2016年11月28日月曜日

吃音者も発見されるか? 「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施

ひきこもりの会が40歳超のひきこもりの実態調査をするようです。
実は、ひきこもりの会に吃音者が少数いることが事前にわかっています。
既存の吃音者の当事者団体に行ったことがあるが、価値観の押し付け合いについていけず、離脱したとのこと。

もしかすると、日本全国ならもっと、吃音のひきこもりがいるかもしれませんね。
既存の吃音者の団体には所属していない、吃音者の方々がいるかもしれません。

また、ひきこもりの人の中には、発達障害者支援法ができる以前に発見されなかった人、大人の発達障害者の存在もあります。もしもそのようなことが原因の1つならば、発達障害者支援法も利用してもらえたらと思います。


共同通信社ニュースから

http://this.kiji.is/175511247695806465

40歳超の長期引きこもり初調査
年内にも結果、社会参加策提言へ

 仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しない「引きこもり」の人のうち、40歳以上で、期間が10年以上にわたるケースについて、本人や家族らでつくる全国団体が初の実態調査を始めた。引きこもりに至った経緯や支援の有無などを分析。自治体の相談窓口にも聞き取りをし、社会参加に結び付く具体策を提言する。年内にも結果をまとめる予定。

 引きこもりの「長期化・高年齢化」が進むと、抜け出しにくくなったり、親が亡くなった後に経済的に困窮したりする恐れがあるため、結果を国の施策づくりに役立ててもらう。

 調査は「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施。

【誤報続報】2016年11月27日放送バリバラでも誤報があったことが明らかに 仙台吃音裁判がなぜ負けたのか 吃音で身体障害者手帳の取得は困難

前回の記事
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/11/201372620161127.html





外部から指摘があり、バリバラの録画を確認していました。

筆者は、「精神障害者保健福祉手帳」を取得できるとの説明だけ聞いてほっと胸をなでおろしていました。しかし聞き漏らしていました。

NHKのバリバラもちゃんと、情報提供するようになったんだなとそこだけを確認して安心してしまったのです。

筆者の推測ですが。NHK大阪放送局、バリバラ制作をしている部門は『厚生労働省の職員に直接確認していないのではないか』と思うのです。NHKの職員も厚生労働省に取材をすれば、法律によりどのように運用しているのかわかるはずです。








2016年11月27日放送のバリバラでは、序盤に「吃音の説明」がありました。

吃音の症状の説明。

吃音は症状によって身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳を取得できる。

と説明していたのです。











しかし、「吃音」で身体障害者手帳は取得できないことが2016年10月22日、明らかになっています。


厚生労働省では「吃音」という内容が書かれた身体障害者手帳申請書類を認めないよう運用していたのです。仙台の吃音障害者手帳訴訟もはじめから負ける裁判だったということですね。

過去に吃音で身体障害者手帳を取得したという事例があります。
その診断書を書いた医師は、Fコードを利用せずに別の症状で言葉が話せないと書いていたのでしょう。バカ正直にFコードの吃音を書くと自動的に却下になるため、それを回避する方法を知っていた医師がいるということです。


障害者手帳申請書類には、ICD-10という診断基準のコードを書きます。
ここで「吃音」と書いてしまうと、吃音とは「F98.5」です。
この時点で、精神及び行動の障害なので、身体障害者手帳を申請しても、Fコードだから精神ですね。はい。却下となっていたのですね。発達障害者支援法を適用していたわけです。

 F00-F99 精神及び行動の障害 > F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害 > F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症するその他の行動及び情緒の障害 > F98.5 吃音症


