2016年5月31日火曜日

【解説】ラヴソング第八話を吃音当事者が解説

ラヴソング【君とキスをした夜…今夜、第3章スタート!】 #08

第七話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第七話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_23.html


1.前回のあらすじ 病院で増村から
春乃の歌なんだよと言われること。
さくらが先生のことが好きだと伝えること。
精密検査をしましょうと言われること。
神代にはこのこと伝えてある?と増村はいいますが。さくらは首を横に振ります。

一方神代は弦巻とトップレコードでシェリル新曲の打ち合わせ。
打ち合わせでは「愛の中」と神代の過去のヒット曲を言われますが
本当は「恋の中」という間違いです。真剣ではないことが伝わる神代は心配になります。
弦巻に「佐野さくらの契約の話、忘れていないよな」と確認します。


2.病院から帰ってきたさくら
空一と真美は最近さくらの様子が変だよねと話しています。

しばらくするとさくらも帰宅します。
なにか重大なことがあったのか。明るく振舞っているようにも感じます。
その後いつもは言わないようなことを言いつつ真美に懐くさくら。
カレーを食べたいって。

真美はいつもの通り「心のなかで何かを察している」と思います。


3.悪性の腫瘍が喉にできている 最悪、声帯をとるかもしれない
増村が神代にさくらに悪性の腫瘍が出来ている可能性を伝える。
増村は検査結果がでて伝えるときに神代にさくらの側に居てほしいと伝える。
神代は、それを断る。
それでも増村は火曜日に来い!と強く伝えるが―。

増村は「人間が怖いのか」と話しかけます。
「人の人生に踏み込んだり、踏み込まれたりするのはそりゃ怖いよ」と返事をします。
笹がその様子を見ています。

翌日?病院で湯浅志津子と神代の会話で、神代は心の中を覗かれます。

4.引っ越しの前日でしょうか 約束通り真美のカレーライス!
さくらの手には結婚式の招待状が握られています。
そこには「追伸 誠に恐れ入りますが 当日ご祝詞を頂戴いたしたく予定させて(略)」
結婚式のスピーチをお願いしますと書かれた紙も入っていました。

元気のないさくらに今がチャンス!!と空一にいろいろ吹き込む野村。
空一に「野村さん逆にお金積んだだけじゃないですか」とツッコミを入れています。

真美はさくらと2人で話し合う。
スピーチをよろしくねとさくらに伝える真美。
カレーライスが美味しそうです。

5.実はすでに増村から事の次第を聞いている神代は
神代は検査結果の日を知っているため、さくらを複雑な目で遠くから見ています。
さくらも少し落ち着きがないようです。
仕事に集中できていないようです。


6.悪性の腫瘍の告知
増村は検査結果、悪性の腫瘍の可能性があり、切除しなければいけないし、最悪の場合、声を失うといいます。ただ、切開してみないとなんともいえないとも。

さくらはてっきり歌が歌えないことを嘆くかと思いきや。
真美の結婚式のスピーチのために手術はしたくないといいます。
増村はそこまで時間は待てない。はやくしないと転移の可能性もあるよと、命にも関わるよと伝えます。

【重要事項】
吃音があると悪性腫瘍ができるということではありません。吃音は関係ありません。


7.ちゃんと病院の待合室に来ている神代
神代は悩んだのでしょうか。他人の人生に踏み込んだり踏み込まれたり……。
結局、病院まで来ています。
さくらは最初は病気をごまかします。
しかし神代はそれはすでに知っているといいます。

「なんでもするから」と神代はいいますが。
さくらは「私のこと好きになってくれるの?できないなら放っておいて。先生にしてほしいことなんて何も無いんで」といいます。
これがさくらの本音なんでしょうね。本当にさくらは神代に恋愛感情があるようです。
神代はゴメンとしかいえません。


8.病院から帰宅すると、空一が美味いもの食わしてやるよと待っている
さくらは辛い気持ち、ショックな感情を抱えて自宅に戻ります。
おそらく、1人で号泣しようとしていたのかもしれません。
しかし、空一がすでにあがりこんでいました。
美味しいものを食べてほしいという理由です。

一方で神代は笹の店でお酒を飲んでいます。
笹は「人間らしくなったな」と神代に話しかけますが…。
笹は笹で神代の成長を見守っているようにみえます。


9.手術をしたくないと空一に泣きつくさくら
まだ、悪性の腫瘍の疑いの段階ですが…。
歌も歌えない、スピーチもできない。
さくらは不安で押しつぶされそうです。

10.空一はさくらを海に誘います
翌朝。空一とさくらはそのままテーブルで寝てしまったようです。
起きたさくらは「手術はしたくない。もしも歌えないなら私は生きている意味がない」とまで言います。声がでなくなれば真美のスピーチもできなくなると不安に苛まれています。

何かを思いついた空一はさくらを外へ連れ出します。
海へ向かって大声で叫ぶ空一とさくら。
ストレス解消にいいらしい。

ついでにさくらは「このまえフラれた」といいます。
空一的にはどうなんでしょうか。


11.海辺で吃音のある小学生と出会うさくらと空一
これは今回の吃音あるあるですね。
脚本を考えてくれた人。フジテレビに感謝します。


海辺に1人で座っている小学生がいます。
実はこの小学生が吃音者でした。

空一は「あのな、これはな太っているとか痩せているとか同じで個性」とさくらのしゃべり方を説明します。しかしこの小学生が吃音者だとわかりました。一気に空一とさくらの表情が変わります。

吃音があるさくらが、吃音で悩む小学生に自分の人生を語ります。
「お  お おおねえちゃんも よく へへ変って笑われた
つ つ辛いよね すごい よくわかる
でで でもね よ よ よかったこともあるよ
ひ ひ ひ 人の優しさを知った」

小学生は
「そ そ そんなの う う ウソだよ み みんなイジワルだよ」

さくら
「わ わ 私も みんなイジワルだなと思っていた
で、でもね 歌に出会って世界が
せ せ 世界が が が がらっと変わったよ


小学生
「せ せ せ 世界が?」

さくら
「じ じ自分を好きになって ま ま 前よりも つ 強くなれた
こ 怖いもの がへったの す すごいでしょ
だ だ だから わ 私 いま幸せだよ
つ 強くなれば し 幸せになる
絶対に」

小学生
「絶対に??」

空一
「うん」

さくら
「だ だから つ 強くなりな」

さくらと小学生は指きりげんまんをします。


やはり、吃音のある子どもには、吃音のある大人がロールモデルを示さないとダメなのかもしれません。ただし、適切な相談援助がソーシャルワークができる人も間に入らないといけません。
日本国内の吃音者は派閥抗争をしているために「障害者認定反対派」、「吃音を隠そう派」、「吃音でも障害者手帳や公的な支援がほしい派」があるために。相談先を間違えると、その人の主義主張にそったアドバイスを無理やりされることもあります。「障害者枠で仕事がしたいから障害者手帳がほしい、その方法を知りたい」と相談した吃音者を無理やり諦めさせた「障害者認定反対派」が存在しています。悲しいことです。その人が自殺してしまったらどう責任をとるのでしょうか?


精神保健医療福祉従事者の介入がある状態、正常な偏りのないソーシャルワークが重要です。
今回、ドラマの監修をしている全国言友会連絡協議会は現在、ありとあらゆる吃音者の選択肢を見える化して、当事者や家族が選べるように情報提供をしています。

ラヴソングを視聴している人も、この佐野さくらと吃音小学生のシーンだけが、全ての吃音者の正解だとは思わないでください。これは1つの例です。



このあと、さくらは勇気がでたのか、客観的に判断できるようになったのか、病院での手術を承認します。増村も安心したようです。


12.さくらをちゃんと助けてくれと神代
病院のどこかで増村と神代が話しています。
神代はさくらの病気を必ず治してくれと伝えます。


一方さくらは単独ライブをやるぞーーーと大きな決断をしています。

その後シーンが変わり、シェリルの曲作りにイライラする神代が出てきます―。

13.最後になるかもしれないこと、悪性腫瘍のことを夏希に伝える
久しぶりに夏希のクリニックに訪れたさくら。
単独ライブをやることを夏希に伝えにきたようです。
夏希はこの前の、嫌な女、あの態度をさくらに謝罪します。

さくらは、ライブでこの前の曲、(春乃の曲)を歌っていいですか?
と許可が欲しかったようです。

そして、喉にガンができたことも夏希に伝えます。
だから最後の1回かもしれないから来てほしいとのことなんですね。


14.単独ライブをやるさくら 職場の人にも公開します
職場の同僚女性にも、滝川工場長にもチラシを渡して告知します。
怒るかと思いきや滝川工場長は「これ掲示板によく見えるように貼っておけ」と男性従業員に指示をします。(木下ほうかさんが優しい!!!)

