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2017年2月10日金曜日

群馬大学昭和キャンパスで吃音とマインドフルネスに関する新しい研究をスタート(対象は狭い)

群馬大学で吃音とマインドフルネスの研究です。
向精神薬、抗精神病薬の服用をしていない吃音者が対象。条件が厳しいです。
ということなので、純粋な吃音者が対象です。
発達障害が併存していたり、発達障害の薬を飲んでいる方は研究協力できません…。



以下募集案内文

吃音とマインドフルネスに関する新しい研究課題をスタートしました。研究にご協力頂ける吃音話者の方を募集しております。先着順で締め切りますので、ご興味ある方はお早めにご連絡をお待ちしております。

研究内容:マインドフルネスと吃音の関連について神経科学的に調べます。一定期間、マインドフルネスの練習を行って頂き、脳波等の生理指標を計測します。脳波は頭皮上の電位差を測る非侵襲脳機能計測の一つで、安全な計測法です。本研究は早稲田大学との共同研究で実施しています。

所要時間:1回につき約~2時間半 全部で3回来学して頂きます

その他、より詳しい内容についてはご連絡頂いた際に説明します。

ご参加頂ける方:
・18歳~49歳までの吃音をもつ方で、発話時に吃音が表出している方
・現在、吃音や精神疾患の治療を行っていない方
・ヨーガ、禅、各種瞑想法を含むマインドフルネスの練習を日常的に行っていない方(体験参加の経験程度は可)
・現在、向精神薬の持続的な服用がない方
・吃音以外の発話に関する障害の既往歴がなく、聴力に問題のない方

詳細はコチラ

2016年11月28日月曜日

吃音者も発見されるか? 「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施

ひきこもりの会が40歳超のひきこもりの実態調査をするようです。
実は、ひきこもりの会に吃音者が少数いることが事前にわかっています。
既存の吃音者の当事者団体に行ったことがあるが、価値観の押し付け合いについていけず、離脱したとのこと。

もしかすると、日本全国ならもっと、吃音のひきこもりがいるかもしれませんね。
既存の吃音者の団体には所属していない、吃音者の方々がいるかもしれません。

また、ひきこもりの人の中には、発達障害者支援法ができる以前に発見されなかった人、大人の発達障害者の存在もあります。もしもそのようなことが原因の1つならば、発達障害者支援法も利用してもらえたらと思います。


共同通信社ニュースから

http://this.kiji.is/175511247695806465

40歳超の長期引きこもり初調査
年内にも結果、社会参加策提言へ

 仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しない「引きこもり」の人のうち、40歳以上で、期間が10年以上にわたるケースについて、本人や家族らでつくる全国団体が初の実態調査を始めた。引きこもりに至った経緯や支援の有無などを分析。自治体の相談窓口にも聞き取りをし、社会参加に結び付く具体策を提言する。年内にも結果をまとめる予定。

 引きこもりの「長期化・高年齢化」が進むと、抜け出しにくくなったり、親が亡くなった後に経済的に困窮したりする恐れがあるため、結果を国の施策づくりに役立ててもらう。

 調査は「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施。

2016年11月27日日曜日

【吃音は障害と明言されました!】 2013年7月26日のバリバラは「吃音が厚生労働省の認める障害ではない」と誤報 2016年11月27日のバリバラでは吃音が発達障害者支援法に含まれていると報道する?

速報!!
2016年11月27日放送のNHKバリバラでは「吃音は精神障害者手帳を取得できる」と明言しました。
公共放送として責任を果たしました!ありがとうございます。


2016年11月27日放送のバリバラは「吃音」です。


2013年7月26日にも吃音をテーマにバリバラが放送されました。
詳細はコチラ






この日の放送でNHKは「吃音は厚生労働省の認める障害者ではない」と誤報をしました。

当時のバリバラの放送により「吃音者は障害者手帳すら取得できないのか。人生詰んだ。もう死のう」など人生に絶望し、ひきこもりの道や自殺を決意した人もいるかもしれません。

今夜放送のバリバラは吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれていると正しい情報を伝える、公共放送として責任を果たすでしょうか?この部分もみなさん要チェックです。視聴者のみなさん。バリバラで吃音が発達障害者支援法に2005年から含まれていると公共放送の責任が果たされるのかよーく集中して視聴してください。


吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれている障害です。
一般に言われる発達障害、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害などのように、全く同様の社会保障制度や合理的配慮、障害者手帳取得、障害者雇用枠での就労が選択できます。2013年に北海道で自死した吃音看護師も本当は生きているかもしれないのです。

内閣府 政府広報オンライン 発達障害ってなんだろう?
吃音やトゥレット症候群がふくまれて説明されています。





2016年11月18日金曜日

東京大学駒場祭にて吃音をテーマにした対話劇 11月27日

東京大学の駒場祭にて「東京大学スタタリング」という学生サークルが吃音をテーマに対話劇を披露する。

11月27日 東大駒場キャンパスの「駒場小空間」にて14:30から
詳細は東大スタタリング公式サイト
http://ut-stuttering.wixsite.com/start


このニュースで良いところは吃音当事者には「考え方の違い」があるということですね。これが毎日新聞の記事として報道されたことは大きな意味があります。
これはとても重要なことで、障害受容のできている吃音者とそうではない吃音者がいるということになります。

例えば、官民問わず、企業団体の人事部、障害者採用担当者は『よし、障害受容のできた。話の通じる、価値観の共有ができる、障害者手帳を持った吃音者なら一緒に働きたいな』と考えるからです。

吃音者は吃音は障害ではないから、障害者枠では働きたくないし、そもそも社会保障制度に含まれていることに腹が立つとか、恥であるという人も少なからず存在します。

しかし、雇用する側の本音「障害受容のできた、障害者手帳を持っている当事者なら採用したい」という部分のミスマッチが現在起きています。これは吃音に限らず、どのような場合にも当てはまることです。

吃音者同士の対話劇も大切です。
雇用する側と吃音者の対話も行われてほしいと思います。
吃音をカミングアウトして一般枠で就職活動をして、就職できなかった吃音者の死屍累々―。

実は雇用する側は『一般枠というのは雇用する側が100%想定した給与分の仕事をしてくれる人』という認識です。

『少しでも障害や病気によって100%想定された仕事をできないと告白するなら、障害者枠で応募してほしい』というのが本音です。しかし不採用通知というのは理由を開示しません。

『吃音があっても、障害者手帳を持っていなくても、合理的配慮をしてくれるはずだ』という吃音者の勘違いがあります。


これは発達障害業界では大きな問題です。
発達障害者の就労移行支援事業所では、一般枠で就職活動をする場合、絶対に『障害のことをカミングアウトしてはいけません』と、とても強く、重要なこととして教えますが、吃音業界はまだそれが知られていません。性善説として、吃音をカミングアウトすれば理解してくれるはずだと信じているのです。


吃音業界も発達障害やその他の障害者や病気の人と協力してこのような社会を変化させないといけないですが…。現時点のルールは残念ながらそうなっているので、臨機応変に対応するしかないでしょう…。






「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説

毎日新聞の記事
 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える学生のサークル「東京大学スタタリング」が27日、吃音をテーマにした対話劇「ことばがひらかれるとき」を、東大駒場キャンパス(東京都目黒区)で開かれる「駒場祭」で披露する。メンバーは「2016年の吃音者のリアルを描きたい」と意気込む。
<まんがで解説>吃音症って?
 物語は、吃音者の集まりに参加する人たちが障害観や支援のあり方について議論し、互いを認め合っていくという筋書き。物語は吃音の大学生「石橋」が例会を訪れる場面から始まる。「き、き、き、今日は、よ、よろしくお願いします」。劇中人物の多くは吃音者なので、つっかえても一向に平気だ。
 昨春発足したサークルの名前は、英語で「どもること」を意味するstuttering(スタタリング)からつけた。代表で、今回の脚本を書いた山田舜也さん(25)=同大大学院修士2年=は「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説。山田さんは「対話を通じて人間関係が変化する描写を心がけた。演劇を通じ、吃音者を取り巻く複雑な現実を社会に伝えたい」と話す。
 上演は27日午後2時半、東大駒場キャンパス内の「駒場小空間」で。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20161116/k00/00e/040/223000c

2016年8月7日日曜日

【重要】フジテレビ インターネット配信 ホウドウキョクにて吃音が発達障害であると説明(by 国立障害者リハビリテーションセンター 森先生)

2016年8月7日、フジテレビがインターネット上で配信しているサービスにて吃音が生放送で報道されました。
もしかすると過去放送としていつでも見られるかもしれません。


出演は厚生労働省 国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生、東京言友会の川端鈴笑さん(ラヴソングの吃音演技指導者)の2名でした。


◆『ニュースのキモ!Evening』 出演者:(阿部知代・森下知哉)
http://www.houdoukyoku.jp/pc/

再放送アーカイブ
http://www.houdoukyoku.jp/pc/archive_play/00152016080701/1/

今回の放送の最重要点は厚生労働省の国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生が『吃音が発達障害である理由』を説明したことです。もう一つ、『吃音は7割8割は遺伝である』と説明されたことも重要でした。お子さんが吃音の場合、父母本人、父方か母方の親戚縁者の中に吃音者がいることを改めて知る人もいるかもしれません。


森浩一医師、吃音が発達障害だと認めてくれて本当にありがとうございます。北海道で吃音看護師さんが自殺する前にもっとはやく認めてほしかったです!!国立の国立障害者リハビリテーションセンターが吃音は発達障害だと2005年から宣言していれば、自殺する人や引きこもる人は減っていたはずです!!



