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2016年11月18日金曜日

2016年12月内閣府障害者週間連続セミナーの内容が公開されました

内閣府の平成28年度「障害者週間」行事の一覧が公開されました。


吃音者の当事者団体である特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会も12月7日にセミナーをすると書かれています。

吃音も発達障害者であることがもっと、どんどん世の中に広まっていくことを願います。

吃音業界内部ではどうしようも変えようがない派閥抗争…。となると外圧である一般の人に吃音は発達障害者支援法に入っていると知られることがとても大切です。外部の人が吃音は発達障害なんだねと理解認識してくれれば、社会保障制度ももっと認知されますし、障害者枠で働きたいと思う吃音者や吃音者のための合理的配慮や吃音ガイドラインを考えた企業団体も登場してくるでしょう。

今年は発達障害団体が多いですね。5件が発達障害関連です。
トゥレット、吃音、JDDネット、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 です。


「主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5~安定して働き続けるために一人ひとりができること~」

↑実はこのセミナーが勉強になります。
昨年は精神障害者のことが取り上げられて、主に雇用する側の人事採用担当者が多く参加していました。その中で述べれたのは「障害受容のできた、就労移行支援事業所に通所している障害者を雇用しなさい」ということでした。まさに雇用する側は障害受容のできた、手帳を持っている当事者なら採用したいのです。これが、今年は発達障害に置き換わりどのような内容になるのか興味があります。






2.障害者週間「連続セミナー」
日時: 平成28年12月6日(火)~7日(水)
会場: 有楽町朝日スクエア (〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン1F)
参加者 : 一般(無料) 100名
内容: 障害者週間の事業の一環として、8団体が、障害及び障害者に関する国民の理解を促進するため、連続してセミナーを実施する。
12月6日(火)
時間 次第
10:00
~12:00 チック、トゥレット症候群とそれに関連する発達障害
小児期に見られるチックの多くは、まばたきや首をふる動きで、1年以内に消失しますが、一部は多彩な運動性チックと音声チックが出現し、トゥレット症候群の経過を辿ることがあります。この症候群の重症例では、全身の激しいチックや、奇声や汚言を認めます。また小児期の併存症としては、注意欠陥多動性障害や広汎性発達障害があります。本セミナーでは、小児科を受診するトゥレット症候群の診断や治療、併存症との重なりなどについて、お話しさせていただきます。
主催: 特定非営利活動法人日本トゥレット協会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目43-11福祉財団ビル7階
電話: 03-6912-9625
FAX: 03-6912-9625
URL: http://tourette-japan.org/
12:30
~14:30 オストメイト対応トイレの実態調査
がん等の病気や事故で、お腹にストーマ(人工肛門・人工膀胱)と言われる排泄口を造設したオストメイトと言います。オストメイトはストーマから排泄される便や尿を、ストーマ装具と言われる袋に受け、溜まった排泄物はストーマ装具からトイレに捨てる必要があります。また、緊急事態としてお腹に貼ったストーマ装具を交換するケースもあります。
オストメイト対応トイレは、これらオストメイトのニーズに合わせ使いやすいように設計されたトイレですが、色々な仕様のものが設置されています。東洋大学福祉デザイン研究科では、JOAの全国の支部会員の協力を得て、色々なオストメイト対応トイレがどのような状況で、どのように利用されているかのアンケートを実施しましたので、その集計結果を発表いただきます。皆様のオストメイトやオストメイト対応トイレへの理解が深まることを期待します。
主催: 公益社団法人日本オストミー協会
所在地 : 〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩1-1-1-901
電話: 03-5670-7681
FAX: 03-5670-7682
URL: http://www.joa-net.org/
14:45
~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5
~安定して働き続けるために一人ひとりができること~
改正障害者雇用促進法の施行や発達障害者支援法の改正といった法整備が進む中で、発達障害者(を含む障害者)の就職件数は大きく伸びています。一方、事業主においては、発達障害者の雇用に際し、一人ひとりの障害特性を見極めた対応が求められ、その対応に不安や課題を抱えている状況にあります。そこで、職務の切り出しや職場内の支援体制などを工夫した具体的な雇用管理事例や、働く発達障害者の声等を紹介し、発達障害者の職場定着に向けてそれぞれの立場で取り組むことについて、参加者とともに考えます。
主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
所在地 : 〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉3-1-2
電話: 043-213-6203
FAX: 043-213-6556
URL: http://www.jeed.or.jp/
17:00
~19:00 失語症を含む高次脳機能障害者の社会的障壁を考える
平成28年4月障害者差別解消法が施行され、障害者に合理的配慮の必要性が求められています。見えない障害である失語症・高次脳機能障害者が社会で当たり前に生活していくのに必要な社会支援の施策や福祉環境について考察します。
主催: 特定非営利活動法人日本失語症協議会
所在地 : 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-14-5-405
電話: 03-5335-9756
FAX: 03-5335-9757
URL: http://japc.info/
12月7日(水)
時間帯 次第
10:00
~12:00 高齢者・障害者等の読み書き困難者への理解を促進する行政施策について考える
平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法には、意思疎通支援の方法として、大活字等の拡大文字表記や読み書き(代読・代筆)支援が明記されています。また、政府が定める基本方針にて、障害者への理解促進を図る研修会の実施が推奨されています。当会は、大活字図書等の多媒体での出版を進めながら、障害者や高齢者等の読み書き困難者への理解をさらに進める行政施策の促進について考えるセミナーを行います。
主催: 特定非営利活動法人大活字文化普及協会
所在地 : 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6F
電話: 03-5282-4361
FAX: 03-5282-4362
URL: http://www.daikatsuji.co.jp/
12:30
~14:30 「吃音(きつおん)や関連する障害のある人の社会参加・就労支援に向けて」
吃音がある人は、吃音そのものや、2次障害である社会不安障害、引きこもり、うつなどにより社会参加が難しい人が多いです。初めに、最近吃音外来を開設した医師により、その診療状況や、診断書や手帳の取得によって社会参加ができた事例を交えて講演をしていただきます。そして、当事者、当事者の就労を支援する団体、医師とのディスカッションを通して、吃音とその2次障害の理解を進め、社会参加にあたっての課題などを考えたいと思います。併せて、発達障害者支援法の改正、障害者差別解消法の施行などを法整備が進む中、吃音者を迎える社会がどう変わっていくか、合理的配慮も含めて考えていきます。
主催: 特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-30-15(東京言友会館)
電話: 090-5423-3294
FAX: 03-3942-9438
URL: http://zengenren.org/
14:45
~16:45 発達障害児教育への支援~音声教材の有効性と今後の課題について~
近年、教育現場においては学習障害等の障害児教育に音声教材を利用して成果を得ている事例がある。
そこで、発達障害児教育への支援について、音声教材の有効性の観点から専門家、障害当事者の方、教育現場で実践中の方を招いて意見交換をし、今後の支援のあり方・課題について考える。
主催: 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
所在地 : 〒162-0052 東京都新宿区戸山1丁目22番1号
電話: 03-5273-0601
FAX: 03-5273-1523
URL: http://www.jsrpd.jp/
17:00
~19:00 大人の発達障害について ~最近の動き~
最近注目されている大人の発達障害について、理解促進と、どのような対応がよいのか「合理的配慮」についても提示する場とします。また、今年改正された「発達障害者支援法」についても、最近の動きと合わせながら、報告します。
主催: 一般社団法人日本発達障害ネットワーク
所在地 : 〒105-0013 東京都港区浜松町1-12-14昭和アステック5号館5F
電話: 03-5733-6855
FAX: 03-5733-6856
URL: http://jddnet.jp/

