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2017年5月31日水曜日

吃音ポータルサイト(金沢大学)がリニューアル

金沢大学人間社会学校教育系小林宏明先生が公開している吃音ポータルサイトがリニューアルしたとのことです。こちらをご覧ください。


2016年10月18日火曜日

吃音当事者の声を知ってほしい。10月22日国際吃音デー啓発イベント

LITALICO(りたりこ)発達ナビにて10月22日に東京で開催される吃音啓発の日が紹介されました。
一般に言われる発達障害児者の方に吃音が発達障害であると伝わる意味もあり、世の中の変化を感じます。


「吃音(きつおん)」についてご存知ですか?話そうとしても、声が詰まってしまったり、同じ音の繰り返しになってしまったりと、どもりが生じてコミュニケーションが難しくなる障害です。フジテレビのドラマ「ラブソング」でも吃音の女性が主役となり注目を浴びました。そんな中、10月22日の「国際吃音啓発の日」に合わせたイベントが、当事者団体によって開催されます。


https://h-navi.jp/column/article/35025862


申し込みはコチラ
http://www.kokuchpro.com/event/4f595ad52381a70fd33000e177d3565d/

2016年8月5日金曜日

2016年8月7日 フジテレビのネット番組「ホウドウキョク」で吃音が特集!

2016年春 月9ドラマで話題になった吃音
今度はフジテレビのインターネット番組「ホウドウキョク」で吃音のことが特集されるそうです。
どのような内容になるのか楽しみですね。

2016年7月24日日曜日

【重要】吃音を診療すると表明している病院リスト

吃音を診療する病院はどこでしょうか?
今回吃音を診療するという病院リスト作成します。
2016年7月24日現在の情報です。


病院リストの間違い修正など筆者に連絡をください。
このリスト以外に存在する病院がある場合、連絡をください。

2017年現在。篤志家の発達障害児者を診療する精神科医師が吃音を受けいれているという情報があります。発達障害で有名な医師(著書を出しているとか、JDDネットのメンバーだとか、自閉症協会のメンバーだとか、発達障害学会のメンバーだとか)がいる場合、直接この人物達に「吃音を診療してほしい。助けてほしい」と伝えるのもアリでしょう。


また、「吃音を診療する病院はどこか?」と検索した皆さんへ。
そうです。吃音を診る病院を検索することが異常事態です。
発達障害者支援法の19条を声にだして音読してください。
そもそも2005年から存在するこの法律の19条が遵守されていないことが大問題です。
みなさまのお住いの議会、選挙区の議員に「吃音を診療する病院が存在しない!!助けてほしいのに医師がいなければ診断書すら入手できない!どうしたらいいのか。死ぬしかないのか?」と訴えてください。当事者の方も家族も、発達障害児者の支援者も、議員に伝えてください。これは異常事態です。2005年から存在する法律が適切に運用されていないのです!!

(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。

【注意事項】

病院に行く前に必ず病院に吃音を診察してもらえるか?確認してください。
電話でもFAXでもEメールでもいいので病院に確認してください。

・吃音を診療する病院、医師は耳鼻咽喉科、精神科、児童精神科、小児科、精神科(発達障害を専門)、小児神経科などがあります。

・吃音を診療する医師の吃音イズム(主義主張)によっては、『吃音は訓練して治すべきだ』、『吃音で障害者手帳申請書類は書かない』、『吃音で困っているなら身体障害者手帳申請書類でも、精神障害者保健福祉手帳申請書類でも積極的に書きます』という場合があります。よく確認しましょう。

・吃音の診療や訓練は保険診療ができます。原則3割負担、自治体によっては年齢によって子どもであれば無料の場合、少ない負担で利用できます。発達障害として吃音を捉える場合は自立支援医療(精神通院医療) 制度を利用して収入(納税金額)によりますが1割負担で利用できます。

