2014年4月16日水曜日

日本の国会で吃音が取り上げられた事案 第009回国会 文部委員会 第7号 昭和二十五年十二月七日(木曜日)

1950年

第009回国会 文部委員会 第7号
昭和二十五年十二月七日(木曜日)
    午前十一時二十五分開議
 出席委員
   委員長 長野 長廣君
   理事 岡延右エ門君 理事 小林 信一君
   理事 松本 七郎君
      小西 英雄君    佐藤 重遠君
      高木  章君    圓谷 光衞君
      平島 良一君    若林 義孝君
      笹森 順造君    渡部 義通君
      浦口 鉄男君
 出席政府委員
        文部政務次官  水谷  昇君
 委員外の出席者
        文部事務官
        (初等中等教育
        局中等教育課
        長)      太田 周夫君
        文化財保護委員
        会事務局長   森田  孝君
       専  門  員 横田重左衛門君
        専  門  員 石井つとむ君
    ―――――――――――――
十二月七日
 委員北川定務君、田渕光一君及び山本久雄君辞
 任につき、その補欠として飛嶋繁君、根本龍太
 郎君及び周東英雄君が議長の指名で委員に選任
 された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した請願
 一 官立商船学校を国立商船高等学校として存
   置に関する請願(内藤友明君紹介)(第二
   九号)
 二 六・三制校舎建設予算増額の請願(金塚孝
   君紹介)(第三〇号)
 三 無縁寺建立に関する請願(並木芳雄君紹
   介)(第一一二号)
 四 小、中学校教職員の災害補償に関する請願
   (宇野秀次郎君紹介)(第四九号)
 五 教員保養所創立費国庫補助の請願(小西寅
   松君外一名紹介)(第六〇号)
 六 教育財政確立に関する請願外三件(坪川信
   三君紹介)(第七〇号)
 七 教育財政確立等に関する請願外三件(坪川
   信三君紹介)(第七一号)
 八 六・三制校舎建設費国庫補助継続等に関す
   る請願(山崎岩男君外一名紹介)(第七二
   号)
 日程追加
 一 群馬大学工学部に教養課程存置の請願(長
   谷川四郎君紹介)(第七三号)
 二 国立きつ音矯正所設置の請願(松澤兼人紹
   介君)(第七五号)
 三 東京水産大挙校舎の施設対策に関する請願
   (冨永格五郎君外四名紹介)(第一二七
   号)
 四 国宝霞ケ城復興に関する請願(若林義孝君
   外四名紹介)(第一六八号)
 五 錦帯橋再建費全額国庫負担の
   請願(佐藤榮作君紹介)(第一八九号)
 六 六・三制校舎建設予算増額の請願(高橋權
   六君紹介)(第一二正号)
 七 大阪府下学校施設の災害復旧に関する請願
   (田中萬逸君紹介)(第二五〇号)
 八 奈良女子大学に教育学部設置の請願(前田
   正男君紹介外一名)(第二七〇号)
 九 学校教育法及び私立学校法の一部改正に関
   する請願(福井勇君紹介)(第二七一号)
一〇 教職員の結核対策強化に関する請願(笹森
   順造君紹介)(第二七三号)
一一 同(小林信一君紹介)(第二七四号)
一二 教育委員会法等の一部改正に関する請願(
   中村清君紹介)(第三三九号)
一三 教職員の結核対策強化に関する請願(受田
   新吉君紹介)(第三四二号)
一四 同(堤ツルヨ君紹介)(第三八四号)
一五 教職員の給与改訂並びに年末手当支給に関
   する請願(岡西明貞君紹介)(第三七九
   号)
一六 平和擁護に関する請願外一件(風早八十二
   君紹介)(第四三一号)
一七八築中学校の一部接収に伴う対策確立の請願
   (平井義一君紹介)(第四喜五〇号)
一八 教職員の結核対策強化に関する請願(松本
   七郎君紹介)(第四五一号)
一九 同(佐々木盛雄君紹介)(第五二一号)
二〇 教育財政確立に関する請願外七件(菅家喜
   六君紹介)(第四五二号)
二一 遠刈田小学校雨天体操場建設費国庫補助の
   請願(庄司一郎君紹介)(第四五三号)
二二 官立商船学校を国立商船高等学校として存
   置に関する請願(土倉宗明君外二名紹介)
   (第四五四号)
二三 国民平和運動展開に関する請願(小林君進
   外二名紹介)(第四五六号)
二四 同(岡田春夫君紹介)(第四九五号)
二五 教員の定員増加に関する請願(笹森順造君
   紹介)(第四八一号)
二六 国立大学に夜間部設置の請願(笹森順造君
   紹介)(第四八二号)
二七 国立弘前大学に夜間部設置の請願(笹森順
   造君紹介)(第四八三号)
二八 定時制課程の設備費及び建築費国庫補助増
   額の請願(笹森順造君紹介)(第四八四
   号)
二九 教職員の待遇改善に関する請願(島村一郎
   君紹介)(第五四九号)


○岡(延)委員長代理 次に国立きつ音矯正所新設の請願を議題といたします
○浦口委員 国立きつ音矯正所設置の請願、第七五号、紹介議員松澤兼人君が御出席がございませんので、かわつて御紹介を申し上げます。請願者は兵庫県知事岸田幸雄外一名であります。
 本請願の要旨は、全国に百万人と推算される吃音者悲痛なる実情を考えるとき、これが救済は、人道上、教育上、社会政策上きわめて緊要なことであると信ずる。ついては、すみやかに国立吃音矯正所を設立するとともに、これが設立にあたつては、過去三十年間これを研究実施し、大なる成績をあげている神戸市に本院を設立し、年中無休の開設所とし、教師養成の講習会を開いて全国普及をはかる算すみやかに実施されたいというのであります。
○岡(延)委員長代理 政府の意見を求めます。
○太田説明員 請願の御趣旨の通り、吃音者の教育は非常に大切でありますが、これを救済するためには、一地方における国立吃畜矯正所のみでは、全国におきまする吃音者を全部救済することは不可能でございます。それで小、中、高等学校の特殊学級の中において、吃音者の矯正指導を考えておりますので、でき得る限りこれを強化する方針でございます。こういう方針を徹底するために、教員の吃音者に対する指導力の養成につきましては、本年度特殊教育研究集会を全国五つの地区で行いましたが、この研究集会でも、一つの分野といたしまして取上げて研究をいたしておりますが、まだ不足の感がありますので、明年度も引続いてこの研究集会を行いまして、さらに教員の指導力を向上させたいと考えております。
全文
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/009/0804/00912070804007a.html

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