2016年1月24日日曜日

山崎まどかさんはTwitterでつぶやきました 「私は吃音があります」と大きく書いたプラカードを下げてきた。

Twitterで話題になっているので備忘録として



2015年12月14日月曜日

人事労務・採用活動担当の能力不足で、間違えて入社させてしまった発達障害者 合法的に会社から去ってもらうには?発話した瞬間バレる吃音者はどうなる?

人事の役割:アスペルガー症候群(大人の発達障害者)の社員への対応

鬼本 昌樹
戦略人財コンサルタント 代表

http://www.insightnow.jp/article/8912


みなさんは上の記事を読んでどう思いますか?
この記事のポイントは

・社内に困った社員がいる。アスペルガー症候群のようだ
・社内では戦力外と結論。だが訴えられないように合法的に出て行ってもらうにはどうするか
・よし!細心の注意を払い訴えられないように、人材コンサルタントや転職サービスを利用させて『自らの判断で転職してもらおう』

である。

とてもヒドイ記事だと感じるだろうか?
それとも戦力外社員だからたとえ会社の社訓に「人を大切に」と書いてあっても、困った社員には出て行ってもらうか?
ちなみにこの手の話はインターネット上を検索すれば出てくる出てくる。
困った社員を発見する方法から転職サービスまで出てきます。


◆吃音者や非吃音者、社会的障壁がある人ない人に立ちはだかるかもしれない就職活動の壁
過去にブログに掲載したが、企業の本音とはコレである(長文なので15分ほど)
採用段階から発達障害かどうかを調べたり、障害者とは大体こうだというものさしがある。
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」が「就職するのが困難な来所者」を公開していて
吃音者が含まれている。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/10/blog-post_18.html


◆発話した瞬間に発達障害者だとバレる吃音者の就職活動はどうなるのか?
ここで問題なのは、発話した瞬間に「何らかの病気?障害者?」と相手の印象に残る吃音者である。吃音者であれば、採用段階で『貴意に添えない結果となりました。誠に残念ながら希望に添えない結果となりました。』というお手紙やメールを貰うだろう。

※2014年7月3日から国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターにより『吃音者は発達障害者である』と告知されたのを皮切りに、国や地方公共団体等が相次いで手のひらを返すように、その情報を周知徹底しはじめている。2005年の厚生労働省・文部科学省連名事務次官通知 17文科初第16号厚生労働省発障第0401008号という通知文が法的根拠である。
だが、吃音が発達障害者であると告知される以前から、吃音者は就職活動で採用されにくいと言われている。2015年現在以降の就職活動では吃音は2005年時点から発達障害者であることが企業側にも知れ渡るようになったので、『私は吃音者ですが、御社のために働きます!』などと、吃音者であることをカミングアウトする戦略は竹槍で白兵戦を挑むようなものだ。いや、白兵戦になるまえに長距離から殲滅される。