言語聴覚士や一般人が医師や歯科医師の指示を受けない、自由診療をする場合がありますので気をつけてください。保険診療できるものをそうしないのは志がない人です。特に言語聴覚士は言語聴覚士法という法律が存在し、言語聴覚士は医師か歯科医師と連携し指示のもと職務を遂行すると書かれています。

・吃音当事者さん、家族も自分達の目的にあった病院を選びましょう。

・子どもしか診療しないという病院もあります。よく確認してください。

・他の病院にて患者が吃音であるとの診断書があれば精神障害者保健福祉手帳申請書類を書くという発達障害を専門にする精神科医師が東京に存在します。この場合は筆者に連絡をください。
このリストには公開できません。

★自分の住んでいる自治体に病院がない!!

この場合は、政治の力に訴えるしかありません。
お住まいの自治体の都道府県議会に現実を伝え、発達障害者支援法に基いて吃音を診療する
病院を設置してほしいと運動を起こすしかありません。一人では歯がたたないので協力して行ったほうがよいでしょう。

発達障害者支援法第19条
(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。



http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO167.html



病院リスト(順不同 敬称略)


◆埼玉県 国立障害者リハビリテーションセンター病院 成人吃音相談外来 
http://www.rehab.go.jp/hospital/japanese/jibika/kitsuon.html

◆埼玉県 獨協医科大学 子どものこころ診療センター
http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/ccdpm/services.html

◆福岡県 九州大学病院 耳鼻咽喉科 菊池良和医師
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/app/modules/diagnosis/outpatient.php?categoryid=25

◆神奈川県 北里大学東病院 リハビリテーション部
http://www.kitasato-u.ac.jp/ehp/medicalpersonnel/rehabilitation.html

◆東京都 どんぐり発達クリニック
http://donguri-clinic.com/treatment.html

◆東京都 東海大学医学部付属東京病院
http://www.tokyo-hosp.tokai.ac.jp/department_list/special/ear_nose_and_throat/

◆東京都 日本赤十字社医療センター
http://www.med.jrc.or.jp/hospital/clinic/tabid/209/Default.aspx

◆東京都 日本歯科大学附属病院
http://dent-hosp.ndu.ac.jp/nduhosp/facilities/cooperation/language-hearing/index.html

◆千葉県 帝京大学ちば総合医療センター
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/01_shinryo/0114_jibi/

◆大阪府 大阪市立総合医療センター
http://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/department/syouni/gengo.html

◆広島県 県立広島大学付属診療センター
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/diagnosis/

◆北海道 北海道医療大学病院
https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~hospital/service/kankei.html

◆兵庫県 医療法人明和病院
http://meiwa-hospital.com/outpatient/departments/pediatrics.html

◆熊本県 おがた小児科
http://www.ogata-sickkids.or.jp/

◆新潟県 西新潟中央病院
http://www.masa.go.jp/contents/shinryouka/reh.html

◆神奈川県 日本鋼管病院
https://www.koukankai.or.jp/course/jibika.html

◆神奈川県 横浜市総合リハビリテーションセンター
http://www.yokohama-rf.jp/service/counselchild.html

◆神奈川県 たま日吉台病院
http://tamahiyoshi.or.jp/tamahiyoshidai/reha/index.html

◆富山県 黒部市民病院
http://med-kurobe.jp/medical/medical-guide/jibiinkouka.html

◆三重県 みたき総合病院
http://mitakihp.jp/ent.php

◆宮城県 東北大学病院
http://www.hosp.tohoku.ac.jp/departments/1404.html

◆福井県 福井大学医学部附属病院
http://www.hosp.u-fukui.ac.jp/sinryouka/o_tokushusinryou/o12_tokushusinryou/o12_tokushusinryou_03.html

◆静岡県 JA静岡厚生遠州病院
http://k-enshu.ja-shizuoka.or.jp/shinryoka-bumon/bumon/shinri

◆静岡県 焼津市立総合病院
http://www.hospital.yaizu.shizuoka.jp/section/shinryogijutsu/rehabilitation/st.html