★ハフィントンポストの吃音記事から
吃音(きつおん)は身体障害?精神障害? ──厚労省の専門官が回答
小口貴宏  ライター&エディター
──仙台では精神ではなく身体での障害認定を求める訴訟もあったが、厚労省はどう捉えているか。
日詰氏:そこは行政なので明確にしている。吃音症という診断名であれば間違いなく精神障害ということになる。身体障害であれば、言語発達に関連した、吃音とは別の診断名がつく。これは吃音に限らず、たとえば自閉症でも、精神障害ではなく知的障害をメインにして療育手帳を申請する例もある。自身が両方の特徴をもっていれば、どちらのルートで交付を受けたいか、本人が選ぶことができる。(日詰氏)

http://www.huffingtonpost.jp/takahiro-koguchi/disfluency_b_12614138.html

2016年11月27日日曜日

【吃音は障害と明言されました!】 2013年7月26日のバリバラは「吃音が厚生労働省の認める障害ではない」と誤報 2016年11月27日のバリバラでは吃音が発達障害者支援法に含まれていると報道する?

速報!!
2016年11月27日放送のNHKバリバラでは「吃音は精神障害者手帳を取得できる」と明言しました。
公共放送として責任を果たしました!ありがとうございます。


2016年11月27日放送のバリバラは「吃音」です。


2013年7月26日にも吃音をテーマにバリバラが放送されました。
詳細はコチラ






この日の放送でNHKは「吃音は厚生労働省の認める障害者ではない」と誤報をしました。

当時のバリバラの放送により「吃音者は障害者手帳すら取得できないのか。人生詰んだ。もう死のう」など人生に絶望し、ひきこもりの道や自殺を決意した人もいるかもしれません。

今夜放送のバリバラは吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれていると正しい情報を伝える、公共放送として責任を果たすでしょうか?この部分もみなさん要チェックです。視聴者のみなさん。バリバラで吃音が発達障害者支援法に2005年から含まれていると公共放送の責任が果たされるのかよーく集中して視聴してください。


吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれている障害です。
一般に言われる発達障害、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害などのように、全く同様の社会保障制度や合理的配慮、障害者手帳取得、障害者雇用枠での就労が選択できます。2013年に北海道で自死した吃音看護師も本当は生きているかもしれないのです。

内閣府 政府広報オンライン 発達障害ってなんだろう?
吃音やトゥレット症候群がふくまれて説明されています。





2016年11月18日金曜日

2016年12月内閣府障害者週間連続セミナーの内容が公開されました

内閣府の平成28年度「障害者週間」行事の一覧が公開されました。


吃音者の当事者団体である特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会も12月7日にセミナーをすると書かれています。

吃音も発達障害者であることがもっと、どんどん世の中に広まっていくことを願います。

吃音業界内部ではどうしようも変えようがない派閥抗争…。となると外圧である一般の人に吃音は発達障害者支援法に入っていると知られることがとても大切です。外部の人が吃音は発達障害なんだねと理解認識してくれれば、社会保障制度ももっと認知されますし、障害者枠で働きたいと思う吃音者や吃音者のための合理的配慮や吃音ガイドラインを考えた企業団体も登場してくるでしょう。

今年は発達障害団体が多いですね。5件が発達障害関連です。
トゥレット、吃音、JDDネット、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 です。


「主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5~安定して働き続けるために一人ひとりができること~」

↑実はこのセミナーが勉強になります。
昨年は精神障害者のことが取り上げられて、主に雇用する側の人事採用担当者が多く参加していました。その中で述べれたのは「障害受容のできた、就労移行支援事業所に通所している障害者を雇用しなさい」ということでした。まさに雇用する側は障害受容のできた、手帳を持っている当事者なら採用したいのです。これが、今年は発達障害に置き換わりどのような内容になるのか興味があります。