今回のニュース記事では入社してしまっていた発達障害者をどうやって訴訟にならずに合法的に会社から出て行ってもらうかの事例である。今後は吃音者を発見する方法や吃音者をどうやって入社させないか、間違えて入社させた場合はどうやって精神障害者保健福祉手帳を取得させるか、間違えて入社させた場合はどうやって転職してもらうか。などの人材コンサルタントや人材コーディネーターやリスク人材管理システムを売りにするサービスが登場するだろう。

※実はすでに人事労務採用担当者向けの書籍で発達障害をどうやって法律に触れずに確認するか?どうやって発見するか?障害によるミスをどう指摘していくか?という内容の書籍が存在している。
日本人事労務研究所 月刊人事労務「2015年11月号<発達障害者の雇用>」
http://www.nihon-jinji.co.jp/201511gekkanshi.html


吃音者でよくある事案であるが。公務員試験なら差別はないだろうと勘違いして、毎年毎年、年齢制限になるまで公務員試験を受けている人である。筆記試験は何とかなるのだけど、面接で落ちるパターンである。

公務員の人事労務・採用担当部署でも、無論、民間企業と同様に、『なぜ、この人は毎年面接で落ちるのか?理由は引き継ぎされているのである』

さて、新卒就職枠という一生に1回しか利用のできない貴重な資格であるが。
この資格を無駄にしないためにどうしたらいいのだろうか?
吃音をカミングアウトする戦略は、すでに通用しないと思ったほうがよい。
吃音をカミングアウトしても受け入れてくれる会社は存在するかもしれないが。
吃音者が本当にしたかった仕事、本当に入社したかった会社がある場合は絶対にカミングアウトしてはいけない。公務員でも同様である。

「吃音があります」とカミングアウトした瞬間に採用担当者は【精神障害者保健福祉手帳を持っていますか?】と質問を返してくるだろう。何しろ、2018年から障害者の法定雇用率算定方法に今までみなし雇用とされていた精神障害者が計算式公式に入るからである。吃音者が就職活動で応募してくれば、法定雇用率に計算できる企業側としてホクホクである。また、吃音がある医師や看護師や言語聴覚士もカミングアウトすればそもそも資格試験が通らないかもしれない。採用されるにしても精神障害者保健福祉手帳を持っているかどうかを質問されるかもしれない。


本当に入社したい会社がある吃音者は、捨て就職活動として、興味ない会社に応募をして、就職活動練習をしたあとに、大本命の企業や公務員に応募したほうがよい。本命企業に初っ端から応募してはいけない。

ポイントは
・吃音を隠すなら隠し通せ!絶対にバレてはいけない。
・吃音をカミングアウトするなら精神障害者保健福祉手帳を取得せよ。
・吃音があっても大丈夫だよ。気にしない会社だってあるよ。私の会社は大丈夫だよ。っていう当事者は【後輩吃音者のために、人事労務・採用担当者を説得せよ。面接の機会を用意せよ。】
・吃音があるが、医師や看護師や言語聴覚士や教員になりたいという人は資格を取って採用されるまではカミングアウトしないほうがいいかもしれない。


吃音当事者や保護者・養育者、吃音に関わる教員や医師や言語聴覚士は
吃音当事者と家族に向けて、良い情報も悪い情報も伝えるようにしてほしい。
吃音当事者も吃音のリスクマネジメントとして、360度全ての道を選べるようにすべきである。
吃音当事者団体も人権侵害に対して、身体障害者団体、発達障害者団体、難病者団体、その他社会的障壁のある人の団体と協力していくべきだろう。



◆最後に思ったこと
吃音者が障害者じゃない。うちの子どもは障害者じゃない。
と思ってしまう。お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん。
もしかして、ご自身の所属する会社組織で「障害者がどのように扱われているか?」
本当は知っているのではないか?だから障害者が嫌いなのではないか?
だからこそ。吃音者は障害者ではないですよ♪という障害者認定反対の大いにどもってそれでよし!派閥に入会してしまうのではないだろうかと。


吃音のリスクマネジメントとしては。俗に言う発達障害者(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、ADHD、学習障害、運動チック、音声チック、トゥレット症候群、協調運動障害)のように、早期発見早期療育をして将来的にどっちの選択肢も選べるようにしておいたほうが良いと考える。一般枠で働くか?障害者雇用枠で働くか?

障害者ではないという考えに固執してこだわって執着して、「使えたはずの選択肢を知らないまま時間が経過するのは酷である」吃音当事者も保護者養育者も学校の教員も病院医師も言語聴覚士もよく理解しておく必要がある。

2015年8月17日月曜日

吃音者に対する職場での会社での合理的配慮とはなにか? 吃音者を採用する場合はどうしたらよい?吃音者採用雇用事例について

この投稿はこちらに継承しました 
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html


◆吃音者に対する企業・会社・職場での合理的配慮について考えてみる。
まず吃音者を採用する側が吃音者雇用のスタンスを明確にしなければならない。
採用する企業・各団体が内部でよく話し合うことが重要である。

1.第一に「どもる権利の行使を認めるか」
2.吃音者であることが判明すれば「身体障害者手帳」または「精神障害者保健福祉手帳」を持っていなければ採用しないか?それとも一般枠での就労を認めるか?
3.吃音者は俗に言われる発達障害を併発している場合があることを理解しているか?