今後は国立障害者リハビリテーションセンターの吃音のページを発達障害で障害者手帳が取得できますと書き換えてほしいです。

吃音単独でも精神障害者保健福祉手帳を吃音者が取得できます。うつ病や社交不安障害がなくても吃音という発達障害単独で取得できることも説明してほしいです。二次障害がなくても障害者手帳は取得できるのですから。



2014年7月3日に突如として国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターに『吃音は発達障害者支援法に入っています。発達障害の一覧紹介に吃音を掲載』されました。発達障害者支援法は2005年からあった法律なのに、それが2014年7月まで周知徹底されていなかったという悲劇です。今回、改めて国立障害者リハビリテーションセンター病院の森氏が吃音が発達障害であると説明したことは吃音業界においてとてもインパクトがあります。

2013年には北海道にて吃音看護師さんが吃音が社会保障の対象とは知らずに自殺してしまったのです。本当に悔しいことでした。吃音看護師さんは自殺しない可能性もあったのです。社会保障を使えたかもしれません。吃音看護師さん以外でもニュースになっていない自殺者もいるかもしれません。吃音が原因で学校や進学を諦めた人、大人になってもひきこもりの人がいるでしょう。2016年現在は吃音単独で精神障害者保健福祉手帳を取得できます。障害者雇用枠や就労移行支援事業所も利用できます。

小学生、中学生、高校生、大学生も合理的配慮を受けることができます。それは入試の面接でも、普段の授業でもいつでもどこでも合理的配慮を発動することができます。吃音によって話すことをずっと悩み続ける必要はないのです。勉強にも集中できます。明日の当番、発表のことを考えて学校を休む、うつになることはないのです。吃音を苦にして不登校や退学する必要はないのです。

また、官民問わず、総務・人事採用担当をしている職員さんは、吃音が障害者法定雇用率に計算できると覚えてください。2018年から事実上の精神障害者保健福祉手帳所持者の法定雇用義務化が開始です。

一般に言われる発達障害である自閉症スペクトラム、ADHD、LD、トゥレット症候群を診療しているお医者さん、支援者のみなさまも、吃音が発達障害であるということ。絶対に覚えてください。

現在DSM-5では吃音は神経発達障害群に分類されています。ICD-11ドラフト版でも発達障害の中に吃音が分類されています。


今回、フジテレビのインターネット配信番組という形でしたが、吃音のことが少しでも社会に知られていくことを心から願っています。そして自殺するひきこもりことがないような社会に変わってほしいです。

吃音者の雇用も障害者枠で増えていくことを願っています。


◆吃音症は発達障害であり精神障害者保健福祉手帳の交付対象であることが判明しました。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

◆厚生労働省へ陳情
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/blog-post_5.html

◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html


放送の内容については九州大学病院、吃音ドクターこと菊池良和医師がTwitterでキャプチャー画像を掲載してくれましたので。それを紹介させていただきます。多謝












2016年6月22日水曜日

2016年6月22日 NHKあさイチで子どもの発達障害特集 トゥレット症候群と吃音は明記されず

2016年6月22日 NHKのあさイチにて 『ほめて伸ばす!子どもの発達障害』が放送されました。
前回の栗原類さん出演したときから1年ほど経過しての放送とのこと。

しかし、本当に残念なことに、発達障害者支援法に含まれている、トゥレット症候群と吃音が具体的に明記されませんでした。先日のNHK厚生文化事業団の講演会では両方とも発達障害と説明がありましたが、NHKの放送部門ではまだまだ浸透していないようです…。本当に悔しいです。

・NHK厚生文化事業団の講演会で「トゥレット症候群」、「吃音」が発達障害と説明 2016年6月12日
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/06/nhk2016612.html


画像のようにASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ADD(注意欠陥障害)、LD(学習障害)については紹介されました。

主に言われているものという前置きで。以上のものが紹介されました。
しかし、2014年12月より、内閣府の政府広報でもトゥレット症候群と吃音が発達障害に含まれていると周知をしています。

NHK厚生文化事業団の講演会ではしっかりと説明をしたのに、NHKの放送局もここまで説明すべきだと思いました。









2016年6月22日の放送内容

ほめて伸ばす!子どもの発達障害




「あさイチ」で、これまで2回にわたりお伝えしてきた“発達障害”。お伝えしてきたのは主に大人の発達障害でしたが、取材の過程で「言葉の発達が遅い」「こだわりが強い」など、わが子の発達に悩む保護者の方も多いことが分かってきました。そこで番組では、発達障害の子どもの療育方法として国際的に最も用いられている「ABA(応用行動分析)」についてご紹介。「うまくできたら、すぐにほめる」「課題を細かいステップに区切って教える」など、ABAに取り組む親子に密着し、子どもの発達を支援するために、親がどのように接すればよいのか、何が大切なのかを、考えました。
子どもの発達障害
発達障害は先天的な脳の機能障害の一種で、発達障害の人はほかの人とコミュニケーションをとったり社会生活を送ることに困難を感じる場合があります。
現在のところ根本的に治すことはできませんが、適切な対応によって社会生活上の困難は軽減することができると言われています。
幼児期には「視線が合わない」「人に興味を持たない」「言葉の発達が遅い」「こだわりが強い」などの症状が診られることがありますが、現れ方は発達障害のタイプや個人によって大きく異なります。
多くの場合、親は子どもとのつながりを感じにくくコミュニケーションがとれないために育てづらさを感じると言います。


ほめて伸ばす ABA(応用行動分析)
社会生活の困難を軽減する方法として国際的に広く用いられている手法にABA(応用行動分析)があります。望ましい行動の直後にほめるなどのごほうびを子どもにあげることによって、その「望ましい行動を増やす」ことができるという考え方です。


専門家ゲスト:平岩幹男さん(小児科医)
ゲスト:栗原類さん(モデル)、浜島直子さん(モデル)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー

2016年4月14日木曜日

【解説】ラヴソング第一話を吃音当事者が解説

読了時間目安 30分

2016年4月11日21時放送開始のラヴソングを吃音当事者が当事者視点で解説します。
と、解説に入る前に必ず読んでほしいものがあります。


【必読】はじめて吃音を知った人へ。吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと。大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

吃音(きつおん・どもり)とは何か?どのような障害なのか?
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post_18.html

2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html


◆ラヴソング第一話解説
1.番組開始直後、ビッグモービル社の屋外にて、朝礼、社内用語の声出しが行われる。
吃音当事者であれば、この段階で、「うわぁ」となる。
官民企業団体によっては異なるが、声出し役として、全員の前で声出しをするとか、小学校や中学校の日直・当番が号令をかけるときなど、吃音者にとっては生き地獄である。
今回、ドラマでは『一斉に皆と合わせての声出しなので上手く発話できる』または『口パク』でやり過ごしているのかもしれない。吃音者は一斉読みのときは吃らないことが多いのである。

2.声出しのあと、木下ほうか氏が演じる上司が、さくらに新人を紹介するシーン
このシーンを見て、非吃音者(健常者)はすでにとても違和感を感じるかもしれない。
上司が話しかけていて、新人さんを紹介して、お互いに自己紹介をするようにお膳立てをしているところである。さくらが『ニコッ』っと笑顔で頭を下げるシーンは吃音者あるあるネタである。吃音者の処世術と言っても過言ではない。

3.女子職員同士のお昼ごはんシーン
さくらからは会話に入ってこない。
無言で頷くとか、笑顔で頷くとか。これも吃音者のあるあるネタである。
だけど、本当は会話に参加したい。さくらの心の中では会話にツッコミを入れていることや参加しているかもしれない。笑顔で煙草を取り出すシーンも、煙草を吸いに行くという口実で、その場から退席する手段かもしれない。


・余談1 さくらの煙草を吸う設定について
さくらが煙草を吸うのは、吃音者にありがちな「●●依存」かもしれません。
または煙草を吸っていると、落ち着くだとか。「煙草を吸いに行くという」理由付けに利用できると考えているかもしれません。

仮に依存症として。例えば、吃音者に限らず、色々な障害がある人、社会的障壁がある人などは、何かに依存している場合があります。あくまで一部の人の例として、買い物依存、アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存、性行為依存、恋愛依存、コーヒー依存、煙草依存、摂食障害、などあります。

さくらが煙草を吸うのは依存なのか?
吃音者処世術の1つなのか?
ただ、単に煙草を楽しんでいるのか?
これはわかりません。


4.昼休みの屋上シーン 新人歓迎会の話
女性同僚達が、新人歓迎会を開こう。
このドラマでは基本的に同じ部署の先輩が新人歓迎会の幹事をやるのが慣例のようです。
さくらは声も発することなく、引き受けた形になっています。
いいえ。本当は口が少しパクパクしています。
『えっ?私は幹事は向いていないと思います』と言いたかったのかもしれません。

内心、とても不安でしょう。
どうやって予約しよう。
いやそれよりも、『吃らないで発話できる、名前の店舗から検索するかもしれません』
このようなことは吃音者ではよくある話です。
言いやすい学校名や社名のところに入学したい入社したい。
言いやすい名前の自動車を買う。
2016年現在こそ鉄道はスイカなどのICカードをタッチして乗降車できます。
しかしICカードが普及する以前は、行き先の切符を口頭で発話して窓口で購入しなければいけない時代がありました。吃音者は自分の目的地の駅名を吃って言えない場合、その次の駅、その次の次の駅名を、言えるような駅名を余分なお金を支払ってまで購入していた例もありました。

それと、優香という同じ職場の女性はなんとなく、さくらが話すことが苦手な人だと気付いているように設定されているのでしょうか?

