2016年11月28日月曜日

吃音者も発見されるか? 「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施

ひきこもりの会が40歳超のひきこもりの実態調査をするようです。
実は、ひきこもりの会に吃音者が少数いることが事前にわかっています。
既存の吃音者の当事者団体に行ったことがあるが、価値観の押し付け合いについていけず、離脱したとのこと。

もしかすると、日本全国ならもっと、吃音のひきこもりがいるかもしれませんね。
既存の吃音者の団体には所属していない、吃音者の方々がいるかもしれません。

また、ひきこもりの人の中には、発達障害者支援法ができる以前に発見されなかった人、大人の発達障害者の存在もあります。もしもそのようなことが原因の1つならば、発達障害者支援法も利用してもらえたらと思います。


共同通信社ニュースから

http://this.kiji.is/175511247695806465

40歳超の長期引きこもり初調査
年内にも結果、社会参加策提言へ

 仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しない「引きこもり」の人のうち、40歳以上で、期間が10年以上にわたるケースについて、本人や家族らでつくる全国団体が初の実態調査を始めた。引きこもりに至った経緯や支援の有無などを分析。自治体の相談窓口にも聞き取りをし、社会参加に結び付く具体策を提言する。年内にも結果をまとめる予定。

 引きこもりの「長期化・高年齢化」が進むと、抜け出しにくくなったり、親が亡くなった後に経済的に困窮したりする恐れがあるため、結果を国の施策づくりに役立ててもらう。

 調査は「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が厚労省の助成を受け実施。

【誤報続報】2016年11月27日放送バリバラでも誤報があったことが明らかに 仙台吃音裁判がなぜ負けたのか 吃音で身体障害者手帳の取得は困難

前回の記事
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/11/201372620161127.html





外部から指摘があり、バリバラの録画を確認していました。

筆者は、「精神障害者保健福祉手帳」を取得できるとの説明だけ聞いてほっと胸をなでおろしていました。しかし聞き漏らしていました。

NHKのバリバラもちゃんと、情報提供するようになったんだなとそこだけを確認して安心してしまったのです。

筆者の推測ですが。NHK大阪放送局、バリバラ制作をしている部門は『厚生労働省の職員に直接確認していないのではないか』と思うのです。NHKの職員も厚生労働省に取材をすれば、法律によりどのように運用しているのかわかるはずです。








2016年11月27日放送のバリバラでは、序盤に「吃音の説明」がありました。

吃音の症状の説明。

吃音は症状によって身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳を取得できる。

と説明していたのです。











しかし、「吃音」で身体障害者手帳は取得できないことが2016年10月22日、明らかになっています。


厚生労働省では「吃音」という内容が書かれた身体障害者手帳申請書類を認めないよう運用していたのです。仙台の吃音障害者手帳訴訟もはじめから負ける裁判だったということですね。

過去に吃音で身体障害者手帳を取得したという事例があります。
その診断書を書いた医師は、Fコードを利用せずに別の症状で言葉が話せないと書いていたのでしょう。バカ正直にFコードの吃音を書くと自動的に却下になるため、それを回避する方法を知っていた医師がいるということです。


障害者手帳申請書類には、ICD-10という診断基準のコードを書きます。
ここで「吃音」と書いてしまうと、吃音とは「F98.5」です。
この時点で、精神及び行動の障害なので、身体障害者手帳を申請しても、Fコードだから精神ですね。はい。却下となっていたのですね。発達障害者支援法を適用していたわけです。

 F00-F99 精神及び行動の障害 > F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害 > F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症するその他の行動及び情緒の障害 > F98.5 吃音症


★ハフィントンポストの吃音記事から
吃音(きつおん)は身体障害?精神障害? ──厚労省の専門官が回答
小口貴宏  ライター&エディター
──仙台では精神ではなく身体での障害認定を求める訴訟もあったが、厚労省はどう捉えているか。
日詰氏:そこは行政なので明確にしている。吃音症という診断名であれば間違いなく精神障害ということになる。身体障害であれば、言語発達に関連した、吃音とは別の診断名がつく。これは吃音に限らず、たとえば自閉症でも、精神障害ではなく知的障害をメインにして療育手帳を申請する例もある。自身が両方の特徴をもっていれば、どちらのルートで交付を受けたいか、本人が選ぶことができる。(日詰氏)

http://www.huffingtonpost.jp/takahiro-koguchi/disfluency_b_12614138.html

2016年11月27日日曜日

【吃音は障害と明言されました!】 2013年7月26日のバリバラは「吃音が厚生労働省の認める障害ではない」と誤報 2016年11月27日のバリバラでは吃音が発達障害者支援法に含まれていると報道する?

速報!!
2016年11月27日放送のNHKバリバラでは「吃音は精神障害者手帳を取得できる」と明言しました。
公共放送として責任を果たしました!ありがとうございます。


2016年11月27日放送のバリバラは「吃音」です。


2013年7月26日にも吃音をテーマにバリバラが放送されました。
詳細はコチラ






この日の放送でNHKは「吃音は厚生労働省の認める障害者ではない」と誤報をしました。

当時のバリバラの放送により「吃音者は障害者手帳すら取得できないのか。人生詰んだ。もう死のう」など人生に絶望し、ひきこもりの道や自殺を決意した人もいるかもしれません。

今夜放送のバリバラは吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれていると正しい情報を伝える、公共放送として責任を果たすでしょうか?この部分もみなさん要チェックです。視聴者のみなさん。バリバラで吃音が発達障害者支援法に2005年から含まれていると公共放送の責任が果たされるのかよーく集中して視聴してください。


吃音は2005年から発達障害者支援法に含まれている障害です。
一般に言われる発達障害、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害などのように、全く同様の社会保障制度や合理的配慮、障害者手帳取得、障害者雇用枠での就労が選択できます。2013年に北海道で自死した吃音看護師も本当は生きているかもしれないのです。

内閣府 政府広報オンライン 発達障害ってなんだろう?
吃音やトゥレット症候群がふくまれて説明されています。





2016年11月18日金曜日

2016年12月内閣府障害者週間連続セミナーの内容が公開されました

内閣府の平成28年度「障害者週間」行事の一覧が公開されました。


吃音者の当事者団体である特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会も12月7日にセミナーをすると書かれています。

吃音も発達障害者であることがもっと、どんどん世の中に広まっていくことを願います。

吃音業界内部ではどうしようも変えようがない派閥抗争…。となると外圧である一般の人に吃音は発達障害者支援法に入っていると知られることがとても大切です。外部の人が吃音は発達障害なんだねと理解認識してくれれば、社会保障制度ももっと認知されますし、障害者枠で働きたいと思う吃音者や吃音者のための合理的配慮や吃音ガイドラインを考えた企業団体も登場してくるでしょう。

今年は発達障害団体が多いですね。5件が発達障害関連です。
トゥレット、吃音、JDDネット、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 です。


「主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5~安定して働き続けるために一人ひとりができること~」

↑実はこのセミナーが勉強になります。
昨年は精神障害者のことが取り上げられて、主に雇用する側の人事採用担当者が多く参加していました。その中で述べれたのは「障害受容のできた、就労移行支援事業所に通所している障害者を雇用しなさい」ということでした。まさに雇用する側は障害受容のできた、手帳を持っている当事者なら採用したいのです。これが、今年は発達障害に置き換わりどのような内容になるのか興味があります。