1.どもる権利とは吃音者が吃ることを認めることである。
職場で吃音者が吃ること。これは読者の所属する企業・団体では認められるだろうか?
筆者が現実に就職活動で指摘されたことはこれである。
「キミね。そんなに言葉話せないでどうするの?ホウレンソウ!報告連絡相談はできるの?普通の人がさ、15秒、30秒で話し終わるにキミは何分かかった?えっ?説明してよ」

確かにその通りである。ぐうの音も出ない。
吃音のない健常者であれば、サクサクとホウレンソウは済む。会社内の会議でも定刻に始まって、定刻に終わることができる。仮に健常者が15秒30秒で終わる作業を毎回毎回1分から5分もかかってしまえば、月換算、年換算で通して何分時間を無駄にしているか?ということである。また、それを聞いている相手も吃音者が言い終わるまで待たないといけないのでその分時間を奪われる訳である。

話を変えよう。
2015年現在、俗に言われる発達障害者を雇用する場合。企業・各団体側は『障害特性まるだし、障害者だから仕方ないだろ』という価値観の発達障害者は雇用しないとのことである。慈善団体ではないので当たり前といえば当たり前である。

では俗に言われる発達障害者は何が問題かと言うと、コミュニケーション能力が弱い苦手、ルールに厳格、同時並行作業が苦手、勤怠管理ができない、遅刻や寝坊があるかもしれない、物を忘れてしまう、予定を忘れてしまう、うるさい所が苦手などなどがあるかもしれない。

しかし訓練された、自己分析ができている発達障害者は、服薬をすること、手帳やリマインダーを使うこと、物を忘れないように工夫すること、コミュニケーションの時はボイスレコーダーで録音して後で聞き直して確認する、上司からの指示を視覚と聴覚両方でダブルチェックする、病院に定期的に通院すること、遅刻しそうであれば他の人より30分早く行動する、わからなければ自分だけで思考しないですぐに人に質問する、うるさい所ではノイズキャンセリングヘッドホンや防音イヤーマフを使う、などなどが考えられる。

要点は、「発達障害があるけど、ありとあらゆる予防方法や道具などを使い、発達障害特性が弱くなるように、仕事に影響ができるだけでないようにしている」ことである。ここまでやって『発達障害があるけど、ここまで頑張っているから、御社で働かせてください』となるわけである。企業・各団体側も『ここまで頑張っているなら、うちで雇用してもいいかな』と両者の歩み寄りを見ることができる。

では吃音者はどうだろう?
吃音者の中には考え方の違いがあり『堂々と吃れ。吃音者で何が悪い!!』という考え、『吃音があるけど上手く発話できるように頑張っている』という考えの人が存在する。またさらに細分化すると色々と派閥抗争があるがそれは別記事を確認してほしい。

◆別記事
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

要点は俗に言われる発達障害者であれば、出来る限り頑張って発達障害特性と戦いつつ仕事に取り組むという姿勢である。しかし吃音者において『堂々と吃れ、吃音者で何が悪い!!』という考えあればそれは企業の価値観に合わないのではないかと筆者は推測する。堂々と吃るよりも、出来る限り頑張っている吃音者の方を雇用したいのではないかと思う。

結論
どもる権利を認めるか認めないか?
各企業・各団体次第である。まずはこれを決定しなければならない。
例えば重度吃音者であれば、出来る限り頑張って発話するよりも筆談やチャットで交流したほうが早いであろう。


2.吃音者であることが判明すれば「身体障害者手帳」または「精神障害者保健福祉手帳」を持っていなければ絶対に採用しないのか?吃音があっても人柄採用で一般枠で働いてもらうのか?

これも事前に各企業・各団体内部で決定しておかないとならない重要な問題である。
2015年現在、吃音者は発達障害者支援法に含まれている発達障害である。
WHOのICD-10という疾病及び関連保健問題の国際統計分類が法的根拠になっている。
2013年に公開されたアメリカ精神医学会のDSM-5という精神障害の診断と統計マニュアルでは、もっと踏み込んで吃音は発達障害であると分類した。

重度吃音者、家族などしか発話内容が理解できないのであれば身体障害者手帳の対象となる。
それ以外の軽度中度の吃音者は精神障害者保健福祉手帳の対象となる。

身体と精神では手帳の有効期限があるので気をつけないとならない。精神では二年更新制度をとっているので、手帳の更新し忘れリスクが考えられる。

さて、読者の所属する各企業・各団体は吃音者をどのように位置づけるか?
発達障害者支援法に定義される障害であるから、そもそも障害者枠でなければ採用しない、障害者手帳を持っていなければ採用しないという立場をとるか。

それとも、吃音があっても、読者の職場でそんなに話すことはないし、吃るくらいでいちいち評価しない。一般枠で働いてもらうという立場をとるか?

