2016年8月31日水曜日

名古屋の「どーもわーく」さんが山本博司国会議員事務所を訪問

山本博司国会議員のFBから紹介です。
吃音当事者団体や支援者団体が動き出しました。
言友会以外が動き出しました。
ついに吃音者への社会保障や就職について動き出していきます。
大阪の障害者認定反対派のみなさまにはとても迷惑なことでしょうが、寧ろ吃音が発達障害者支援法に入っていたのにそれが周知徹底されていないことが異常事態でありました。


現在、東京都や東証一部上場企業の中でも『吃音者を障害者枠で雇用したいです。どのような配慮が必要でしょうか?』と吃音について興味をもってくれる人が増えています。(障害者雇用担当の人で情報が必要な人は右上のメールフォームから連絡をください) 

これから吃音者の生きる道、サバイバル方法がどんどん見える化されていきます。
やっとやっとやっと吃音業界に夜明けがきそうです。




どーもわーくHP
http://www.domo-work.com/

【「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の方々と懇談】
名古屋市にある「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の代表理事の竹内俊充氏・大澤昌範氏・宮脇愛美さんや「吃音と生きる」などを連載されているノンフィクションライターの近藤雄生氏らが国会事務所に来訪。
「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の取り組みや課題、吃音と就労、改正発達障害者支援法と吃音、吃音と合理的配慮等など。お話を伺い、意見交換致しました。
昨年、言友会全国大会吃音ワークショップに参加し、当事者や支援者の方々から様々な声を聞きました。また改正発達障害者支援法の整備にあたり、言友会の方々にも団体として参加いただき、法律に反映してまいりました。



【九州大学】第一回 吃音のある医療従事者の会 の紹介 2016年10月16日(日)

吃音ドクターこと菊池良和医師が「吃音のある医療従事者の会」を開催すると告知しています。
興味のある方はぜひ参加を。


【転載】

10/16に、「第1回吃音のある医療従事者の会」という集まりを始めようかと思っています。
3年前に北海道で吃音のある看護師が自殺したことが広く報道されました。その対策をしていないと、同じことがまた起きると思っています。各地域の人たち同士の集まりとして、各県の言友会は大きな役割を果たしていると思います。しかし、仕事上での個別専門領域でのセルフヘルプグループがあることも必要だと思います。仕事上の悩みを一人で抱え込むことは危険だと考えています。
うつ、自殺のリスクとしては、学生実習のときと、働いて3年以内が高いと考えております。そのため、学生さんの参加も大歓迎です。

吃音を持ちながら、生きていくために、様々な角度からの支援の底上げを考えています。興味のある方は、メールで連絡をお願いします。

「第1回吃音のある医療従事者の会」
 現在、吃音のある言語聴覚士や医師の会はありますが、薬剤師、看護師、助産師、管理栄養士、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、歯科技工士、救急救命士、視能訓練士、その他、大きなくくりで医療にたずさわる吃音のある社会人・学生の方達が、お互いを支え合っていける会を作れたらと思い、この会を立ち上げました。同じ医療に関わる立場での、体験・知恵・情報を共有できればと思います。 九州大学病院 菊池 良和
内容:活動報告、参加者の自己紹介、体験交流など
   終了後、周辺で懇親会を予定しております
日時:2016年10月16日(日)13時~16時
参加費:無料
申し込み連絡先:金光 聖隆 mail:t-takaアットマークba3.so-net.ne.jp
会場:九州大学病院外(九大病院内からはつながっていません)
中央会議棟(旧剖検室)多目的会議室(1階)(オートロックなので、必ず事前申し込みをしてください。)
懇親会:16時30分から、竹乃屋 吉塚店

2016年8月20日土曜日

吃音の子どもにも注意 発達性協調運動障害 吃音以外の発達障害の可能性があります

NHK福祉ポータル ハートネットより紹介


吃音の子どもの中にもASD(自閉症スペクトラム)やADHD、LDの子どもがいるでしょう。
または吃音だけだと思い込んでいたところ、ASD(自閉症スペクトラム)やADHD、LDの併存??
という子どもの特性に驚かされることもあります。