2.障害者週間「連続セミナー」
日時: 平成28年12月6日(火)~7日(水)
会場: 有楽町朝日スクエア (〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン1F)
参加者 : 一般(無料) 100名
内容: 障害者週間の事業の一環として、8団体が、障害及び障害者に関する国民の理解を促進するため、連続してセミナーを実施する。
12月6日(火)
時間 次第
10:00
~12:00 チック、トゥレット症候群とそれに関連する発達障害
小児期に見られるチックの多くは、まばたきや首をふる動きで、1年以内に消失しますが、一部は多彩な運動性チックと音声チックが出現し、トゥレット症候群の経過を辿ることがあります。この症候群の重症例では、全身の激しいチックや、奇声や汚言を認めます。また小児期の併存症としては、注意欠陥多動性障害や広汎性発達障害があります。本セミナーでは、小児科を受診するトゥレット症候群の診断や治療、併存症との重なりなどについて、お話しさせていただきます。
主催: 特定非営利活動法人日本トゥレット協会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目43-11福祉財団ビル7階
電話: 03-6912-9625
FAX: 03-6912-9625
URL: http://tourette-japan.org/
12:30
~14:30 オストメイト対応トイレの実態調査
がん等の病気や事故で、お腹にストーマ(人工肛門・人工膀胱)と言われる排泄口を造設したオストメイトと言います。オストメイトはストーマから排泄される便や尿を、ストーマ装具と言われる袋に受け、溜まった排泄物はストーマ装具からトイレに捨てる必要があります。また、緊急事態としてお腹に貼ったストーマ装具を交換するケースもあります。
オストメイト対応トイレは、これらオストメイトのニーズに合わせ使いやすいように設計されたトイレですが、色々な仕様のものが設置されています。東洋大学福祉デザイン研究科では、JOAの全国の支部会員の協力を得て、色々なオストメイト対応トイレがどのような状況で、どのように利用されているかのアンケートを実施しましたので、その集計結果を発表いただきます。皆様のオストメイトやオストメイト対応トイレへの理解が深まることを期待します。
主催: 公益社団法人日本オストミー協会
所在地 : 〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩1-1-1-901
電話: 03-5670-7681
FAX: 03-5670-7682
URL: http://www.joa-net.org/
14:45
~16:45 発達障害者の雇用を促進するために Vol.5
~安定して働き続けるために一人ひとりができること~
改正障害者雇用促進法の施行や発達障害者支援法の改正といった法整備が進む中で、発達障害者(を含む障害者)の就職件数は大きく伸びています。一方、事業主においては、発達障害者の雇用に際し、一人ひとりの障害特性を見極めた対応が求められ、その対応に不安や課題を抱えている状況にあります。そこで、職務の切り出しや職場内の支援体制などを工夫した具体的な雇用管理事例や、働く発達障害者の声等を紹介し、発達障害者の職場定着に向けてそれぞれの立場で取り組むことについて、参加者とともに考えます。
主催: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
所在地 : 〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉3-1-2
電話: 043-213-6203
FAX: 043-213-6556
URL: http://www.jeed.or.jp/
17:00
~19:00 失語症を含む高次脳機能障害者の社会的障壁を考える
平成28年4月障害者差別解消法が施行され、障害者に合理的配慮の必要性が求められています。見えない障害である失語症・高次脳機能障害者が社会で当たり前に生活していくのに必要な社会支援の施策や福祉環境について考察します。
主催: 特定非営利活動法人日本失語症協議会
所在地 : 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-14-5-405
電話: 03-5335-9756
FAX: 03-5335-9757
URL: http://japc.info/
12月7日(水)
時間帯 次第
10:00
~12:00 高齢者・障害者等の読み書き困難者への理解を促進する行政施策について考える
平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法には、意思疎通支援の方法として、大活字等の拡大文字表記や読み書き(代読・代筆)支援が明記されています。また、政府が定める基本方針にて、障害者への理解促進を図る研修会の実施が推奨されています。当会は、大活字図書等の多媒体での出版を進めながら、障害者や高齢者等の読み書き困難者への理解をさらに進める行政施策の促進について考えるセミナーを行います。
主催: 特定非営利活動法人大活字文化普及協会
所在地 : 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6F
電話: 03-5282-4361
FAX: 03-5282-4362
URL: http://www.daikatsuji.co.jp/
12:30
~14:30 「吃音(きつおん)や関連する障害のある人の社会参加・就労支援に向けて」
吃音がある人は、吃音そのものや、2次障害である社会不安障害、引きこもり、うつなどにより社会参加が難しい人が多いです。初めに、最近吃音外来を開設した医師により、その診療状況や、診断書や手帳の取得によって社会参加ができた事例を交えて講演をしていただきます。そして、当事者、当事者の就労を支援する団体、医師とのディスカッションを通して、吃音とその2次障害の理解を進め、社会参加にあたっての課題などを考えたいと思います。併せて、発達障害者支援法の改正、障害者差別解消法の施行などを法整備が進む中、吃音者を迎える社会がどう変わっていくか、合理的配慮も含めて考えていきます。
主催: 特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会
所在地 : 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-30-15(東京言友会館)
電話: 090-5423-3294
FAX: 03-3942-9438
URL: http://zengenren.org/
14:45
~16:45 発達障害児教育への支援~音声教材の有効性と今後の課題について~
近年、教育現場においては学習障害等の障害児教育に音声教材を利用して成果を得ている事例がある。
そこで、発達障害児教育への支援について、音声教材の有効性の観点から専門家、障害当事者の方、教育現場で実践中の方を招いて意見交換をし、今後の支援のあり方・課題について考える。
主催: 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
所在地 : 〒162-0052 東京都新宿区戸山1丁目22番1号
電話: 03-5273-0601
FAX: 03-5273-1523
URL: http://www.jsrpd.jp/
17:00
~19:00 大人の発達障害について ~最近の動き~
最近注目されている大人の発達障害について、理解促進と、どのような対応がよいのか「合理的配慮」についても提示する場とします。また、今年改正された「発達障害者支援法」についても、最近の動きと合わせながら、報告します。
主催: 一般社団法人日本発達障害ネットワーク
所在地 : 〒105-0013 東京都港区浜松町1-12-14昭和アステック5号館5F
電話: 03-5733-6855
FAX: 03-5733-6856
URL: http://jddnet.jp/

東京大学駒場祭にて吃音をテーマにした対話劇 11月27日

東京大学の駒場祭にて「東京大学スタタリング」という学生サークルが吃音をテーマに対話劇を披露する。

11月27日 東大駒場キャンパスの「駒場小空間」にて14:30から
詳細は東大スタタリング公式サイト
http://ut-stuttering.wixsite.com/start


このニュースで良いところは吃音当事者には「考え方の違い」があるということですね。これが毎日新聞の記事として報道されたことは大きな意味があります。
これはとても重要なことで、障害受容のできている吃音者とそうではない吃音者がいるということになります。

例えば、官民問わず、企業団体の人事部、障害者採用担当者は『よし、障害受容のできた。話の通じる、価値観の共有ができる、障害者手帳を持った吃音者なら一緒に働きたいな』と考えるからです。

吃音者は吃音は障害ではないから、障害者枠では働きたくないし、そもそも社会保障制度に含まれていることに腹が立つとか、恥であるという人も少なからず存在します。

しかし、雇用する側の本音「障害受容のできた、障害者手帳を持っている当事者なら採用したい」という部分のミスマッチが現在起きています。これは吃音に限らず、どのような場合にも当てはまることです。

吃音者同士の対話劇も大切です。
雇用する側と吃音者の対話も行われてほしいと思います。
吃音をカミングアウトして一般枠で就職活動をして、就職できなかった吃音者の死屍累々―。

実は雇用する側は『一般枠というのは雇用する側が100%想定した給与分の仕事をしてくれる人』という認識です。

『少しでも障害や病気によって100%想定された仕事をできないと告白するなら、障害者枠で応募してほしい』というのが本音です。しかし不採用通知というのは理由を開示しません。

『吃音があっても、障害者手帳を持っていなくても、合理的配慮をしてくれるはずだ』という吃音者の勘違いがあります。


これは発達障害業界では大きな問題です。
発達障害者の就労移行支援事業所では、一般枠で就職活動をする場合、絶対に『障害のことをカミングアウトしてはいけません』と、とても強く、重要なこととして教えますが、吃音業界はまだそれが知られていません。性善説として、吃音をカミングアウトすれば理解してくれるはずだと信じているのです。


吃音業界も発達障害やその他の障害者や病気の人と協力してこのような社会を変化させないといけないですが…。現時点のルールは残念ながらそうなっているので、臨機応変に対応するしかないでしょう…。






「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説

毎日新聞の記事
 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える学生のサークル「東京大学スタタリング」が27日、吃音をテーマにした対話劇「ことばがひらかれるとき」を、東大駒場キャンパス(東京都目黒区)で開かれる「駒場祭」で披露する。メンバーは「2016年の吃音者のリアルを描きたい」と意気込む。
<まんがで解説>吃音症って?
 物語は、吃音者の集まりに参加する人たちが障害観や支援のあり方について議論し、互いを認め合っていくという筋書き。物語は吃音の大学生「石橋」が例会を訪れる場面から始まる。「き、き、き、今日は、よ、よろしくお願いします」。劇中人物の多くは吃音者なので、つっかえても一向に平気だ。
 昨春発足したサークルの名前は、英語で「どもること」を意味するstuttering(スタタリング)からつけた。代表で、今回の脚本を書いた山田舜也さん(25)=同大大学院修士2年=は「吃音は、当事者によって公的支援が必要な障害と考える人がいる一方、個性や話し方の特徴と受け止める人もいる。当事者同士が意見の食い違いで衝突することも少なくないので、今回の脚本は『対話』にこだわった」と解説。山田さんは「対話を通じて人間関係が変化する描写を心がけた。演劇を通じ、吃音者を取り巻く複雑な現実を社会に伝えたい」と話す。
 上演は27日午後2時半、東大駒場キャンパス内の「駒場小空間」で。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20161116/k00/00e/040/223000c

2016年11月2日水曜日

吃音で障害者手帳を取得できること、社会保障制度を利用できること、まだまだ知られていない…

とあるブログを拝見しました。

シーエー先生のつぶやき
放課後のアート授業、ユニゾグラフ運動、日々の雑感
http://ameblo.jp/rakugakiartterakoya-ca37/entry-12215523178.html 


先日、生徒に私の吃音について話をしました。
やはり学校の先生みたいに淀みなくは話せない。それは自分が吃音障がいが原因であることを伝えておこう。
同時に身体障害で何か特別な人生になるのか。という話もしました。
結論から言うと、言葉が出にくいからといって、この社会では特別な扱いは受けません。
吃音では、いろんな便宜が受けられる障害者手帳も障害者年金もない。
社会的に得することなど何もないわけです。
しかもメガネや補聴器、車椅子といった障害をサポートする器具もない。
20代半ばくらいまでは、こんな社会は嫌だな。誰か助けてくれないかな。と、いつも他力本願でしたが、それが妄想に過ぎないと実感してからは、自分でなんとかせな、いいこと嫌なことすべてが自分次第だなと考えるようになりました。


