以前、ブログでも紹介しました。
吃音を克服とか治すと謳う情報商材の件です。
情報商材とは何かというと、その名の示す通り「情報」を販売します。
テキストファイルやPDFファイルに金銭価値がついて売られる商品です。
胴元がそもそも存在していて、胴元と関係者が自作自演、マッチポンプをして
GoogleやYahoo JAPANなどといった検索サイトで検索結果が上位にヒットするようにSEO対策をしています。
2015年現在になってわかったのですが。
吃音を治す情報商材の傾向が変化してきましたね。
以前の吃音治す克服系情報商材ではこんなパターンでした。
1.吃音で辛かった人生
2.でも私は吃音を克服しました。治しました。
3.他にも吃音で苦しんでいる人を救いたい。
4.私が使った方法コレです。→ここでいきなり商売の話になって、コレを買って試してくださいとなる。
こういうパターンに置き換えてみましょう。
1.私は貧乏で辛い人生でした。
2.でも私は今、幸せな生活をしています。
3.私のように貧乏で苦しんでいる人を救いたい
4.この腕輪、この数珠、このパワーストーン、この御札、この宝石を買ってください。
これで競馬もパチンコもパチスロもロト6もロト7もtotoサッカーくじも当たりまくりです。
5.今は綺麗で美人な女性と結婚できました!
最近ではもっと細かい演出がなされた吃音を治します、克服します系のサイトも出てきました。
あたかも吃音を真面目に扱っているニュースサイトかと思いきや、ページスクロールを下の方へ行くと、治した方法はコチラ! 動画で説明します! こちらに登録をしてください!とお約束の文章が並びます。
2014年に国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターが吃音は発達障害であると告知を行いました。それにあわせて吃音コンプレックス商法を行う胴元や業者も検索エンジンで「吃音 発達障害」というワードが美味しいということを発見して。それを含んだ記事をやサイト作成をしています。
とくに顕著なのは『吃音は障害者ではありません。発達障害ではありません。精神障害者ではありません』という宣伝文句です。これはもちろん吃音は障害者じゃないと考えている吃音当事者にとって魔法の言葉でありますね。そして吃音を人知れずに治したいと思う当事者にお金を払わせるわけです。情報商材を買う当事者も、値段が2万円、3万円程度ならば、泣き寝入りしますよね。
これらのサイトは検索エンジンの特性を利用しているので、様々なブログサイトやHPを利用して検索順位が上位になるように裏ではつながっています。眉唾ものの情報にも関わらず、検索エンジンで上位にヒットしてしまうが故に、被害者がでてしまうのです。
巧妙に吃音情報商材を紛れ込ませたサイトも存在しますので。このようにコンテンツで紹介してしまう、困った会社もあります。株式会社ドウゲンザッカーバーグ(http://dzb.jp/)が運営するコンテンツ『医師が教えるコンプレックス解決サイト ニコリー』に掲載されている
・どもりに苦しむ吃音者が選んだオススメの吃音ブログ50個
https://nicoly.jp/article/651
これです。吃音情報商材を紹介するサイトが紛れ込んでいます。
医師が監修していると宣伝しているのにも関わらずこの状態です。
とても医師が監修しているとは思えません。
吃音の記事は今、ページビューが良くて儲かるのかもしれませんね。
吃音以外でも、昨今、「障害者感動ネタ」を提供するニュースサイトも存在します。
FacebookやTwitterで、「障害がある子がXXXXした」とか「そのとき障害者を笑った人を注意した」とかいろいろと、ソースが不明な記事が出回っています。FacebookなどSNSで「いいね」がほしいわけですよね。自社サイトに来てくれて、広告を見て、踏んでくれれば広告収入となるわけですので。
◆結論
吃音というワードでGoogleやYahoo JAPANを検索した場合に、それが本当に吃音者のための情報なのか見分けるには→ コンテンツをスクロールしていって、「私はこれで治しました」とか「吃音を治す方法無料公開中」とか「吃音を治す方法を知るにはこちらにメールを送ってください」というサイトが怪しいです。
そもそもお金を払わないといけない。相手と直接会うことができないのは危険な情報商材です。
もしも吃音が治る改善する方法があるならばなぜ、なぜ、なぜ、医学会に医学論文を発表しないのでしょうか?全世界の吃音者の生きる希望になるはずです。ノーベル生理学・医学賞の受賞も間違いないでしょう。
間違えた情報やコンプレックス商法に引っかからないためにはどうしたらよいか?
まずインターネット上の情報商材やソースや出処が不明なニュースサイトは見ないようにしましょう。
日本政府や厚生労働省や文部科学省が発表している情報を知りましょう。
吃音関連書籍を購入するときは、一度図書館で読んでみましょう。
そして吟味して購入しましょう。
コンプレックス商法は、いつの時代も姿形を変えて、あなたの心のスキマに入り込みます。
吃音だけではなくて、俗に言う発達障害児童を持った保護者養育者を狙ったものもあります。
そして藁をも掴む思いの人からお金を巻き上げます。
注意しましょうね。
◆過去記事
【実録吃音商法】吃音克服法MRMの情報商材業者が絡んできた件(吃音改善請負人中村しょう)
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/09/mrm.html
【実録吃音商法2】吃音克服法MRMの情報商材業者が絡んできた件 サイト運営責任者 坂本 飛侑馬
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/09/2mrm.html
成人している吃音と広汎性発達障害とADHDとLDを併発している当事者のブログ。 社会的障壁のある全ての当事者が生きやすい、360度の方向へ選択肢がある世の中になることを目指す。現在日本国では吃音は障害者とされています。発達障害者支援法に入っています。(17文科初第16号 厚生労働省発障第0401008号を参照)詳細はこのブログの「吃音症は発達障害です」をご覧ください。 医師と言語聴覚士の皆様、「困っている当事者」のために精神障害者保健福祉手帳申請書類を書いてください。これ以上吃音を苦にした自殺者を出すわけにいきません。 吃音はDSM-5によると名称変更になりました→小児期発症流暢症(吃音)/小児期発症流暢障害(吃音) (Childhood-Onset Fluency Disorder (Stuttering))
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