2014年7月9日水曜日

【行政相談せよ】しかし現実は吃音者を吃音症だけで発達障害として精神障害者保健福祉手帳の交付をしてくれるのか?

さて、吃音症は発達障害であり、精神障害者保健福祉手帳を取得できるはずです。
※今後、吃音症で精神障害者保健福祉手帳を取得しました!!って声が増えることを期待します。

ただし、精神障害者保健福祉手帳を取得するデメリットもよく考えてください。
生命保険や医療保険や団信(住宅ローン)に申し込めなくなる可能性が高いです。
さらに精神障害者保健福祉手帳は2年更新のため、障害者雇用を利用しても非正規雇用されてしまう可能性が高いです。障害者手帳が途中で消失するかもしれない、法定雇用率に計算できない障害者は企業は雇用したとしても正社員以外でしょう…。

精神科に行く前によく考えてから決断してください。



しかし、現実問題、なぜ吃音症が発達障害に定義されるのかすらわからない状態がおよそ9年も継続したのです。2005年から2014年の空白期間があったのです。吃音症失われた9年として日本の吃音情勢・吃音史に記録されるでしょう。


私は思うのですが…。
皆さんの中にも2005年以降に吃音が辛くて精神科やメンタルクリニックに行ったことがある人がいると思います。でもお医者さんには「吃音なんだね。じゃあ精神障害者保健福祉手帳が取得できるかもしれないよ」という説明は聞いたことないですよね。

吃音を持つお子さんがいる親御さんは小学校のことばときこえの教室の先生から「吃音症も発達障害で将来、社会的障壁があれば公的な福祉を選べますよ」と説明を受けたことありますか?ことばときこえの教室にいる発達障害のお子さんは福祉があるのになんで吃音症はないんだろう…なんで吃音症は頑張らないといけないんだろうって考えたことあるでしょう??

そして社会人になった吃音者、社会人になるまえの新卒就職戦線にいる学生の皆さん。
ハローワークや自治体の市役所や区役所の障害福祉課に「吃音症は障害者じゃないんですか?」と質問して、心が折れたときもあったでしょう。


2005年時点で17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号 という情報があったのです。
なぜこれが周知されていないのか?
そして吃音症を診察診断してくれる病院があまりにも少なすぎるのか?
というか吃音症は発達障害です!と説明してくれた病院はありましたか?






世の中、変ですよね?それではどうするか??無論、当事者運動も重要です。
しかし現段階では難しい。時間がかかるし、吃音受容派、吃音改善派、吃音も社会福祉希望派、吃音は病気じゃない障害者でもない派などが入り乱れるカオス状態です。

そこで個人でも行えるこの方法です。
総務省トップ > 政策 > 国民生活と安心・安全 > 行政相談とは
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan_n/index.html

行政相談の方法
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan_n/soudan_uketuke.html

行政相談の方法はこんなにあります。
電話にお手紙、インターネット、対面窓口、相談員、こんなに選択肢があります。
みなさんが利用しやすい方法で行政相談してください。




実際に行政相談をした発達障害者の例があります。
親族に発達障害者がいるのですが、知能指数がボーダラインのために療育手帳を申請しても断られたという話です。都道府県によって認定基準が違うのはおかしいのではないか?という行政相談です。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01hyoka03_01000002.html
報道資料
平成22年9月13日
行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん等(1 緊急人材育成支援事業における訓練・生活支援給付金の支給要件の見直し、2 発達障がい者に対する療育手帳の交付について)
総務省行政評価局では、行政苦情救済推進会議の意見を踏まえて、平成22年9月13日、次の案件について、厚生労働省に対しあっせん等を行います。
緊急人材育成支援事業における訓練・生活支援給付金の支給要件の見直し
概要PDF
あっせんPDF
発達障がい者に対する療育手帳の交付について
概要PDF
通知PDF
連絡先
総務省行政評価局行政相談課
連絡先:行政相談業務室長  羽室  雅文
      行政相談官     小田島 幸雄(1)
      行政相談官       星  庄一(2)
電話 :03-5253-5425(直通)
FAX :03-5253-5426
E-mail:https://www.soumu.go.jp/hyouka/i-hyouka-form.html

PDFファイルです
http://www.soumu.go.jp/main_content/000081476.pdf








では吃音者はどんな行政相談をすればいいの?

それは次に書くことです。主に厚生労働省あての相談です。
・吃音症は発達障害者支援法に定義されているのに自治体も教育機関も病院も理解していない

・自治体の障害福祉課に吃音症を相談しにいっても、吃音症はごく一部を除いて障害者じゃないと言われた。

・発達障害者支援センターに行っても吃音を取り扱ってくれない。

・そもそも吃音症を診察診断してくれる病院が極端に少ない。

・NHKのバリバラでも2013年7月26日  テーマ「きつ音」  きつ音の悩みを放送したけど、厚生労働省の定める障害者じゃないって放送されていたよ

・17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号が徹底的に周知されていないんじゃないの?

・障害者の権利に関する条約の 1 締約国は、障害に基づくいかなる差別もなしに、全ての障害者のあらゆる人権及び基本的自由を完全に実現することを確保し、及び促進することを約束する。このため、締約国は、次のことを約束する。
(a) この条約において認められる権利の実現のため、全ての適当な立法措置、行政措置その他の措置をとること。
(b) 障害者に対する差別となる既存の法律、規則、慣習及び慣行を修正し、又は廃止するための全ての適当な措置(立法を含む。)をとること。
この条約に基いて立法も含んで吃音者のセーフティネットを考えてください!!

・障害者の権利に関する条約の 第三十一条 統計及び資料の収集の条約に基いて、日本の吃音者いっせい調査を行ってほしい。これをしないと吃音者が何をして生活しているかわからない。そしてどのような福祉が必要か理解するためにも必要である。

・未成年吃音者の福祉をもっと増やしてください!!
現在、未成年吃音者は小学校までの「ことばときこえの教室」などしか福祉や通級指導がない。吃音は発達障害であるのだから、中学校や高校、大学まで援助が受けられるようにするべきである。文部科学省と協力して推進してほしい。

といった具合で行政相談を行ってください!!
いますぐ行ってください。


インターネットからの行政相談がおすすめです。

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