◆宮崎県 天生堂医院
http://www.tenseidou.jp/facilities.html

◆愛媛県  旭川荘南愛媛病院 南愛媛療育センター
http://asahigawasou.or.jp/minamiehime/

◆和歌山県 角谷リハビリテーション病院
http://www.sumiya.or.jp/reha/dept/st.html

◆山口県 山口リハビリテーション病院
http://www.yamariha.com/shouni.html

◆徳島県 ホウエツ病院
http://www.houetsu.com/busyo/rehabili/gengo/

2016年7月20日水曜日

【重要】神奈川県川崎市 関東圏に新たな吃音外来病院が開設 日本鋼管病院 2016年7月より

関東圏に新たな吃音外来病院が開設される。
日本鋼管病院の耳鼻咽喉科の医師が吃音外来を週一回の予定で始めるようだ。
神奈川県川崎市の病院である。
訓練重視の病院なのか?
障害者手帳申請書類も書いてくれるのか?
現時点では不明ではある。
しかし、関東圏で吃音を診療する病院が増えるのは良いことである。



〒210-0852 神奈川県川崎市川崎区鋼管通1丁目2番1号 / TEL : 044(333)5591(日本鋼管病院)〒210-0852 神奈川県川崎市川崎区鋼管通1丁目2番3号 / TEL : 044(366)8900(こうかんクリニック)


◆もしかして、この報告を学会で発表した医師かも???

【重要】吃音と発達障害の併存について日本音声言語医学会の学会誌より紹介
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/02/blog-post_23.html



◆以下、病院ホームページから引用
吃音

吃音とは一般的に「どもり(※)」と呼ばれるもので、言葉が流暢に出てこないものを指します。
1%ほどの人が持っているといわれていますが、世間に知られていない病気で、
吃音を診療する医療機関が少ないのも現状です。

また進行した吃音は連発(ことばを繰り返す)だけでなく、難発と呼ばれる「言葉を出てこなくなる」症状が
メインになってきます。

難発は周囲に理解してもらいづらい症状のため1人で悩んでしまいがちです。


当科では、「声」や「吃音」でお困りの方を対象に「音声・吃音外来」を開設しており、
小児、成人ともに必要に応じて言語療法士による言語療法を併用します。

 【声・吃音外来】

 小児に対しては環境調整や学校への配慮のお願いなどを通じて、吃音が軽くなること、
 吃音に対するネガティブな感情が生じすぎないよう対応します。

 成人に対しては、まずは「吃音とはどんな疾患か」理解していただく必要があります。
 その上で認知行動療法を応用したカウンセリングを行います。
 また必要に応じて補助的な投薬治療も行います。


※ 「どもり」は差別用語と捉えられることがありますが、ここではわかりやすく表現するために用いました。
  予めご了承願います。


「音声・吃音外来(金曜午後)」は2017年7月より開設予定です。
初診の方は、まず富里医師の耳鼻科一般外来を受診のうえ、ご相談下さい。
http://www.koukankai.or.jp/course/jibika.html


2016年7月18日月曜日

吃音があっても成功している人が、そうではない吃音者を助けようとしない理由は?

吃音業界の永遠のテーマ
吃音は障害か?
吃音は障害ではないか?

過去から未来永劫継続する問題です。常にループしていると言っても過言ではありません。


さて、なぜ?
吃音があるけれど学校や社会で居場所がある人は、そうではない困っている当事者のために行動しないでしょうか?

吃音があっても成功している吃音者は口をそろえてこう言い放ちます。
「私はこうやったからあなたもこうやればいいよ」
「私は吃音があるけど幸せだし、何も問題ないよ」

とても安易な発言です。
吃音があるかどうか以前に、人間社会では生まれた家の環境、お父さんお母さんの稼いでいるお金、学校でイジメを受けたか受けないか?不登校になってしまい進学する機会を失った人、就職活動で失敗してしまった人も存在します。吃音は関係なく、様々な障害当事者、社会的障壁のある人に共通することです。お金がなければ大学にいけない人もいますね。貧困の問題です。



吃音がある成功者はなぜ思考停止してしまうのでしょうか?