現在、吃音は2005年より発達障害者支援法に含まれています。
吃音当事者や家族が希望すれば、一般に言われる発達障害者と全く同じ内容の社会保障制度を利用できます。障害者手帳も年金も取得できる可能性があります。吃音当事者が自己診断で私は吃音が軽度だから手帳が取れないと、病院に行くことを最初から諦める場合もありますが、一般に言われる発達障害の人も軽度で手帳をもっている人がいますので試してみることは大切だと思います。

ブログ主の方も、記事を読む限り、とても大変な時間を過ごしたようです。現在こそ、居場所があるようですが、例えばそのときに、社会保障制度を利用し、大変な時期やとても大きな回り道、人生の時間を経過させてしまうといったことを軽減することもできたかもしれません。とても険しい道を、とても高いハードルを社会保障制度によりショートカットできたかもしれません。


これからも吃音が発達障害者支援法に含まれている障害者であることの周知徹底を行っていかねばならぬと強く思いました。

Facebook限定ですが『IT企業で働く・働きたい吃音者の会』という新たなグループができました

紹介です。

IT企業で働く・働きたい吃音者・言語障害者のかたを中心として、あたらしい企業をつくるプロジェクト
Facebookを利用している方は一度コンタクトしてみては?
https://www.facebook.com/groups/1740182752908794/ 

就職活動中の学生は要チェック!
吃音業界に新しい風がどんどん吹いてきますね。

2016年10月21日金曜日

2016年10月21日読売新聞 くらし家庭に吃音の記事が掲載されました

読売新聞のくらし家庭欄に吃音の記事が掲載されました。
インターネット上には掲載が難しい記事なのかもしれません。

内容は東京都内の女性医師(38)の2人の5歳、3歳の娘に吃音があるという内容です。
国立障害者リハビリテーションセンターの坂田善政氏の吃音の解説があり。
子どもの吃音が気になる場合は言語聴覚士のいる病院にいってみましょうと書かれています。
しかし、病院に行くことによって【初診日問題】が未来永劫、死ぬまでその子どもについてまわるといったデメリットは書かれていません。親御さんも気軽に子どもの吃音で病院に行ってしまうと
デメリットが大きいことは知ってもらったほうがいいのですが…。
この点、一般に言われる発達障害児者、親御さん、当事者団体は初診日問題について知っていますので、よくよく考えて行動しますよね。

吃音業界と一般に言われる発達障害業界の親御さんや当事者団体の情報格差はまだまだなんだなと辟易します。

インタビューを受けた女性医師は医師であるから【初診日問題】についてはご存知のはずだと思いますが…。国立障害者リハビリテーションセンターの職員であればさまざまな障害者に接するので、初診日問題は周知の事実だとも思います。吃音や発達障害で気軽に病院に行く前に知ることがある!と情報発信をする医療従事者はいないのだろうか?と思います。発達障害を診る医師だとよく理解しているので、安易な受診はよく考えてという方もいますよね。

吃音業界も一般に言われる発達障害業界やその他の障害者と連携して協力して、初診日問題や年金格差について行動する、政治に要望するという日はいつかくるのでしょうか?

記事終盤は吃音があっても幸せな人はいる。政治家や俳優、アナウンサーになった人もいる。
という形で締めくくられています。

政治家や俳優、アナウンサーは椅子取りゲームの椅子がそもそも少ないので、全ての吃音の子ども、大人になっても吃音が治らない方に脳が成長してしまった吃音者には難しい記事でした。


※初診日問題とは
日本の法律上、どんな病院でもどんな科でも関係なく、ある障害や病気、疾病、について診断を受けた日、誤診であっても患者が症状を病院で訴えた日に医師が何らかの診断をすれば、初診日が一生その子どもについてまわります。

障害年金を受給しようと思っても厚生年金を支払う以前に初診日があれば、国民年金の場合障害年金は2級からスタートなので、吃音者の症状だと受け取れない可能性が高い。
しかし、大人になって厚生年金またはそれと同等の年金を支払っているときに初診日があれば、厚生年金などの場合は3級から障害年金があるので、全く同様の困り事があるAさん、Bさんがいても、1人は障害年金が貰えて、一方は貰えないという経済格差が生まれます。

その他にも、健康告知、健康診断が必要なサービスに加入できないというデメリットもあります。

2016年10月18日火曜日

吃音当事者の声を知ってほしい。10月22日国際吃音デー啓発イベント

LITALICO(りたりこ)発達ナビにて10月22日に東京で開催される吃音啓発の日が紹介されました。
一般に言われる発達障害児者の方に吃音が発達障害であると伝わる意味もあり、世の中の変化を感じます。


「吃音(きつおん)」についてご存知ですか?話そうとしても、声が詰まってしまったり、同じ音の繰り返しになってしまったりと、どもりが生じてコミュニケーションが難しくなる障害です。フジテレビのドラマ「ラブソング」でも吃音の女性が主役となり注目を浴びました。そんな中、10月22日の「国際吃音啓発の日」に合わせたイベントが、当事者団体によって開催されます。


https://h-navi.jp/column/article/35025862


申し込みはコチラ
http://www.kokuchpro.com/event/4f595ad52381a70fd33000e177d3565d/

2016年10月11日火曜日

吃音が出て来る映画2本『永い言い訳』 『あゝ、荒野』

吃音が取り上げられている映画を紹介します。(過去に紹介したかもしれません)


●映画 永い言い訳

2016年10月14日(金)ロードショー!妻が死んで、一滴も涙を流せない男の、ラブストーリー。原作・脚本・監督:西川美和 出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里

吃音のある学芸員の女性(山田真歩)とのこと。

http://nagai-iiwake.com/



●映画 あゝ、荒野 2017年公開予定

主演:菅田将暉 × ヤン・イクチュン × 原作:寺山修司

吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン・イクチュン)

ボクシングに挑戦するため、人生で初めて体を鍛えています。精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど、男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです。ヤン・イクチュンさんとは既に何回かお会いしました。映像の中では目が怖くて、暴力的で、冷たくて、鋭くて、かっこいい。目が離せない。実際にお会いしてみると、チャーミングで、優しくて、一緒に食事をした時は、ギャグを言っていたりして、その愛おしいギャップにやられました。監督もやられているので、映画への想いなどの話も聞かせていただき、熱量と、視野の広さを感じました。いい意味で、怖くて、楽しみ。
岸監督は僕にとってのジュリエットです。「二重生活」でご一緒したのですが、ジュリエットに会うため、褒めてもらうため、頑張って、走り回ります。<br>命がけでこの作品に臨みます。

http://kouya-film.jp/

2016年9月18日日曜日

第50回全国言友会連絡協議会全国大会が埼玉県で開催中 山本博司国会議員も参加

9月17日から19日まで埼玉県の県民活動総合センター(けんかつ)で全国言友会連絡協議会の祈念すべき第50回大会が開催されているとのこと。

前回の49回大会に引き続き、山本博司国会議員が参加したそうです。
吃音の啓発や吃音が発達障害者支援法に定義されていることが、もっともっと社会に世の中に広まっていきますように。政治や行政の方面からも吃音が社会保障の対象であると強く周知をしていってほしいと思います。

17日は東京大学の熊谷晋一郎准教授が「障害とは何か?」について講演したそうです。
障害は障害者の中にあるのではなく、社会の側に障害がある。
それを変えていこうというのは吃音者だけではないと思います。ありとあらゆる社会的障壁のある人と連携していくことが大切でしょう。

18日はドラマ ラヴソングに出演した藤原さくらさんが会場に来るそうです。


山本国会議員は18日に開催の「KHJ全国ひきこもり家族会連合会・支援者交流研修会(全国大会)』にこれから参加されるとのこと。ひきこもり当事者の中にも吃音者の人がいるかもしれません。吃音が発達障害者支援法に定義されていることを知らずに社会保障を利用できることを知らずに生きている人もいるかもしれませんね。


2016年9月6日火曜日

吃音女子の会である「きつおん女子の会」さんから紹介 吃音を生きるという書籍を翻訳した辻 絵里さんのインタビュー

吃音女子の会である「きつおん女子の会」さんから紹介
吃音を生きるという書籍を翻訳した辻 絵里さんのインタビュー。

2016年8月31日水曜日

名古屋の「どーもわーく」さんが山本博司国会議員事務所を訪問

山本博司国会議員のFBから紹介です。
吃音当事者団体や支援者団体が動き出しました。
言友会以外が動き出しました。
ついに吃音者への社会保障や就職について動き出していきます。
大阪の障害者認定反対派のみなさまにはとても迷惑なことでしょうが、寧ろ吃音が発達障害者支援法に入っていたのにそれが周知徹底されていないことが異常事態でありました。