吃音よりも先に、一般に言われる発達障害の診断を受けた子どもと保護者のほうが障害受容をできる時期が早いので今後人生の選択肢は大きくひろがりますね。

※吃音の障害者認定反対派の保護者の皆さまはそのまま放っておいてください。
そういう生き方もアリです。もちろん成人してから当事者に困りごとが増えてもそれも人生です。





◆さて、発達性協調運動障害です。
吃音者の中にも体の動きが不器用な人がいます。
箸の使い方、ハサミ、ノリ、折り紙、お手玉、靴の紐、コップの中身をよくこぼすなどの日常生活でもわかることがあります。
成長していっても、自分の身体の範囲が認識できないため、足の小指をぶつける、他人とすれ違うときに身体がぶつかる。ドアやモノに身体がぶつかるということもあります。消しゴムがうまく使えず書類がグシャっとなる人もいます。仕事のデスクでも飲み物をこぼす場合もあります。

他にも、配布書類や紙幣を銀行員さんがやるように、スムーズに扇状に広げることができないなどもあります。

ハサミをつかってまっすぐに紙を切断できない。紙を半分に折れない、どうしても曲がってしまう。ということも大人になってもあります。


イメージでいうと、自動車で運転するときに、自動車のバンパーの位置がわからなくて自動車をぶつけてしまうだとか、自動車のバンパーの位置ではなく、4輪のタイヤが現在どこにあるのか? 把握できないというようにイメージすると少し理解できるかもしれません。


吃音の子どもにもあてはまることがあるのではないでしょうか?
もしも、あてはまることがあれば、吃音だけではなく、自閉症スペクトラムや注意欠如多動性障害や学習障害の傾向があるのかどうかの把握も必要です。
早期発見、早期療育ができれば子どもは大きく成長する可能性もあります。

吃音の子どもに他の発達障害があるのでは?
と心配な場合は、まず、図書館で発達障害の説明のある書籍を探してみましょう。

ミネルヴァ書房の「なにがちがうのシリーズ」は絵で説明されておりわかりやすいです。
http://www.minervashobo.co.jp/search/?search_menu=keyword&search_word=%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%8C%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%AE&x=0&y=0




◆NHKハートネット 記事

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/250832.html

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/250838.html

2016年08月18日(木)
発達性協調運動障害 第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が
投稿者:web担当カテゴリ:Connect-“多様性”の現場からコメント(0)
20160816_000.jpg第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が
▼  専門家の間でも知られていない障害
▼  「協調」とは複数の情報や動きのコーディネート
▼  大人になっても残存する障害
Webライターの木下です。
以前、発達性協調運動障害についてフェイスブックで取り上げたところ反響が大きく、「子どもの頃に体育の授業がなぜあんなに辛かったのかがやっとわかった」という書き込みをされた方がおられました。発達障害に関する情報は、さまざまな形で発信されていますが、まだ一般的にはあまり知られていない事実もあります。発達障害のある子どもたちの支援に重要な影響を与えると言われる最新トレンドについてお伝えします。

専門家の間でも知られていない障害
人並み外れて不器用な子ども、極端に運動の苦手な子どもが小学校のクラスに数人はいます。例えば、「服のボタンを留められない」「靴ひもがうまく結べない」「ラジオ体操やダンスで手足がばらばらに動く」「はさみやコンパスなどが上手く使えない」「つまずくものがないのに、よく転ぶ」などなど。たんに体育の授業がうまくいかないだけではなく、日常生活もトラブル続きで、先生に叱られたり、友達からいじめられたりして、本人は辛い思いをしています。