2018年より、障害者の法定雇用率計算式が変化する、みなし雇用とされていた精神障害者が計算式に加わる。事実上精神障害者の雇用義務付とも取られる。しかし、従来通り身体障害者と知的障害者のみの数字で法定雇用率を突破できるなら問題ない。

企業の本音としては吃音が軽度であっても、一般人と同じ仕事量、出世コースでも問題ないが、せっかく法定雇用率を満たせるなら障害者手帳を持っていてほしいというところであろう。そもそも現在の各企業・各団体は『社内障害者が1番便利だ』と思っているはずである。社内にもともといる社員が障害者になってくれるのが正直メリットがあるという。

結論
各企業・各団体は吃音者をどのような視点で捉えるかが重要である。
吃音者の中には「吃音は障害者じゃない」という価値観の人間もいる。
だが、雇用する側の都合もあるので最初の段階で立場を決めておくべきである。


3.吃音者は俗に言われる発達障害を併発している場合があることを理解しているか?
これは重要な要素である。
ウィキペディアから引用
他の発達障害との併発[編集]
近年、一般的に周知されている発達障害である(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、ADHD、学習障害)などと吃音が併発する場合も存在すると報告が出ている。てんかん、精神発達遅滞も併存する場合もあるとのこと。純粋吃音者は49%であり、何らかのその他の発達の症状が51%に見られるという。[34] 菊池 良和 『吃音のことがよくわかる本(健康ライブラリー イラスト版)』 講談社、2015年、26頁。ISBN 978-4-06-259798-2。
また、ADHD改善薬『コンサータ』を販売するヤンセンファーマ株式会社がウェブ上に公開する、「薬剤師のみなさまへ 適正使用のための手引き」にもADHDの併存障害として吃音を明記している。吃音の子どもを持つ保護者・養育者は吃音以外に気になる事があれば各都道府県の発達障害者支援センターに相談すべき事案である。[35]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%83%E9%9F%B3%E7%97%87#.E4.BB.96.E3.81.AE.E7.99.BA.E9.81.94.E9.9A.9C.E5.AE.B3.E3.81.A8.E3.81.AE.E4.BD.B5.E7.99.BA

吃音ドクターとして有名な菊池 良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師、医学博士)氏は
書籍で紹介している。他の発達障害との併発である。引用している英語本文はこちら(http://archpedi.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=380659

さらにADHD改善薬コンサータを販売するヤンセンファーマ社もADHDと吃音が併発すると指摘しているのである。

これを読者はどう捉えるだろうか?
吃音者は吃音だけかと勘違いしていただろうか?
純粋吃音者は49%で、その他の何かが併発するのが51%だというのである。
これは数字としてはかなり大きい。
俗に言われる発達障害者と抱える発達障害特性にプラスして吃音という発話の障害が加わるわけである。

各企業・各団体の発達障害者雇用を担当している人は、こんな経験があるかもしれない。

『発達障害者のXXさんって吃音もあるじゃん!』

そうなのである。驚愕すべきことであるが、実は俗に言われる発達障害者が吃音を併発しているのである。ということはその逆で吃音者も俗に言われる発達障害を持っている場合があるのである。
逆に考えれば、他の発達障害者と同じような配慮でもよいということである。

しかし問題なのは純粋吃音者である。
純粋吃音者は本当に発話のみに障害があるため、障害者枠で働くことや出世コースやキャリアパスがない環境なんて信じられない訳である。これも吃音が障害者ではないと考えてしまう1つの要員であるが……。

結論
吃音者は純粋吃音者が49%
その他の発達障害やてんかんや精神遅滞がある場合が51%
これは絶対に覚えておかないとならないであろう。



【旧記事】

まず最初の流れとして企業の人事採用担当の方が、吃音をカミングアウトしてくる吃音者に接触することになると思う。吃音を隠している吃音者の場合は不明である。

企業側として、その吃音者に取ることができる行動は3つである。
1.吃音があっても我が社は気にしないよ。一般雇用で働いてください。
2.吃音があるということは障害者手帳は持っていますか? 障害者雇用で働いてください。
3.吃音があるということは障害者手帳は持っていますか? 一般雇用と同じ内容で働いてください。出世コースもキャリアパスもありますよ。

※ちなみに吃音症は2015年現在、発達障害と法律で定義されているので精神障害者保健福祉手帳を取得することができます。2018年より精神障害者保健福祉手帳所持者の雇用義務化も開始とのことです。


1はとても先進的な素晴らしい企業でないかと思います。
吃音があっても、気にしないよ。吃る人がいてもいいではないか?
という考えですね。社内でも社外でも、●●さんは吃音者だから、会話のとき発話のときにちょっと変だなって思われるかもしれないけど、みんなよろしくね。お客様、取引先にも説明してくれそうです。

2は障害者手帳を持っているので法定雇用率を満たしつつ、雇用はするけど障害者枠で働いてもらう。

3は障害者手帳を持っているので、障害者の法定雇用率を満たしつつ、吃音者にも一般枠と同じ条件、フィールドで活躍してもらう。

ここらへん3つのパターンだと思います。



実は吃音者も、吃音があるからといって、吃音は障害者じゃない!! と思っている人もいるので障害者枠の仕事はしたくない!! 健常者と同じ仕事、同様に出世できるように責任ある仕事をしたいという考えの方もいます。

※ここは吃音者の対立の歴史があります………。


かといって、雇用する権利があるのは人事採用担当者、企業側であるので、「私は吃音があるけど、一生懸命働きます!!!」という人を採用するか? 採用しないか? これは雇用側の考えに左右されます。障害者手帳を持っている吃音者を雇用するのか。持っていなければ雇用しないのか。すべては自由であるのです。



◆吃音者への合理的配慮とは?