・余談2 耳鼻咽喉科医師の設定??
神代が馴染みのライブハウスを訪問します。
ここで笹との会話の中で「増村」という耳鼻科医師が出てきます。
もしかすると、吃音ドクターこと、九州大学病院の菊池良和医師を下敷きにしているのかもしれませんね。

5.さくらが自宅に帰宅したシーン
真美とさくらが生活しているマンションのシーンです。
ラヴソングを見ている非吃音者(健常者)の方々はここでとても驚いたと思います。
さくらのしゃべり方です。
そうです。これが、「さくら」の「吃音」です。
そうです。これが「吃音」ですとは言えません。
吃音は本当に人それぞれで十人十色であり一人ひとり異なるのです。

真美はさくらとの付き合いがとても長い親友という設定です。
さくらは、新人歓迎会の電話をしなければいけないことを、なんとなく真美に伝えます。
電話予約をしてくれないかな?って内心強く思っているのです。

吃音者の中には、自分は吃ってしまうから、他人よりも他のことをして気遣い心遣いをして、相手の役に立って、その見返りとして、吃音を多めに見てもらおうという処世術を身に着けている方々もいます。今回は真美とさくらの関係が親友ですが、これが社会人となって職場の人間関係になると、結構シビアです。社会人になった吃音者は上手く相手に取り入ったり、一生懸命に仕事してアピールします。そしていざ、発話する場合などは相手にやってもらうという形です。


この真美とさくらのシーンですが。
真美がさくらが吃っていようが、普通に接していますよね。
これが、吃音者に対する究極の合理的配慮だと私は見ていて感じました。

2016年4月1日から障害者差別解消法が施行されました。官公庁なら義務、民間なら義務ではないが努力です。吃音は発達障害者支援法にも定義されている発達障害(手帳は精神障害者保健福祉手帳扱い)です。吃音者への合理的配慮、「吃音を笑わない」、「吃音を怒らない」、「吃音を理由にして排除しない」この3つが大切だと思います。車いすを利用している人に『頑張れ!!頑張って訓練して努力して、健常者のように歩けるようになるんだ!!』ではなくて、『車いすでも、何処へでも移動できるように障壁を無くすね!!まだ追いついていないところは私たちがカバーするから!!』という例があります。
吃音の場合は『吃音者に向かって、健常者のように普通に話せ!訓練しろ。努力しろ。普通になれ!じゃないと仕事にならんぞ!!』なんて言ってはいけないのです。吃音者は、ただ話せないのです。上手く発話できないのです。でも、それってそんなに重要なことではないと思います。もっと社会が寛容になればいいと思います。いらっしゃいませが言えないお店の店員が存在してもいいじゃないですか。

6.整備工場でさくらが働くシーン(神代が夏希の家に行ったあとのシーン)
さくらが寝板(メカニッククリーパー)に寝転んで自動車整備のオイル交換を行っていますね。
と、その時、新人の高橋に危険が迫ります。落し物を拾う直後に背後から吊るされたエンジンが接近しているのです。それを発見したさくらは高橋に寝板ごと体当たりして、エンジン直撃コースから高橋を救います。高橋は、『危ない!』と声出せばよかったのに…と投げかけます。それを見ていた滝川工場長は「声がけしたのか?」とさくらを注意します。(工場長に何か怒られると思ったさくらは、素早く寝板ごと整備車両の下に逃げ込もうとしましたが阻止されましたね。吃音者はこのような自身に振りかかる悪いことの空気を感じ取るのも得意です。)

特に滝川工場長の言葉は吃音当事者にとって辛いもの苦痛なものです。

『おい。佐野。お前ちゃんと声がけしたのか?何度も声がけが大事だっていったよな?コミュニケーションが苦手ですじゃ済まないんだよ。いい加減克服してくれよ』

『返事は??』

これが吃音当事者から見るととてもショックな内容でした。


でも滝川工場長も悪意でやっているわけではありません。
吃音というものを知らないのだと思います。
それに、さくら側も吃音のことをカミングアウトしていないのだと思います。

このシーンは吃音当事者からすれば、本当によくわかります。
吃音があって、どうしても、どうしても、今すぐ伝えなければいけない。
でも言葉が出ない。発話できない。
じゃあどうする?
と考え抜いた末のさくらの決断です。
それが寝板ごとの体当たりだったのです…。


7.いよいよ、さくらと神代臨床心理士が対面します
新宿総合病院 メンタルヘルス科の臨床心理士 神代 広平と名刺には書かれていました。
東京都新宿区若松20-5-9という架空の住所ですが、国立国際医療研究センター病院(国立研究開発法人)かもしれません。

ついに神代とさくらの対面です。
神代が一方的に話しかけます。
常にずっとずっと話しています。
さくらは、この時、心の中でどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようとパニックモードになっているはずです。
何とか話そうと、口をパクパクさせ、咳払いをして、話そうとします。

吃音当事者からすると。すでにこの時に吃音者は全て頭の中に『しゃべりたいこと、話したいこと全部』が考えられており、ただ、発話ができない状態に陥っています。

さくらが「だ、だ、だ、だ、だ、大丈夫です」と顔の表情を歪ませながら、握り拳で足を叩きながら発話しようとしていますね。これは『随伴運動・随伴症状』と言われるものです。吃音者は発話しようとすると身体のどこかが動くことや、顔の表情が歪むこともあります。さらに発話しようとするために、唾液を飛ばしてしまうこともあります。

さくらは「大丈夫」を言ったあとに、涙を流しています。
それだけ、さくらは感情が昂ぶっていたようです。

さくらが部屋から退出するときのドアを引くネタが印象に残りました(笑)

神代の部屋から出てきた、さくらに対して滝川工場長はこのように言い放ちます。
『おい。治らなかったら首だかんな。首だ…』
と伝えます。これは実際に吃音者にある話です。

毎日新聞社記事 シリーズ となりの障害 吃音の回です。
Googleクロームのシークレットモードにて閲覧してください
http://mainichi.jp/articles/20160319/ddm/013/040/014000c


さくらは野村のコネで会社に入社できたパターンの吃音者のようです。
しかし、2016年現在の吃音者はそう簡単に就職活動は上手くいきません。
1にコミュニケーション能力 2にコミュニケーション能力と言われる日本社会だと、余程の高学歴な吃音者や、特定のスキルや専門資格、国家資格を持っている吃音者でなければ就職はできません。自営業やフリーランスとして働く吃音者もいます。夢破れた吃音者は不本意非正規雇用などに落ちぶれていきます。精神的ダメージが大きい吃音者はひきこもりやニートになってしまうかもしれません。もしかしたら、世の中のひきこもりの中には吃音者がいるかもしれませんね。


8.さくらが自宅に帰宅 すると真美が結婚??
さくら 真美 空一 野村の4名で食事会。
なんと真美と野村が結婚するという。
真美はさくらに結婚式のスピーチを依頼する…。

野村は「スピーチはさくらちゃんに頼もうと。こないだね…」
凍りつく一同。
凍りつくさくら。
真美、空一の二名はさくらが、話すことが大変だと理解しているようだ。(吃音という言葉まで認識しているかは不明)

さくらは真美から真剣に結婚式のスピーチを依頼されるが、さくらはビールを買いに行くということでその場から去ってしまう。

さくらの気持ちとしては、私が言葉を話すことがダメなのに。なんで大勢の前で喋らせようとするんだろう。馬鹿みたい。2人の結婚式台無しになるかもしれないのに。何言ってんだろ。という感じと、もう一つ言い表しがたい感情があったように思える。

9.神代と夏希が吃音について話し合うシーン
吃音の女性がいることを神代が夏希に相談する。
吃音の説明セリフ満載の、解説のためのシナリオだろうと感じた。
吃音の説明や、吃音者が抱える悩み、言いたいことが言えないとか会話に参加できないとか。
夏希がとても丁寧に視聴者に説明してくれる。
吃音は大人になってからだと治すことは難しい。訓練、リハビリで軽減することはあるけどそれ以上はないということである。ならば逆に吃音を受け入れてみるのはどうだろうかというわけある。

10.さくら、真美、空一の過去回想シーンである
さくらは小学生の段階で吃音が発生しているので、発達性吃音であることがわかる。
発達性吃音の場合は成人するころには完全に消失する人もいる一方でさくらのように消失せず治らない人もいる。この場合、「吃音が治ってしまった人」が「吃音が治らない人」に対して
吃音を治す方法を私が教えてあげようだとか、吃音を治す努力をしないのは甘えだ怠惰だと説教をする場合もあるので要注意である。吃音は治る人もいるし、治らない人もいる。だがしかし、その原因やメカニズムが解明されていないので、治る人とそうでない人の違いは何かわからないのである。

この過去シーンも吃音当事者にとっては直視できないものではないかと思う。
BGMも更に涙を誘う。
上手く話せない、発話できないというのは、子どもにとってはとても楽しいエンターテイメントである、子どもとしては悪意はないにしても、やはり自分たちと違う人間を識別して危害を加えるのはよくあることである。もっとちゃんと吃音のことを説明していれば。ああなるほどと思ってくれると願いたい。

さくらの過去のように幼少期から、吃音が原因で自己肯定感・自己効力感が低下し始めると、外在化障害や内在化障害、二次障害や●●依存が出てくる場合もあるので注意が必要である。特に吃音に限らず、障害や障壁がある子どもの教育環境はとても大切であることは間違いない。当事者の思考パターンや性格人格形成に大きな影響を与えるからである。マイナスな環境にいれば不登校になったり、進学したかったが高校も大学もいかなかった。故に人生の選択肢が極端に少ない。イジメをしていた連中は大学まで行って新卒で就職して結婚して子どもができてマイホームを買って、豊かな人生を送るということである。ラヴソングというドラマではさくら1人の吃音者が登場するのか?今後、複数の吃音者が登場するのかはわからない。おそらく吃音者の先輩的なロールモデル役は登場するだろうと思う。発達性吃音は小学校で6%程度発症して、成人しても吃音が継続する者が1%であるから、意外と存在するものである。


過去回想シーンから離脱して、随分遠いところまでお酒を買いに行って帰宅したさくらと真美の会話。このシーンを見ているとさくらと真美の信頼関係はとても強い絆であると思える。真美も真美で児童養護施設出身ということを悩んでいるのである。さくらは本当は心のなかで色々と真美に話しかけたい声をかけたいことが巡っているかもしれない。吃音者はこのような重要なときも発話出来ない場合がある。

結果としてスピーチはしなくていいからねと言われてしまう。



もしもフジテレビが間に合うのであれば、副音声で、さくらの心の声を放送すべきではないか?
とも思う。発話したい本当に心で思っていることを副音声で解説してくれれば吃音者の苦しみが非吃音者(健常者)にも伝わるのではないかと

