2016年5月4日水曜日

【反響特集】毎日新聞「となりの障害」 第2部にて吃音(きつおん・どもること)が取材 塩田彩記者

毎日新聞社が2016年3月、となりの障害という新しい連載コーナーにて吃音障害を取り上げた。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/03/2.html


今回はその新聞記事とweb限定記事を読んだ人々からの反響である。
(毎日新聞社は外部リンクを閲覧不可にしているのでグーグルクロームのシークレットモードで閲覧してください)


吃音についての悩み、仕事での不利益はあるようですね。
吃音があるとせっかく就職できても自主退職しなければいけないような重圧があると。

吃音は身体障害者手帳ではなく、発達障害(精神障害者保健福祉手帳)を取得できるので、ぜひ取得するという選択肢も吃音障害当事者は考えるべきですね。発達障害であれば、身体障害のように、「この基準以下」、「これができる、できない」という尺度はありません。コミュニケーションで困っていれば、障害特性で困っていれば発達障害として吃音障害者は障害者手帳を取得することができます。

記事の中で、一般の人が「あの人吃音だったのかも」と考えていることが紹介されていますね。
本来はこれが良いことだと思います。
一般の人も事前のこの人が吃音であると、理解していれば、怒る、笑う、なんてことはしないと思うのです。吃音の場合は一部の身体障害のように外見ではわかりません。吃音障害者側も事前にカミングアウトできる社会になればよいですね。職場でも、「吃音障害者が働いています」などの説明が事前にあればよいですね。一般の人だって、吃音という説明がなければ、本当に「この人ふざけているの?常識ないんじゃない?バカなの?」と思ってしまうこともあるでしょう。吃音障害者側も1歩、それ以外の人、非吃音者の人もそれを理解するという双方の歩み寄りが大切だと思います。また、一般の人、非吃音者の人も、『吃音は障害である。本人が希望すれば障害者手帳を取得できる』ということを知ってほしいと思います。


となりの障害
吃音とともに 反響特集 理解されぬこと最もつらい
http://mainichi.jp/articles/20160504/ddm/013/040/037000c



一部を紹介
 ●どう説明したら
 「吃音自体ももちろん辛(つら)いですが、理解されないことが最大の辛さだと感じています」
 メールでそうつづったのは、吃音症状を持つ東京都内の女性(29)だ。中学1年の頃、突然「あ行」や「か行」の言葉が出にくくなった。国語の朗読の時間に言葉に詰まる女性に、漢字の読み方が分からないのだと誤解して何度も読み方を教える教師、それでも黙り込む女性の姿をけげんな顔で見つめる級友……。「今でも思い出すとどん底の気持ちになる」と振り返る。
 大学時代はほとんど症状が出なかったが、事務職の正社員として就職後の2011年、突然、電話で勤め先の事業所名が言えなくなった。一時期症状は改善したが、14年に再発。吃音を知る同僚はおらず、「電話に出なくてもよい」と言われたが、後ろめたさから同年に自主退職。その後パートとして再就職したが、普段の会話でも同僚や上司の名前が発声できなくなり、今年3月末で退職した。
 女性は、普段の会話はスムーズにこなせる。その分、人の名前など固有名詞で言葉に詰まり、電話対応ができないことを、周囲にどう説明してよいのか分からない。
 女性は「吃音のことを分かってくれる人の前ではあまり症状が出ない。吃音を知る人が増え、電話に出られなくても、別の仕事をするなどの働き方ができるようになれば、もっと生きやすくなると思う」と話す。

●知ることが1歩
 東京都の会社員、小室喜一さん(45)は、吃音かもしれないバスの運転手と出会った体験を寄せた。今年1月ごろ、当時小学6年の次男と路線バスに乗車していたところ、アナウンスの単語と単語の間が異常に長い運転手がいたという。次男は何度かその運転手を見かけており「今日の運転手さんは変なんだ」と言う。小室さん自身も、「ふざけているのか」と疑問に思った。
 その後、報道で吃音という障害があることを知り、「あの運転手は吃音があったのかもしれない」と初めて考えるようになったという。「アナウンスを一生懸命こなそうとしていたのだとしたら、『変な運転手だ』と考えていた自分が恥ずかしい」。次男にも今回の連載記事を読ませた。「そうした障害や病気があることを知らないことで、誰かを傷つけているかもしれない。そのことを息子にもきちんと伝えたいと思った。知ることで違った対応ができる」と語った。

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