さて、本題の吃音者への合理的配慮を考えてみます。
吃音者は社会人として企業で働くにあたって何が大変なのか?
話すことです。話すことに障害があります。
吃音者の吃音の程度によります。
自分の名前が発話できない。自分の所属する会社名が発話できない。
発話できたとしても時間がかかってしまう。
発話できたとしても、「社会のルール・会社のルール」に従った順番のように、マニュアルに
書いてあるように発話できないことがあります。
言いやすい言葉を発話するが故に、敬語が使えないかもしれません。
報告連絡相談というホウレンソウという行為が健常者であれば、20秒で終わる所を、吃音者ならば1分ほど時間が経過してしまう場合があります。
相手と話すときに吃ってしまうために、口から唾液が相手に飛んでしまうこともあります。(マスクをすれば大丈夫です。)
話すときに吃ってしまうために、相手の目をみて話せないこともあります。
話すときに口をとがらせてしまうことがあります。
話すときに身体の他の部分を動かしながらタイミングをとることがあります。腕や足など。


・さて、企業の皆さんは吃音者を雇用するのは難しいかな? と思ってしまうでしょうか?
私はそれは違うと思います。
一番の合理的配慮は「吃音という吃ってしまう人がいる。でもそれだけだ」これでいいのではないかと思います。会社内でもお客様や取引先にも「吃ってしまう人なんだ」と認識してもらうこと。これが大切で大事なことだと思います。吃る人が吃ってしまっていても、別に気にしなくていいのです。上手く言葉が言えないこと、敬語が使えなくて失礼な発言をしてしまっても怒らないでほしいのです。
そんなことが合理的配慮ではないかと考えます。

吃音者は接客業務や営業の仕事ができないのではないか。と考える人もいるかもしれません。でもそれも、最初のファーストコンタクトのときに「私は吃音者です」と説明すること、会社であれば上司の方が「部下は吃音なのだが、ふざけているわけでもないし、仕事はちゃんとやるから、発話に関しては何も言わないでください。仕事で評価してください」説明してもらえれば、それはとても心強いことです。接客業務でも「当店には吃音者がいます。上手く話せないことがあっても怒らないでください。」と告知してしまってもよいのです。


※吃音者個々人の主義主張によっては「私は相手に先に自分の言いたいことを言われたくない!」
「私は発話が苦しいとき大変なとき、●●のことを先に相手に推測して言ってほしい」という場合もあるので詳しくは当事者と面談して決めてください。

2015年3月16日月曜日

【ニュース】“吃音(きつおん)ドクター”が明かす、映画『英国王のスピーチ』から学べること(ガジェット通信)

2015年3月16日にガジェット通信・BOOKSTANDのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)が執筆した、書籍「吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし」と、映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』を交えた記事ですね。ちょうど英国王のスピーチは公開直後に東北地方太平洋沖地震も発生した影響もあり、映画はあまり映画館で見たこともない人もいるかもしれません…。

菊池さんの著書ですが、この本はとてもおすすめの一冊です。吃音当事者、家族、学校の先生、お医者さん、言語聴覚士さん、自治体の福祉関係の職員さん、政治家の人にも、色々な人に読んでもらいたい書籍です。



http://getnews.jp/archives/865279
 イギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の長男の名前はジョージ。すでに、その愛くるしさでイギリス国民から愛されていますが、英王室では、過去に同じジョージという名前を持つ国王が6人もいたのをご存知でしょうか? 

 その1人が、エリザベス女王の父であり、ウィリアム王子の曽祖父にあたるジョージ6世。映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』の主人公の王様です。同作は、2011年のアカデミー賞で作品賞を受賞した作品なので、ご覧になった方も多いでしょう。

 映画の中でも描かれている通り、ジョージ6世は、人前で話すときに言葉を上手く出せなう「吃音(きつおん)」に悩んでいました。同作では、第二次世界大戦に直面し、国王としてのスピーチに迫られたジョージ6世が、言語療法士のライオネル・ローグと出会い、吃音が改善していく様子を丁寧に描いています。

 同作で描かれる療法には、まったく根拠がないことではなく、吃音の専門医・菊池良和さんも、本書『吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし』のなかで、「吃音者の誤解や悩み、不思議なメカニズムを非常によく記された名作です」と評価。菊池さんも診察の際には、同作に言及し「吃音は、『恥ずかしいこと、隠すべきもの』と思い込んできた親や本人にとって、『昔のイギリスの王様も吃音なんですよ』と説明すると、親御さん、本人の笑顔が少し出てきます」(本書より)と明かしています。

 吃音は世界中で同じ割合で発症し、実に100人に1人いるとも言われます。現代でも原因は特定されておらず、治療法も確立されていません。一般に、吃音の悩みと言えば、ジョージ6世のように、人前でスピーチをするときにうまく話せず、冷や汗をかいてしまう…という状況を思い浮かべる方がほとんどでしょう。
 そういった場面に遭遇すると、親や先生は、良かれと思って「もう一度言ってごらん」「ゆっくり話しなさい」「深呼吸して、落ち着いて」などと言ってしまいがちですが、これらの言葉は禁忌発言。効果がないだけでなく、本人の「今のあるがままの姿」を否定し、話す意欲まで低下させてしまうので、表面的なことに注目するよりも、本人が話す内容や意欲を伸ばすことが有効だと述べています。