11.さくらの本心 吃音を治したいと神代のところに訪ねるシーン
さくらは結婚式のスピーチを本当はしたかったのかもしれない。
吃音を治したいと神代に伝える。
吃音当事者は涙なしでは直視できないだろう…。
神代は、僕は臨床心理士だから言語聴覚士を紹介する。
「いいんじゃないですかね?キミはキミのままで。吃音があっても上手く付き合っていけばいいじゃない」と言ってしまう。
これは対応を間違えている。
吃音を治したいと希望を伝えてきた患者には、そのメニューをできる限り実行するべきである。そして患者が気づき始めたときにまた別のメニューを示すべきではないかと思うのである。一丁目一番地から「吃音を受け入れろ」と言われても吃音当事者は逆に辛い経験になるだろう。さくらも「もういいです」と部屋を出ていってしまった。

12.さくらが一生懸命同僚職員に新歓の場所を相談するシーン
おそらく、真美の結婚式スピーチを頑張ろうと思ったさくらが、まずは手始めに新人歓迎会の場所を自分で連絡してみよう!というスイッチが入ったところを描いているシーンである。職場の休憩室で神代と顔を合わせるがさくらは、会話に発展するのを避けるためさっさと出ていってしまう。これも吃音者によくあることである。一度この人は信頼ならないと思えばこうなってしまう場合もある。

新人歓迎会の店名が「さしすせそ」なのは。
吃音当事者で「さ行」の発話が苦手が人が多い???というのを暗示しているのかな?とも思う。

空一はなんだかんだいって、さくらの電話練習に付き合う、結婚式のスピーチも無理してやらなくていいと言う。しかし長年のさくらとの友情関係でコレは本気のさくらだと直感した空一は練習を継続しようと言う。本当に良き理解者である。

13.さくらが実際に電話を「さしすせそ」にするシーン
ドラマ視聴者はまた、驚くだろう。
なぜ、電話ごときにここまで話せないのだろう。
空一と練習だってしたんじゃないの?
さくらは上手く電話ができずに相手に電話を切られてしまう。
これも吃音当事者にはあるあるネタすぎて、号泣シーンだと思う。


そうなのです。それが正常な感情です。
誰もが思うことです。
でも吃音を知ってください。
これが吃音なのです。吃音とはこんなにも辛く大変なのです。
もしかするとインターネット、ホットペッパーで予約すればいいじゃない?と思うかもしれないけど、吃音者だって吃音から逃げ続けることよりも挑戦したいと思うのです。そんな感情を上手くドラマは表現できていると思います。


結局、さくらは、直接お店を訪問して予約をすることにした。
さくらは「喋ることを伝えることを全てメモにしている」、これも吃音当事者処世術の1つである。

たまたま客席にいた神代はそれを目撃するわけである。ここらへんで、さくらが本気だと考えなおすのかもしれない。


夏希の家に帰宅し、ソファーで横になる神代。
眠っている神代の右手には【吃音の基礎と臨床―統合的アプローチ: バリー ギター  長澤泰子訳】が…。

この書籍は実在する書籍で日本国内では吃音に接する人間が必ず読破しなければいけない書籍である。学苑社が出版している。ちなみに長澤泰子先生とは日本でとても有名な吃音研究者である。国立特別支援教育総合研究所の平成26年「辻村賞」を受賞しているプロフェッショナルである。


14.500マイルの鼻歌を歌い 屋上で喫煙するさくら そして神代
鼻歌を偶然聞いてしまう神代。
神代の中から過去の記憶が蘇るシーンでもある。
そのまま鼻歌を聞き続ける神代。
このドラマの歌を通して心を通わせるテーマの伏線である。

15.新歓の予約とれたよと女子職員に報告するが キャンセルされたのであるの巻
さくらはやっとできた新人歓迎会の予約を報告するが。
別に良い店があるとのことで、そっちに流れてしまう。
ここでも、優香が率先して「じゃあもくが予約した店私がキャンセルするね」と電話をかけてくれる。
優香という人はなんだかんで、さくらの、それに気付いているのかもしれない。
でも、そこはスマートに対応してくれるようだ。

16.外出していた神代がさくらをゲームセンターで発見
さくらは、この時点で、すでに神代を「どうでもいい人リスト」に分類しているので。
とても冷たく接する。
もう、話しかけてほしくないオーラ全開である。
吃音者のとの信頼関係はとても壊れやすいものであるとの説明シーンかもしれない。


17.滝川工場長がさくらはクビだと神代に伝えるところ
滝川工場長のようなことを考える人はよくいるものだと思う。
吃音を治さないと社会人失格だと思っているのである。
これはもはや『認知の歪み』ではないかと感じる。
なぜここまで、上手く発話できないことにこだわるのか???

これは実際の日本社会で起きていることなのでドラマとして演出したのだろうと思う。
吃音が原因で会社をクビにされる、または、辞めるように仕向けられることはよくあることなのである。

18.無断欠勤したさくらを怒る真美
会社を無断欠勤したさくら。自宅で格ゲーをしている。
ここでさくらはさくらで感情を爆発させる。
真美に結婚してほしくないこと。
真美まで上から目線で接している、応援されているという自分自身が嫌だという―。

そのまま自宅を飛び出したさくらは踏切へ向かう。
たまたま神代がその場に駆けつけてきて最悪の事態は避けられる。

19.宍戸スピーチクリニックにて、ついにさくらの歌声が―。
ここは第一話の重要なシーンなのでネタバレはやめようかなと思います。




・余談3 言語聴覚士や臨床心理士は「医師の指示が無いと自由診療」
吃音者を取り巻く環境には。
コンプレックス商法がある。
体質とか体重とか外見とか見た目とかニオイとか。
世の中には様々なコンプレックス商法がある。

さて、吃音もその例に漏れずコンプレックス商法がある。
インターネット上にはびこる、「これで吃音が治った ●●訓練法」というものである。
Twitterやインターネットでも『これは吃音者の実体験ブログかなと読み進めると●●法で吃音治った』という情報商材がとても多く氾濫している。

はっきり言うと。
吃音が治るなら、治る方法があるなら、医学会に論文を発表すべきである。
ノーベル生理学・医学賞は間違いない。
これで地球上の吃音者は救われる。
なぜコンプレックス商法で金儲けをするのだろうか???

さて脱線した。
実は吃音は「保険診療」ができる。
しかし、医師法と言語聴覚士法に従わない言語聴覚士が存在するのも事実であり。
自由診療でお高い治療費を藁をもつかむ思いの吃音当事者へ請求する場合もある。
保険診療ができるのに、なぜ、医師がいるところで活動しないのか疑問である。
このドラマでは、医師の指示が無いように見えるが……。
もちろん、医師の指示を受けずに今の日本では言語聴覚士や臨床心理士が単独で医療類似行為
として吃音を診療することは可能といえば可能である。厚生労働省によると『言語聴覚士や臨床心理士が診療診察をして病名をつけないこと。患者に触ってはいけない』ということになっている。これがあるのでグレ-ゾーンとして商売が成立するわけである。

だだし、どうせなら。ちゃんと医師免許をもった人間と連携して、保険診療ができる状態にしてスピーチクリニックなどを開業してほしいものである。自治体によって異なるが子どもの医療費が無料の所もある。治したいと思う吃音者からお金を巻き上げるのはやめてほしいのである。このラヴソングがきっかけとなり、医師が言語聴覚士と臨床心理士(公認心理士)が連携してほしいところである。

しかし問題もある。実は吃音は身体障害者と思われていた時期があるのだ。
2016年現在、吃音で困っている人間は『耳鼻咽喉科』にいけばいいのか?
発達障害であるから『精神科・児童精神科』にいけばいいのか?
ここらへんがはっきりしていない。厚生労働省による吃音診療ガイドラインが発表されていないため、どの病院にいけばいいのか不明なのである。

2005年から発達障害者支援法に定義されるようになったが、それも周知徹底がされておらず、2014年7月にそれが突然公になった形である。その名残もあり、重度の吃音者は身体障害者手帳を取得できる可能性がある。それ以外の軽度中度の吃音者は発達障害扱いで精神障害者保健福祉手帳を取得できる。
身体障害者の場合は明確な数値やルールを下回る場合でないと交付は認められない。
しかし発達障害は『たとえ1%でもその社会的障壁で本人が困っていれば、精神障害者保健福祉手帳申請書類を丁寧に医師に書いてもらえれば最低3級が交付される』

このドラマをみた非吃音者(健常者)の人は、どんなに軽度な吃音者でも、その人が困っている、1%でも配慮されている場合は精神障害者保健福祉手帳を申請できると覚えておいてほしい。現在、インターネット上では軽度の吃音者は障害者手帳を取得できません!などというデマが流れている。しかしどんなに軽度な吃音でも問題ない。

東京都であれば、このブロク主が東京都内の病院を紹介します。
そこなら障害者手帳申請書類を書いてくれます。
詳細はメールフォームよりお問い合わせください。



◆余談4 2018年から事実上の精神障害者保健福祉手帳(精神障害者・発達障害者)の雇用義務化開始

2018年から障害者雇用のルールが変化します。
法定雇用率の計算式が変化します。
今までの計算式「身体障害者と知的障害者」から
新しい計算式「身体障害者と知的障害者と精神障害者」という算定式になります。
義務化ではありませんが、事実上の雇用義務化と言えるでしょう。身体障害者、知的障害者の数と精神障害者の数は精神障害者のほうが多いのです。そして、精神障害者以外の人は就職転職の流動性が低い傾向にあるからです。

今後は、うつ病、統合失調症、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、トゥレット症候群、吃音などの当事者も計算することができるようになります。

もちろん、医療機関での診断、精神障害者保健福祉手帳所持者という条件はあります。
官民企業団体の総務、人事、障害者雇用担当の職員さんは覚えておいたほうがよいでしょう。


厚生労働省の障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律の概要
PDF版




◆言語聴覚士法を読んでみよう このように書かれている 医師の指示はありますか?
保険診療できていますか?
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H09/H09HO132.html

  第四章 業務等

(業務)
第四十二条  言語聴覚士は、保健師助産師看護師法 (昭和二十三年法律第二百三号)第三十一条第一項 及び第三十二条 の規定にかかわらず、診療の補助として、医師又は歯科医師の指示の下に、嚥下訓練、人工内耳の調整その他厚生労働省令で定める行為を行うことを業とすることができる。
2  前項の規定は、第九条第一項の規定により言語聴覚士の名称の使用の停止を命ぜられている者については、適用しない。