2.障害者週間「連続セミナー」
日時: 平成28年12月6日(火)~7日(水)
会場: 有楽町朝日スクエア (〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン1F)
参加者 : 一般(無料) 100名
内容: 障害者週間の事業の一環として、8団体が、障害及び障害者に関する国民の理解を促進するため、連続してセミナーを実施する。
12月6日(火)
時間 次第
10:00
~12:00 チック、トゥレット症候群とそれに関連する発達障害
小児期に見られるチックの多くは、まばたきや首をふる動きで、1年以内に消失しますが、一部は多彩な運動性チックと音声チックが出現し、トゥレット症候群の経過を辿ることがあります。この症候群の重症例では、全身の激しいチックや、奇声や汚言を認めます。また小児期の併存症としては、注意欠陥多動性障害や広汎性発達障害があります。本セミナーでは、小児科を受診するトゥレット症候群の診断や治療、併存症との重なりなどについて、お話しさせていただきます。
主催: 特定非営利活動法人日本トゥレット協会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目43-11福祉財団ビル7階
電話: 03-6912-9625
FAX: 03-6912-9625
URL: http://tourette-japan.org/
12:30
~14:30 オストメイト対応トイレの実態調査
がん等の病気や事故で、お腹にストーマ(人工肛門・人工膀胱)と言われる排泄口を造設したオストメイトと言います。オストメイトはストーマから排泄される便や尿を、ストーマ装具と言われる袋に受け、溜まった排泄物はストーマ装具からトイレに捨てる必要があります。また、緊急事態としてお腹に貼ったストーマ装具を交換するケースもあります。
オストメイト対応トイレは、これらオストメイトのニーズに合わせ使いやすいように設計されたトイレですが、色々な仕様のものが設置されています。東洋大学福祉デザイン研究科では、JOAの全国の支部会員の協力を得て、色々なオストメイト対応トイレがどのような状況で、どのように利用されているかのアンケートを実施しましたので、その集計結果を発表いただきます。皆様のオストメイトやオストメイト対応トイレへの理解が深まることを期待します。
主催: 公益社団法人日本オストミー協会
所在地 : 〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩1-1-1-901
電話: 03-5670-7681
FAX: 03-5670-7682
URL: http://www.joa-net.org/
14:45
~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5
~安定して働き続けるために一人ひとりができること~
改正障害者雇用促進法の施行や発達障害者支援法の改正といった法整備が進む中で、発達障害者(を含む障害者)の就職件数は大きく伸びています。一方、事業主においては、発達障害者の雇用に際し、一人ひとりの障害特性を見極めた対応が求められ、その対応に不安や課題を抱えている状況にあります。そこで、職務の切り出しや職場内の支援体制などを工夫した具体的な雇用管理事例や、働く発達障害者の声等を紹介し、発達障害者の職場定着に向けてそれぞれの立場で取り組むことについて、参加者とともに考えます。
主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
所在地 : 〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉3-1-2
電話: 043-213-6203
FAX: 043-213-6556
URL: http://www.jeed.or.jp/
17:00
~19:00 失語症を含む高次脳機能障害者の社会的障壁を考える
平成28年4月障害者差別解消法が施行され、障害者に合理的配慮の必要性が求められています。見えない障害である失語症・高次脳機能障害者が社会で当たり前に生活していくのに必要な社会支援の施策や福祉環境について考察します。
主催: 特定非営利活動法人日本失語症協議会
所在地 : 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-14-5-405
電話: 03-5335-9756
FAX: 03-5335-9757
URL: http://japc.info/
12月7日(水)
時間帯 次第
10:00
~12:00 高齢者・障害者等の読み書き困難者への理解を促進する行政施策について考える
平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法には、意思疎通支援の方法として、大活字等の拡大文字表記や読み書き(代読・代筆)支援が明記されています。また、政府が定める基本方針にて、障害者への理解促進を図る研修会の実施が推奨されています。当会は、大活字図書等の多媒体での出版を進めながら、障害者や高齢者等の読み書き困難者への理解をさらに進める行政施策の促進について考えるセミナーを行います。
主催: 特定非営利活動法人大活字文化普及協会
所在地 : 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6F
電話: 03-5282-4361
FAX: 03-5282-4362
URL: http://www.daikatsuji.co.jp/
12:30
~14:30 「吃音(きつおん)や関連する障害のある人の社会参加・就労支援に向けて」
吃音がある人は、吃音そのものや、2次障害である社会不安障害、引きこもり、うつなどにより社会参加が難しい人が多いです。初めに、最近吃音外来を開設した医師により、その診療状況や、診断書や手帳の取得によって社会参加ができた事例を交えて講演をしていただきます。そして、当事者、当事者の就労を支援する団体、医師とのディスカッションを通して、吃音とその2次障害の理解を進め、社会参加にあたっての課題などを考えたいと思います。併せて、発達障害者支援法の改正、障害者差別解消法の施行などを法整備が進む中、吃音者を迎える社会がどう変わっていくか、合理的配慮も含めて考えていきます。
主催: 特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-30-15(東京言友会館)
電話: 090-5423-3294
FAX: 03-3942-9438
URL: http://zengenren.org/
14:45
~16:45 発達障害児教育への支援~音声教材の有効性と今後の課題について~
近年、教育現場においては学習障害等の障害児教育に音声教材を利用して成果を得ている事例がある。
そこで、発達障害児教育への支援について、音声教材の有効性の観点から専門家、障害当事者の方、教育現場で実践中の方を招いて意見交換をし、今後の支援のあり方・課題について考える。
主催: 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
所在地 : 〒162-0052 東京都新宿区戸山1丁目22番1号
電話: 03-5273-0601
FAX: 03-5273-1523
URL: http://www.jsrpd.jp/
17:00
~19:00 大人の発達障害について ~最近の動き~
最近注目されている大人の発達障害について、理解促進と、どのような対応がよいのか「合理的配慮」についても提示する場とします。また、今年改正された「発達障害者支援法」についても、最近の動きと合わせながら、報告します。
主催: 一般社団法人日本発達障害ネットワーク
所在地 : 〒105-0013 東京都港区浜松町1-12-14昭和アステック5号館5F
電話: 03-5733-6855
FAX: 03-5733-6856
URL: http://jddnet.jp/