もちろん神代にも「これが最後になるかもしれません来てください」と伝えます。
神代は「絶対に行く」といいますが。

15.さくらがライヴをやる当日
職場の人たちが来ています。
さくらは神代はいつくるのかな???って会場を見回します。
でも、シェリルとの面会をリスケできないため、さくらのライブを見送ることにします。

しかし、神代は弦巻に「絶対に佐野さんのこと上に通せよ」と強く念押ししてシェリルとの面会を選びます。

16.ライブのまえに吃音をカミングアウトするさくら
歌をうたうまえに会場の全員にむけて、吃音のカミングアウト。
吃音があるためにバレないようにしてきました。
会社の仲間にも迷惑をかけたと思います。
自分をみせる勇気を持てばよかったと振り返ります。

16.好きな人がいない会場でライブをするさくら
今回はライヴシーンは時間の都合上あまり流れませんでした…。

17.空一とさくらのキスシーン
歌い終わったあとに
空一が「のど大丈夫か」とはなしかけてきます。
空一は「やっぱ、お前のこと好きだわ。美人じゃねーし、性格悪いし、家事できないし、乱暴(略)」

さくらは「こ こ これかも ずっと 一緒にいるじゃん。も、もう喋れなくなるかもよ。」
空一「いつもうまくしゃべれてないじゃん」
ココがキスした夜ですね。

2016年5月25日水曜日

【速報】2016年5月25日発達障害者支援法が改正されました 吃音はどうなる?

発達障害者支援法改正 全会一致で参議院で成立
吃音も含まれる発達障害者の選択肢が増えることになります。
発達障害治療、とくに薬物治療への懸念や心配があったためか。治療の文言が外れています。
(発達障害児への薬物の過剰投与が原因?)
吃音も「吃音を治療」ではなくて「吃音がある状態で」社会生活できるように変化するでしょうか? そして困っている場合はスムーズに精神障害者保健福祉手帳を取得することができるようになるでしょうか。

改正案はコチラ PDF
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/190/pdf/t051900361900.pdf


【その他重要部分】
発達障害者の支援は、個々の発達障害者の性別、年齢、障害の状態及び生活の実態に応じて、かつ、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を行う関係機関及び民間団体相互の緊密な連携の下に、その意思決定の支援に配慮しつつ、切れ目なく行われなければならない。
国及び地方公共団体は、発達障害者及びその家族その他の関係者からの各種の相談に
対し、個々の発達障害者の特性に配慮しつつ総合的に応ずることができるようにするた
め、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を行う関係機関及び民間団体相互の
有機的連携の下に必要な相談体制の整備を行うものとする。
第四条中「発達障害者の福祉について」を「個々の発達障害の特性その他発達障害に関
する」に、「社会連帯の理念に基づき」を「基本理念にのっとり」に、「が社会経済活動
に参加しようとする努力に対し、」を「の自立及び社会参加に」に改める。
【その他重要部分】



ライフステージに応じて、切れ目なく行われる支援。これに期待します。個別の指導計画や教育支援計画、これらの利用が広まりますように。就職活動前の高校生や大学生に障害者手帳を取得して一般枠と両方で就活する可能性の説明も義務付けるようになればいいと思います。とにかく2016年5月25日まで吃音者は本当に障害のはざま、制度の谷間で苦労してきました。北海道では2013年にニュースになったように自殺者までだしました。発達障害者支援法は2005年からあったのに。おきてしまったのです…。今後は全ての発達障害者、吃音者が「見える化」された情報を選べるようになってほしいと思います。

吃音もこれからさらに周知徹底されていくはずです。
就職活動をする学生のみなさんは、吃音のカミングアウトはしないほうがいいかもしれません。
一般に言われる発達障害者も自分がASDです、ADHDですとは言いません。
障害者手帳を持っていますが、隠して一般枠で就職する人もいます。
吃音のカミングアウトをすれば、事業主から「障害者枠で応募してください」と言われる可能性も考えられます。




参議院
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php


開会日
2016年5月25日
会議名
本会議
審議時間
約1時間16分
案件
我が国の国連加盟六十周年にあたり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案
平成二十六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)
平成二十六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)
平成二十六年度一般会計国庫債務負担行為総調書(その1)
平成二十六年度一般会計歳入歳出決算、平成二十六年度特別会計歳入歳出決算、平成二十六年度国税収納金整理資金受払計算書、平成二十六年度政府関係機関決算書
平成二十六年度国有財産増減及び現在額総計算書
平成二十六年度国有財産無償貸付状況総計算書
昭和十九年度朝鮮総督府特別会計等歳入歳出決算及び昭和二十年度朝鮮総督府特別会計等歳入歳出決算
所得に対する租税及びある種の他の租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とドイツ連邦共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件(閣条第4号)
所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とチリ共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件(閣条第5号)
所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とインド共和国政府との間の条約を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(閣条第6号)
特定商取引に関する法律の一部を改正する法律案(閣法第44号)
消費者契約法の一部を改正する法律案(閣法第45号)
裁判所職員定員法の一部を改正する法律案(閣法第12号)
情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案(閣法第43号)
電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法等の一部を改正する法律案(閣法第28号)
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び児童福祉法の一部を改正する法律案(閣法第39号)
発達障害者支援法の一部を改正する法律案(衆第36号)
会議の最初から見る
発言者一覧
山崎正昭(参議院議長)
松山政司(自由民主党)
岸田文雄(外務大臣)
小泉昭男(決算委員長)
安井美沙子(民進党・新緑風会)
田村智子(日本共産党)
安倍晋三(内閣総理大臣)
佐藤正久(外交防衛委員長)
熊谷大(地方・消費者問題に関する特別委員長)
魚住裕一郎(法務委員長)
大家敏志(財政金融委員長)
小見山幸治(経済産業委員長)
三原じゅん子(厚生労働委員長)

2016年5月23日月曜日

【解説】ラヴソング第七話を吃音当事者が解説

ラヴソング 【溢れ出す想い…涙の告白】 #07

第六話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第六話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_17.html


1.夏希と神代がマンションで
これは春乃の曲でしょ。
遺品から出てきたよ。と夏希がいいます―。
やはりモヤモヤがあるようです。

2.ライブハウスSでライブ
さくらは神代とライブをしています。
夏希はなんとなく乗り気ではない感じで聞いています。
真美も空一も見に来ています。
弦巻は神代を天才だといい、神代はさくらを天賦の才能といいます。


3.ライブの後、飲んでいるところ
弦巻は春乃との思い出を神代やその他に話しかけます。
もちろん夏希はフーンという顔をしていますが…。

夏希は酔ってきたようです。
神代に「なんであの曲なの?」と問います。

野村は仕事がいま終わったすまん。真美に引越しが予定通りにいかないこと。
などを話しています。

4.増村がさくらに声がかすれていたよね
増村は耳鼻咽喉科医師です。
さきほどのさくらの歌声がかすれていて気になったようです。
今度病院に来て診てみたほうがよいとのこと。

5.歌詞でさくらの気持ちがバレる??
真美はさくらに「あの歌詞ストレートすぎない」と質問します。
そして、その恋を進展させなよとアドバイスします。
さくらは自分のような年下は眼中にないといいます。
遠くなる前に告白すべきだとすすめる真美。
どうなるでしょうか。

6.真美からアドバイスされたあとのさくらはとてもわかりやすい行動
アドバイスのあと、さくらは何とか神代と二人きりで話せるようにと、神代の後をつけています。
とてもニコニコしていて。バレバレな気がしますが。
それに気付いた神代のほうから、なんで監視しているのかとさくらに質問に来ます。
話はこないだのお疲れ様会で飲みに行きませんか?とさくらの方から誘います!!
すごい!!