(連携等)
第四十三条  言語聴覚士は、その業務を行うに当たっては、医師、歯科医師その他の医療関係者との緊密な連携を図り、適正な医療の確保に努めなければならない。
2  言語聴覚士は、その業務を行うに当たって、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者に主治の医師又は歯科医師があるときは、その指導を受けなければならない。
3  言語聴覚士は、その業務を行うに当たっては、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者の福祉に関する業務を行う者その他の関係者との連携を保たなければならない。










◆フジテレビのドラマ制作部門はラヴソング、第二話からでいいので、さくらの心の声を副音声で放送したほうがいいのではないか?
これは吃音者の本当の心の声を非吃音者(健常者)に知ってほしいからである。
そして、吃音があって、言いたいことが言えない辛さとはどんなものなのか?
これを少しでも知ってもらえたらと思うのである。


◆番組の紹介
ラヴソング【福山雅治が3年振りに月9に帰って来る!30分拡大SP】
ある孤独を抱えた女性の片思いから始まる成長物語。年上の企業カウンセラーと出会い、音楽を通じて心を通わせていく。互いの心が交錯するとき人生が変わり始める


◆【解説】ラヴソング第ニ話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/04/blog-post_12.html

番組詳細 【番組ホームページ】 http://www.fujitv.co.jp/lovesong/

 神代広平(福山雅治)はプロのミュージシャンだったが、今は別の仕事をしている。独身で定住はせず、持ち前のルックスを活かして女性の家を転々とする生活。この日も、そろそろ潮時と感じた女性に別れを告げ、少ない荷物とギターケースを担いで出て行った。  佐野さくら(藤原さくら)は、大型車販売店の整備工場で働いている。愛想は悪くないのだが、同僚とうまくコミュニケーションがとれず、上司の滝川文雄(木下ほうか)に
いつも注意されていた。さくらへの注意を終えた滝川が、先生と呼んで挨拶したのが神代。神代は企業カウンセラーとしてこの会社に勤務していた。  仕事を終えた神代はライヴハウス『S』へ。家を失った神代はオーナーの笹裕司(宇崎竜童)に当面の宿を頼むが、断られてしまう。笹はまた宍戸夏希(水野美紀)に頼めば良いと神代に促す。夏希に頼むのは気がひける様子の神代はマンガ喫茶に一夜の宿を求めるが、どうにも居心地が
悪く、仕方なく、夏希の家に転がり込むことになった。  そんなある日、さくらは職場でミスをしてしまう。仕事仲間とのコミュニケーション不足を案じる滝川は、さくらを神代に診てもらうことに。神代はさくらに優しく対応する。  その後、さくらが児童養護施設時代からの姉代わり・中村真美(夏帆)と一緒に暮らす家に帰ると、同じく幼なじみの天野空一(菅田将暉)が来ていた。そこでさくらは、真美からあることを頼まれる。

【脚本】 倉光泰子  【音楽】 菅野祐悟  【プロデュース】 鈴木吉弘  草ヶ谷大輔  【演出】 西谷弘  平野眞  【制作】 フジテレビドラマ制作センター

■出演者
神代広平 … 福山雅治
佐野さくら … 藤原さくら
天野空一 … 菅田将暉
中村真美 … 夏帆
渡辺涼子 … 山口紗弥加
滝川文雄 … 木下ほうか
星田和夫 … 渋川清彦
野村健太 … 駿河太郎

増村泰造 … 田中哲司
湯浅志津子 … 由紀さおり

笹裕司 … 宇崎竜童
宍戸夏希 … 水野美紀

2016年1月30日土曜日

ライターの近藤雄生さんがTwitterに投稿した吃音ニュースがとても悲しい

ライターの近藤雄生さんがTwitterに投稿した吃音ニュースがとても悲しい。
11:25 - 2015年12月29日の投稿です。

近藤雄生さんって誰? 公式ホームページをご覧ください。
http://www.yukikondo.jp/




吃音のある女性が看護師の道に進みたかったが諦めて断念したというのです。
なぜ吃音があると看護師の道を歩めないのでしょうか?
実習先に合理的配慮はないのでしょうか?
それとも吃音とは、欠格条項なのでしょうか?
とても悲しい投稿でした。

「こういう社会のままではだめだと痛感するけれど」まったくその通りです。
当事者の同意があれば、吃音者の団体が支援に乗り出したり、声明を出したりしないのでしょうか?

2015年12月27日日曜日

【公募】平成28年度厚生労働科学研究費補助金公募要項(1次) 読み書き障害、チック、吃音、不器用等の発達障害の特性に関する早期発見のためのアセスメント手法の開発と普及に関する研究

配分機関名厚生労働省
年度2016年度
公募名読み書き障害、チック、吃音、不器用等の発達障害の特性に関する早期発見のためのアセスメント手法の開発と普及に関する研究(28130801)
対象分野系/分野/分科【総合系】
(複合領域)
生活科学、科学教育・教育工学、科学社会学・科学技術史、文化財科学・博物館学、地理学、社会・安全システム科学、人間医工学、健康・スポーツ科学、生体分子科学、脳科学、子ども学、デザイン学
【人文社会系】
(総合人文社会)
地域研究、ジェンダー、観光学
【生物系】
(医歯薬学)
薬学、基礎医学、境界医学、社会医学、内科系臨床医学、外科系臨床医学、歯学、看護学
【その他】
(その他)
その他
キーワード 
研究年数制限(最短) 1年 から (最長) 2年
応募受付期間2015/12/22 15:00  ~  2016/01/28 17:30


http://www.e-rad.go.jp/e-rad_portal/jigyolist/details/details/details/K016805/

専門職、研究職で応募できる資格がある人は、ぜひよろしくお願いします。

2015年12月14日月曜日

【コンプレックス商法】吃音が治る・改善したという情報商材(PDFファイル・ワードファイル・CD・DVD・書籍)について どんな仕組みなのか?

以前、ブログでも紹介しました。
吃音を克服とか治すと謳う情報商材の件です。

情報商材とは何かというと、その名の示す通り「情報」を販売します。
テキストファイルやPDFファイルに金銭価値がついて売られる商品です。
胴元がそもそも存在していて、胴元と関係者が自作自演、マッチポンプをして
GoogleやYahoo JAPANなどといった検索サイトで検索結果が上位にヒットするようにSEO対策をしています。

2015年現在になってわかったのですが。
吃音を治す情報商材の傾向が変化してきましたね。
以前の吃音治す克服系情報商材ではこんなパターンでした。

1.吃音で辛かった人生
2.でも私は吃音を克服しました。治しました。
3.他にも吃音で苦しんでいる人を救いたい。
4.私が使った方法コレです。→ここでいきなり商売の話になって、コレを買って試してくださいとなる。


こういうパターンに置き換えてみましょう。

1.私は貧乏で辛い人生でした。
2.でも私は今、幸せな生活をしています。
3.私のように貧乏で苦しんでいる人を救いたい
4.この腕輪、この数珠、このパワーストーン、この御札、この宝石を買ってください。
これで競馬もパチンコもパチスロもロト6もロト7もtotoサッカーくじも当たりまくりです。

5.今は綺麗で美人な女性と結婚できました!


最近ではもっと細かい演出がなされた吃音を治します、克服します系のサイトも出てきました。
あたかも吃音を真面目に扱っているニュースサイトかと思いきや、ページスクロールを下の方へ行くと、治した方法はコチラ! 動画で説明します! こちらに登録をしてください!とお約束の文章が並びます。

2014年に国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターが吃音は発達障害であると告知を行いました。それにあわせて吃音コンプレックス商法を行う胴元や業者も検索エンジンで「吃音 発達障害」というワードが美味しいということを発見して。それを含んだ記事をやサイト作成をしています。

とくに顕著なのは『吃音は障害者ではありません。発達障害ではありません。精神障害者ではありません』という宣伝文句です。これはもちろん吃音は障害者じゃないと考えている吃音当事者にとって魔法の言葉でありますね。そして吃音を人知れずに治したいと思う当事者にお金を払わせるわけです。情報商材を買う当事者も、値段が2万円、3万円程度ならば、泣き寝入りしますよね。



これらのサイトは検索エンジンの特性を利用しているので、様々なブログサイトやHPを利用して検索順位が上位になるように裏ではつながっています。眉唾ものの情報にも関わらず、検索エンジンで上位にヒットしてしまうが故に、被害者がでてしまうのです。

巧妙に吃音情報商材を紛れ込ませたサイトも存在しますので。このようにコンテンツで紹介してしまう、困った会社もあります。株式会社ドウゲンザッカーバーグ(http://dzb.jp/)が運営するコンテンツ『医師が教えるコンプレックス解決サイト ニコリー』に掲載されている
 ・どもりに苦しむ吃音者が選んだオススメの吃音ブログ50個
  https://nicoly.jp/article/651

これです。吃音情報商材を紹介するサイトが紛れ込んでいます。
医師が監修していると宣伝しているのにも関わらずこの状態です。
とても医師が監修しているとは思えません。
吃音の記事は今、ページビューが良くて儲かるのかもしれませんね。
吃音以外でも、昨今、「障害者感動ネタ」を提供するニュースサイトも存在します。
FacebookやTwitterで、「障害がある子がXXXXした」とか「そのとき障害者を笑った人を注意した」とかいろいろと、ソースが不明な記事が出回っています。FacebookなどSNSで「いいね」がほしいわけですよね。自社サイトに来てくれて、広告を見て、踏んでくれれば広告収入となるわけですので。


◆結論
吃音というワードでGoogleやYahoo JAPANを検索した場合に、それが本当に吃音者のための情報なのか見分けるには→ コンテンツをスクロールしていって、「私はこれで治しました」とか「吃音を治す方法無料公開中」とか「吃音を治す方法を知るにはこちらにメールを送ってください」というサイトが怪しいです。

そもそもお金を払わないといけない。相手と直接会うことができないのは危険な情報商材です。

もしも吃音が治る改善する方法があるならばなぜ、なぜ、なぜ、医学会に医学論文を発表しないのでしょうか?全世界の吃音者の生きる希望になるはずです。ノーベル生理学・医学賞の受賞も間違いないでしょう。


間違えた情報やコンプレックス商法に引っかからないためにはどうしたらよいか?
まずインターネット上の情報商材やソースや出処が不明なニュースサイトは見ないようにしましょう。
日本政府や厚生労働省や文部科学省が発表している情報を知りましょう。
吃音関連書籍を購入するときは、一度図書館で読んでみましょう。
そして吟味して購入しましょう。


コンプレックス商法は、いつの時代も姿形を変えて、あなたの心のスキマに入り込みます。
吃音だけではなくて、俗に言う発達障害児童を持った保護者養育者を狙ったものもあります。
そして藁をも掴む思いの人からお金を巻き上げます。

注意しましょうね。


◆過去記事
【実録吃音商法】吃音克服法MRMの情報商材業者が絡んできた件(吃音改善請負人中村しょう)
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/09/mrm.html

【実録吃音商法2】吃音克服法MRMの情報商材業者が絡んできた件 サイト運営責任者 坂本 飛侑馬
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/09/2mrm.html

人事労務・採用活動担当の能力不足で、間違えて入社させてしまった発達障害者 合法的に会社から去ってもらうには?発話した瞬間バレる吃音者はどうなる?