現在、東京都や東証一部上場企業の中でも『吃音者を障害者枠で雇用したいです。どのような配慮が必要でしょうか?』と吃音について興味をもってくれる人が増えています。(障害者雇用担当の人で情報が必要な人は右上のメールフォームから連絡をください) 

これから吃音者の生きる道、サバイバル方法がどんどん見える化されていきます。
やっとやっとやっと吃音業界に夜明けがきそうです。




どーもわーくHP
http://www.domo-work.com/

【「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の方々と懇談】
名古屋市にある「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の代表理事の竹内俊充氏・大澤昌範氏・宮脇愛美さんや「吃音と生きる」などを連載されているノンフィクションライターの近藤雄生氏らが国会事務所に来訪。
「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の取り組みや課題、吃音と就労、改正発達障害者支援法と吃音、吃音と合理的配慮等など。お話を伺い、意見交換致しました。
昨年、言友会全国大会吃音ワークショップに参加し、当事者や支援者の方々から様々な声を聞きました。また改正発達障害者支援法の整備にあたり、言友会の方々にも団体として参加いただき、法律に反映してまいりました。



【九州大学】第一回 吃音のある医療従事者の会 の紹介 2016年10月16日(日)

吃音ドクターこと菊池良和医師が「吃音のある医療従事者の会」を開催すると告知しています。
興味のある方はぜひ参加を。


【転載】

10/16に、「第1回吃音のある医療従事者の会」という集まりを始めようかと思っています。
3年前に北海道で吃音のある看護師が自殺したことが広く報道されました。その対策をしていないと、同じことがまた起きると思っています。各地域の人たち同士の集まりとして、各県の言友会は大きな役割を果たしていると思います。しかし、仕事上での個別専門領域でのセルフヘルプグループがあることも必要だと思います。仕事上の悩みを一人で抱え込むことは危険だと考えています。
うつ、自殺のリスクとしては、学生実習のときと、働いて3年以内が高いと考えております。そのため、学生さんの参加も大歓迎です。

吃音を持ちながら、生きていくために、様々な角度からの支援の底上げを考えています。興味のある方は、メールで連絡をお願いします。

「第1回吃音のある医療従事者の会」
 現在、吃音のある言語聴覚士や医師の会はありますが、薬剤師、看護師、助産師、管理栄養士、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、歯科技工士、救急救命士、視能訓練士、その他、大きなくくりで医療にたずさわる吃音のある社会人・学生の方達が、お互いを支え合っていける会を作れたらと思い、この会を立ち上げました。同じ医療に関わる立場での、体験・知恵・情報を共有できればと思います。 九州大学病院 菊池 良和
内容:活動報告、参加者の自己紹介、体験交流など
   終了後、周辺で懇親会を予定しております
日時:2016年10月16日(日)13時~16時
参加費:無料
申し込み連絡先:金光 聖隆 mail:t-takaアットマークba3.so-net.ne.jp
会場:九州大学病院外(九大病院内からはつながっていません)
中央会議棟(旧剖検室)多目的会議室(1階)(オートロックなので、必ず事前申し込みをしてください。)
懇親会:16時30分から、竹乃屋 吉塚店

2016年8月20日土曜日

吃音の子どもにも注意 発達性協調運動障害 吃音以外の発達障害の可能性があります

NHK福祉ポータル ハートネットより紹介


吃音の子どもの中にもASD(自閉症スペクトラム)やADHD、LDの子どもがいるでしょう。
または吃音だけだと思い込んでいたところ、ASD(自閉症スペクトラム)やADHD、LDの併存??
という子どもの特性に驚かされることもあります。

吃音よりも先に、一般に言われる発達障害の診断を受けた子どもと保護者のほうが障害受容をできる時期が早いので今後人生の選択肢は大きくひろがりますね。

※吃音の障害者認定反対派の保護者の皆さまはそのまま放っておいてください。
そういう生き方もアリです。もちろん成人してから当事者に困りごとが増えてもそれも人生です。





◆さて、発達性協調運動障害です。
吃音者の中にも体の動きが不器用な人がいます。
箸の使い方、ハサミ、ノリ、折り紙、お手玉、靴の紐、コップの中身をよくこぼすなどの日常生活でもわかることがあります。
成長していっても、自分の身体の範囲が認識できないため、足の小指をぶつける、他人とすれ違うときに身体がぶつかる。ドアやモノに身体がぶつかるということもあります。消しゴムがうまく使えず書類がグシャっとなる人もいます。仕事のデスクでも飲み物をこぼす場合もあります。

他にも、配布書類や紙幣を銀行員さんがやるように、スムーズに扇状に広げることができないなどもあります。

ハサミをつかってまっすぐに紙を切断できない。紙を半分に折れない、どうしても曲がってしまう。ということも大人になってもあります。


イメージでいうと、自動車で運転するときに、自動車のバンパーの位置がわからなくて自動車をぶつけてしまうだとか、自動車のバンパーの位置ではなく、4輪のタイヤが現在どこにあるのか? 把握できないというようにイメージすると少し理解できるかもしれません。


吃音の子どもにもあてはまることがあるのではないでしょうか?
もしも、あてはまることがあれば、吃音だけではなく、自閉症スペクトラムや注意欠如多動性障害や学習障害の傾向があるのかどうかの把握も必要です。
早期発見、早期療育ができれば子どもは大きく成長する可能性もあります。

吃音の子どもに他の発達障害があるのでは?
と心配な場合は、まず、図書館で発達障害の説明のある書籍を探してみましょう。

ミネルヴァ書房の「なにがちがうのシリーズ」は絵で説明されておりわかりやすいです。
http://www.minervashobo.co.jp/search/?search_menu=keyword&search_word=%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%8C%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%86%E3%81%AE&x=0&y=0




◆NHKハートネット 記事

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/250832.html

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/250838.html

2016年08月18日(木)
発達性協調運動障害 第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が
投稿者:web担当カテゴリ:Connect-“多様性”の現場からコメント(0)
20160816_000.jpg第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が
▼  専門家の間でも知られていない障害
▼  「協調」とは複数の情報や動きのコーディネート
▼  大人になっても残存する障害
Webライターの木下です。
以前、発達性協調運動障害についてフェイスブックで取り上げたところ反響が大きく、「子どもの頃に体育の授業がなぜあんなに辛かったのかがやっとわかった」という書き込みをされた方がおられました。発達障害に関する情報は、さまざまな形で発信されていますが、まだ一般的にはあまり知られていない事実もあります。発達障害のある子どもたちの支援に重要な影響を与えると言われる最新トレンドについてお伝えします。

専門家の間でも知られていない障害
人並み外れて不器用な子ども、極端に運動の苦手な子どもが小学校のクラスに数人はいます。例えば、「服のボタンを留められない」「靴ひもがうまく結べない」「ラジオ体操やダンスで手足がばらばらに動く」「はさみやコンパスなどが上手く使えない」「つまずくものがないのに、よく転ぶ」などなど。たんに体育の授業がうまくいかないだけではなく、日常生活もトラブル続きで、先生に叱られたり、友達からいじめられたりして、本人は辛い思いをしています。

これまでは、過保護な育て方や運動不足、練習不足が原因だと思われたり、理由がわからないまま対応に苦慮していましたが、実は、このような子どもたちは、発達障害のひとつである「発達性協調運動障害(DCD =Developmental Coordination Disorder)」である可能性が知られるようになりました。これまでも発達障害のある子どもに不器用さが見られることは認識されていましたが、そのような症例が単独にも存在し、発達障害の子どもたちを理解し、支援していく上で重要であることが、近年専門家により指摘されています。
発達性協調運動障害(DCD)の重要なキーワードである「協調」とは、どのような脳の機能なのでしょうか。これは英語では、Coordinationと言います。洋服を「コーディネートする」という外来語がありますが、そのコーディネート(coordinate)の名詞形です。
例えば、スーツもシャツも新調した。ネクタイもベルトも靴下も一流品を買った。ひとつひとつの商品に問題はない。ところが、試しに揃えて着てみると、色が合わない、趣味がチグハグで着られなかったとします。そのときはコーディネートがなっていないことになります。その比喩から類推する通り、DCDとは個々の身体機能に問題がないにもかかわらず、脳が運動をコーディネートできない障害と考えられます。
体操や球技のような複雑な運動で問題になるだけではなく、定型発達の子どもならば誰でも難なくこなせるような、「階段の上り下り」「床にボールを弾ませる」「片足でバランスを取る」といった簡単な運動においても、その不器用さは現れます。親や教師は、わざとふざけているのではないかと思うぐらいに、理解できない動きをすると言います。
DCDの子どもは、「ミルクを飲むときにむせやすい」「寝返りがうまくできない」「ハイハイがぎこちない」「滑舌が悪い」など、乳幼児のうちからその徴候は現れてきます。
DCDの頻度は6~10%と高く、小学校の30人学級ならクラスに2、3人はいる計算になります。注意欠如・多動性障害(AD/HD)の約30~50%、限局性学習障害(LD)の子どもの約50%に見られ、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併存することも多くあります。そして、この障害は大人になっても、50~70%と高い頻度で残存するとされています。
20160816_002.jpgのサムネイル画像発達障害は、「場の空気が読めない」「自分のこだわりに固執する」「コミュニケーションが苦手」など、社会性の障害として認知されることが多いために、これまで本人の困りごとである知覚や運動のレベルの問題があまり意識されてきませんでした。しかし、協調運動に着目することで、当事者にとって何が問題なのかが明らかになり、発達障害の理解や支援のあり方も変わろうとしています。