神代はそれをOKします。


7.デートの靴選び??
さくらはどこかで靴を選んでいます。

さて、ここで「吃音あるある」です。
店員さんが話しかけてきてもさくらは上手く離せません。
随伴運動をして拳を握りしめ足を叩きます。
それを見た店員さんは「(変な客??)」と思ったようで、気まずい雰囲気、笑顔でその場から去ります。

吃音者は例えばお店などでいきなり話しかけられることを嫌いな人がいます。
これは理容室、美容室などでもそうです。
日常会話を店員さんとしなければいけない系のお店は全てそうでしょう。
もちろん、問題なく会話を楽しむ吃音者もいます。

8.真美に特別にセクシーにしてもらったさくら
神代とデートということで、真美から洋服を借りて、髪型も変えて、靴もかっこよくしましたが…。
靴擦れしてしまい。神代におんぶされてしまいます。
結局、靴はいつもの履きなれた靴系を新しく買い直します。


9.レコーディングの打ち上げ
神代、弦巻、さくらの3名でした。
さくらはてっきり2人きりだと思っていたようで。不満そうです。
さくらは感情がすぐに出るタイプですね。
機嫌悪くなる帰ってしまいます。

その後、弦巻はシェリルのために、神代に作曲をしてくれと頼みます。
神代は、まずはさくらのデビューと考えていたようですが、さくらのことを頼み込んだ手前、断りにくいようです。シェリルの作曲を引き受ける???

10.デートは失敗??
はやく、帰宅してきたさくらを真美は心配しています。
振られた??
邪魔された。レコード会社の弦巻に。とさくらがいいます。

さくらの中では、契約は順調に進行しているのだと思っています。
本当はシェリルのことが優先になったのに…。

そして弦巻から電話が来ますが…

11.夏希のクリニック
弦巻と約束があるという。嬉しそうなさくら。
さくらはこの前渡そうとした、自分の曲ですと夏希に渡します。
夏希は複雑な心境でしょう。


12.弦巻の本音
弦巻は神代の音楽の才能が衰えていないこと。
シェリルが事務所を移籍しそうなこと。
だから、先にシェリルのために作曲してくれないかと。優先順位を変更するようにさくらから伝えてくれないかと弦巻は申し出ます。
さくらは作り笑いで、ええそうですよねと応対しますが…。

13.笹の誕生日を祝ういつものメンバー
ライブハウスSの笹の誕生日祝いです。
神代メンバーとさくらがお店にいます。

そこで、さくらが曲ができるまでの過程を説明してしまいます。
最初と曲が変わったこと、神代が閃いたと説明します。
夏希の視線が(違うだろ、春乃の曲を再利用したんだろ)と訴えます。
本当のことを話したほうがいいんじゃないと神代にいいます。

夏希はどうしても我慢できないようで、さくらに春乃と神代のことを、恋人だったことを暴露します。
春乃のことをまだ引きずっていることを、その感情をさくらに重ねていることを伝えます。

さくらは突然の話に、自分の勘違いに気付きました。
さくらは店を出て行ってしまいます。

14.さくらを追いかける神代
確かにあの曲は、春乃ともう一度音楽をやるために作った曲だと説明します。
でも、春乃が死んで俺は音楽を続けちゃいけない人間なんだと思った。
と告白します。

そんな神代に佐野さくらが出会う。もう一度音楽を続けてみようと思ったんだよとさくらに伝えます。
だから、あの曲を佐野さんに歌ってほしかったと。

さくらは神代に告白します。
「せ せ 先生は わた 私のことみてくれてますか 好きで好きで大好きなんです。わ わ 私のこと ど ど どう思っているんですか?」

神代は答えません。
少し間を置いて 「一緒に音楽をやりたい そう思っている」と恋愛感情が無いことを伝えます。
さくらは「わ わ 私は 春乃さんじゃない」と言い残し、その場を去ります。

15.精神的にダメージを負ったさくらはベッドで眠れない
帰宅したさくらはベッドで眠れない夜になっているようです。
真美もそれを察して、起きているようです。

神代は自宅でさくらが書いた歌詞を見ながら、思い出します。
しかし、楽譜を破いてしまいます。

16.増村の病院へ行くさくら
今日の予定は増村の病院に行くことのようです。
道中で志津子とさくらが出会います。
いつ死んでもおかしくないと志津子がさくらに語りかけます。
さくらは失恋したのになぜ笑えるのか?と志津子が聞いてきます。
なぜ諦める必要があったの?と聞いてきます。

17.精密検査をすすめる増村
どうやら、検査の結果、さらに精密検査をする必要があるとさくらに伝える増村。
今後どうなるのでしょうか。


予告
第三章へ。
さくらは死ぬ病気??
増村に歌声を残してやってくれと頼む神代
次回はどうなるのでしょうか…

2016年5月17日火曜日

【解説】ラヴソング第六話を吃音当事者が解説

ラヴソング【こんな歌ができたの…新たなラブソングが今夜誕生!】 #06

第五話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第五話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_11.html


ラヴソング第六話の解説です。
今回はドラマ放送中に茨城県を震源とする地震が発生したため、途中、音声が聞き取りにくい状態になっています。



1.本気になった神代はキーボードの演奏
夏希からキーボードを借りる神代です。
夏希から心配されますが、神代はやる気です。

弦巻からラブソングを作ってみればと言われたようです。

ビールでいい? とさらっとビールを冷蔵庫からだしてくる夏希はやっぱり……



2.さくらと真美の家で空一と野村 4人で食事
真美の心配りでしょうか?
4人で食事です。
真美はいただきますの前に「まずは仲直り!!」
と空一とさくらの仲を取り持つのですが…。

実はとっくに喧嘩は終わっていて、真美も野村も逆にビックリパターンです。
みんな仲いいですね。

しかし、真美も野村も空一がさくらのことを好きになっていることを気付いていますね(笑)

3.夜空に月 今度の日曜日はブルームーンよ
神代はタクシーで帰宅します。
さくらは食事会が終わったあとに夜空を見上げて、月を見て微笑みます。

翌日でしょうか?
神代は病院で志津子とブルームーンの話をします。
恋したくなるのよと。

病院の廊下で増村が神代に楽器とか貸してやるよと話しかけてきます。
神代の本気が昔の仲間達にも浸透しているようです。


4.整備中のキャンピングカーはいつ、整備が終わるのか??
整備中のキャンピングカーの中でアカペラを歌うさくらです。
後ろから突然、他の職員が「おい!佐野 この車火曜日仕上がりだからな」と話しかけてきます。

するとタイミングよく、キャンピングカーの持ち主の男性が整備場の中に入ってきて「ねぇ、いつ仕上がるんだっけ?」とさくらに問いかけます。
さくらは吃音のせいで火曜日に終わることを頭で理解しているので発話できません。

「か か か あ あ あ あっ 日曜の次の次の日です」と答えます。
男性は「日曜日の次の次の日か 火曜日か クイズか(笑) お姉ちゃん面白いこと言うね」と言われてしまいます。

これは吃音者にとてもよくあることです。吃音者あるあるです。
吃音で吃ってしまうため、頭の中では火曜日に整備は完了してお客様に引き渡しできると理解しているのに。それを発話することができないのです。

例えば、「トイレにいきたい」が「と と と と と と と」と吃ってしまうため。
「お手洗いにいきたい」と トイレという言葉をお手洗いに言い換えをします。
吃音者はこのように巧みな言い換えを使い、自分自身が吃音であることを隠すようになります。

赤い花と言えないときは。レッドな花と言い換えるかもしれません。
昨日(きのう)と言えないときは。昨日(さくじつ)と言い換えるかもしれません。
でも、非吃音者からそれを見ると、違和感があります。面白いこと言うねとなってしまうわけです。

しかしこれが絶対に言い換えできない場面はどうすればいいのでしょうか?
吃ってしまい、お客様に怒られることもあるかもしれませんね。
敬語や固有名詞、人間の名前、医薬品の名前、駅名、地名、住所、商品名、自分の苗字などなどたくさんあります。