東京大学駒場祭にて吃音をテーマにした対話劇 11月27日

東京大学の駒場祭にて「東京大学スタタリング」という学生サークルが吃音をテーマに対話劇を披露する。

11月27日 東大駒場キャンパスの「駒場小空間」にて14:30から
詳細は東大スタタリング公式サイト
http://ut-stuttering.wixsite.com/start


このニュースで良いところは吃音当事者には「考え方の違い」があるということですね。これが毎日新聞の記事として報道されたことは大きな意味があります。
これはとても重要なことで、障害受容のできている吃音者とそうではない吃音者がいるということになります。

例えば、官民問わず、企業団体の人事部、障害者採用担当者は『よし、障害受容のできた。話の通じる、価値観の共有ができる、障害者手帳を持った吃音者なら一緒に働きたいな』と考えるからです。

吃音者は吃音は障害ではないから、障害者枠では働きたくないし、そもそも社会保障制度に含まれていることに腹が立つとか、恥であるという人も少なからず存在します。

しかし、雇用する側の本音「障害受容のできた、障害者手帳を持っている当事者なら採用したい」という部分のミスマッチが現在起きています。これは吃音に限らず、どのような場合にも当てはまることです。

吃音者同士の対話劇も大切です。
雇用する側と吃音者の対話も行われてほしいと思います。
吃音をカミングアウトして一般枠で就職活動をして、就職できなかった吃音者の死屍累々―。

実は雇用する側は『一般枠というのは雇用する側が100%想定した給与分の仕事をしてくれる人』という認識です。

『少しでも障害や病気によって100%想定された仕事をできないと告白するなら、障害者枠で応募してほしい』というのが本音です。しかし不採用通知というのは理由を開示しません。

『吃音があっても、障害者手帳を持っていなくても、合理的配慮をしてくれるはずだ』という吃音者の勘違いがあります。


これは発達障害業界では大きな問題です。
発達障害者の就労移行支援事業所では、一般枠で就職活動をする場合、絶対に『障害のことをカミングアウトしてはいけません』と、とても強く、重要なこととして教えますが、吃音業界はまだそれが知られていません。性善説として、吃音をカミングアウトすれば理解してくれるはずだと信じているのです。