本当に志のある吃音問題を真剣に考えている吃音のある成功者ならこうするはずです。
「私の働いている職場の人事部を説き伏せたよ。君も私と同じ職場で働こうよ。ちゃんと口利きしてあるから安心して」
「私が仕事の仕方を教えてあげるよ」
「一緒に頑張ろう」
「私の会社はダメだけど、他のところを紹介するから。安心して」

例えばこういう発言をするはずなのです。
私は吃音があっても生活に問題ないし、幸せだし。それでいいやと思考停止するのではなく。
まず、実際に行動に移るはずです。
自分の職場が無理なら、他の場所を紹介するなどを助けてくれるはずです。
成功している居場所のある吃音者はその立場を利用して自分の歩んできた道を困っている吃音者や若い世代のためにもっと道を歩きやすく整備する責任があります。道を開拓して整備して歩きやすくすべきなのです。


思考停止をしてしまうと、間接的なアドバイスや生き方論、私はこうやった!という自慢話になってしまいます。本当に直接、困っている吃音者を助けようとしません。絶対にしません。これは成功している吃音者にとても多いです。

もちろん、成功している吃音者が思考停止して間接的なアドバイスにだけ徹するのは理由があります。

成功している吃音者は『本当は職場や社会で「自分は吃音があります。」とはカミングアウトしていないのです』

困っている吃音者を自分の職場に入社させようなんてしたら、自分が吃音であることをカミングアウトしなければいけないため、それは昇進や昇給、出世コースなどに悪影響を与えるのではないか?と思い込んでいるのです。

もちろんそれは大切なことです。成功している吃音者もその環境をどうしても維持したいはずです。
となると、将来ライバルになるかもしれない人間と働くなんて嫌かもしれません。

ではどうすればいいのでしょうか?
答えは人間の文明社会、社会保障制度ですね。
学ぶ側でも働くときでも合理的配慮や障害者手帳、障害者雇用などを自由に選ぶことができるように社会全体を変えていけばいいのです。

しかし、またまたここで成功している居場所のある吃音者は躊躇します。
『吃音が障害だなんて周知徹底されたら、私の今いる居心地のよい環境が崩壊するかもしれない。そうだ吃音は障害じゃないんだ。神様からもらったギフトだ。吃音は選ばれた者だ』

これが吃音業界永遠のテーマです。
いつになれば解決するのでしょうか???
あと何人困っている吃音者がひきこもり生活をすればいいでしょうか?
自殺すればよいでしょうか? 
不思議なことです。

2016年7月8日金曜日

吃音研究は今後どちらになるの? 国リハ? 国立精神・神経? 耳鼻咽喉科? 児童精神科? 精神科?

平成28年7月6日(水)から平成28年7月7日(木)まで
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターにて第21回 発達障害支援医学研修が開催された。自治体の推薦が参加条件となっている

1.目的

都道府県における発達障害支援の拠点的医療機関の医師等を対象として、研修修了後に各地域において指導的な立場から、発達障害支援に関する情報や技能を伝達できるようになることを目的とする。
2.対象者

病院、保健所、発達障害支援センター等に勤務し、発達障害に関心を有する医師、特に指導について責任的立場にある者。
なお、自治体(都道府県、指定都市)において、行政的な立場で地域の研修実施に携わる者もしくは発達障害者支援センター職員の参加も可能とする。
医師単独の研修参加は可能であるが、行政的立場の者の単独参加は認めない。