滝川工場長からお客様への言動を注意されそうになるさくらですが、素早く車体の下に潜り込みます。滝川工場長も、吃音の理解をしてくれれば、さらっと「そうなんですよ。お客様。こいつはこんなことばっかり言っているです(笑)」って切り替えしてくれればと。

とここで、神代からメッセージが来て、すぐに笑顔になるさくらでした。


5.仕事終わりにどこかの喫茶店で神代とさくら
音楽のことで打ち合わせのようです。
神代のモテ期?伝説。いきなり他の女性が神代に声をかけるシーンです。
さくらはそれをみてハワワワワワワとなっています。

神代はさくらにさっきの女性はただの知り合いと説明します。
さくらはそれを気にしています。
神代はいままで何人つきあった?マジぼれしたのは誰?
なんて会話になります。

さくらと夏希はダメ男が好きなようです。


6.増村が楽器を持ってきてくれました!
おそらく夜のシーンだと思います。
病院での会話からすぐに行動に移す。
これは神代の友人達も、いまの真美やさくらや空一のように仲がとても良いのでしょうね。

集中していた神代は、増村が帰宅したことに気づかずDTMに熱中しています。
そしてさくらに「歌詞書いてみない?」と持ちかけます。


さくらが帰宅したあとに、春乃と作った音源に手を伸ばす神代―。
このときにすでにあのメロディを使おうと決めたのでしょうか。

7.歌詞を書きまくるさくら 消しカスだらけ
職場のお昼休みでしょうか。一生懸命に歌詞を考えるさくらです。
休憩室で他の女性職員と食事をとるためにやってきます。

神代に一行一行、考えた歌詞を送信したために、神代は一瞬???となりますが…


8.ライブハウスSで星田と昔話
歌詞を考えるさくらと作曲をする神代の日常が流れたあと。
神代はギターの弦を拝借しにライブハウスSにやってきます。
先客として星田がドラムを叩いています。

星田は昔のことを話し出します。
神代が見せびらかさないときは納得できていないときだろと話しかけますが。
春乃がいないと曲が作れないんだろうとまで言われます。

9.夏希のクリニックにて
歌詞ができたかどうかを夏希に尋ねられるさくら。
夏希はさくらには文才があるからと励ましますが…。
夏希はその時にさくらのヘアゴムを見てしまいます。
神代の家の床に落ちていたものです。

10.曲が完成し、それを聞くさくら
神代はこの前の曲ではない。
新しい曲を作曲したようです。
さくらが昨晩に送信した歌詞に感化されたようです。
このときに春乃のときのメロディに変化したのでしょうか?

11.夏希と弦巻がライブハウスSで飲みながら―
ライブハウスSで弦巻と夏希は飲んでいます。
弦巻が夏希がまだ、神代のことに好意をもっていることを指摘します。

神代とさくらは外を散歩しています。気分転換ということでした。

空一はさくらから返信もないので、なんだよと思いながら。渡辺に誘われて一緒にホテルに
いってしまいます。

弦巻は夏希を送った帰りにキスをしてしまう。

このシーンは複雑な人間模様が描かれます。

12.散歩の途中で、あの時のキャンピングカーが出てきて 吃音の悩みを打ち明けるさくら
夜中に散歩にでかけた2人はどこかの公園のたどりつきます。
たまたま、キャンピングカーが目の前にあり、さくらはキャンピングカー日曜の次の次の日をフラッシュバックしてしまいます。

そこから、吃音で上手く発話できないことの悩みを神代に話し始めます。
そして、歌っているときはとても自分のことを好きになれるといいます。


13.月が綺麗ですね 夏目漱石
今回の第六話の冒頭からちょいちょいと月の描写が出てきました。
ついにここで夏目漱石がアイラブユーを月が綺麗ですねに翻訳したことをさくらが話します。


14.佐野さくらの記念すべきはじめてのレコーディング
佐野さんの歌と俺のギター 一発撮り。




15.曲ができて寝ている神代のよこにくっつくさくら
曲ができて、一瞬寝ている神代でしょうか?
ベッドの横にさくらが潜り込んできます。
そして今度はさくらが寝てしまいます。
次に起きて驚く神代です。
タイミングよくチャイムがなり、夏希が差し入れをもってやってきます。
夏希はさくらと神代に何か問題が発生していないか探りを入れる意味もあったようです。
しかし、動揺しはじめる夏希です。急におしゃべりになります。

またまたタイミングよくやってくる弦巻。
弦巻に出来立ての曲を渡します。


弦巻は夏希を自動車に乗せて途中まで送っていくのですが…。
その車内で出来立てほやほやの新曲を聞いて、さらに夏希は情緒不安定になります。

その曲のメロディは春乃が以前歌っていたそのものでした。

16.月が綺麗ですねー 月が綺麗ですねー
何かを感じた夏希は急いで自宅に戻ります。
神代もやりきった感で椅子にすわりくつろぎます。
夏希は1995春乃の曲を聞きます。
そして……。







次回予告がちょっと怖いですね。
田中哲司氏の無駄遣いをしているのかと思いきや…
耳鼻咽喉科医師の出番がこの先、このドラマにはあるのでしょうか?
さくらが難病で歌えなくなるとか、そんな展開だけは勘弁してほしいのですが。

2016年5月15日日曜日

【義務化】障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援、進学や就労につなげるため個別カルテ


2016年5月15日、朝日新聞の報道によると、文部科学省は障害のある子どもの小学校から高校まで一貫して支援できるように「個別カルテ(仮称)」を義務化する方針を固めたそうだ。

通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象で、2020年度以降に導入する
と書かれています。

これは吃音を含めて発達障害のある子どもと親御さんの選択肢が大幅に広がることになります。吃音の障害者認定反対派にとってはとても痛いニュースでしょうが、私はこれを大歓迎します。子どものときの、安心安全な環境は大切です。イジメや不登校になって勉強できる機会を損失するなんてことはないようにしてほしいですし。

高校まで義務化というのも強いですね。高校生となれば進学か就職か悩むところですし。この年齢あたりで障害者枠で働くか、一般枠で隠れて働くかなどの判断、障害者手帳を取得するかしないかの判断もするかもしれませんので重要です。


朝日新聞記事

 障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援し、進学や就労につなげるため、文部科学省は進学先にも引き継げる「個別カルテ(仮称)」を作るよう、各校に義務づける方針を固めた。通常学級に通う比較的軽い障害や発達障害の子どもも対象で、2020年度以降に導入する。
 個別カルテには子どもの障害や健康の状況、保護者と本人の希望や目標などを書き込む。卒業後は進学先に渡し、これまでの子どもの状況を把握してもらう。
 いまの学習指導要領では、子どもの目標や支援内容についての「個別の教育支援計画」や、教科ごとの指導状況などを記す「個別の指導計画」を作るよう勧めているが、義務化はしていない。文科省の15年度の調査では、特に支援計画は該当者のいる公立小中の1割、公立高校の4割が作成していなかった。
 さらにこうした計画を中学や高校に引き継ぐかどうかは各校が独自に判断している。このため新しい学校が障害に応じた最適な指導方針を把握しきれていない恐れがあり、特に高校では適切な進路指導がしにくい状況にあると文科省はみている。
 個別カルテは、いまの支援計画と指導計画をもとに、小学校から高校まで引き継ぐことを前提とした書式を目指す。文科省は20~22年度に順次始まる小中高校の新学習指導要領での義務化を検討する。
 義務化は公立小中の特別支援学級の子ども(15年5月で約20万人)と、比較的軽い障害や発達障害で通常学級に在籍しながら一部の授業を別に受ける「通級指導」の子ども(同約9万人)を中心に考えている。高校については18年度から始まる通級指導の生徒らを対象とする見込み。私立校に広げるかは今後検討する。
 今月中にも政府の教育再生実行会議が提言する見通し。文科省はカルテの詳しい中身や、個人情報が漏れない仕組みを詰める。(高浜行人)

http://www.asahi.com/articles/ASJ4W44NXJ4WUTIL01Z.html

2016年5月11日水曜日

【解説】ラヴソング第五話を吃音当事者が解説

 ラヴソング【失ったチャンスを取り戻す!私とあなたの終わらない歌】 #05

第四話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第四話を吃音当事者が解説


ラヴソング第五話の解説です。
視聴率低迷のためなのか、今回の第五話から脚本担当が変更になっているようです。
今までは倉光泰子氏、今回から神森万里江氏に交代のようです。倉光氏は脚本協力という位置づけになっています。
(それとも今回のみ神森氏??過去の月9ドラマを調べると今回のような対応もありました)