人事の役割:アスペルガー症候群(大人の発達障害者)の社員への対応

鬼本 昌樹
戦略人財コンサルタント 代表

http://www.insightnow.jp/article/8912


みなさんは上の記事を読んでどう思いますか?
この記事のポイントは

・社内に困った社員がいる。アスペルガー症候群のようだ
・社内では戦力外と結論。だが訴えられないように合法的に出て行ってもらうにはどうするか
・よし!細心の注意を払い訴えられないように、人材コンサルタントや転職サービスを利用させて『自らの判断で転職してもらおう』

である。

とてもヒドイ記事だと感じるだろうか?
それとも戦力外社員だからたとえ会社の社訓に「人を大切に」と書いてあっても、困った社員には出て行ってもらうか?
ちなみにこの手の話はインターネット上を検索すれば出てくる出てくる。
困った社員を発見する方法から転職サービスまで出てきます。


◆吃音者や非吃音者、社会的障壁がある人ない人に立ちはだかるかもしれない就職活動の壁
過去にブログに掲載したが、企業の本音とはコレである(長文なので15分ほど)
採用段階から発達障害かどうかを調べたり、障害者とは大体こうだというものさしがある。
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」が「就職するのが困難な来所者」を公開していて
吃音者が含まれている。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/10/blog-post_18.html


◆発話した瞬間に発達障害者だとバレる吃音者の就職活動はどうなるのか?
ここで問題なのは、発話した瞬間に「何らかの病気?障害者?」と相手の印象に残る吃音者である。吃音者であれば、採用段階で『貴意に添えない結果となりました。誠に残念ながら希望に添えない結果となりました。』というお手紙やメールを貰うだろう。

※2014年7月3日から国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターにより『吃音者は発達障害者である』と告知されたのを皮切りに、国や地方公共団体等が相次いで手のひらを返すように、その情報を周知徹底しはじめている。2005年の厚生労働省・文部科学省連名事務次官通知 17文科初第16号厚生労働省発障第0401008号という通知文が法的根拠である。
だが、吃音が発達障害者であると告知される以前から、吃音者は就職活動で採用されにくいと言われている。2015年現在以降の就職活動では吃音は2005年時点から発達障害者であることが企業側にも知れ渡るようになったので、『私は吃音者ですが、御社のために働きます!』などと、吃音者であることをカミングアウトする戦略は竹槍で白兵戦を挑むようなものだ。いや、白兵戦になるまえに長距離から殲滅される。


今回のニュース記事では入社してしまっていた発達障害者をどうやって訴訟にならずに合法的に会社から出て行ってもらうかの事例である。今後は吃音者を発見する方法や吃音者をどうやって入社させないか、間違えて入社させた場合はどうやって精神障害者保健福祉手帳を取得させるか、間違えて入社させた場合はどうやって転職してもらうか。などの人材コンサルタントや人材コーディネーターやリスク人材管理システムを売りにするサービスが登場するだろう。

※実はすでに人事労務採用担当者向けの書籍で発達障害をどうやって法律に触れずに確認するか?どうやって発見するか?障害によるミスをどう指摘していくか?という内容の書籍が存在している。
日本人事労務研究所 月刊人事労務「2015年11月号<発達障害者の雇用>」
http://www.nihon-jinji.co.jp/201511gekkanshi.html


吃音者でよくある事案であるが。公務員試験なら差別はないだろうと勘違いして、毎年毎年、年齢制限になるまで公務員試験を受けている人である。筆記試験は何とかなるのだけど、面接で落ちるパターンである。

公務員の人事労務・採用担当部署でも、無論、民間企業と同様に、『なぜ、この人は毎年面接で落ちるのか?理由は引き継ぎされているのである』

さて、新卒就職枠という一生に1回しか利用のできない貴重な資格であるが。
この資格を無駄にしないためにどうしたらいいのだろうか?
吃音をカミングアウトする戦略は、すでに通用しないと思ったほうがよい。
吃音をカミングアウトしても受け入れてくれる会社は存在するかもしれないが。
吃音者が本当にしたかった仕事、本当に入社したかった会社がある場合は絶対にカミングアウトしてはいけない。公務員でも同様である。

「吃音があります」とカミングアウトした瞬間に採用担当者は【精神障害者保健福祉手帳を持っていますか?】と質問を返してくるだろう。何しろ、2018年から障害者の法定雇用率算定方法に今までみなし雇用とされていた精神障害者が計算式公式に入るからである。吃音者が就職活動で応募してくれば、法定雇用率に計算できる企業側としてホクホクである。また、吃音がある医師や看護師や言語聴覚士もカミングアウトすればそもそも資格試験が通らないかもしれない。採用されるにしても精神障害者保健福祉手帳を持っているかどうかを質問されるかもしれない。


本当に入社したい会社がある吃音者は、捨て就職活動として、興味ない会社に応募をして、就職活動練習をしたあとに、大本命の企業や公務員に応募したほうがよい。本命企業に初っ端から応募してはいけない。

ポイントは
・吃音を隠すなら隠し通せ!絶対にバレてはいけない。
・吃音をカミングアウトするなら精神障害者保健福祉手帳を取得せよ。
・吃音があっても大丈夫だよ。気にしない会社だってあるよ。私の会社は大丈夫だよ。っていう当事者は【後輩吃音者のために、人事労務・採用担当者を説得せよ。面接の機会を用意せよ。】
・吃音があるが、医師や看護師や言語聴覚士や教員になりたいという人は資格を取って採用されるまではカミングアウトしないほうがいいかもしれない。


吃音当事者や保護者・養育者、吃音に関わる教員や医師や言語聴覚士は
吃音当事者と家族に向けて、良い情報も悪い情報も伝えるようにしてほしい。
吃音当事者も吃音のリスクマネジメントとして、360度全ての道を選べるようにすべきである。
吃音当事者団体も人権侵害に対して、身体障害者団体、発達障害者団体、難病者団体、その他社会的障壁のある人の団体と協力していくべきだろう。



◆最後に思ったこと
吃音者が障害者じゃない。うちの子どもは障害者じゃない。
と思ってしまう。お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん。
もしかして、ご自身の所属する会社組織で「障害者がどのように扱われているか?」
本当は知っているのではないか?だから障害者が嫌いなのではないか?
だからこそ。吃音者は障害者ではないですよ♪という障害者認定反対の大いにどもってそれでよし!派閥に入会してしまうのではないだろうかと。


吃音のリスクマネジメントとしては。俗に言う発達障害者(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、ADHD、学習障害、運動チック、音声チック、トゥレット症候群、協調運動障害)のように、早期発見早期療育をして将来的にどっちの選択肢も選べるようにしておいたほうが良いと考える。一般枠で働くか?障害者雇用枠で働くか?

障害者ではないという考えに固執してこだわって執着して、「使えたはずの選択肢を知らないまま時間が経過するのは酷である」吃音当事者も保護者養育者も学校の教員も病院医師も言語聴覚士もよく理解しておく必要がある。

2015年11月10日火曜日

【紹介】2015年12月6日 内閣府障害者週間連続セミナーにて吃音の講演会。菊池良和医師が登壇

内閣府 2015障害者週間「連続セミナー」
『吃音者の人権と合理的配慮を考える』 

吃音(きつおん)は20人に1人発症し、大人になっても100人に1人は吃音があるまま生活をしている。吃音は過去に「治すべき悪癖」と言われていた時代があり、偏見・差別を受けてきていた。吃音は2005年の発達障害者支援法に含まれていたが、吃音に対する合理的配慮は普及していない。そこで、吃音の歴史を知り、吃音者の人権および合理的配慮を考える。

講演者 菊池 良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師、医学博士)

主催 特定非営利活動法人 全国言友会(げんゆうかい)連絡協議会

日時 2015年 12月 6日 (日曜) 11:10~13:10

場所 コングレスクエア中野 詳細は開催場所を参照

定員 100名(先着順)

参加費 無料

http://www.kokuchpro.com/event/88b1650e51e802ea516128ebc63a5a07/

2015年9月22日火曜日

目に見える障害と目に見えない障害に対する興味深いツイート紹介

吃音者の取り巻く環境も似たようなことが起こります。
吃音を一生懸命に説明しても。
「今はうまく話せているじゃないですか」
「緊張しているだけだよね」
「落ち着いて話せば大丈夫だよ」
「それくらい、噛むくらい誰でもあるよ」
「気にしないで。私のところは大丈夫だよ」
「どもりを治してこい。治さないならもう会社では働けないぞ!」
「喋れないことがあるってことは、この仕事はできないよね」
「同じ吃音者でもXXさんは頑張ってこの仕事しているじゃないか。君もやればできる」
「吃音があるあなただからこそ、この仕事ができるんだ!」

このような対応は吃音当事者も家族も苦しみます。
吃音者だって十人十色で、その人が育ってきた環境によっても人生は大きく変化します。
みな、壮絶な経験をしているかもしれません。もう少し生きやすい世の中になりませんかね。


2015年3月16日月曜日

【ニュース】“吃音(きつおん)ドクター”が明かす、映画『英国王のスピーチ』から学べること(ガジェット通信)

2015年3月16日にガジェット通信・BOOKSTANDのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)が執筆した、書籍「吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし」と、映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』を交えた記事ですね。ちょうど英国王のスピーチは公開直後に東北地方太平洋沖地震も発生した影響もあり、映画はあまり映画館で見たこともない人もいるかもしれません…。

菊池さんの著書ですが、この本はとてもおすすめの一冊です。吃音当事者、家族、学校の先生、お医者さん、言語聴覚士さん、自治体の福祉関係の職員さん、政治家の人にも、色々な人に読んでもらいたい書籍です。



http://getnews.jp/archives/865279
 イギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の長男の名前はジョージ。すでに、その愛くるしさでイギリス国民から愛されていますが、英王室では、過去に同じジョージという名前を持つ国王が6人もいたのをご存知でしょうか? 