これまでは、過保護な育て方や運動不足、練習不足が原因だと思われたり、理由がわからないまま対応に苦慮していましたが、実は、このような子どもたちは、発達障害のひとつである「発達性協調運動障害(DCD =Developmental Coordination Disorder)」である可能性が知られるようになりました。これまでも発達障害のある子どもに不器用さが見られることは認識されていましたが、そのような症例が単独にも存在し、発達障害の子どもたちを理解し、支援していく上で重要であることが、近年専門家により指摘されています。
発達性協調運動障害(DCD)の重要なキーワードである「協調」とは、どのような脳の機能なのでしょうか。これは英語では、Coordinationと言います。洋服を「コーディネートする」という外来語がありますが、そのコーディネート(coordinate)の名詞形です。
例えば、スーツもシャツも新調した。ネクタイもベルトも靴下も一流品を買った。ひとつひとつの商品に問題はない。ところが、試しに揃えて着てみると、色が合わない、趣味がチグハグで着られなかったとします。そのときはコーディネートがなっていないことになります。その比喩から類推する通り、DCDとは個々の身体機能に問題がないにもかかわらず、脳が運動をコーディネートできない障害と考えられます。
体操や球技のような複雑な運動で問題になるだけではなく、定型発達の子どもならば誰でも難なくこなせるような、「階段の上り下り」「床にボールを弾ませる」「片足でバランスを取る」といった簡単な運動においても、その不器用さは現れます。親や教師は、わざとふざけているのではないかと思うぐらいに、理解できない動きをすると言います。
DCDの子どもは、「ミルクを飲むときにむせやすい」「寝返りがうまくできない」「ハイハイがぎこちない」「滑舌が悪い」など、乳幼児のうちからその徴候は現れてきます。
DCDの頻度は6~10%と高く、小学校の30人学級ならクラスに2、3人はいる計算になります。注意欠如・多動性障害(AD/HD)の約30~50%、限局性学習障害(LD)の子どもの約50%に見られ、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併存することも多くあります。そして、この障害は大人になっても、50~70%と高い頻度で残存するとされています。
20160816_002.jpgのサムネイル画像発達障害は、「場の空気が読めない」「自分のこだわりに固執する」「コミュニケーションが苦手」など、社会性の障害として認知されることが多いために、これまで本人の困りごとである知覚や運動のレベルの問題があまり意識されてきませんでした。しかし、協調運動に着目することで、当事者にとって何が問題なのかが明らかになり、発達障害の理解や支援のあり方も変わろうとしています。





2016年08月19日(金)
発達性協調運動障害 第2回 身体から発達障害を解明する
投稿者:web担当カテゴリ:Connect-“多様性”の現場からコメント(0)

▼  法律で「その他」の障害と表現されるDCD
▼  発達障害のわかりにくさ
前回のブログ :第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が

法律で「その他」の障害と表現されるDCD
Webライターの木下です。
2005年に施行された発達障害者支援法では、発達障害を以下のように定義しています。

「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その障害が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」

この法律の条文には「発達性協調運動障害(DCD)」という言葉はありません。しかし、「その他これに類する脳機能の障害」という表現があり、「政令」には、「言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害」という記載があります。発達性協調運動障害も発達障害の一種として、法的に支援対象として位置づけられていることがわかります。
しかし、そうであっても、法律の定義には「その他」と書かれているだけなので、発達障害に関する一般向けの解説書の多くでは、「自閉症スペクトラム障害」「注意欠如・多動性障害」「限局性学習障害」の3つを発達障害として紹介しています。