1.第四話の続き 空一がさくらにキスするところをもう一度
第五話の冒頭でも、空一とさくらのキスシーンからはじまりました。
空一が「俺とやってかんか?」とさくらに告白していますが―。
さくらは空一が酔っ払っているというテイで躱します。
さくらの気持ちはどうなるのでしょうか。

2.珍しく滝川工場長が神代に相談 と思いきやさくらの社内広報の話題
滝川工場長が「ストレスチェック」の書類を神代に手渡します。
ついでに、私も相談が…と切り出します。妻との喧嘩の話題を神代に先に見抜かれるというシーンでした。

その後滝川工場長は退出際に、今度佐野が社内広報誌に登場するんですよ。と伝えていきます。

3.掃除・洗車中の路線バスの車内で、物思いに耽るさくら
路線バスの車内清掃、洗車機で洗車をしているさくらです。
一通りの作業が終わり、洗車機の自動運転が終わるのを待ちながら物思いに耽るさくらです。
空一からのメッセージがあります。
返信をどうしようかなと悩んでいるようです。
しかし、今度は神代から電話来ます。

4.神代の呼び出されて医務室にて
神代がさくらを呼び寄せたのは意味がありました。
社内広報誌のことを褒めます。
本題はさくらの歌のことでした。
神代はさくらの本音を探りつつ、もう一度練習をして一緒にライブをやろうと持ちかけます。

5.空一とどこかのカフェテラスで
空一はさくらが困っていることに気付きます。
空一は「友達のままでいいや」と軌道修正をします。
ただ、音楽のことを応援しますよという立場に変化はないようです。
しかし、さくらが神代と一緒に練習をするということを聞いて、空一はちょっぴりダメージ??

6.空一と渡辺のシーン
空一もさくらが好きなことは好きなのでしょうけど、渡辺との関係はどうなるのでしょうか。
最終話ではどんな関係になるのでしょうか…。

7.ライブハウスSにさくらと神代のギター練習
早めにライブハウスに到着した神代は過去に使用した飾っておいたギターを手に取ります。
その後さくらが合流したようです。

さて、神代はさくらとギター練習をはじめます。
基礎をきちっとやる。言い訳は無しとさくらを指導します。
見ていられない笹が「教え方下手っぴだね。もう少し優しくできないのかね」と伝えると。
今度は手のひらを返したように、「何がしたいの?いいんだよ好きな曲で」といいますが……。

時間が経過して空一も合流します。
ウルトラマンや鉄腕アトムの曲はどうか?と上段を飛ばしつつ楽しそうな雰囲気です。
その光景を見ている笹はどのような気持ちなんでしょうか?


8.真美と野村の食事シーン
真美は結婚式の予定や、結婚より先に妊娠してしまっていることへの感情などを野村にぶつけます。
真美自身も児童養護施設育ちのため、わからないこと、不安なことがあるようです。
いつもはさくらと空一の親の役をしている真美ですが真美自身も悩みはあるようですね。

9.とてもよい名案を思いついた空一が宣伝動画を撮影
ライブハウスSで名案を思いついた空一です。
YouTubeなどの動画サイトで佐野さくらを宣伝しようと考えたようです。
さくらの自宅でスマートフォンで撮影をしています。
神代もなんだかんで乗り気のように見えます。


10.帰り道で神代と空一が探りあい
空一は神代に、神代はさくらに恋愛感情があるのかどうかを確認しますね。
ドラマ的にはどっちがハッピーエンドなんでしょうかね。
神代とさくらが恋愛関係に男女の関係になってしまえばそれもそれで有りかなとは思いますが。
医療従事者と患者の恋愛は御法度ですし…。


11.真美とさくら  物思いに耽る神代
真美は早めに自宅に戻ります。さくらはてっきりお泊まりだと思っていたようで、カップラーメンを食べようとしていました。

別のシーンで神代がグリスターミュージックの桑名に言われたことを思い出しつつ、春乃の姿も描写されます。

12.ビッグモービルの社内広報誌取材 さくらはとても楽しそう
先ほどのシーンとは変わって、明るいシーンです。
さくらは社内広報誌の取材を受けています。
吃りながらも、仕事の説明をしているさくらを遠くから見守る、滝川工場長と神代です。
滝川工場長もさくらが変化していることを好意的に受け取っているようです。

13.さくらの宣伝チラシを、空一の学校でこっそり印刷するシーン
佐野さくら動画はコチラという感じでしょうか。モノクロA4チラシを調理学校で印刷しているようです。
※実際の社会でやれば、これは窃盗罪なのでみなさんはマネをしないように。

ここでは、渡辺からさくらに大丈夫だった?と声かけがあります。
これもある意味、空一に牽制しているのかなとも思いますが…。

14.笹に弦巻の連絡先を質問する神代
神代も神代なりにさくらのことを何とかできないかと思案しているようです。
笹もそれは理解しているので、いつでもCDは作成するからと伝えています。

15.弦巻と喫茶店にて
弦巻も「昔の知り合いから連絡がくるときは(自分が呼び出されるときは)、音楽関係の話なんだよな…」とこぼしつつ。神代からCDを受け取ります。今後どのような展開になるのでしょうか。

16.自宅でギター練習をするさくら
さくらは自宅でギター練習。
空一は動画の再生回数に一喜一憂しています。
ライブハウスSでも、路上でも佐野さくらの宣伝をしていますね。
空一も精一杯やっています。


17.ビッグモービルのお昼休みに神代とさくら
お昼休みの食事中に神代がさくらに話しかけます。
近くには他の従業員もいるため、会話はなんとなく聞かれているようです。

神代はトップレコード社にライブCDを渡したとさくらに伝えます。
そして、また今度ライブをやろうよ。トップレコードの弦巻にそれを聞いてもらおうよとのことです。

さくらの同僚たちは、神代先生とお話できていいですねぇーと話しかけてきます。
いつかは、この同僚達にもライブのことがお話できるといいかなと思います。


18.夏希のクリニックにて
夏希のクリニックにてさくらは、自分の動画があることを打ち明けます。
夏希も喜んでいますね。ただその反面夏希はなんとなく心配な表情にも見えます。

さくら、空一、真美は児童養護施設で育ったので、夢とか将来とかは恵まれている者が見るものだと考えていることを打ち明けます。そんなさくらのため息を手に取る夏希です。

みんなからの期待から逃げ出したい?と夏希は聞き返します。
さくらは逃げ出してはいけないとわかっているが不安な気持ちもあることを知ることができるシーンです。


と、ここで、背景のホワイトボードに注目です。
これは吃音者の悩みのことを書いてある、氷山の一角であるとの説明です。
詳細についてはこちらのリンクをご覧ください。
・吃音ポータルサイト 金沢大学人間社会研究域学校教育系 小林宏明のホームページ

19.ライブハウスSで夏希と神代
夏希は神代に「もしかしてそっちが陽性転移?」と鋭い質問を投げかけます。
ラヴソング公式HPで夏希は神代に片思いという設定が書かれていますが。どうなるでしょうか?