 その1人が、エリザベス女王の父であり、ウィリアム王子の曽祖父にあたるジョージ6世。映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』の主人公の王様です。同作は、2011年のアカデミー賞で作品賞を受賞した作品なので、ご覧になった方も多いでしょう。

 映画の中でも描かれている通り、ジョージ6世は、人前で話すときに言葉を上手く出せなう「吃音(きつおん)」に悩んでいました。同作では、第二次世界大戦に直面し、国王としてのスピーチに迫られたジョージ6世が、言語療法士のライオネル・ローグと出会い、吃音が改善していく様子を丁寧に描いています。

 同作で描かれる療法には、まったく根拠がないことではなく、吃音の専門医・菊池良和さんも、本書『吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし』のなかで、「吃音者の誤解や悩み、不思議なメカニズムを非常によく記された名作です」と評価。菊池さんも診察の際には、同作に言及し「吃音は、『恥ずかしいこと、隠すべきもの』と思い込んできた親や本人にとって、『昔のイギリスの王様も吃音なんですよ』と説明すると、親御さん、本人の笑顔が少し出てきます」(本書より)と明かしています。

 吃音は世界中で同じ割合で発症し、実に100人に1人いるとも言われます。現代でも原因は特定されておらず、治療法も確立されていません。一般に、吃音の悩みと言えば、ジョージ6世のように、人前でスピーチをするときにうまく話せず、冷や汗をかいてしまう…という状況を思い浮かべる方がほとんどでしょう。
 そういった場面に遭遇すると、親や先生は、良かれと思って「もう一度言ってごらん」「ゆっくり話しなさい」「深呼吸して、落ち着いて」などと言ってしまいがちですが、これらの言葉は禁忌発言。効果がないだけでなく、本人の「今のあるがままの姿」を否定し、話す意欲まで低下させてしまうので、表面的なことに注目するよりも、本人が話す内容や意欲を伸ばすことが有効だと述べています。

 また、スピーチに限らず、日常生活でも困る場面はたくさんあります。たとえば、吃音に悩む31歳の女性は、本当はお店で「アイスコーヒー」を飲みたかったのに、「ア」という発音が難しいため、つい「ホットコーヒー」を注文してしまうと言います。吃音を隠すために、自分が食べたい料理ではなく、「言える」メニューを注文する状況、つまり、吃音に人生を左右され、生活の質が低下している状態にあるのです。
 菊池さんは、「吃音を隠す工夫も吃音なのだから、自分を変えたいのならば、ことばの言い換える癖からやめて、自分のことばでしゃべりましょう(発話意欲)。そして、自分の行きたい場所に行き(行動欲)、食べたいものを食べましょう(食欲)」(本書より)と説明しています。

 実は、菊池さん自身が吃音当事者で「吃音の悩みから解放されるには、医師になるしかない」と決意し、猛勉強の末に医師になった人物でもあります。その半生は『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社刊)として出版され、大きな感動を呼びました。当事者でもあり支援者でもある菊池さんが綴る本書は、吃音に悩む人の不安はもちろんですが、親や先生など支援者の悩みに応える一冊となっています。

【関連リンク】
NPO法人 全国言友会連絡協議会
http://zengenren.org/

【ニュース】吃音「やりたい仕事できる」 中高生ら向け催し、博多で3月22日(朝日新聞アピタル)

2015年3月12日に朝日新聞の医療系情報を扱うアピタルのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。

※これは今月に福岡県で開催される 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」についての関連記事ですね。

【告知】2015年3月22日 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」 主催:福岡言友会・全国言友会連絡協議会  講師:菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)
http://stutteringperson.blogspot.jp/2015/02/2015322-7.html


「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」公式ホームページ

九州・中高校生吃音者のつどい
ホーム
言友会とは
開催時期、会場について
開催の経緯活動の記録
参加者の声              (アンケートより抜粋)
体験談のご紹介
申し込み・お問合わせ
リンク

九州・中高校生吃音者のつどいについて
最新情報
2015年3月22日(日)
                  第7回九州・中高校生吃音者のつどい開催決定!

13:00~17:00 (受付:12:30~)
場所:麻生リハビリテーション大学校 
〒812-0007 福岡市博多区東比恵3-2-1 
「地下鉄東比恵駅」5番出口(エレベーター)出てすぐ。
当日の主な内容(予定)
○言友会・吃音基礎知識の紹介
○体験談発表(高校生、大学生、成人等)
○ワークショップ
・中高校生グループ 
◎グループワーク:将来(仕事、進学)、学校生活について言友会会員さんに話してみましょう。同世代の中高校生と語り合いましょう。
・保護者グループ
*詳しい内容は現在検討中
参加費:500円(保護者、会員以外の参加者)
中高校生、福岡言友会会員は無料
当日参加も可能ですが
3月8日(日)までに「お問い合わせ」から申し込んで頂けたら
準備の都合上助かります。




新聞記事本体


 話す時に同じ音を繰り返したり、滑らかに話せなかったりする「吃音(きつおん)」のある中高生らが悩みや体験を分かち合う催しが、22日に福岡市博多区の麻生リハビリテーション大学校で開かれる。吃音に悩んできたが、希望通りに就職先を決めた男性が体験を語る。

 吃音の人たちによる自助グループ「福岡言友(げんゆう)会」が主催する「九州・中高生吃音者のつどい」で、八女市の立石一暉(かずき)さん(22)が体験談を披露する。
 立石さんは小学1年生の頃、授業で発表しようとした時にうまく話せず、吃音に気づいた。高校生になっても悩みは消えなかった。働いている自分の姿が想像できず、将来に希望を持てないでいた。

 だが福岡言友会が、そんな思いを変えるきっかけとなる。例会やイベントに行くうちに、福岡教育大の教授に出会った。吃音がありながら、大勢の学生を相手に連日90分講義していた。「何でもなろうと思えばなれるんだ、と前向きに考えられるようになった」
 将来の職業として臨床検査技師を目指した。子供の頃から病院に親近感があり、生物学に興味があったからだ。だが、患者の検査結果を速やかに医師に伝える必要がある仕事だ。…「続きはログイン・ご購入後に読めます」

【ニュース】「面接で名前が言えない」「言葉が詰まってしまう」… 吃音者の就労支援にNPOが乗り出す(ガジェット通信・キャリコネ)

2015年2月28日にガジェット通信・キャリコネのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※これは中日新聞と東京新聞の記事をもとにして書いた記事のようです。やはり吃音者側と企業側のマッチングのことが書いてありますね。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」

↑これが本当に大切だと思います。現在でも吃音は精神的なもの、緊張しているからであると言われることがあります。さらに言えば、吃音があっても成功者がいるからその人を見習え!なんて発言をされる場合もあります。


http://getnews.jp/archives/839979

話そうとすると言葉がスムーズに出てこない、つっかかってしまうなどの症状に悩む吃音者向けの就職マッチングサイトが、この春のスタートに向けて動き出している。
企画を進めているのは、中京圏の吃音者らが昨年設立したNPO法人「吃音とともに就労を支援する会」。団体の理事で自身も吃音者である森川兵一さん(39)によると、吃音者は人口の1%はいると言われており、特に若い人はコンプレックスに感じることで症状がよりひどくなることがあるという。

「周囲の理解」があればパフォーマンスを発揮できる

吃音者は就職活動でも苦労することが多いようで、「面接に行っても自分の名前を言おうとして詰まってしまったり、肝心なときに声が出なかったりして落ちてしまう」と森川さんは明かす。
集団面接になると声を出すのが怖くなってしまい、一言も発せなくなる人もいるという。就職した後も吃音によって電話対応や社内でのコミュニケーションに苦心し、せっかく入った会社を数年で辞めてしまうケースも少なくない。
話すことに苦手意識があるため、営業などを避けて、製造業の技術職など話をしなくてもいい職種を選ぶ人も多いという。

現在進めているマッチングサイトは、吃音症状を持つ求職者と、企業とを結びつけるもの。求職者と企業が互いに情報を閲覧することができ、面接の希望があれば無料で仲介する。新卒と中途、どちらの求人も扱う予定だ。現在登録者と企業を募集している。
企業に登録してもらうにあたっては、吃音者のことを理解してもらうよう、吃音に関する資料を提供したり、実際にNPOのスタッフ出向いて吃音について説明したりするという。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」
周囲の理解があれば吃音者のプレッシャーも軽減され、萎縮することなくパフォーマンスを発揮することができる。また、リラックスすることができれば、結果として吃音症状が軽くなることもあるという。
吃音の子どもを持つ親からも「将来就職できるのか」と相談
森川さんは吃音者には「真面目で賢い人が少なくない」とも指摘する。大学の推薦枠で大手企業の面接を受けたりするが、やはり面接で喋ることができずに、就職では苦労するという。その一方で、きちんとした環境が整えば人一倍頑張る傾向があるということだ。

