2014年4月16日水曜日

日本の国会で吃音が取り上げられた事案 第026回国会 予算委員会 第16号 昭和三十二年三月二十五日(月曜日)

1957年

第026回国会 予算委員会 第16号
昭和三十二年三月二十五日(月曜日)
   午前十時三十七分開会
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  委員の異動
本日委員田中茂穂君、佐野廣君及び海
野三朗君辞任につき、その補欠として
小山邦太郎君、前田佳都男君及び久保
等君を議長において指名した。
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 出席者は左の通り。
   委員長     苫米地義三君
   理事
           迫水 久常君
           左藤 義詮君
           小林 武治君
           堀木 鎌三君
           吉田 萬次君
           天田 勝正君
           中田 吉雄君
           吉田 法晴君
           森 八三一君
   委員
           青柳 秀夫君
           石坂 豊一君
           泉山 三六君
           木村篤太郎君
           小山邦太郎君
           佐藤清一郎君
           柴田  栄君
           高橋進太郎君
           土田國太郎君
           苫米地英俊君
           仲原 善一君
           野村吉三郎君
           野本 品吉君
           林田 正治君
           前田佳都男君
           武藤 常介君
           内村 清次君
           岡田 宗司君
           久保  等君
           栗山 良夫君
           小林 孝平君
           佐多 忠隆君
           中村 正雄君
           羽生 三七君
           松浦 清一君
           山田 節男君
           湯山  勇君
           加賀山之雄君
           梶原 茂嘉君
           千田  正君
           八木 幸吉君
  国務大臣
   内閣総理大臣
   外 務 大 臣 岸  信介君
   大 蔵 大 臣 池田 勇人君
   厚 生 大 臣 神田  博君
   農 林 大 臣 井出一太郎君
   通商産業大臣  水田三喜男君
   運 輸 大 臣 宮澤 胤勇君
   労 働 大 臣 松浦周太郎君
   国 務 大 臣 宇田 耕一君
   国 務 大 臣 小滝  彬君
   国 務 大 臣 田中伊三次君
  政府委員
   法制局長官   林  修三君
   公正取引委員会
   委員長     横田 正俊君
   防衛庁防衛局長 林  一夫君
   防衛庁経理局長 北島 武雄君
   防衛庁人事局長 加藤 陽三君
   経済企画庁開発
   部長      植田 俊雄君
   外務参事官   法眼 晋作君
   大蔵省主計局長 森永貞一郎君
   大蔵省管財局長 正示啓次郎君
   大蔵省銀行局長 東條 猛猪君
   厚生省社会局長 安田  巌君
   農林大臣官房長 永野 正一君
   農林省農地局長 安田善一郎君
   食糧庁長官   小倉 武一君
   通商産業大臣官
   房長      松尾 金藏君
   運輸省鉄道監督
   局長      權田 良彦君
   運輸省鉄道監督
  局国有鉄道部長  細田 吉藏君
   労働省労政局長 中西  實君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       正木 千冬君
  説明員
   日本国有鉄道副
   総裁      小倉 俊夫君
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  本日の会議に付した案件
○昭和三十二年度一般会計予算(内閣
 提出、衆議院送付)
○昭和三十二年度特別会計予算(内閣
 提出、衆議院送付)
○昭和三十二年度政府関係機関予算
 (内閣提出、衆議院送付)
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○森八三一君 時間がなくなりましたので、私の質問はまだだいぶ残っておりますが打ち切ります。打ち切りますが、今の競輪の問題につきましては、院の決議というものの受け取り方にかなり認識の相違があると思うのです。あのときに私どもは少くとも経過的に考えなければならぬことだから、五カ年間というような期間を付して時限法にかえてしまえという、そういう論議をしたこともありますが、そこまで縛るということはいかがかということで、やめるということを前提にして、政府の善処を求めたといういきさつでございますので、そのいきさつをさらに十分一つお考えをいただきまして、今後の方針について再検討を願いたいと思います。