2016年08月19日(金)
発達性協調運動障害 第2回 身体から発達障害を解明する
投稿者:web担当カテゴリ:Connect-“多様性”の現場からコメント(0)

▼  法律で「その他」の障害と表現されるDCD
▼  発達障害のわかりにくさ
前回のブログ :第1回 不器用な子どもは発達障害の可能性が

法律で「その他」の障害と表現されるDCD
Webライターの木下です。
2005年に施行された発達障害者支援法では、発達障害を以下のように定義しています。

「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その障害が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」

この法律の条文には「発達性協調運動障害(DCD)」という言葉はありません。しかし、「その他これに類する脳機能の障害」という表現があり、「政令」には、「言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害」という記載があります。発達性協調運動障害も発達障害の一種として、法的に支援対象として位置づけられていることがわかります。
しかし、そうであっても、法律の定義には「その他」と書かれているだけなので、発達障害に関する一般向けの解説書の多くでは、「自閉症スペクトラム障害」「注意欠如・多動性障害」「限局性学習障害」の3つを発達障害として紹介しています。

「自閉症スペクトラム障害(ASD)」:「社会コミュニケーションの障害」「対人的な想像力の欠如」「特定のものや動作へのこだわり」などの特徴があります。知的な障害や言葉の遅れをともなう場合とともなわない場合があります。
「注意欠如・多動性障害(AD/HD)」:「不注意」「衝動性」「多動」などの自己抑制の障害です。自己抑制がうまくできない背景には、脳の実行機能(課題や活動を遂行するために、計画したり、目的を意識したりする脳の働き)や報酬系が十分に働いていないことがあると考えられています。
「限局性学習障害(LD)」:「読む」「書く」「計算する」の3つの学習に関して、その習得に著しい困難があり、努力してもなかなか成果が上がらないという特性をもっています。LDの中核を成しているのは、「読む」ことへの困難がある障害(読字障害=ディスレクシア)だと考えられています。 
※2013年5月に精神医学の診断基準が改定され、発達障害の基準や枠組み、呼称にも変更が加えられました。従来の「自閉性障害、アスペルガー症候群」などの広汎性発達障害が「自閉症スペクトラム障害」として一本化され、「注意欠陥多動性障害」は「注意欠如・多動性障害」に、「学習障害」は「限局性学習障害」へと用語が変更されました。現在は過渡期で新旧両方の記述が使われています。
発達障害は親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害であることはわかってきていますが、「気になる子ども」と表現されるように「社会的な不適応」から診断を受けることが多いために、対人関係に直接支障が生じるわけではない不器用さは、発達障害の主要な課題とみなされてきませんでした。専門家の間でさえ、まだ十分に認識されていないのが現状です。

2016年8月17日水曜日

毎日新聞3記事紹介 吃音で差別を受けた アンケート 吃音をマンガで紹介 ヤフートップページにも表示!黒船作戦!

2016年8月17日1時31分現在

奇跡が起きています。
いまでこそ少なくなりましたが、ヤフージャパンはインターネットブラウザのHP設定にする人が多いですよね。ブラウザを起動すると無意識に視覚に入るというインターネット世論の1つと言われています。

吃音は吃音業界、当事者団体の派閥抗争により、『2005年から吃音が発達障害者支援法に定義されている』ことはほとんど周知されていませんでした。2016年8月17日現在でさえ、吃音は障害者ではない!と主張する奇特な方々も存在してますので、毎日新聞さんとヤフージャパンさんのタッグを組んだ、一般人向けの黒船作戦に心から感謝をしています。

吃音業界ではすでに解決できないので、外圧である一般の人に健常者の人々に、官民問わず企業団体の人事採用担当の人に『吃音は発達障害者支援法に定義されている障害者である。社会保障の対象である。ソーシャルワークの対象である』と認知されることの効果はとても大きいのです。

まさに黒船作戦です。
吃音者では変えられない文化を文明開化させるため、吃音者以外に吃音を知ってもらうのです。



◆吃音者の派閥抗争や2013年の北海道吃音看護師さんの自殺について

関連情報
◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◆吃音者や吃音当事者の家族にはレイシスト(差別主義者)がいる? 吃音を病気や障害と認められない人々の実態とは? そのワケ
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html

◆2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html






◆今回、毎日新聞から3つの記事を紹介します


2016年8月17日1時ヤフーのトップ画面に現在出現中!!
吃音 「差別受けた」6割 「理解不十分」7割

 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える人々を対象に毎日新聞が当事者団体などの協力で全国アンケートを行ったところ、6割強が「学校や職場でいじめや差別を受けた」と回答した。「吃音への社会的理解や支援が不十分」との回答は7割近くに達し、吃音への無理解や社会的支援の欠如が浮き彫りになった。症状を抱える人は100人に1人程度とされるが、当事者団体によると吃音によるいじめや差別の実態を明らかにする調査は過去に例がない。

http://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/040/092000c

具体的なアンケート

 「吃音(きつおん)のせいで人生の歯車が狂った」「しゃべらないで済む職業を考えた」。全国の吃音当事者を対象に毎日新聞が実施したアンケートの自由記述欄には、当事者の苦しみが切々とつづられていた。そこからは、吃音に対する社会の理解を深め、当事者をさまざまなかたちで支援していくことの必要性が浮かび上がる。

 「どもりさんが発表しているんか」

 60代の行政書士の男性は小学2年の時、かけ算の九九の練習で言葉に詰まりながら発表していると、担任教師から笑いを誘うような雰囲気でそう言われたという。アンケートで「屈辱感でいっぱいであった」と振り返る。

 言葉を発するようになって間もない2歳の時から吃音を抱え続けているという20代の無職男性は、症状が原因で幼稚園から中学校まで同級生らから殴る蹴るの暴力を受けたと明かす。「教師も注意せずに見て見ぬふりをしていた。吃音を患っている多くの人々が苦しんでいることを考えてほしい」と訴えた。

 40代の非正規社員の男性は、電話口で会社名を言えず、勤め先を辞めた。自殺を考えたこともあり、今は心療内科に通院している。「人生の歯車が吃音という障害が原因で大きく狂ってしまった」と苦しみを吐露した。

 現在、吃音は努力で完治する「癖」ではなく、脳の機能障害が原因だとする学説が有力だ。だが「治す努力」を求められたことに苦しんだ経験を持つ人もいる。

 20代の女性は、会社の新人研修で行われたプレゼンテーションの練習で吃音の症状が出てしまい、最低評価を付けられた。全員の前で再度プレゼンをしたがうまくいかず、「治せないのか」と指摘されたことがつらかったという。

 40代の男性会社員は「高校生の私が進路選択を考えていた時、しゃべらないで済む職業を考え、自分自身で可能性をどんどん潰していったことを後悔している」と告白。若い吃音者たちに「自身の可能性を諦めないで」と呼びかけた。【遠藤大志】

http://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/040/093000c

毎日マンガニュース 吃音とは?
http://mainichi.jp/sumamachi/news.html?cid=20160806mul00m10000500sc


2016年8月9日火曜日

【追記あり】仙台の吃音裁判 結果がでました 判決は「交付対象にならない」請求棄却

注目の仙台吃音裁判の結果が判明しました。
予想通り、「国が2005年から発達障害者支援法に吃音が定義されているのでダメですね」ということです。

判決の→判決は「個別具体的な障害の程度」
・これは発達障害者支援法による精神障害者保健福祉手帳の等級判断の程度を指しているのか?
・それとも身体障害者手帳の等級判断の程度を指しているのか?