20.真美とさくらの話し合い
真美は、自分の母親がしたように、真美自身も生まれてくる子どもに同じことをしてしまうのではないか? 生まれてきた子どもが急にめんどくさいと思ったり、捨ててしまったらどうしよう。この状況から逃げたい。逃げたいとさくらに伝えます。

さくらは夏希のクリニックで自分が話したことを、真美も同様に感じていたのかと受け止めたようです。そして名案を思いついたようです。真美に歌を聞かせようと―。

21.神代と急遽ギター練習を海辺の公園で
真美にギターを聞かせるために、急遽ギター練習を神代と行うさくらです。
ギター練習に付き合う神代はカッコイイなと思います。
いきなり来ても対応できてしまうところが役とはいえカッコイイです。

22.真美へギター弾き語り
最後の仕事をして帰宅した真美へさくらがギター弾き語りをします。
さくらが伝えたいことを弾き語りで表現します。
さくらの弾き語りで真美もとても笑顔になりましたね。

第五話は真美、空一、さくらの児童養護施設育ちということでの引け目、劣等感が描かれることもありました。3人ともそれはなんとなく現在の生活にも影響しているようです。
真美もいつもはさくらの親のような立場でもありましたが、実は子どもを育てることができるのか心配していました。

さくらは結婚式のスピーチを自分がするよと真美へ伝えます。
このシーンが最終回になるのでしょうか??


23.ライブハウスSで神代の固い決意
真剣な顔つきでライブハウスSに来た神代。
新しい曲を作るとさくらに告げます。
空一にも、佐野さんを俺にまかせてくれないかなと告げます。
次回以降どうなるでしょうか?


2016年5月7日土曜日

<月9ドラマ『ラヴソング』>障害者差別解消法から見た吃音者への合理的配慮とは? メディアゴン

ドラマ ラヴソングの記事が連日出ています。
当事者視点の記事です。
先日、ハフィントンポストでも当事者の記事が掲載されましたね。


<月9ドラマ『ラヴソング』>障害者差別解消法から見た吃音者への合理的配慮とは?
http://mediagong.jp/?p=16948

青木英幸[発達障害を持つ社会活動家]


フジテレビで月9ドラマ『ラヴソング』が放送されています。「吃音」(きつおん[どもること])をラヴソングで初めて知ったという人もいるのではないでしょうか。

『ラヴソング』の中で「吃音者あるある」、「吃音者が困っていること」などが丁寧に描かれているため、吃音当事者の感想や意見が賛否両論に分かれて議論になる程のリアルなドラマになっています。

ドラマの中で中村真美(夏帆)と天野空一(菅田将暉)が吃音を持つ女性、佐野さくら(藤原さくら)と対話するシーンがあります。2人ともさくらの吃音に対しては一切反応をしません。筆者はこの状態が吃音者に対する究極の合理的配慮ではないかと感じました。

もちろん、本音でぶつかり合うシーンでは真美もさくらの吃音を指摘しています。それだけお互いの信頼、強い絆があるからでしょう。(第1話、さくらが会社を無断欠勤して自宅でストリートファイター4をプレイしているシーンがあります。真美が婚約者である野村から欠勤していること知らされるシーンです。無断欠勤を知った真美は本気でさくらを怒ります。「健太に口利いてもらった仕事なのにそれを失ってもいいの? ねぇどうやって生きていくの?[※筆者補足・吃音があるので]まともにアイスコーヒーも水だって注文できないくせに」)

【参考】<当事者が語る>フジテレビ「ラヴソング」でドラマ化されたリアルな吃音(きつおん)

2016年4月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が施行されました。この法律は2013年6月に制定され2016年4月施行に向けてパブリックコメントや法律の周知が行われてきました。この障害者差別解消法が制定された背景には国際連合が中心となって動いてきた「障害者の権利に関する条約」の存在があります。

日本政府は2007年9月28日に署名。しかし、条約批准だけでは日本国内において本当の意味で障害者の人権や生活が変化するのか懸念を表明する障害者団体の重要な決断がありました。それにより日本国内では署名をした状態でしたが、条約は発効していません。

この重要な決断があったからこそ、障害者基本法改正や障害者差別解消法が制定され、その後、日本国内情勢が変化した2014年2月19日に満を持して条約が発効となったのです。障害者差別解消法は「障害(難病や社会的障壁も含む)を理由とする不当な差別」を禁止しています。

この法律の特筆すべき点は『障害者手帳の有無を問わない』としているところです。国の行政機関・地方公共団体など、民間事業者の両方において差別を禁止しています。また、官においては合理的配慮提供の義務化、民においては努力義務となっています。

不当な差別の例は「障害を理由に店舗・施設の利用、サービスや機会を提供しないこと」などがあります。合理的配慮の例は「●●障害のある人に対して、その障害や困り事に対して情報保障を行う、移動を補助する、休憩室や別室利用を選べるようにする」などがあります。

<吃音は障害者差別解消法施行後においてどのような合理的配慮が考えられるか?>

「合理的配慮」とはいささかわかりにくい表現ですが、先に述べたように、吃音があったとしても何事もなく接することではないかと考えています。ラヴソングではその点がとても丁寧に描かれていると思っています。真美、空一の2人とも、さくらの吃音を空気のように接するところが筆者はとても自然だと思いました。

ただし、これは理想と言われてしまえば理想ではあります。吃音の場合は吃音当事者が吃るところを相手が見て聞いてからはじめて、認識する障害です。例として身体障害のように身体の一部や車椅子を見て、「この人は障害や病気があるのかな?こうしたほうがいいのかな?」と先に考える余裕があることが多いでしょう。吃音の場合、事前に考えることはできません。

【参考】<パラリンピック報道の氾濫に危惧>パラリンピアンは一握り、大多数の障害者は「ごく普通の人」

『ラヴソング』第4話でもグリスターミュージックの水原に吃音の説明をするさくらのシーンが出てきます。吃音の場合は吃音者側から相手側に事前に吃音があることの申し出ができればベストであると考えています。障害でも社会的障壁でも難病でも、お互いの1歩の歩み寄りからが大切だと考えています。一方向ではなく、双方が歩み寄り考えるところからこそ新しい世界があると思います。

『ラヴソング』を見て「もしかしてこの人、吃音かも!?」と吃音に対する認知が広がっていくことを望みます。吃音への合理的配慮として、筆者が大きな柱と考えていることは、「吃音を笑わない・怒らない、吃音を治せと言わない、吃音を理由に機会を提供しない・奪わない」この3本柱です。

具体的な事例を下に記しておきます。

 1. 吃音者と話す時は時間の延長をする。面接や試験の場合もぜひ対応してほしい。

 2. 吃音者が話すことにどうしても困っている場合は筆談の対応もする。

 3. 吃音者と話す時に吃音者が言いやすい言葉を発話すること、言いやすい言葉を使うが故に敬語を省いてしまっても怒らない。

 4. 吃音者がマニュアル通りの順番通りの話し方をしなくても怒らない。

 5. 吃音者が人間社会のルールとして当たり前の挨拶ができなくても怒らない。笑顔や会釈することでもよいとする。

 6. 吃音者が発話できない言葉がある時は、発話ではない別のコミュニケーション方法は無いのかを考える。ブザーやホイッスル、電子メモパッド、アプリによるコミュニケーションを考える。

 7. 吃音者が接客業務をする場合、事前にお店の見えるところに「当施設には吃音のある従業員が働いています。」と掲示をする。

 8. 電話応対をするときに、自動音声で「この電話は吃音者が架電しています」、「この電話は吃音者が受電します」などの説明を行う。

 9. 学校に通う吃音者であれば「右手を挙手しているときは、問題も理解していて皆の前で発表できる。左手を挙手しているときは、問題は理解しているが吃ってしまいそうなので先生、指名しないでね」というルールを考える。

【解説】ラヴソング第四話を吃音当事者が解説

ラヴソング【第二章スタート!物語は新展開へ】 #04
さくら(藤原さくら)がプロデビュー!?明らかになる神代(福山雅治)の過去!そして、空一(菅田将暉)がさくらにキス!