詳細はこちら
http://www.ncnp.go.jp/nimh/kenshu/h28/h28_21_01.html




ここでは吃音ドクターの菊池良和医師が講演をの1つをしたとのことである。
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターといえば
心の病気や心身症、神経及び筋の病気診断や治療、調査研究、研修などを行う機関である。
過去の 第19 回 発達障害児・者支援のための医学研修プログラム(知的障害研究部)でも国立障害者リハビリテーションセンターの森 浩一氏:発達性吃音の診断と支援の実際という講演の1つを担当したようだ。


このように吃音のことが耳鼻咽喉科医師よりも、児童精神科、精神科、小児神経科、小児内科といった医師達に広まるのは良いことである。今後は耳鼻咽喉科だけが吃音診療ができるという時代ではなくなるかもしれない。

今までのように耳鼻咽喉科で吃音を診療してもらいたい。治したい訓練したいという吃音者もいるであろう。治す、訓練する医療モデルよりも、障害者手帳を取得して障害受容をし、一般に言われる発達障害者のように生活していく人もいるであろう。何れにせよ吃音当事者の選べるメニューが増えることは良いことである。

2016年4月25日月曜日

ドラマ ラヴソングは医療従事者と患者の「恋愛」まで描くのか?

過去記事で掲載したのですが、ラヴソングについても転移の指摘があったので紹介します。

●<「Dr.倫太郎」は治療倫理より愛が勝つ?>堺雅人・精神分析家は蒼井優・患者との一線を越えるか
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/12/193/

というニュースがあります。
このニュースを書いた人は高橋秀樹さん[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/社会臨床学会会員]という方です。

この高橋秀樹さんが、今回のフジテレビ月曜夜9時ドラマラヴソングにも恋愛転移のことについて指摘をしています。ブログ主もこれはラヴソングというドラマの展開でとても気になっていることです。

高橋秀樹さんがラヴソングについて書いた記事
●<月9「ラヴソング」>なぜ臨床心理士・福山雅治は恋に落ちてはいけないのか
http://mediagong.jp/?p=16662


高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/日本社会臨床学会ほか会員]
***
月9である。福山雅治である。タイトルが「ラヴソング」である。
オーディションで選ばれた新人・藤原さくら演じるヒロイン・さくらは吃音症である。
福山演じる広平は臨床心理士である。
・・・と、ここまで分かればストーリーはほぼ想像がつく。福山の献身的なケアによって、さくらの吃音症は次第に改善していく。23歳年上の広平にさくらは惹かれ、やがて恋心を抱く。吃音は治り、2人は恋人同志になる。または吃音があったとしても広平はそのままのさくらが好きだと告白する。どっちになるのだろう。
この筆者の予想を全く裏切ってくれるとすれば、それはそれで嬉しい。ドラマの2回目を見たが、脚本はおそらく6、7話ぐらいまでできあがっているのだろう。
【参考】<テレビドラマ崩壊現象が進行か>フジ・ドラマ名門枠「月9」で『いつ恋』が史上最低視聴率9.7%
気なるのは広平が臨床心理士であると言う点である。臨床心理士は職業規範としてクライエント(治療対象者)に恋愛感情を抱くことは厳しく禁じられている職業である。
多くクライエントは自分の担当の臨床心理士に恋ごころを抱くようになる。これを専門的には「逆転移」という。この「逆転移」が起きないように臨床心理士は注意深くケアを進めなければならない。
「逆転移」の状態が発生すると、臨床心理士側もクライエントを好きになってしまうことがある。これを専門用語では「転移」という。本当の治療はこの「転移」「逆転移」を乗り越えてこそ行えるようになるというのがこれまでの考え方である。
臨床心理士の仕事の基本は「傾聴」「共感的理解」「受容」である。一生懸命話は聞くが指示はしないというのも基本姿勢である。
広平はさくらの働く自動車整備工場に企業カウンセラーとして週に2日勤務しているという設定だ。大企業には企業カウンセラー、産業カウンセラーなどがいて、心のケアに当たるところも増えてきた。
が、ドラマで見る限りの規模の工場に企業カウンセラーが配置されているのはよほど福利厚生に関心が高いか、企業カウンセラーがいないと仕事が回らない程のブラック企業と言うことかも知れない。
【参考】<佐世保女子高生殺害事件>自閉症スペクトラム者を殺人と結びつけるのは妥当性を欠くニュースだ
吃音症の治療には広平のような臨床心理士よりも、水野美紀演じる言語聴覚士が当たるのことが多い。田中哲司が耳鼻科医なのも、耳鼻科医が吃音症の治療に当たることもあるからであろう。
臨床心理士や言語聴覚士は医師ではないので診断も投薬も出来ない、基本的には医師の指示のもとにそれを助けるのが彼らの業務なのである。
こういう障害モノのドラマの場合、あざとさ、嘘くささが見えてしまうと失敗であると筆者は思う。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)には、日本でも放送されていた米国ドラマ『ER緊急救命室』等に医療情報を提供する研究機関がある。
この研究機関のモットーは「エンターテインメントファースト、メッセージセカンド」であり、ドラマを面白くすることを第一義として正しい医療情報を提供している。さすがハリウッドのあるカリフォルニアである。
「ラヴソング」も正しい医療情報と共に面白いドラマにして欲しいと願う。