「自閉症スペクトラム障害(ASD)」:「社会コミュニケーションの障害」「対人的な想像力の欠如」「特定のものや動作へのこだわり」などの特徴があります。知的な障害や言葉の遅れをともなう場合とともなわない場合があります。
「注意欠如・多動性障害(AD/HD)」:「不注意」「衝動性」「多動」などの自己抑制の障害です。自己抑制がうまくできない背景には、脳の実行機能(課題や活動を遂行するために、計画したり、目的を意識したりする脳の働き)や報酬系が十分に働いていないことがあると考えられています。
「限局性学習障害(LD)」:「読む」「書く」「計算する」の3つの学習に関して、その習得に著しい困難があり、努力してもなかなか成果が上がらないという特性をもっています。LDの中核を成しているのは、「読む」ことへの困難がある障害(読字障害=ディスレクシア)だと考えられています。 
※2013年5月に精神医学の診断基準が改定され、発達障害の基準や枠組み、呼称にも変更が加えられました。従来の「自閉性障害、アスペルガー症候群」などの広汎性発達障害が「自閉症スペクトラム障害」として一本化され、「注意欠陥多動性障害」は「注意欠如・多動性障害」に、「学習障害」は「限局性学習障害」へと用語が変更されました。現在は過渡期で新旧両方の記述が使われています。
発達障害は親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害であることはわかってきていますが、「気になる子ども」と表現されるように「社会的な不適応」から診断を受けることが多いために、対人関係に直接支障が生じるわけではない不器用さは、発達障害の主要な課題とみなされてきませんでした。専門家の間でさえ、まだ十分に認識されていないのが現状です。

2016年8月17日水曜日

毎日新聞3記事紹介 吃音で差別を受けた アンケート 吃音をマンガで紹介 ヤフートップページにも表示!黒船作戦!

2016年8月17日1時31分現在

奇跡が起きています。
いまでこそ少なくなりましたが、ヤフージャパンはインターネットブラウザのHP設定にする人が多いですよね。ブラウザを起動すると無意識に視覚に入るというインターネット世論の1つと言われています。

吃音は吃音業界、当事者団体の派閥抗争により、『2005年から吃音が発達障害者支援法に定義されている』ことはほとんど周知されていませんでした。2016年8月17日現在でさえ、吃音は障害者ではない!と主張する奇特な方々も存在してますので、毎日新聞さんとヤフージャパンさんのタッグを組んだ、一般人向けの黒船作戦に心から感謝をしています。

吃音業界ではすでに解決できないので、外圧である一般の人に健常者の人々に、官民問わず企業団体の人事採用担当の人に『吃音は発達障害者支援法に定義されている障害者である。社会保障の対象である。ソーシャルワークの対象である』と認知されることの効果はとても大きいのです。

まさに黒船作戦です。
吃音者では変えられない文化を文明開化させるため、吃音者以外に吃音を知ってもらうのです。



◆吃音者の派閥抗争や2013年の北海道吃音看護師さんの自殺について

関連情報
◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◆吃音者や吃音当事者の家族にはレイシスト(差別主義者)がいる? 吃音を病気や障害と認められない人々の実態とは? そのワケ
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html

◆2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html






◆今回、毎日新聞から3つの記事を紹介します


2016年8月17日1時ヤフーのトップ画面に現在出現中!!
吃音 「差別受けた」6割 「理解不十分」7割

 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える人々を対象に毎日新聞が当事者団体などの協力で全国アンケートを行ったところ、6割強が「学校や職場でいじめや差別を受けた」と回答した。「吃音への社会的理解や支援が不十分」との回答は7割近くに達し、吃音への無理解や社会的支援の欠如が浮き彫りになった。症状を抱える人は100人に1人程度とされるが、当事者団体によると吃音によるいじめや差別の実態を明らかにする調査は過去に例がない。

http://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/040/092000c

具体的なアンケート

 「吃音(きつおん)のせいで人生の歯車が狂った」「しゃべらないで済む職業を考えた」。全国の吃音当事者を対象に毎日新聞が実施したアンケートの自由記述欄には、当事者の苦しみが切々とつづられていた。そこからは、吃音に対する社会の理解を深め、当事者をさまざまなかたちで支援していくことの必要性が浮かび上がる。

