現在、思考していることが1つある。
それは社会的障壁のある吃音者がスムーズに(ワンストップサービスまでとは言わないけど)障害者手帳を取得できるようになった日のことである。
現在、吃音(きつおん・どもり)が発達障害者支援法に入っていることは事実である。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html
日本の政府広報オンラインでも「吃音は発達障害である」と広報を開始しました。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/contents/rikai.html
しかし法的根拠となる文部科学省と厚生労働省の事務次官連名通知は2005年にだされていました。悲しいことです。社会的障壁がある吃音者には使えるはずのセーフティーネットが法律上は存在していたのです。人生を生きることを辞める決断をしなくてもよかった吃音者がいたのかもしれない……。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0412-1e.html
さて本題に入ります。
吃音者がスムーズに障害者認定をされることになった時代を仮定します。
全国都道府県に最低1つは吃音(小児期発症流暢症(吃音)/小児期発症流暢障害(吃音))を診察診断、できることならば治療や訓練を行う病院ができている時代です。それはいつでしょうか?20XX年くらいにくらいにはそういう日本社会になっていてほしいものですが。
では、そこで障害者手帳を取得するタイミングでありますが。
1.吃音者の中に『障害者手帳は生活保護と同じで最終手段であり、病院で訓練や治療をしてもなお、落ちるところまで落ちて最悪の状態になった場合に取得申請が許される』というとんでもない考えを持っている吃音者がいるようです。
2.それでは俗にいう発達障害者である(ASD、ADHD、LD)を社会的障壁として持っている当事者はどのように障害者手帳を取得するのでしょうか?
『当事者が本人が、親御さんが納得すれば、いつどのタイミングでも取得申請ができるのです』
1.を読んでいると、頭が痛くなってしまいます。
吃音があって社会的障壁があっても、順番に順序良く道程をたどり、その結果でも、それでもダメなら障害者手帳を取得していいという何とも言えないコメントすることすら辛い内容です。
2.を読むといつでもよいということは理解できますよね。そう。ここがミソです。
1.の考えを持つ吃音者は、どうやら『吃音とは病院で検査して訓練治療して、それでもダメなら最終手段』と思考しているようですが。これは本当にバカバカしいことです。成人している吃音者であれば収入や仕事のことを考えつつ生活をしないといけないので、障害者手帳を素早く取得して就労移行支援事業(就労移行は診断書のみでもOK)や障害者雇用(手帳のコピーを要求される)で社会参加しながら病院に通院すればいいのです。なぜ、奇特な考えを持った方は故意に吃音者はこのようにステップアップして最終手段で障害者手帳を貰えると勘違いするのでしょうか?
障害者手帳を取得すれば社会的障壁がある人でも配慮がある職場で働きつつ、それでいて通院できる。良いことじゃないですか?まさかと思いますが病院に通院している間の1年間や2年間をムダにするのでしょうか?私は違うと思います。並行してマルチタスクで物事を遂行していけばよいのです。だってせっかく働ける時間があって配慮があれば働けるならば働いたほうがいいと思います。履歴書の空白期間の恐怖は皆さん理解していますよね?
俗にいう発達障害者もこのように公的な福祉サービスを利用しています。
とくに成人している場合は顕著です。
それに精神障害者保健福祉手帳を取得していたとしても、就職は一般枠クローズド就職をしている人もいます。なぜかここらへんが吃音者は理解していなくて、障害者手帳を取得した瞬間から障害者雇用しか選択できない!と勘違いしている人がいるので残念です。
ただ、1の考えも正しいことは正しいのです。それは幼少期から高等学校か大学にて新卒就職活動をする1年ほど前に社会的障壁があるならば障害者手帳を取得するという意味なら正解です。
まず吃音も就職前なら、エビデンスがある方法であればありとあらゆる方法を試してみることです。
もちろん文部科学省管轄の義務教育から大学までの期間は「ことばときこえの教室・きこえとことばの教室」に通えるように望むなら通うことができるようにすべきですし。病院で訓練治療を受けることも大切です。
ただし、もう成人していて、どうしようもない状態(毎年公務員浪人、ひきこもり、ニート、実家で親の年金で生活、吃音を原因とする二次障害でうつ病などになる)ここまで来ているなら、光の速さで障害者手帳を取得して使える公的な支援福祉はじゃんじゃん使いまくるべきです。
【吃音を持っていても、サバイバルして生き残るためにはどんな手段をも使う!!】
成人している吃音と広汎性発達障害とADHDとLDを併発している当事者のブログ。 社会的障壁のある全ての当事者が生きやすい、360度の方向へ選択肢がある世の中になることを目指す。現在日本国では吃音は障害者とされています。発達障害者支援法に入っています。(17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号を参照)詳細はこのブログの「吃音症は発達障害です」をご覧ください。 医師と言語聴覚士の皆様、「困っている当事者」のために精神障害者保健福祉手帳申請書類を書いてください。これ以上吃音を苦にした自殺者を出すわけにいきません。 吃音はDSM-5によると名称変更になりました→小児期発症流暢症(吃音)/小児期発症流暢障害(吃音) (Childhood-Onset Fluency Disorder (Stuttering))
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