高橋秀樹さんというのはとても重要な指摘をしています。本来、医療従事者が患者との恋愛というのは御法度なわけです。その状態になってしまうのは双方に不利益を生むのです。今回の吃音障害ドラマラヴソングはどのようになるのでしょうか?月9伝統の恋愛ドラマにしてしまうのか?それとも現実を重視したドラマになるのか?これはとても重要なところです。



また、高橋秀樹さんが記事中で臨床心理士や言語聴覚士は医師ではないので診断も投薬も出来ない、基本的には医師の指示のもとにそれを助けるのが彼らの業務なのである。と指摘している部分があります。これはブログ主が毎回毎回指摘しているように、吃音業界の悪い例を高橋秀樹さんがご存知なんだろうと思います。吃音業界というのは医師や歯科医師の指示に従わない、言語聴覚士や臨床心理士、民間資格の簡単に名乗れる臨床心理士のような人、などが勝手に自由診療で吃音を治しますなどといい、クリニックを営業している場合があります。とはいえ、そもそも発達障害者支援法に定義されている吃音障害なのに、同法19条が国や都道府県によって明確な動きがないことも問題だと思います。そもそも都道府県に最低1つは吃音障害を診療できる病院が存在しないといけないはずです。発達障害者支援法は2005年施行です。


(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO167.html

吃音障害はちゃんと保険診療ができます。病院で診療できます。
高額な入会金や月謝などは必要ありません。ちゃんとした医師、その医師から指示を受けた言語聴覚士や臨床心理士がいる病院にいくことをおすすめします。


2016年2月2日火曜日

Twitterに興味深い投稿があったので紹介 真っ暗なトンネルで突然置き去りにされる

Twitterにこのような興味深い投稿があった。
これは吃音をもつ子どもの親も同様ではないだろうか?










2016年1月30日土曜日

ライターの近藤雄生さんがTwitterに投稿した吃音ニュースがとても悲しい

ライターの近藤雄生さんがTwitterに投稿した吃音ニュースがとても悲しい。
11:25 - 2015年12月29日の投稿です。

近藤雄生さんって誰? 公式ホームページをご覧ください。
http://www.yukikondo.jp/




吃音のある女性が看護師の道に進みたかったが諦めて断念したというのです。
なぜ吃音があると看護師の道を歩めないのでしょうか?
実習先に合理的配慮はないのでしょうか?
それとも吃音とは、欠格条項なのでしょうか?
とても悲しい投稿でした。

「こういう社会のままではだめだと痛感するけれど」まったくその通りです。
当事者の同意があれば、吃音者の団体が支援に乗り出したり、声明を出したりしないのでしょうか?