 最後に、大蔵大臣に一点お伺いいたしたいと思いますのは、二十四国会でありましたか、農地開発機械公団とか愛知用水公団ができるときに、その事業の資金を余剰農産物に依存をしているというような姿でございましたので、アメリカからの農産物が将来にわたって長く入ってくるということにはならぬ場合も考えられるだろう。そういう場合に、この問題の措置をどうするかということについて、しばしば論議を尽し、外務委員会と農林水産委員会との間の連合委員会を開くとか、あるいは高碕経審長官の出席を求めて、計画上どういうように考えているかとかいうような、いろいろの議論をやりまして、この仕事についてはいかなる事態の変遷があろうとも、計画の年次中に所期の成果をあげることにはっきりと政府は腹をきめております、こういうような御答弁がありましたので、そこで画期的なこの仕事のために、われわれは法律の通過なりその他に賛成をいたして参ってきているのでありますが、政府内部におけるいろいろの調査なり研究なりが十分でなかっよというようなことから、国会に示されました事業計画の予算というものに、ある程度の変更を加えなければならぬというような事態に直面をいたしておりまするために、計画上考えられておりました世界銀行からの借り入れ等も遅々として進まないというようなことのために、この事業が停頓をしている。そのために、いろいろと新聞紙なんかにも、もうこの仕事はやめてしまうのではないかというような誤まった認識のもとに報道がせられているというようなことから、関係の人々は非常な焦燥の念にかられているということでありますが、世銀の借り入れあるいは本年度の事業計画、将来に向っての事業計画に要する資金の調達については、高碕経審長官なり当時の河野農林大臣が国会で表明されました趣旨というものとは、いささかも変更がないということを確信するのでありますが、それについての御意向を承りたい。これが一点であります。
 それから厚生大臣に一点お伺いいたしますが、現在恵まれない盲ろうあ者等については、十分ではありませんが、国といたしましてもいろいろの手が差し伸べられているということであり、さらにこういう点については十分拡充をしていかなければならぬと思いますが、一つ忘れられているのは、吃音者の問題が十分国としては考慮されておらぬ。これは判定が非常にむずかしいではありましょうけれども、おしの人ほど難儀はしておらぬではありましょうけれども、やはり身体障害者として、何らかの措置をしてやる。私専門家じゃございませんからよくわかりませんが、承りますと、ごく簡単な矯正をすれば救済し得るという道が開かれるということであります。こういうことについては、将来国として厚生事業の一環として取り上げていくという御意思がございますかどうか。その点をお伺いいたします。
○国務大臣(池田勇人君) 余剰農産物の第三次の分を受け入れないことになりましたので、二十四国会におきまして御審議願いました愛知用水の問題が、今後どうなるかという御質問だと思います。御質問の要点は、安い金利の金がふんだんに来ないじゃないか、こういう問題と、計画通りに事業が進まぬじゃないか、こういうことだと思います。
 で、第一の低金利の金がふんだんにこないということにつきましては、将来余剰農産物というものは全然ないということを前提にいたしました場合におきましても、資金運用部の金をこれに注ぎ込みたい。そうしてそれは金利が点い。従って四分か四分五厘で借りておったのが、六分二、三厘、五厘になっては負担が違う。こういう問題につきましては、安い金利の分の償還を延ばすという方法を今考えておるのであります。また、愛知公団の負担を少くしますために、事務費を国の負担を多くしよう、こういうことも考えておるのであります。ただいま余剰農産物が将来永久にないのだとも断定できませんが、ない場合におきましても、当初の計画が遂行できるように、政府としては措置をとっていきたい。第二の事業計画が実際にいっていない、物理的に少しおくれたのじゃないか、こういうことは、やはりああいう事業の施行に当りましては、初めの一、二年はおくれやすいのでございます。われわれは、できるだけ隘路を排除しまして、事業を進めていきたいと考えております。
○国務大臣(神田博君) 吃音矯正につきましては、お説の通りほとんど今まで手をかけておらないようでございます。今度のこの予算の中に、国立ろうあ者更生指導所、これを計上されておりまして、ここで一つ取り上げまして検討いたしたいと、こういう考えでございます。この吃音の原因につきましては、いろいろ複雑なようでございます。よく一つ、御趣旨私ども同感でございますので、今度できます指導所で、十分検討いたしまして、とり上げて参りたいと、こういう方針でございます。御了承願います。
○委員長(苫米地義三君) 本日は、これにて散会いたします。
全文
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/026/0514/02603250514016a.html

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