公園のたどりつきます。
たまたま、キャンピングカーが目の前にあり、さくらはキャンピングカー日曜の次の次の日をフラッシュバックしてしまいます。

そこから、吃音で上手く発話できないことの悩みを神代に話し始めます。
そして、歌っているときはとても自分のことを好きになれるといいます。


13.月が綺麗ですね 夏目漱石
今回の第六話の冒頭からちょいちょいと月の描写が出てきました。
ついにここで夏目漱石がアイラブユーを月が綺麗ですねに翻訳したことをさくらが話します。


14.佐野さくらの記念すべきはじめてのレコーディング
佐野さんの歌と俺のギター 一発撮り。




15.曲ができて寝ている神代のよこにくっつくさくら
曲ができて、一瞬寝ている神代でしょうか?
ベッドの横にさくらが潜り込んできます。
そして今度はさくらが寝てしまいます。
次に起きて驚く神代です。
タイミングよくチャイムがなり、夏希が差し入れをもってやってきます。
夏希はさくらと神代に何か問題が発生していないか探りを入れる意味もあったようです。
しかし、動揺しはじめる夏希です。急におしゃべりになります。

またまたタイミングよくやってくる弦巻。
弦巻に出来立ての曲を渡します。


弦巻は夏希を自動車に乗せて途中まで送っていくのですが…。
その車内で出来立てほやほやの新曲を聞いて、さらに夏希は情緒不安定になります。

その曲のメロディは春乃が以前歌っていたそのものでした。

16.月が綺麗ですねー 月が綺麗ですねー
何かを感じた夏希は急いで自宅に戻ります。
神代もやりきった感で椅子にすわりくつろぎます。
夏希は1995春乃の曲を聞きます。
そして……。







次回予告がちょっと怖いですね。
田中哲司氏の無駄遣いをしているのかと思いきや…
耳鼻咽喉科医師の出番がこの先、このドラマにはあるのでしょうか?
さくらが難病で歌えなくなるとか、そんな展開だけは勘弁してほしいのですが。

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