 また、スピーチに限らず、日常生活でも困る場面はたくさんあります。たとえば、吃音に悩む31歳の女性は、本当はお店で「アイスコーヒー」を飲みたかったのに、「ア」という発音が難しいため、つい「ホットコーヒー」を注文してしまうと言います。吃音を隠すために、自分が食べたい料理ではなく、「言える」メニューを注文する状況、つまり、吃音に人生を左右され、生活の質が低下している状態にあるのです。
 菊池さんは、「吃音を隠す工夫も吃音なのだから、自分を変えたいのならば、ことばの言い換える癖からやめて、自分のことばでしゃべりましょう(発話意欲)。そして、自分の行きたい場所に行き(行動欲)、食べたいものを食べましょう(食欲)」(本書より)と説明しています。

 実は、菊池さん自身が吃音当事者で「吃音の悩みから解放されるには、医師になるしかない」と決意し、猛勉強の末に医師になった人物でもあります。その半生は『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社刊)として出版され、大きな感動を呼びました。当事者でもあり支援者でもある菊池さんが綴る本書は、吃音に悩む人の不安はもちろんですが、親や先生など支援者の悩みに応える一冊となっています。

【関連リンク】
NPO法人 全国言友会連絡協議会
http://zengenren.org/

【ニュース】吃音「やりたい仕事できる」 中高生ら向け催し、博多で3月22日(朝日新聞アピタル)

2015年3月12日に朝日新聞の医療系情報を扱うアピタルのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。

※これは今月に福岡県で開催される 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」についての関連記事ですね。

【告知】2015年3月22日 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」 主催:福岡言友会・全国言友会連絡協議会  講師:菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)
http://stutteringperson.blogspot.jp/2015/02/2015322-7.html


「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」公式ホームページ

九州・中高校生吃音者のつどい
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参加者の声              (アンケートより抜粋)
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九州・中高校生吃音者のつどいについて
最新情報
2015年3月22日(日)
                  第7回九州・中高校生吃音者のつどい開催決定!

13:00~17:00 (受付:12:30~)
場所:麻生リハビリテーション大学校 
〒812-0007 福岡市博多区東比恵3-2-1 
「地下鉄東比恵駅」5番出口(エレベーター)出てすぐ。
当日の主な内容(予定)
○言友会・吃音基礎知識の紹介
○体験談発表(高校生、大学生、成人等)
○ワークショップ
・中高校生グループ 
◎グループワーク:将来(仕事、進学)、学校生活について言友会会員さんに話してみましょう。同世代の中高校生と語り合いましょう。
・保護者グループ
*詳しい内容は現在検討中
参加費:500円(保護者、会員以外の参加者)
中高校生、福岡言友会会員は無料
当日参加も可能ですが
3月8日(日)までに「お問い合わせ」から申し込んで頂けたら
準備の都合上助かります。




新聞記事本体


 話す時に同じ音を繰り返したり、滑らかに話せなかったりする「吃音(きつおん)」のある中高生らが悩みや体験を分かち合う催しが、22日に福岡市博多区の麻生リハビリテーション大学校で開かれる。吃音に悩んできたが、希望通りに就職先を決めた男性が体験を語る。

 吃音の人たちによる自助グループ「福岡言友(げんゆう)会」が主催する「九州・中高生吃音者のつどい」で、八女市の立石一暉(かずき)さん(22)が体験談を披露する。
 立石さんは小学1年生の頃、授業で発表しようとした時にうまく話せず、吃音に気づいた。高校生になっても悩みは消えなかった。働いている自分の姿が想像できず、将来に希望を持てないでいた。

 だが福岡言友会が、そんな思いを変えるきっかけとなる。例会やイベントに行くうちに、福岡教育大の教授に出会った。吃音がありながら、大勢の学生を相手に連日90分講義していた。「何でもなろうと思えばなれるんだ、と前向きに考えられるようになった」
 将来の職業として臨床検査技師を目指した。子供の頃から病院に親近感があり、生物学に興味があったからだ。だが、患者の検査結果を速やかに医師に伝える必要がある仕事だ。…「続きはログイン・ご購入後に読めます」

【ニュース】「面接で名前が言えない」「言葉が詰まってしまう」… 吃音者の就労支援にNPOが乗り出す(ガジェット通信・キャリコネ)

2015年2月28日にガジェット通信・キャリコネのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※これは中日新聞と東京新聞の記事をもとにして書いた記事のようです。やはり吃音者側と企業側のマッチングのことが書いてありますね。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」

↑これが本当に大切だと思います。現在でも吃音は精神的なもの、緊張しているからであると言われることがあります。さらに言えば、吃音があっても成功者がいるからその人を見習え!なんて発言をされる場合もあります。


http://getnews.jp/archives/839979

話そうとすると言葉がスムーズに出てこない、つっかかってしまうなどの症状に悩む吃音者向けの就職マッチングサイトが、この春のスタートに向けて動き出している。
企画を進めているのは、中京圏の吃音者らが昨年設立したNPO法人「吃音とともに就労を支援する会」。団体の理事で自身も吃音者である森川兵一さん(39)によると、吃音者は人口の1%はいると言われており、特に若い人はコンプレックスに感じることで症状がよりひどくなることがあるという。

「周囲の理解」があればパフォーマンスを発揮できる

吃音者は就職活動でも苦労することが多いようで、「面接に行っても自分の名前を言おうとして詰まってしまったり、肝心なときに声が出なかったりして落ちてしまう」と森川さんは明かす。
集団面接になると声を出すのが怖くなってしまい、一言も発せなくなる人もいるという。就職した後も吃音によって電話対応や社内でのコミュニケーションに苦心し、せっかく入った会社を数年で辞めてしまうケースも少なくない。
話すことに苦手意識があるため、営業などを避けて、製造業の技術職など話をしなくてもいい職種を選ぶ人も多いという。