2015年12月15日火曜日

内閣府が 合理的配慮サーチ を公開した 吃音は発達障害の項目に分類されました!2016年4月の障害者差別解消法を見据えてのこと

内閣府「合理的配慮サーチ」『発達障害』の項目に『吃音』が入りました! (しかし本音はもっと早く吃音看護師自殺の前にほしかった)

利用方法は内閣府ホームページ内の右上 検索窓から「合理的配慮サーチ XXXXXXX」と打ち込めば個別にでてきます。吃音なら「合理的配慮サーチ 吃音」と入力です。

発達障害以外にも、項目があります。
全般、盲聾、精神障害、視覚障害、肢体不自由、聴覚障害、知的障害、難病等
と細かく分かれています。

生活場面から検索することもできます。
行政機関、教育、雇用・就業、公共交通、医療福祉、サービス(買い物・飲食店など)、災害時
といったシーンからも情報提供があります。


まだ起ち上がったばかりですが、事例がどんどん増えていくと良いですね。
当事者団体も情報発信しなければいけません。

◆ 合理的配慮等具体例データ集(合理的配慮サーチ)  >  発達障害
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jirei/index_hattatsu.html


◆北海道吃音看護師自殺は避けられたのではないかと思っています。発達障害者支援法を見落とした吃音当事者にも責任があるのではないか?
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html





2015年12月14日月曜日

世界初、発達障害児の育児適応に重要な3要素明らかに-NCNP 吃音者の保護者・養育者にもあてはまる?

世界初、発達障害児の育児適応に重要な3要素明らかに-NCNPhttp://www.qlifepro.com/news/20151211/the-worlds-first-three-important-elements-clearly-in-childcare-adaptation-of-children-with-developmental-disabilities.html

2015年12月11日 PM12:45
養育レジリエンス、「養育困難あっても良好に適応する過程」と定義
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は12月9日、NCNP精神保健研究所知的障害研究部の稲垣真澄部長、鈴木浩太研究員らの研究グループが、養育者が発達障害児の育児に適応する三要素を明らかにしたことを発表した。この研究成果は、米国科学雑誌「PloS ONE」オンライン版に現地時間12月3日付けで掲載された。



 同研究グループが発達障害児を持つ養育者424人に大規模調査を行った結果、子どもに関する知識を豊富に持っていること、社会的に十分な支援を受けていること、育児を行うことを肯定的に捉えていること、の3点が育児に適応するために重要な要素であることを分かったとしている。
記事中に3つの柱が書かれている。
吃音の子どもをもつ、保護者・養育者には十分な「知識」、「社会的に使える支援の見える化」が行われているだろうか?

俗に言う発達障害者(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、ADHD、学習障害、運動チック、音声チック、トゥレット症候群、協調運動障害)の子どもを育てる保護者・養育者のように十分な情報が伝わっているだろうか?吃音は発達障害者支援法に含まれていて、ありとあらゆる公的な支援福祉を使えることは伝わっているのだろうか?早期発見早期療育はできるのだろうか?と。


※また、吃音は俗に言われる発達障害を併発する可能性が高いこと知られているだろうか?
 1.菊池 良和 『吃音のことがよくわかる本(健康ライブラリー イラスト版)』 講談社、2015年、26頁。ISBN 978-4-06-259798-2。
2.Health Care Use and Health and Functional Impact of Developmental Disabilities Among US Children, 1997-2005
http://archpedi.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=380659


◆吃音を早期発見早期療育すれば将来的に良い方向に向かうのではないかという情報もある
http://stutteringperson.blogspot.jp/2015/05/ng.html

2015年11月10日火曜日

【紹介】2015年12月6日 内閣府障害者週間連続セミナーにて吃音の講演会。菊池良和医師が登壇

内閣府 2015障害者週間「連続セミナー」
『吃音者の人権と合理的配慮を考える』 

吃音(きつおん)は20人に1人発症し、大人になっても100人に1人は吃音があるまま生活をしている。吃音は過去に「治すべき悪癖」と言われていた時代があり、偏見・差別を受けてきていた。吃音は2005年の発達障害者支援法に含まれていたが、吃音に対する合理的配慮は普及していない。そこで、吃音の歴史を知り、吃音者の人権および合理的配慮を考える。