「優秀で高学歴の人も多い。ただ、頭では色々考えることができても、声に出そうとするとブロックされてしまうんです。喋るのが苦手という部分だけを大目に見ていただければ、企業の中でも十分力になることができると思います」
同法人の活動は2月26日付の中日新聞でも紹介され、問い合わせが殺到しているそうだ。吃音者だけでなく吃音者の子どもを持った親からも「将来ちゃんと就職できるのか」といった相談が寄せられたという。普段表には出てこないが、本人も周囲もそれだけ心配しているということなのだろう。

ツイッターには、「吃音者は、吃音を理解してもらうまでに大きなハードルがある。その部分が最初から取り払われているところを探せるのは素晴らしいと思う」と評価する声が出ていた。

【ニュース】吃音者就活、サイトで支援 NPO法人が計画(東京新聞)

2015年2月26日に東京新聞のウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※やはり吃音者が情報を発信をして。そしてそれを受け入れてくれる理解してくれる企業というのは大切ですね。これからもこのような企業が増えてくると嬉しいです。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015022602000156.html



 言葉が詰まって流ちょうに話せない吃音(きつおん)で就職活動に悩む学生らを支援しようと、NPO法人「吃音とともに就労を支援する会」(名古屋市千種区)が、求職者と理解のある企業をインターネットでつなげようと準備を進めている。採用や職場で不当な扱いをしない企業を全国で募り、サイトで紹介。求職者が安心して面接に臨める環境づくりを目指す。 (山本真嗣)

 同会は名古屋市や三重県の吃音者や支援者ら五人が昨夏に設立。自身も吃音者で、理事の会社員森川兵一(へいいち)さん(39)によると、吃音者は面接などで症状が出ると「おどおどしている」などと誤解を受けやすい。いつまでも採用されなかったり、話さない仕事を選んだりする人も少なくない。

 同会が設けている専門サイト「どーもわーく」に、求職者と吃音に理解のある企業に登録してもらう。それぞれが互いの情報を閲覧でき、求職者が面接を望む場合は当面、無料で仲介。面接前には、同会が企業側に吃音者の特徴や職場で配慮してほしいことなどを説明する。職業紹介の国の許可を得られれば、今夏ごろから始めたい考えだ。

 フェイスブックもあり、働いている吃音者にボランティアの相談相手として登録してもらい、求職者が希望職種の“先輩”と話せる場もつくる。
 理事長で歯科医師の竹内俊充さん(42)は就職面接を申し込む電話で、自分の氏名が言えずに苦しんだ。岐阜県の歯科医院に就職したが、治療内容をマニュアル通り患者に説明することを求められ、三カ月で退職を余儀なくされた。
 次に働いた名古屋市の歯科医院は苦しいときはホワイトボードで説明することができ、懸命さが伝わり、患者の反応は良かったという。現在は訪問歯科医院を開業し、吃音者もスタッフに雇う。竹内さんは「周囲の理解と少しの環境が整えば十分に力を発揮できる」と話す。

 サイトには実際に吃音者を採用した企業のインタビューも。名古屋市の産業用設備設計・製造会社「サイトー」は二年前に二人を技術職で採用。社長の斎藤充広さん(38)によると、当初は同じ部署の社員から「受け答えに時間がかかる」「いつも緊張し、口ごもる」などの声があった。だが、斎藤さんが全社員の前で「吃音を個性として受け入れてほしい」と説明した後は理解が進み、「ほとんど支障がない」という。
 サイトは「どーもわーく」で検索。同会は寄付金で運営しており、賛助会員(年会費は一口五千円)を募集中。会員には年一回、伊勢志摩地方の特産品を送る。問い合わせは同会=電052(734)6267=へ。

<吃音> 言語障害の一つで、大半は幼児期に発症。「お、お、お、おはよう」と同じ音を繰り返したり、最初の言葉が出なかったりする。数年で自然消滅する場合も多く、成人の1%に吃音があるとされるが、原因は不明。対処できる病院も少なく、言語聴覚士や耳鼻咽喉科、心療内科などの医師が、発声法のリハビリや薬物療法などおのおのの方法で取り組んでいる。

2015年1月18日日曜日

なぜ吃音者は当事者同士で対立するのか?治さないで受け入れる vs 吃音治療克服

なぜ吃音者は当事者同士で対立するのか?シリーズ 第3回です。
前回こちらの記事を書いた。
なぜ吃音者は当事者同士で対立するのか?協力できないのか?
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/10/blog-post_33.html




筆者の結論を先に書く。
まず、吃音者は吃音の程度に関係なくその人が望む支援や配慮を選ぶことができるようにすべきである。360度全ての方向へ選択肢がある社会にしなければならない。ただ、これだけである。吃音当事者や親御さんがその成長の時期に合わせて自分に必要だと思ったメニューを選べればそれでいいのである。
・吃音を克服したい、治したいと思う人には発話発声の訓練を病院が提供する
・吃音があっても堂々と吃って生活する。私は吃音者だとアピールしまくる
・吃音がすごく辛いし社会的障壁がある。障害者福祉が必要だ。

これを吃音者が自由に選択できればいいのである。

吃音者宣言360 仮1
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/360.html




■現在、筆者の考えるところの吃音者の派閥はこの3つだろうと思う。
1.「できることなら吃音を治したい」
2.「吃音のままで堂々と吃りまくり生活をしろ」
3.「吃音も公的な社会福祉があってもいいのではないか?」

1と2については、一応生活ができている人が多いだろう。
1なら吃音を自分なりに編み出した手法でなんとか隠しながら生活してるかもしれない。
2なら堂々と吃りまくって、私は吃音者です。と生活しているだろう。

3は吃音の社会的障壁に何度も何度も直面し、吃音以外に二次障害も発症して、育ってきた環境やいじめを受けることにより学校で勉強する機会を奪われ、勉強も満足にできないまま大人になりニートやひきこもりになっているかもしれない。

さて、1と2に共通することがある。なんだと思うか?
それは「吃音者は病気や障害じゃない、そんな風に扱われるのは心外だ」という思想である。
なぜかというと病気や障害であると啓発啓蒙、理解をすすめることをされて世間に「君って吃音なんでしょ?病院行きなよ。障害者手帳取れるんじゃない?」なんて言われることは絶対に避けたいのである。

また、今回の記事では書かないが、発達障害者が取得する障害者手帳は精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)のために、資格や免許が限定的な制限がかかることがある。これを吃音が発達障害で精神障害であると啓発啓蒙、理解が進むと資格取得が困難になること、剥奪されるのではないかと危惧しているのである。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n242/n242_01-01.html


このように吃音者というのはどうしても当事者同士での対立があるというのは第2回に書いた通りである。

■吃音当事者同士の対立の問題点
まず、本当にこの吃音者の主義思想の対立で問題なのは。
自分の信じるその主義思想が「教典」になっていることである。
教典であるが故にその考えを変更することや他の人は大丈夫だろうか?と考える事ができないのである。教典であるが故にその主義思想を守ることに固執し、他の吃音者へ「私達のやり方が一番良い!」と考えを押し付けることになってしまうのである。


■吃音当事者同士の対立・派閥抗争の結果 2005年の発達障害者支援法が見落とされた。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

吃音(きつおん・どもり)が発達障害であると、発達障害者支援法に定義されていることが大々的に判明したのは2014年の7月である。2005年の発達障害者支援法と17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号を見落とされた。

本来はこれが周知徹底されていれば、吃音者が自殺することも避けることはできたはずです。
未成年者であれば、吃音があっても学校で合理的配慮を希望するなら受けることができたのです。他の俗にいう発達障害者(ASD,ADHD、LD)のお子さんと同じ配慮を学校にて受けることができたのです。「ことばときこえの教室」も希望があれば大学生まで通うことできたのです。行政は大学生まで通えることばときこえの教室を全都道府県に設置しなければいけません。他の発達障害のお子さんの親御さんと会話して『あなた方には福祉がないの?? あら大変ね!』 とはもう言わせません。親御さんは発達障害者支援法という法的根拠を使ってどんどん使える手段を使いましょう。

成人していて社会的障壁があるならば堂々と法的根拠に基づき障害者手帳の申請をしましょう。
自治体職員や発達障害者支援センターの職員、ハローワークの職員、病院医師が『吃音は障害者じゃない!!』と言ったら
印刷して持ち込みましょう。説明しましょう。その際はボイスレコーダーにより録音を必ずしてください。なぜこんな理不尽なことが起きているのか録音して日本全国にしらしめるのです。それでもダメなら議会を巻き込みましょう。議会で質問してくださいと訴えましょう。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/


■吃音当事者やそのお父さんお母さんはどう向き合うか?ことばときこえの教室の先生も小学校でどうやって児童を接すればいいかわからないだろう。

今の2015年の現状、吃音情勢の現実をみてどう思うだろうか?
2005年から法律はあるのに、法治国家日本国であるのに、それを行使できないという現実。
この状況を打破するには当事者と親御さんパワーが必要である。
法的根拠をもとにして立ち上がるしかない。
いま、ここで2015年現在からこの最悪な状況を変化させていかないと、次に生まれてくる吃音になるお子さんと親御さんに自分たちがした嫌な辛い経験をさせてしまうことになる。しかしそれは法的根拠を上手く使えば避けることはできるし、人生諦めて自殺だ!!ということにはならないはずなのである。

2014年12月19日金曜日

【メモ】発達障害者の悩み 結婚して子どもを授かってもいいのかどうか。



2014年8月14日木曜日

NPO法人全国言友会連絡協議会の中高校生吃音のつどい代表の佐藤隆治氏は吃音は障害者であると認めている。文部科学省季刊「特別支援教育」53号にみる、吃音の障害者としての位置づけ

文部科学省の担当:初等中等教育局特別支援教育課が出版している書籍がある。
季刊「特別支援教育」53号である。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/tokubetsu/detail/1346348.htm

48ページから
■子どもをささえるネットワーク 中高校生の吃音のつどいへの誘い
執筆者 佐藤隆治 つどい代表 NPO法人全国言友会連絡協議会

という記事がある。
その中にこう書かれている。