現在進めているマッチングサイトは、吃音症状を持つ求職者と、企業とを結びつけるもの。求職者と企業が互いに情報を閲覧することができ、面接の希望があれば無料で仲介する。新卒と中途、どちらの求人も扱う予定だ。現在登録者と企業を募集している。
企業に登録してもらうにあたっては、吃音者のことを理解してもらうよう、吃音に関する資料を提供したり、実際にNPOのスタッフ出向いて吃音について説明したりするという。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」
周囲の理解があれば吃音者のプレッシャーも軽減され、萎縮することなくパフォーマンスを発揮することができる。また、リラックスすることができれば、結果として吃音症状が軽くなることもあるという。
吃音の子どもを持つ親からも「将来就職できるのか」と相談
森川さんは吃音者には「真面目で賢い人が少なくない」とも指摘する。大学の推薦枠で大手企業の面接を受けたりするが、やはり面接で喋ることができずに、就職では苦労するという。その一方で、きちんとした環境が整えば人一倍頑張る傾向があるということだ。

「優秀で高学歴の人も多い。ただ、頭では色々考えることができても、声に出そうとするとブロックされてしまうんです。喋るのが苦手という部分だけを大目に見ていただければ、企業の中でも十分力になることができると思います」
同法人の活動は2月26日付の中日新聞でも紹介され、問い合わせが殺到しているそうだ。吃音者だけでなく吃音者の子どもを持った親からも「将来ちゃんと就職できるのか」といった相談が寄せられたという。普段表には出てこないが、本人も周囲もそれだけ心配しているということなのだろう。

ツイッターには、「吃音者は、吃音を理解してもらうまでに大きなハードルがある。その部分が最初から取り払われているところを探せるのは素晴らしいと思う」と評価する声が出ていた。

【ニュース】吃音者就活、サイトで支援 NPO法人が計画(東京新聞)

2015年2月26日に東京新聞のウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※やはり吃音者が情報を発信をして。そしてそれを受け入れてくれる理解してくれる企業というのは大切ですね。これからもこのような企業が増えてくると嬉しいです。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015022602000156.html



 言葉が詰まって流ちょうに話せない吃音(きつおん)で就職活動に悩む学生らを支援しようと、NPO法人「吃音とともに就労を支援する会」(名古屋市千種区)が、求職者と理解のある企業をインターネットでつなげようと準備を進めている。採用や職場で不当な扱いをしない企業を全国で募り、サイトで紹介。求職者が安心して面接に臨める環境づくりを目指す。 (山本真嗣)

 同会は名古屋市や三重県の吃音者や支援者ら五人が昨夏に設立。自身も吃音者で、理事の会社員森川兵一(へいいち)さん(39)によると、吃音者は面接などで症状が出ると「おどおどしている」などと誤解を受けやすい。いつまでも採用されなかったり、話さない仕事を選んだりする人も少なくない。

 同会が設けている専門サイト「どーもわーく」に、求職者と吃音に理解のある企業に登録してもらう。それぞれが互いの情報を閲覧でき、求職者が面接を望む場合は当面、無料で仲介。面接前には、同会が企業側に吃音者の特徴や職場で配慮してほしいことなどを説明する。職業紹介の国の許可を得られれば、今夏ごろから始めたい考えだ。

 フェイスブックもあり、働いている吃音者にボランティアの相談相手として登録してもらい、求職者が希望職種の“先輩”と話せる場もつくる。
 理事長で歯科医師の竹内俊充さん(42)は就職面接を申し込む電話で、自分の氏名が言えずに苦しんだ。岐阜県の歯科医院に就職したが、治療内容をマニュアル通り患者に説明することを求められ、三カ月で退職を余儀なくされた。
 次に働いた名古屋市の歯科医院は苦しいときはホワイトボードで説明することができ、懸命さが伝わり、患者の反応は良かったという。現在は訪問歯科医院を開業し、吃音者もスタッフに雇う。竹内さんは「周囲の理解と少しの環境が整えば十分に力を発揮できる」と話す。

 サイトには実際に吃音者を採用した企業のインタビューも。名古屋市の産業用設備設計・製造会社「サイトー」は二年前に二人を技術職で採用。社長の斎藤充広さん(38)によると、当初は同じ部署の社員から「受け答えに時間がかかる」「いつも緊張し、口ごもる」などの声があった。だが、斎藤さんが全社員の前で「吃音を個性として受け入れてほしい」と説明した後は理解が進み、「ほとんど支障がない」という。
 サイトは「どーもわーく」で検索。同会は寄付金で運営しており、賛助会員(年会費は一口五千円)を募集中。会員には年一回、伊勢志摩地方の特産品を送る。問い合わせは同会=電052(734)6267=へ。

<吃音> 言語障害の一つで、大半は幼児期に発症。「お、お、お、おはよう」と同じ音を繰り返したり、最初の言葉が出なかったりする。数年で自然消滅する場合も多く、成人の1%に吃音があるとされるが、原因は不明。対処できる病院も少なく、言語聴覚士や耳鼻咽喉科、心療内科などの医師が、発声法のリハビリや薬物療法などおのおのの方法で取り組んでいる。