 「どもりさんが発表しているんか」

 60代の行政書士の男性は小学2年の時、かけ算の九九の練習で言葉に詰まりながら発表していると、担任教師から笑いを誘うような雰囲気でそう言われたという。アンケートで「屈辱感でいっぱいであった」と振り返る。

 言葉を発するようになって間もない2歳の時から吃音を抱え続けているという20代の無職男性は、症状が原因で幼稚園から中学校まで同級生らから殴る蹴るの暴力を受けたと明かす。「教師も注意せずに見て見ぬふりをしていた。吃音を患っている多くの人々が苦しんでいることを考えてほしい」と訴えた。

 40代の非正規社員の男性は、電話口で会社名を言えず、勤め先を辞めた。自殺を考えたこともあり、今は心療内科に通院している。「人生の歯車が吃音という障害が原因で大きく狂ってしまった」と苦しみを吐露した。

 現在、吃音は努力で完治する「癖」ではなく、脳の機能障害が原因だとする学説が有力だ。だが「治す努力」を求められたことに苦しんだ経験を持つ人もいる。

 20代の女性は、会社の新人研修で行われたプレゼンテーションの練習で吃音の症状が出てしまい、最低評価を付けられた。全員の前で再度プレゼンをしたがうまくいかず、「治せないのか」と指摘されたことがつらかったという。

 40代の男性会社員は「高校生の私が進路選択を考えていた時、しゃべらないで済む職業を考え、自分自身で可能性をどんどん潰していったことを後悔している」と告白。若い吃音者たちに「自身の可能性を諦めないで」と呼びかけた。【遠藤大志】

http://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/040/093000c

毎日マンガニュース 吃音とは?
http://mainichi.jp/sumamachi/news.html?cid=20160806mul00m10000500sc


2016年8月9日火曜日

【追記あり】仙台の吃音裁判 結果がでました 判決は「交付対象にならない」請求棄却

注目の仙台吃音裁判の結果が判明しました。
予想通り、「国が2005年から発達障害者支援法に吃音が定義されているのでダメですね」ということです。

判決の→判決は「個別具体的な障害の程度」
・これは発達障害者支援法による精神障害者保健福祉手帳の等級判断の程度を指しているのか?
・それとも身体障害者手帳の等級判断の程度を指しているのか?

ここが不明ですね。
不明とはいえ、裁判所は法律を公平公正に判断するところなので、現行法の発達障害者支援法を前提に述べていると推測します。



【追記部分】
毎日新聞以外に河北新報社から今回の裁判の記事がでました。
こちらによると、仙台地裁の裁判長は「身体障害者の音声言語そしゃく障害の4級にあたらない」と判断しているようです。市の却下は適法であるとのこと。
河北新報社の記事では発達障害の話はでてきません。

いずれにせよ。過去の吃音者たちが政治運動を障害者運動をしていないことが2016年に影響していますね。2005年の発達障害者支援法が始まるまえに、身体障害者音声言語そしゃく障害、3級(発話器官喪失)、4級(家族だけが当事者と意思疎通できる)、この部分に5級を追加するように運動すべきでした。


<障害者手帳不交付>吃音の男性の請求退ける

 吃音(きつおん)を理由にした身体障害者手帳の交付申請を却下された仙台市の無職男性(47)が、市を相手に却下決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は8日、男性の請求を棄却した。
 高取真理子裁判長は「男性は意思疎通が困難な場合もあるが、常にできないわけではない。音声・言語機能の障害が著しいとは認められず、市の処分は適法だ」と述べた。
 判決後、男性は「吃音者は会話に時間がかかり、就職や自立ができずに困っている。主張が認められず、大変悔しい」と語った。
 判決によると、男性は言葉がうまく発音できない吃音の症状があり、2014年8月、音声・言語機能障害による身体障害者手帳の交付を市に申請。市は9月に「障害の認定基準となる喉頭の障害や形態異常などは認められない」などとして却下した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160809_13036.html