ここが不明ですね。
不明とはいえ、裁判所は法律を公平公正に判断するところなので、現行法の発達障害者支援法を前提に述べていると推測します。



【追記部分】
毎日新聞以外に河北新報社から今回の裁判の記事がでました。
こちらによると、仙台地裁の裁判長は「身体障害者の音声言語そしゃく障害の4級にあたらない」と判断しているようです。市の却下は適法であるとのこと。
河北新報社の記事では発達障害の話はでてきません。

いずれにせよ。過去の吃音者たちが政治運動を障害者運動をしていないことが2016年に影響していますね。2005年の発達障害者支援法が始まるまえに、身体障害者音声言語そしゃく障害、3級(発話器官喪失)、4級(家族だけが当事者と意思疎通できる)、この部分に5級を追加するように運動すべきでした。


<障害者手帳不交付>吃音の男性の請求退ける

 吃音(きつおん)を理由にした身体障害者手帳の交付申請を却下された仙台市の無職男性(47)が、市を相手に却下決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は8日、男性の請求を棄却した。
 高取真理子裁判長は「男性は意思疎通が困難な場合もあるが、常にできないわけではない。音声・言語機能の障害が著しいとは認められず、市の処分は適法だ」と述べた。
 判決後、男性は「吃音者は会話に時間がかかり、就職や自立ができずに困っている。主張が認められず、大変悔しい」と語った。
 判決によると、男性は言葉がうまく発音できない吃音の症状があり、2014年8月、音声・言語機能障害による身体障害者手帳の交付を市に申請。市は9月に「障害の認定基準となる喉頭の障害や形態異常などは認められない」などとして却下した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160809_13036.html

【追記部分】


吃音者の当事者団体が派閥抗争、吃音は障害? 障害ではない? 障害だ! 治す! 治さない! なんて内輪で揉めているあいだに、吃音の身体障害者手帳の交付対象として19XX年から政治運動をしていなかったことが悔やまれます。

その後も内輪での問題は続き2005年の発達障害者支援法を2014年7月3日に国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報支援センターの「吃音は発達障害に定義されているよ」というホームページの情報更新で初めて知るという残念な結果になってしまいました。

2013年に北海道で自死した吃音看護師さんは本当は今でも、生きている可能性はあったのですね。理解のある病院で働いているかもしれないのです。

今後はそのようなことがないように、吃音当事者団体はスモールステップアップでいいので、いきなり100のゴールを目指さずに一步二歩と日本政府に意見を述べていくべきだと思います。内輪揉めはもうやめてほしい。他の発達障害者団体などと連携していってほしいと思います。



 訴訟で、市側は「国は吃音を精神障害に分類される発達障害に当たるとしているので、身体障害者手帳の交付対象にならない」と主張したが、判決は「個別具体的な障害の程度」に基づいて判断すべきだと指摘。その上で桜田さんは訴訟の本人尋問などで意思疎通ができているとして交付対象とならないとした。


関連情報
◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

◆吃音者や吃音当事者の家族にはレイシスト(差別主義者)がいる? 吃音を病気や障害と認められない人々の実態とは? そのワケ
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html

◆2013年、北海道で吃音看護師が自殺した。だが、本当は自殺を避けられたのである
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/2013.html


【ニュース本文 毎日新聞社】
仙台地裁「程度が交付対象にならない」と判断、請求棄却
 吃音(きつおん)を理由とする身体障害者手帳の交付申請を仙台市に却下された同市の無職、桜田俊介さん(47)が市を相手に却下決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁(高取真理子裁判長)は8日、請求を棄却した。

 判決は、桜田さんの吃音の程度は交付対象にはならないと判断したが、原告側弁護士は「判決は吃音者でも手帳の交付を受けられる余地があると事実上認めており、画期的だ」と評価した。

 訴訟で、市側は「国は吃音を精神障害に分類される発達障害に当たるとしているので、身体障害者手帳の交付対象にならない」と主張したが、判決は「個別具体的な障害の程度」に基づいて判断すべきだと指摘。その上で桜田さんは訴訟の本人尋問などで意思疎通ができているとして交付対象とならないとした。

 判決を受け、桜田さんは「悔しくてたまらない」と話し「支えてくれた妻にこれ以上(労力的、金銭的な)負担はかけられない」と控訴はしない方向だ。【遠藤大志】
http://mainichi.jp/articles/20160809/k00/00m/040/056000c

2016年8月7日日曜日

【重要】フジテレビ インターネット配信 ホウドウキョクにて吃音が発達障害であると説明(by 国立障害者リハビリテーションセンター 森先生)

2016年8月7日、フジテレビがインターネット上で配信しているサービスにて吃音が生放送で報道されました。
もしかすると過去放送としていつでも見られるかもしれません。


出演は厚生労働省 国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生、東京言友会の川端鈴笑さん(ラヴソングの吃音演技指導者)の2名でした。


◆『ニュースのキモ!Evening』 出演者:(阿部知代・森下知哉)
http://www.houdoukyoku.jp/pc/

再放送アーカイブ
http://www.houdoukyoku.jp/pc/archive_play/00152016080701/1/

今回の放送の最重要点は厚生労働省の国立障害者リハビリテーションセンター病院の森浩一先生が『吃音が発達障害である理由』を説明したことです。もう一つ、『吃音は7割8割は遺伝である』と説明されたことも重要でした。お子さんが吃音の場合、父母本人、父方か母方の親戚縁者の中に吃音者がいることを改めて知る人もいるかもしれません。


森浩一医師、吃音が発達障害だと認めてくれて本当にありがとうございます。北海道で吃音看護師さんが自殺する前にもっとはやく認めてほしかったです!!国立の国立障害者リハビリテーションセンターが吃音は発達障害だと2005年から宣言していれば、自殺する人や引きこもる人は減っていたはずです!!



今後は国立障害者リハビリテーションセンターの吃音のページを発達障害で障害者手帳が取得できますと書き換えてほしいです。

吃音単独でも精神障害者保健福祉手帳を吃音者が取得できます。うつ病や社交不安障害がなくても吃音という発達障害単独で取得できることも説明してほしいです。二次障害がなくても障害者手帳は取得できるのですから。



2014年7月3日に突如として国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターに『吃音は発達障害者支援法に入っています。発達障害の一覧紹介に吃音を掲載』されました。発達障害者支援法は2005年からあった法律なのに、それが2014年7月まで周知徹底されていなかったという悲劇です。今回、改めて国立障害者リハビリテーションセンター病院の森氏が吃音が発達障害であると説明したことは吃音業界においてとてもインパクトがあります。

2013年には北海道にて吃音看護師さんが吃音が社会保障の対象とは知らずに自殺してしまったのです。本当に悔しいことでした。吃音看護師さんは自殺しない可能性もあったのです。社会保障を使えたかもしれません。吃音看護師さん以外でもニュースになっていない自殺者もいるかもしれません。吃音が原因で学校や進学を諦めた人、大人になってもひきこもりの人がいるでしょう。2016年現在は吃音単独で精神障害者保健福祉手帳を取得できます。障害者雇用枠や就労移行支援事業所も利用できます。

小学生、中学生、高校生、大学生も合理的配慮を受けることができます。それは入試の面接でも、普段の授業でもいつでもどこでも合理的配慮を発動することができます。吃音によって話すことをずっと悩み続ける必要はないのです。勉強にも集中できます。明日の当番、発表のことを考えて学校を休む、うつになることはないのです。吃音を苦にして不登校や退学する必要はないのです。

また、官民問わず、総務・人事採用担当をしている職員さんは、吃音が障害者法定雇用率に計算できると覚えてください。2018年から事実上の精神障害者保健福祉手帳所持者の法定雇用義務化が開始です。

一般に言われる発達障害である自閉症スペクトラム、ADHD、LD、トゥレット症候群を診療しているお医者さん、支援者のみなさまも、吃音が発達障害であるということ。絶対に覚えてください。

現在DSM-5では吃音は神経発達障害群に分類されています。ICD-11ドラフト版でも発達障害の中に吃音が分類されています。


今回、フジテレビのインターネット配信番組という形でしたが、吃音のことが少しでも社会に知られていくことを心から願っています。そして自殺するひきこもりことがないような社会に変わってほしいです。

吃音者の雇用も障害者枠で増えていくことを願っています。


◆吃音症は発達障害であり精神障害者保健福祉手帳の交付対象であることが判明しました。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

◆厚生労働省へ陳情
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/08/blog-post_5.html

◆【必読】はじめて吃音を知った人へ 吃音と関わる上で絶対に知っておくべきこと 大切な吃音ガイドライン
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html


放送の内容については九州大学病院、吃音ドクターこと菊池良和医師がTwitterでキャプチャー画像を掲載してくれましたので。それを紹介させていただきます。多謝












2016年8月5日金曜日

2016年8月7日 フジテレビのネット番組「ホウドウキョク」で吃音が特集!

2016年春 月9ドラマで話題になった吃音
今度はフジテレビのインターネット番組「ホウドウキョク」で吃音のことが特集されるそうです。
どのような内容になるのか楽しみですね。

2016年9月1日埼玉県 日本吃音・流暢性障害学会で小倉智昭アナウンサーが市民講座 入場無料

9月1日に埼玉県の国立障害者リハビリテーションセンターで開催される講演会の紹介です。
フジテレビのとくダネ!で有名な小倉智昭氏が一般公開講座を開催。



詳細は学会のHPで
https://meeting2016.jssfd.org/

サテライト企画 吃音学会主催 市民公開講座(9月1日夕方)

 小倉 智昭 氏(アナウンサー)講演 決定!
 講演題名:「夢を持つな、目標を持て!どもるからアナウンサーになった。」


2016年7月24日日曜日

【重要】吃音を診療すると表明している病院リスト

吃音を診療する病院はどこでしょうか?
今回吃音を診療するという病院リスト作成します。
2016年7月24日現在の情報です。


病院リストの間違い修正など筆者に連絡をください。
このリスト以外に存在する病院がある場合、連絡をください。

2017年現在。篤志家の発達障害児者を診療する精神科医師が吃音を受けいれているという情報があります。発達障害で有名な医師(著書を出しているとか、JDDネットのメンバーだとか、自閉症協会のメンバーだとか、発達障害学会のメンバーだとか)がいる場合、直接この人物達に「吃音を診療してほしい。助けてほしい」と伝えるのもアリでしょう。


また、「吃音を診療する病院はどこか?」と検索した皆さんへ。
そうです。吃音を診る病院を検索することが異常事態です。
発達障害者支援法の19条を声にだして音読してください。
そもそも2005年から存在するこの法律の19条が遵守されていないことが大問題です。
みなさまのお住いの議会、選挙区の議員に「吃音を診療する病院が存在しない!!助けてほしいのに医師がいなければ診断書すら入手できない!どうしたらいいのか。死ぬしかないのか?」と訴えてください。当事者の方も家族も、発達障害児者の支援者も、議員に伝えてください。これは異常事態です。2005年から存在する法律が適切に運用されていないのです!!