第三話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第三話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/04/blog-post_26.html



第四話ですが、第三話からのつながりがよくわかりません。
ライブハウスで、まだ歌いたかったさくらと、それをしなかった神代。
ライブハウスのトイレ?で泣くさくら。
空一と神代の友人達はどのように仲良くなったのか?(引越しを手伝うまでに親密になったのか)
などがよくわかりません。当初の台本の変更があったのかもしれません。

1.またもや女性の家に宿泊中の神代先生のシーン
このシーンはなぜ必要なんでしょうか…。
第二章ということで必要なんでしょうか…。
第一話でもいきなり女性と絡むシーンがありました。
これでチャンネルを変えて視聴率が下がったのではないかという感想もインターネット上に散見されます。それとも神代は大人の女性と交際しているという印象付けのためのシーンでしょうか?
医療従事者と患者の恋愛には致しません!というフジテレビの強い決意なら良いのですか…。

2.引越しをする神代
神代が引越しをします。
手伝う増村、星田、空一の3人。空一は神代の友人たちと仲良くなれたようですね。

3.夏希にお見合い結婚を進める父、雅季
夏希の部屋に父雅季がお見合い結婚の相手写真を持ってきます。
たまたま、男性の下着があったことで安心しますが―。
いや、これは神代(以下略)

4.引越し作業が終わった後にライブハウスSにて
引越し作業が終わったあとと思われるシーン。
夏希が神代に『パンティー』を返却するシーンが強烈です。
このようなノリ、友情が成立する皆、仲が良いのでしょう。
空一に対して、さくらとどうなのよ? というツッコミが増村からありますが―。

りょうが演じる水原がグリスターミュージックの人間として神代に接触してきます。


5.さくらと真美の自宅で空一と スカウトが来たぞー
空一がライブハウスSで、たまたま聞いてしまったことを急いで報告に来たわけですね。
グリスターミュージックから、さくら宛にスカウトが!!!!と。
この3人は本当に仲が良いですね。ほっこりしますね。

しかし、このシーンで重要部分は夏希と神代は交際していないという事実です。
さくら、真美、空一だと大人の友情というのがまだわからないという設定のようです。
真美がさくらに、まだチャンスあるんじゃない??とちょっかいをだしています。

6.ある日のビッグモービル社 昼休み時間
ビッグモービルの休み時間に廊下で神代がさくらに話しかけます。
(しかし、不思議に思うことがあります。第三話でさくらはライブをしたあとにもう一曲歌えなくて、お手洗いに駆け込んで泣いていたのですが、あれは神代を信用できなくなったという意味ではなかったのでしょうか?何らかの不和があったのかと思いましたが…)

屋上で神代がグリスターミュージックからのスカウトについてさくらに説明をします。
先方がさくらに会ってみたいということを聞いてぜひその機会がほしいといいます。


7.空一の怪しいバイト
空一が綺麗なお姉さん、渡辺に紹介されたバイトをしているシーンです。
後でこのバイトでさくらの足を引っ張ることになるなんて…

8.グリスターミュージック水原とファーストコンタクト
水原、神代、さくらの3人でどこかのホテル??で面談です。
このシーンでは、さくらが「本当に注文したいもの」を注文します。
最初は「同じもの(アイスティー)」と言ったのですが…
神代がチラリとさくらに視線を送ります。
それに気付いたさくらが、本当に注文したいものを注文します。
ミネラルウォーターのペリエを注文しましたね。

しかし、水原もさくらの話し方…。
吃音をとても怪訝…、不審に不思議に受け取っているように見えます。
その後、さくらのほうから吃音があります。と説明をします。
最初は神代がそれを説明しようと「あ、あのですね」と言葉を発しましたが、さくらが自分で説明しました。とても勇気のいることだと思いました。

「こ こ これは き き 吃音といって じじ 自分でも うまくコントロールできない。で でもでも びょ びょ 病気とかではなくて、あっ う う う 歌うときは大丈夫…なぜか大丈夫なんです」

神代がこのように付け加えます。
「なんでも初めてっていうのはは驚きますよね。とくに自分の知らないことだったりすると」


9.カフェラッテとカプチーノの違い
さくらは水原の顔色がとても気になっていたようです。
吃音のことを超ドン引きしていましたと言っています。
神代は確実に印象を残せたと言います。
さくら好印象ではなかったと落ち込んでいます。

カフェラッテとカプチーノの違い
神代はカプチーノをさくらに飲ませてみます(間接キッス!と驚いた視聴者もいるかも?)
さくらはカプチーノとカフェラッテはそんなに印象に残らないが、皆が購入しているよね―。と

10.グリスターミュージックで桑名に報告
水原は佐野さくらに会ってきたことを桑名に報告します。
桑名は児童養護施設や吃音よりも神代広平という名前に注目しています。
神代をすでに知っているようでした。


10.公園でゴミ箱シーン
かなり印象的なシーンです。
さくらの強いこだわりを見ることができます。これがさくらの良い部分なんでしょう。
根性があるということですね。
神代にも何度も何度もゴミ箱に投げさせます。

しかしこのシーン、神代がポロッと過去の自分の音楽活動について話していますね。


11.神代の新居に来るさくら さっきのゴミ入れ勝負の賞品は??
ちゃっかり神代の引越し先についてくるさくら。
神代からストリングワインダーとカポタスト、ギターに使う道具を貰っていきます。
でも、本当は神代の自宅に上がりたいという感じでした。

帰り際にタクシーで、神代はさくらに対して本気で音楽をやったほうがいいよと伝えます。

12.ライブハウスSに桑名がやってくる
佐野さくらの資料の中に神代という名前を見つけて驚いたとのこと。
桑名はさくらと神代の関係。「男女関係」があるのかどうかを確認に来たようです。

才能のある人の周囲には必ず足を引っ張る人がいる。と桑名が神代に伝えます。
神代は佐野さくらのことは、おまかせしますと返答します。

13.神代の過去 バンドの話
夏希のクリニックにて。
夏希がさくらに対して、私たちは昔バンドをしていたのよ。と過去の話をします。
しかし、神代に直接聞いたほうがいいかも?とあまり深い話にはなりませんでした。

ため息をつくのは、身体には良いこと。リラックスできることも知りました。

14.はい論破
ビッグモービルにて、滝川工場長が高橋に「はい論破」を教えているシーンです。
なかなかこのドラマはちょいちょい面白いことを入れてきますよね。
第一話でも押して開けるドアと引いてあけるドアがありました。

このドラマの木下ほうかさんは、悪党というか、嫌味な人ではないみたいですね。
寧ろ、吃音者に対する一般的価値観(吃音を治せ、じゃないとクビだぞなど)を持った人として出演しているようです。


15.さくらが面接のことを神代に話に
このシーンですでに神代は「呼ばれているのは、佐野さんだから」と1歩引いていますね。
そんなことを知らないさくらは、とても喜んでいるようです。

16.面接会場に行く予定が 空一が…
空一はバイト先の社長から借りた高級車でさくらをビッグモービルまで迎えに行きます。
全開は軽自動車だったのに……。
(空一はさくらからのメッセージをとても嬉しそうに見ていました。カッコイイところを見せたい!という気持ちも伝わってはきます)

忘れ物をしていしまいさくらを助手席に乗せたまま、バイト先に戻った空一はそこでバイト先が起こしたトラブルに巻き込まれます。空一もバイトとはいえそこの従業員であるからには仕方ないことですが。

結果的にこれが原因でさくらのグリスターミュージックとの面接は潰れます。


17.警察沙汰になったこと さくらの吃音は警察官に理解されないこと
さくらは、空一とそのバイト先のトラブルに巻き込まれ、関係者として事情聴取を受けています。
さてこれが吃音者あるあるでよくあることです。警察官に職務質問をされるときなどもそうです。
さくらはグリスターミュージックとの面接を無断欠席をすることになります。そのため一度電話だけでもしなければと必死です。



さくら「あ あの あの で で で 電話 か か か かけてもいい?」

警察官「いま?」

さくら「きゅ きゅ 急用で」

警察官「え?」

さくら「え あ あ あ い い 一瞬」

警察官「え、ダメだよ。こっちも事情を聞かせてもらわないと困るのよ」

さくら「えっ で でも…」

警察官「ちゃんと話してくれるかな? 酔ってるの?」


しかし警察官は「吃音」のことを知らないので、「この人お酒飲んで酔っている。それでろれつが回らないんだ」と心の中で思っているのです。今回ドラマでは「お酒」となっていますが、職務質問をされたときに「違法薬物の利用」を疑われた吃音者もいます。