【追記部分】


吃音者の当事者団体が派閥抗争、吃音は障害? 障害ではない? 障害だ! 治す! 治さない! なんて内輪で揉めているあいだに、吃音の身体障害者手帳の交付対象として19XX年から政治運動をしていなかったことが悔やまれます。

その後も内輪での問題は続き2005年の発達障害者支援法を2014年7月3日に国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報支援センターの「吃音は発達障害に定義されているよ」というホームページの情報更新で初めて知るという残念な結果になってしまいました。

2013年に北海道で自死した吃音看護師さんは本当は今でも、生きている可能性はあったのですね。理解のある病院で働いているかもしれないのです。

今後はそのようなことがないように、吃音当事者団体はスモールステップアップでいいので、いきなり100のゴールを目指さずに一步二歩と日本政府に意見を述べていくべきだと思います。内輪揉めはもうやめてほしい。他の発達障害者団体などと連携していってほしいと思います。



 訴訟で、市側は「国は吃音を精神障害に分類される発達障害に当たるとしているので、身体障害者手帳の交付対象にならない」と主張したが、判決は「個別具体的な障害の程度」に基づいて判断すべきだと指摘。その上で桜田さんは訴訟の本人尋問などで意思疎通ができているとして交付対象とならないとした。


関連情報
◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◆吃音者や吃音当事者の家族にはレイシスト(差別主義者)がいる? 吃音を病気や障害と認められない人々の実態とは? そのワケ
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html

◆2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html


【ニュース本文 毎日新聞社】
仙台地裁「程度が交付対象にならない」と判断、請求棄却
 吃音(きつおん)を理由とする身体障害者手帳の交付申請を仙台市に却下された同市の無職、桜田俊介さん(47)が市を相手に却下決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁(高取真理子裁判長)は8日、請求を棄却した。

 判決は、桜田さんの吃音の程度は交付対象にはならないと判断したが、原告側弁護士は「判決は吃音者でも手帳の交付を受けられる余地があると事実上認めており、画期的だ」と評価した。

 訴訟で、市側は「国は吃音を精神障害に分類される発達障害に当たるとしているので、身体障害者手帳の交付対象にならない」と主張したが、判決は「個別具体的な障害の程度」に基づいて判断すべきだと指摘。その上で桜田さんは訴訟の本人尋問などで意思疎通ができているとして交付対象とならないとした。

 判決を受け、桜田さんは「悔しくてたまらない」と話し「支えてくれた妻にこれ以上(労力的、金銭的な)負担はかけられない」と控訴はしない方向だ。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20160809/k00/00m/040/056000c

2016年8月7日日曜日

【重要】フジテレビ インターネット配信 ホウドウキョクにて吃音が発達障害であると説明(by 国立障害者リハビリテーションセンター 森先生)

2016年8月7日、フジテレビがインターネット上で配信しているサービスにて吃音が生放送で報道されました。
もしかすると過去放送としていつでも見られるかもしれません。


出演は厚生労働省 国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生、東京言友会の川端鈴笑さん(ラヴソングの吃音演技指導者)の2名でした。


◆『ニュースのキモ!Evening』 出演者:(阿部知代・森下知哉)
http://www.houdoukyoku.jp/pc/

再放送アーカイブ
http://www.houdoukyoku.jp/pc/archive_play/00152016080701/1/

今回の放送の最重要点は厚生労働省の国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生が『吃音が発達障害である理由』を説明したことです。もう一つ、『吃音は7割8割は遺伝である』と説明されたことも重要でした。お子さんが吃音の場合、父母本人、父方か母方の親戚縁者の中に吃音者がいることを改めて知る人もいるかもしれません。


森浩一医師、吃音が発達障害だと認めてくれて本当にありがとうございます。北海道で吃音看護師さんが自殺する前にもっとはやく認めてほしかったです!!国立の国立障害者リハビリテーションセンターが吃音は発達障害だと2005年から宣言していれば、自殺する人や引きこもる人は減っていたはずです!!