(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。

【注意事項】

病院に行く前に必ず病院に吃音を診察してもらえるか?確認してください。
電話でもFAXでもEメールでもいいので病院に確認してください。

・吃音を診療する病院、医師は耳鼻咽喉科、精神科、児童精神科、小児科、精神科(発達障害を専門)、小児神経科などがあります。

・吃音を診療する医師の吃音イズム(主義主張)によっては、『吃音は訓練して治すべきだ』、『吃音で障害者手帳申請書類は書かない』、『吃音で困っているなら身体障害者手帳申請書類でも、精神障害者保健福祉手帳申請書類でも積極的に書きます』という場合があります。よく確認しましょう。

・吃音の診療や訓練は保険診療ができます。原則3割負担、自治体によっては年齢によって子どもであれば無料の場合、少ない負担で利用できます。発達障害として吃音を捉える場合は自立支援医療(精神通院医療) 制度を利用して収入(納税金額)によりますが1割負担で利用できます。

言語聴覚士や一般人が医師や歯科医師の指示を受けない、自由診療をする場合がありますので気をつけてください。保険診療できるものをそうしないのは志がない人です。特に言語聴覚士は言語聴覚士法という法律が存在し、言語聴覚士は医師か歯科医師と連携し指示のもと職務を遂行すると書かれています。

・吃音当事者さん、家族も自分達の目的にあった病院を選びましょう。

・子どもしか診療しないという病院もあります。よく確認してください。

・他の病院にて患者が吃音であるとの診断書があれば精神障害者保健福祉手帳申請書類を書くという発達障害を専門にする精神科医師が東京に存在します。この場合は筆者に連絡をください。
このリストには公開できません。

★自分の住んでいる自治体に病院がない!!

この場合は、政治の力に訴えるしかありません。
お住まいの自治体の都道府県議会に現実を伝え、発達障害者支援法に基いて吃音を診療する
病院を設置してほしいと運動を起こすしかありません。一人では歯がたたないので協力して行ったほうがよいでしょう。

発達障害者支援法第19条
(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。



http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO167.html



病院リスト(順不同 敬称略)


◆埼玉県 国立障害者リハビリテーションセンター病院 成人吃音相談外来 
http://www.rehab.go.jp/hospital/japanese/jibika/kitsuon.html

◆埼玉県 獨協医科大学 子どものこころ診療センター
http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/ccdpm/services.html

◆福岡県 九州大学病院 耳鼻咽喉科 菊池良和医師
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/app/modules/diagnosis/outpatient.php?categoryid=25

◆神奈川県 北里大学東病院 リハビリテーション部
http://www.kitasato-u.ac.jp/ehp/medicalpersonnel/rehabilitation.html

◆東京都 どんぐり発達クリニック
http://donguri-clinic.com/treatment.html

◆東京都 東海大学医学部付属東京病院
http://www.tokyo-hosp.tokai.ac.jp/department_list/special/ear_nose_and_throat/

◆東京都 日本赤十字社医療センター
http://www.med.jrc.or.jp/hospital/clinic/tabid/209/Default.aspx

◆東京都 日本歯科大学附属病院
http://dent-hosp.ndu.ac.jp/nduhosp/facilities/cooperation/language-hearing/index.html

◆千葉県 帝京大学ちば総合医療センター
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/01_shinryo/0114_jibi/

◆大阪府 大阪市立総合医療センター
http://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/department/syouni/gengo.html

◆広島県 県立広島大学付属診療センター
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/diagnosis/

◆北海道 北海道医療大学病院
https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~hospital/service/kankei.html

◆兵庫県 医療法人明和病院
http://meiwa-hospital.com/outpatient/departments/pediatrics.html

◆熊本県 おがた小児科
http://www.ogata-sickkids.or.jp/

◆新潟県 西新潟中央病院
http://www.masa.go.jp/contents/shinryouka/reh.html

◆神奈川県 日本鋼管病院
https://www.koukankai.or.jp/course/jibika.html

◆神奈川県 横浜市総合リハビリテーションセンター
http://www.yokohama-rf.jp/service/counselchild.html

◆神奈川県 たま日吉台病院
http://tamahiyoshi.or.jp/tamahiyoshidai/reha/index.html

◆富山県 黒部市民病院
http://med-kurobe.jp/medical/medical-guide/jibiinkouka.html

◆三重県 みたき総合病院
http://mitakihp.jp/ent.php

◆宮城県 東北大学病院
http://www.hosp.tohoku.ac.jp/departments/1404.html

◆福井県 福井大学医学部附属病院
http://www.hosp.u-fukui.ac.jp/sinryouka/o_tokushusinryou/o12_tokushusinryou/o12_tokushusinryou_03.html

◆静岡県 JA静岡厚生遠州病院
http://k-enshu.ja-shizuoka.or.jp/shinryoka-bumon/bumon/shinri

◆静岡県 焼津市立総合病院
http://www.hospital.yaizu.shizuoka.jp/section/shinryogijutsu/rehabilitation/st.html

◆宮崎県 天生堂医院
http://www.tenseidou.jp/facilities.html

◆愛媛県  旭川荘南愛媛病院 南愛媛療育センター
http://asahigawasou.or.jp/minamiehime/

◆和歌山県 角谷リハビリテーション病院
http://www.sumiya.or.jp/reha/dept/st.html

◆山口県 山口リハビリテーション病院
http://www.yamariha.com/shouni.html

◆徳島県 ホウエツ病院
http://www.houetsu.com/busyo/rehabili/gengo/

2016年7月20日水曜日

【重要】神奈川県川崎市 関東圏に新たな吃音外来病院が開設 日本鋼管病院 2016年7月より

関東圏に新たな吃音外来病院が開設される。
日本鋼管病院の耳鼻咽喉科の医師が吃音外来を週一回の予定で始めるようだ。
神奈川県川崎市の病院である。
訓練重視の病院なのか?
障害者手帳申請書類も書いてくれるのか?
現時点では不明ではある。
しかし、関東圏で吃音を診療する病院が増えるのは良いことである。



〒210-0852 神奈川県川崎市川崎区鋼管通1丁目2番1号 / TEL : 044(333)5591(日本鋼管病院)〒210-0852 神奈川県川崎市川崎区鋼管通1丁目2番3号 / TEL : 044(366)8900(こうかんクリニック)


◆もしかして、この報告を学会で発表した医師かも???

【重要】吃音と発達障害の併存について日本音声言語医学会の学会誌より紹介
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/02/blog-post_23.html



◆以下、病院ホームページから引用
吃音

吃音とは一般的に「どもり(※)」と呼ばれるもので、言葉が流暢に出てこないものを指します。
1%ほどの人が持っているといわれていますが、世間に知られていない病気で、
吃音を診療する医療機関が少ないのも現状です。

また進行した吃音は連発(ことばを繰り返す)だけでなく、難発と呼ばれる「言葉を出てこなくなる」症状が
メインになってきます。

難発は周囲に理解してもらいづらい症状のため1人で悩んでしまいがちです。


当科では、「声」や「吃音」でお困りの方を対象に「音声・吃音外来」を開設しており、
小児、成人ともに必要に応じて言語療法士による言語療法を併用します。

 【声・吃音外来】

 小児に対しては環境調整や学校への配慮のお願いなどを通じて、吃音が軽くなること、
 吃音に対するネガティブな感情が生じすぎないよう対応します。

 成人に対しては、まずは「吃音とはどんな疾患か」理解していただく必要があります。
 その上で認知行動療法を応用したカウンセリングを行います。
 また必要に応じて補助的な投薬治療も行います。


※ 「どもり」は差別用語と捉えられることがありますが、ここではわかりやすく表現するために用いました。
  予めご了承願います。


「音声・吃音外来(金曜午後)」は2017年7月より開設予定です。
初診の方は、まず富里医師の耳鼻科一般外来を受診のうえ、ご相談下さい。
http://www.koukankai.or.jp/course/jibika.html


2016年7月18日月曜日

吃音があっても成功している人が、そうではない吃音者を助けようとしない理由は?

吃音業界の永遠のテーマ
吃音は障害か?
吃音は障害ではないか?

過去から未来永劫継続する問題です。常にループしていると言っても過言ではありません。


さて、なぜ?
吃音があるけれど学校や社会で居場所がある人は、そうではない困っている当事者のために行動しないでしょうか?