毎日新聞社記事
http://mainichi.jp/articles/20160303/k00/00e/040/185000c
吃音カード
「私には言葉をスムーズに出せない障害が…」
埼玉の音響エンジニア ネット上で無料配布
 「私には、言葉をスムーズに出せない障害があります」。吃音(きつおん)を抱える埼玉県狭山市の音響エンジニア、青木瑞樹(みずき)さん(29)が、障害への理解を求める携帯用の「吃音カード」を作り、インターネット上で無料配布している。日常生活で言葉が出にくくなり、相手に説明できなくなった場面で提示するもので、「吃音は癖のように簡単に治せるものではなく、障害だと知ってほしい」と訴える。
 カードは横長でたたんで持ち歩いたり、カードホルダーで首から提げたりできる。「吃音症(どもり)」と明記し、「障害」だと示すために世界保健機関の国際疾病分類(ICD10)で吃音を意味する「F98・5」も載せた。「大変申し訳ありませんが、言葉が出ない場合も、急(せ)かさず待っていて頂けると幸いです」などと配慮を求めている。
 青木さんは小中学校時代にからかわれ、初対面で名前を言えなかったり、店で食べたいものより発音しやすいものを注文したりと、つらい思いをしてきた。
 「理解を広げるには何をすべきか」。吃音者がマイクに向かう「吃音ラジオ」を1年ほど前に始めた。同じ思いからカード作成のアイデアが生まれた。吃音を抱える東京都の男性(31)は、警察官の職務質問に言葉が出ず、薬物使用を疑われた経験から「カードは日常の場面で症状の説明に役に立ちそう」と評価する。カードのダウンロードはhttp://kitsuon.html.xdomain.jp/から。【遠藤大志】
18.警察の事情聴取の後、なんとか水原に電話をするさくらだが…
空一関係のトラブルが終わった後でしょう。
さくらは水原に電話をします。
しかし、水原は「せめて電話連絡だけでもくれればよかった。(今回の機会)もったいなかった」とさくらに告げます。


19.そんな大きな事件があったことは知らない神代がさくらに話しかけるシーン
翌日のビッグモービルです。
さくらは淡々と仕事をしています。そこに神代が「昨日どうだった?」と結果や内容を問いかけてきます。さくらは「た た ただ、 これ(吃音) ひどくて」と言って神代との会話を強制的に終えます。
神代はこれは何かあったに違いないとは受け取っています。

次のシーンで警察署から出てくる空一とそれに大激怒する真美が描かれます。
真美は空一がさくらのチャンスを潰したんだぞ。せっかくさくらが前に進めるチャンスだったのにと涙を浮かべながら怒ります。

空一は謝罪しようと思ったのか、さくらの住居の入り口で待っています。
でも、さくらは空一を怒らずに明るく振舞ますが…。

20.異変を感じ取った神代は単独でグリスターミュージックの桑名を訪問します
神代はなぜ、さくらが今回失敗したのかを確かめにグリスターミュージックを訪問します。
理由はさくらではありませんでした。空一が警察沙汰になったことを危惧していたことを告げます。
しかし同時に、そのさくらを支えようとする神代の行動を、過去の神代と春乃の事情を知っている桑名は徹底的に神代をこき下ろします。神代は静かに怒りをためていますが、大人らしく無言でその場から去ります。ここで、神代の大きな決断があるようです。

21.空一がさくらに謝罪するシーン
さくらの住居からの続きのシーンです。
さくらはテレビゲームをしています。
空一はさくらに謝り続け、さくらは空一は悪くないよというやり取りが続きます。
「おまえの夢を潰した」という空一。
さくらは空一が優しすぎるよ。そんな目で見ないでと返します。

そして、空一がさくらにキスをします。

22.大きな決断をした、何かに火がついた神代がライブハウスSへ
ライブハウスで神代は過去の春乃の映像をフラッシュバックします。
神代はいつにない真剣な眼差しです。
笹の「ビール飲む?」ということは耳に入っていないようです。


2016年5月4日水曜日

【反響特集】毎日新聞「となりの障害」 第2部にて吃音(きつおん・どもること)が取材 塩田彩記者

毎日新聞社が2016年3月、となりの障害という新しい連載コーナーにて吃音障害を取り上げた。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/03/2.html


今回はその新聞記事とweb限定記事を読んだ人々からの反響である。
(毎日新聞社は外部リンクを閲覧不可にしているのでグーグルクロームのシークレットモードで閲覧してください)


吃音についての悩み、仕事での不利益はあるようですね。
吃音があるとせっかく就職できても自主退職しなければいけないような重圧があると。

吃音は身体障害者手帳ではなく、発達障害(精神障害者保健福祉手帳)を取得できるので、ぜひ取得するという選択肢も吃音障害当事者は考えるべきですね。発達障害であれば、身体障害のように、「この基準以下」、「これができる、できない」という尺度はありません。コミュニケーションで困っていれば、障害特性で困っていれば発達障害として吃音障害者は障害者手帳を取得することができます。

記事の中で、一般の人が「あの人吃音だったのかも」と考えていることが紹介されていますね。
本来はこれが良いことだと思います。
一般の人も事前のこの人が吃音であると、理解していれば、怒る、笑う、なんてことはしないと思うのです。吃音の場合は一部の身体障害のように外見ではわかりません。吃音障害者側も事前にカミングアウトできる社会になればよいですね。職場でも、「吃音障害者が働いています」などの説明が事前にあればよいですね。一般の人だって、吃音という説明がなければ、本当に「この人ふざけているの?常識ないんじゃない?バカなの?」と思ってしまうこともあるでしょう。吃音障害者側も1歩、それ以外の人、非吃音者の人もそれを理解するという双方の歩み寄りが大切だと思います。また、一般の人、非吃音者の人も、『吃音は障害である。本人が希望すれば障害者手帳を取得できる』ということを知ってほしいと思います。


となりの障害
吃音とともに 反響特集 理解されぬこと最もつらい
http://mainichi.jp/articles/20160504/ddm/013/040/037000c



一部を紹介
 ●どう説明したら
 「吃音自体ももちろん辛(つら)いですが、理解されないことが最大の辛さだと感じています」
 メールでそうつづったのは、吃音症状を持つ東京都内の女性(29)だ。中学1年の頃、突然「あ行」や「か行」の言葉が出にくくなった。国語の朗読の時間に言葉に詰まる女性に、漢字の読み方が分からないのだと誤解して何度も読み方を教える教師、それでも黙り込む女性の姿をけげんな顔で見つめる級友……。「今でも思い出すとどん底の気持ちになる」と振り返る。
 大学時代はほとんど症状が出なかったが、事務職の正社員として就職後の2011年、突然、電話で勤め先の事業所名が言えなくなった。一時期症状は改善したが、14年に再発。吃音を知る同僚はおらず、「電話に出なくてもよい」と言われたが、後ろめたさから同年に自主退職。その後パートとして再就職したが、普段の会話でも同僚や上司の名前が発声できなくなり、今年3月末で退職した。
 女性は、普段の会話はスムーズにこなせる。その分、人の名前など固有名詞で言葉に詰まり、電話対応ができないことを、周囲にどう説明してよいのか分からない。
 女性は「吃音のことを分かってくれる人の前ではあまり症状が出ない。吃音を知る人が増え、電話に出られなくても、別の仕事をするなどの働き方ができるようになれば、もっと生きやすくなると思う」と話す。

●知ることが1歩
 東京都の会社員、小室喜一さん(45)は、吃音かもしれないバスの運転手と出会った体験を寄せた。今年1月ごろ、当時小学6年の次男と路線バスに乗車していたところ、アナウンスの単語と単語の間が異常に長い運転手がいたという。次男は何度かその運転手を見かけており「今日の運転手さんは変なんだ」と言う。小室さん自身も、「ふざけているのか」と疑問に思った。
 その後、報道で吃音という障害があることを知り、「あの運転手は吃音があったのかもしれない」と初めて考えるようになったという。「アナウンスを一生懸命こなそうとしていたのだとしたら、『変な運転手だ』と考えていた自分が恥ずかしい」。次男にも今回の連載記事を読ませた。「そうした障害や病気があることを知らないことで、誰かを傷つけているかもしれない。そのことを息子にもきちんと伝えたいと思った。知ることで違った対応ができる」と語った。