吃音業界も発達障害やその他の障害者や病気の人と協力してこのような社会を変化させないといけないですが…。現時点のルールは残念ながらそうなっているので、臨機応変に対応するしかないでしょう…。






「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説

毎日新聞の記事
 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える学生のサークル「東京大学スタタリング」が27日、吃音をテーマにした対話劇「ことばがひらかれるとき」を、東大駒場キャンパス(東京都目黒区)で開かれる「駒場祭」で披露する。メンバーは「2016年の吃音者のリアルを描きたい」と意気込む。
<まんがで解説>吃音症って?
 物語は、吃音者の集まりに参加する人たちが障害観や支援のあり方について議論し、互いを認め合っていくという筋書き。物語は吃音の大学生「石橋」が例会を訪れる場面から始まる。「き、き、き、今日は、よ、よろしくお願いします」。劇中人物の多くは吃音者なので、つっかえても一向に平気だ。
 昨春発足したサークルの名前は、英語で「どもること」を意味するstuttering(スタタリング)からつけた。代表で、今回の脚本を書いた山田舜也さん(25)=同大大学院修士2年=は「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説。山田さんは「対話を通じて人間関係が変化する描写を心がけた。演劇を通じ、吃音者を取り巻く複雑な現実を社会に伝えたい」と話す。
 上演は27日午後2時半、東大駒場キャンパス内の「駒場小空間」で。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20161116/k00/00e/040/223000c

2016年11月2日水曜日

吃音で障害者手帳を取得できること、社会保障制度を利用できること、まだまだ知られていない…

とあるブログを拝見しました。

シーエー先生のつぶやき
放課後のアート授業、ユニゾグラフ運動、日々の雑感
http://ameblo.jp/rakugakiartterakoya-ca37/entry-12215523178.html 


先日、生徒に私の吃音について話をしました。
やはり学校の先生みたいに淀みなくは話せない。それは自分が吃音障がいが原因であることを伝えておこう。
同時に身体障害で何か特別な人生になるのか。という話もしました。
結論から言うと、言葉が出にくいからといって、この社会では特別な扱いは受けません。
吃音では、いろんな便宜が受けられる障害者手帳も障害者年金もない。
社会的に得することなど何もないわけです。
しかもメガネや補聴器、車椅子といった障害をサポートする器具もない。
20代半ばくらいまでは、こんな社会は嫌だな。誰か助けてくれないかな。と、いつも他力本願でしたが、それが妄想に過ぎないと実感してからは、自分でなんとかせな、いいこと嫌なことすべてが自分次第だなと考えるようになりました。


現在、吃音は2005年より発達障害者支援法に含まれています。
吃音当事者や家族が希望すれば、一般に言われる発達障害者と全く同じ内容の社会保障制度を利用できます。障害者手帳も年金も取得できる可能性があります。吃音当事者が自己診断で私は吃音が軽度だから手帳が取れないと、病院に行くことを最初から諦める場合もありますが、一般に言われる発達障害の人も軽度で手帳をもっている人がいますので試してみることは大切だと思います。

ブログ主の方も、記事を読む限り、とても大変な時間を過ごしたようです。現在こそ、居場所があるようですが、例えばそのときに、社会保障制度を利用し、大変な時期やとても大きな回り道、人生の時間を経過させてしまうといったことを軽減することもできたかもしれません。とても険しい道を、とても高いハードルを社会保障制度によりショートカットできたかもしれません。


これからも吃音が発達障害者支援法に含まれている障害者であることの周知徹底を行っていかねばならぬと強く思いました。

Facebook限定ですが『IT企業で働く・働きたい吃音者の会』という新たなグループができました

紹介です。

IT企業で働く・働きたい吃音者・言語障害者のかたを中心として、あたらしい企業をつくるプロジェクト
Facebookを利用している方は一度コンタクトしてみては?
https://www.facebook.com/groups/1740182752908794/ 

就職活動中の学生は要チェック!
吃音業界に新しい風がどんどん吹いてきますね。