今後は国立障害者リハビリテーションセンターの吃音のページを発達障害で障害者手帳が取得できますと書き換えてほしいです。

吃音単独でも精神障害者保健福祉手帳を吃音者が取得できます。うつ病や社交不安障害がなくても吃音という発達障害単独で取得できることも説明してほしいです。二次障害がなくても障害者手帳は取得できるのですから。



2014年7月3日に突如として国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターに『吃音は発達障害者支援法に入っています。発達障害の一覧紹介に吃音を掲載』されました。発達障害者支援法は2005年からあった法律なのに、それが2014年7月まで周知徹底されていなかったという悲劇です。今回、改めて国立障害者リハビリテーションセンター病院の森氏が吃音が発達障害であると説明したことは吃音業界においてとてもインパクトがあります。

2013年には北海道にて吃音看護師さんが吃音が社会保障の対象とは知らずに自殺してしまったのです。本当に悔しいことでした。吃音看護師さんは自殺しない可能性もあったのです。社会保障を使えたかもしれません。吃音看護師さん以外でもニュースになっていない自殺者もいるかもしれません。吃音が原因で学校や進学を諦めた人、大人になってもひきこもりの人がいるでしょう。2016年現在は吃音単独で精神障害者保健福祉手帳を取得できます。障害者雇用枠や就労移行支援事業所も利用できます。

小学生、中学生、高校生、大学生も合理的配慮を受けることができます。それは入試の面接でも、普段の授業でもいつでもどこでも合理的配慮を発動することができます。吃音によって話すことをずっと悩み続ける必要はないのです。勉強にも集中できます。明日の当番、発表のことを考えて学校を休む、うつになることはないのです。吃音を苦にして不登校や退学する必要はないのです。

また、官民問わず、総務・人事採用担当をしている職員さんは、吃音が障害者法定雇用率に計算できると覚えてください。2018年から事実上の精神障害者保健福祉手帳所持者の法定雇用義務化が開始です。

一般に言われる発達障害である自閉症スペクトラム、ADHD、LD、トゥレット症候群を診療しているお医者さん、支援者のみなさまも、吃音が発達障害であるということ。絶対に覚えてください。

現在DSM-5では吃音は神経発達障害群に分類されています。ICD-11ドラフト版でも発達障害の中に吃音が分類されています。


今回、フジテレビのインターネット配信番組という形でしたが、吃音のことが少しでも社会に知られていくことを心から願っています。そして自殺するひきこもりことがないような社会に変わってほしいです。

吃音者の雇用も障害者枠で増えていくことを願っています。


◆吃音症は発達障害であり精神障害者保健福祉手帳の交付対象であることが判明しました。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

◆厚生労働省へ陳情
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/blog-post_5.html

◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html


放送の内容については九州大学病院、吃音ドクターこと菊池良和医師がTwitterでキャプチャー画像を掲載してくれましたので。それを紹介させていただきます。多謝












2016年8月5日金曜日

2016年8月7日 フジテレビのネット番組「ホウドウキョク」で吃音が特集!

2016年春 月9ドラマで話題になった吃音
今度はフジテレビのインターネット番組「ホウドウキョク」で吃音のことが特集されるそうです。
どのような内容になるのか楽しみですね。

2016年9月1日埼玉県 日本吃音・流暢性障害学会で小倉智昭アナウンサーが市民講座 入場無料

9月1日に埼玉県の国立障害者リハビリテーションセンターで開催される講演会の紹介です。
フジテレビのとくダネ!で有名な小倉智昭氏が一般公開講座を開催。



詳細は学会のHPで
https://meeting2016.jssfd.org/

サテライト企画 吃音学会主催 市民公開講座(9月1日夕方)

 小倉 智昭 氏(アナウンサー)講演 決定!
 講演題名:「夢を持つな、目標を持て!どもるからアナウンサーになった。」