講演者 菊池 良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師、医学博士)

主催 特定非営利活動法人 全国言友会(げんゆうかい)連絡協議会

日時 2015年 12月 6日 (日曜) 11:10~13:10

場所 コングレスクエア中野 詳細は開催場所を参照

定員 100名(先着順)

参加費 無料

http://www.kokuchpro.com/event/88b1650e51e802ea516128ebc63a5a07/

2015年6月7日日曜日

九州大学 菊池 良和先生が出演した【とっても健康らんど「子どもの吃音」】


 フェイスブックから引用です。
私が出演した本日のKBCテレビ、とっても健康らんど「子どもの吃音」をupします。少し、音量が小さいですが、参考に。吃音のリスクマネジメントを中心に話をしています。敏腕ディレクターが素晴らしい編集をしていただいています。シェアOKです。
Posted by 菊池 良和 on 2015年6月6日

2015年5月26日火曜日

吃音は早期発見早期介入が大切らしい、この時期に吃っていいんだよと教えるのはNGのよう。

2015年5月22日、東京言友会にて国立障害者リハビリテーションセンターの研究員さんが話をした。その中で強く印象に残った発言がある。

 「小学校低学年の時期に適切な介入ができれば吃音が成人になるまえに良い方向に変化する可能性が高いのではないか?」
※おそらくリッカムプログラムなどの日本で現在はじまった吃音に対するアプローチを利用しているのかもしれない。国立障害者リハビリテーションセンターに通院できるお子さんはラッキーかもしれない。


↑これを聞いて( ゚д゚)ハッ!と気付かされたのは
小学生、中学生、高校生と保護者を集めて当事者にも保護者にも「おおいに吃っていいんだよ」と教えている集団である。

吃音当事者の大学生や社会に居場所があって働けている社会人、その教えに傾注する教師教員が「おおいに吃っていいんだよ。吃音があっても皆、働けているよ」と小学生、中学生、高校生に教えるわけである。

もしかしてこの大切な時期にそこに小学生のときにその団体に通ってしまうことで将来的に吃音に悪影響を与えている。もしかしたら良い方向にいくかもしれない可能性を潰しているのではないか?と。そもそも言語野の発達は6歳位までが急速だったはずなので、吃る方法を学習してしまっては意味がないのかもしれない。

高校生か大学生でも吃音が継続していれば、「おおいに吃っていいんだよ」や「精神障害者保健福祉手帳の取得」も視野に入るだろう。

親御さんはどう決断するか?
「おおいに吃っていいんだよ。吃音があっても誰も何も言わないよ。就職できるよ」という宗教を信じるか?
「エビデンスに基づいた吃音支援」という医学を信じるか?そしてその後上手く行かなければ、おおいに吃るのも障害者手帳取得も選択すればいいのではないか?


■DSM-5によると 8歳時点の症状がその後に影響するそうだ。
病状の発展と経過
小児期発症流暢症、または発達性吃音は罹患者の80~90%が6歳までに発症し、発症年齢の範囲は2~7歳である。発症は潜行性であることも、より突発的であることもある。典型的には、非流暢性は1つの語句の中の最初の単語、または長い単語の最初の子音の繰り返しをもって徐々に始まる。子どもは非流暢性には気づかないかもしれない。この障害が進行するにつれて、非流暢性はより頻回で妨害的となり、発言の中で最も意味をもつ単語や語句において生じる。子どもが会話の困難に気づくようになると、人前で話すことの回避や短く単純な発言を用いるなど非流暢性や感情的反応を避ける機制が生じてくるかもしれない。縦断研究は65~85%の子ども達がこの非流暢性から回復し、8歳時の流暢症の重症度が青年期以降の回復または持続を予測することを示している。