吃音があっても成功している吃音者は口をそろえてこう言い放ちます。
「私はこうやったからあなたもこうやればいいよ」
「私は吃音があるけど幸せだし、何も問題ないよ」

とても安易な発言です。
吃音があるかどうか以前に、人間社会では生まれた家の環境、お父さんお母さんの稼いでいるお金、学校でイジメを受けたか受けないか?不登校になってしまい進学する機会を失った人、就職活動で失敗してしまった人も存在します。吃音は関係なく、様々な障害当事者、社会的障壁のある人に共通することです。お金がなければ大学にいけない人もいますね。貧困の問題です。



吃音がある成功者はなぜ思考停止してしまうのでしょうか?

本当に志のある吃音問題を真剣に考えている吃音のある成功者ならこうするはずです。
「私の働いている職場の人事部を説き伏せたよ。君も私と同じ職場で働こうよ。ちゃんと口利きしてあるから安心して」
「私が仕事の仕方を教えてあげるよ」
「一緒に頑張ろう」
「私の会社はダメだけど、他のところを紹介するから。安心して」

例えばこういう発言をするはずなのです。
私は吃音があっても生活に問題ないし、幸せだし。それでいいやと思考停止するのではなく。
まず、実際に行動に移るはずです。
自分の職場が無理なら、他の場所を紹介するなどを助けてくれるはずです。
成功している居場所のある吃音者はその立場を利用して自分の歩んできた道を困っている吃音者や若い世代のためにもっと道を歩きやすく整備する責任があります。道を開拓して整備して歩きやすくすべきなのです。


思考停止をしてしまうと、間接的なアドバイスや生き方論、私はこうやった!という自慢話になってしまいます。本当に直接、困っている吃音者を助けようとしません。絶対にしません。これは成功している吃音者にとても多いです。

もちろん、成功している吃音者が思考停止して間接的なアドバイスにだけ徹するのは理由があります。

成功している吃音者は『本当は職場や社会で「自分は吃音があります。」とはカミングアウトしていないのです』

困っている吃音者を自分の職場に入社させようなんてしたら、自分が吃音であることをカミングアウトしなければいけないため、それは昇進や昇給、出世コースなどに悪影響を与えるのではないか?と思い込んでいるのです。

もちろんそれは大切なことです。成功している吃音者もその環境をどうしても維持したいはずです。
となると、将来ライバルになるかもしれない人間と働くなんて嫌かもしれません。

ではどうすればいいのでしょうか?
答えは人間の文明社会、社会保障制度ですね。
学ぶ側でも働くときでも合理的配慮や障害者手帳、障害者雇用などを自由に選ぶことができるように社会全体を変えていけばいいのです。

しかし、またまたここで成功している居場所のある吃音者は躊躇します。
『吃音が障害だなんて周知徹底されたら、私の今いる居心地のよい環境が崩壊するかもしれない。そうだ吃音は障害じゃないんだ。神様からもらったギフトだ。吃音は選ばれた者だ』

これが吃音業界永遠のテーマです。
いつになれば解決するのでしょうか???
あと何人困っている吃音者がひきこもり生活をすればいいでしょうか?
自殺すればよいでしょうか? 
不思議なことです。

2016年7月8日金曜日

吃音研究は今後どちらになるの? 国リハ? 国立精神・神経? 耳鼻咽喉科? 児童精神科? 精神科?

平成28年7月6日(水)から平成28年7月7日(木)まで
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターにて第21回 発達障害支援医学研修が開催された。自治体の推薦が参加条件となっている

1.目的

都道府県における発達障害支援の拠点的医療機関の医師等を対象として、研修修了後に各地域において指導的な立場から、発達障害支援に関する情報や技能を伝達できるようになることを目的とする。
2.対象者

病院、保健所、発達障害支援センター等に勤務し、発達障害に関心を有する医師、特に指導について責任的立場にある者。
なお、自治体(都道府県、指定都市)において、行政的な立場で地域の研修実施に携わる者もしくは発達障害者支援センター職員の参加も可能とする。
医師単独の研修参加は可能であるが、行政的立場の者の単独参加は認めない。

詳細はこちら
http://www.ncnp.go.jp/nimh/kenshu/h28/h28_21_01.html




ここでは吃音ドクターの菊池良和医師が講演をの1つをしたとのことである。
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターといえば
心の病気や心身症、神経及び筋の病気診断や治療、調査研究、研修などを行う機関である。
過去の 第19 回 発達障害児・者支援のための医学研修プログラム(知的障害研究部)でも国立障害者リハビリテーションセンターの森 浩一氏:発達性吃音の診断と支援の実際という講演の1つを担当したようだ。


このように吃音のことが耳鼻咽喉科医師よりも、児童精神科、精神科、小児神経科、小児内科といった医師達に広まるのは良いことである。今後は耳鼻咽喉科だけが吃音診療ができるという時代ではなくなるかもしれない。

今までのように耳鼻咽喉科で吃音を診療してもらいたい。治したい訓練したいという吃音者もいるであろう。治す、訓練する医療モデルよりも、障害者手帳を取得して障害受容をし、一般に言われる発達障害者のように生活していく人もいるであろう。何れにせよ吃音当事者の選べるメニューが増えることは良いことである。

2016年7月3日日曜日

吃音者の自殺はどれくらいあるのか? 統計はあるのか?

吃音者はどれくらい自殺しているのか?
2013年7月北海道で吃音看護師のAさんが自殺したことは衝撃的なニュースであった。

吃音は明確に自殺の理由としてデータ化されているのだろうか?
実は自殺統計に個別の障害や疾患ごとのデータは存在していない。
他にないだろうか? 政府機関などが調べたものがあるのではないか?
と調べてはみたが、言友会によるアンケートを根拠としている例はあった。
(国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT: National Institute of Information and Communications Technology))

先に結論を述べるが、吃音を苦とした、吃音を主訴とした自殺のデータは存在しない。
これは吃音者の当事者団体が国、厚生労働省や警察庁に説明を求めたほうがいいだろう。
非公開ではあるが、もっと詳細なデータが存在するかもしれない。







内閣府の平成27年度の自殺統計を調べる。内閣府自殺対策推進室
と警察庁生活安全局生活安全企画課が提供しているデータである。
この統計の付録2 職業別、原因・動機別自殺者数【総計/家庭問題/健康問題】①によると
このような部分にまで踏み込んで自殺は分析されている。

家庭問題
・親子関係の不和
・夫婦関係の不和
・その他家族関係の不和
・家族の死亡
・家族の将来悲観
・家族からのしつけ・叱責
・子育ての悩み
・被虐待
・介護・看病疲れ
・その他

健康問題
・病気の悩み(身体の病気)
・病気の悩み・影響(うつ病)
・病気の悩み・影響(統合失調症)
・病気の悩み・影響(アルコール依存症)
・病気の悩み・影響(薬物乱用)
・病気の悩み・影響(その他の精神疾患)
・身体障害の悩み
・その他

経済・生活問題
・倒産
・事業不振
・失業
・就職失敗
・生活苦
・負債(多重債務)
・負債(連帯保証債務)
・負債(その他)
・借金の取り立て苦
・自殺による保険金支給
・その他

勤務問題
・仕事の失敗
・職場の人間関係
・職場環境の変化
・仕事疲れ
・その他


以上が自殺統計のできる範囲の自殺動機分類である。
吃音の場合はこのあたりの動機が関係しそうである。
・家族からのしつけ・叱責
・病気の悩み(身体の病気)
・病気の悩み・影響(うつ病)
・病気の悩み・影響(その他の精神疾患)
・身体障害の悩み
・仕事の失敗
・職場の人間関係
・職場環境の変化




◆言語訓練支援クラウドサービスの開発および提供~失語症訓練、音声コミュニケーション支援、吃音克服訓練 2014.10 株式会社アニモ PDFファイル
言友会によるアンケートとして紹介されている
https://www2.nict.go.jp/ict_promotion/barrier-free/103/topic/expo/20150115/sub/doc/08animo.pdf


◆内閣府 自殺の統計
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/

自殺の統計
統計の種類について
このページでは、自殺の統計として「警察庁の自殺統計原票を集計した結果(自殺統計)」と「厚生労働省の人口動態統計」の2つを掲載しています。
「自殺統計」と「人口動態統計」では、以下のとおり調査対象等に違いがあります。
1)調査対象の差異
「自殺統計」は、総人口(日本における外国人も含む)を対象としているのに対し、「人口動態統計」は日本における日本人を対象としています。
2)調査時点の差異
「自殺統計」は、発見地を基に自殺死体発見時点(正確には認知)で計上しているのに対し、「人口動態統計」は住所地を基に死亡時点で計上しています。
3)事務手続き上(訂正報告)の差異
「自殺統計」は、捜査等により、自殺であると判明した時点で、自殺統計原票を作成し、計上しているのに対し、「人口動態統計」は自殺、他殺あるいは事故死のいずれか不明のときは自殺以外で処理しており、死亡診断書等について作成者から自殺の旨訂正報告がない場合は、自殺に計上していません。


◆平成27年度の自殺の統計
内閣府自殺対策推進室
警察庁生活安全局生活安全企画課
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/h27.html







2016年7月1日金曜日

吃音がランキング入り 何番目? Google、2016年上半期検索ランキングを発表

マイナビニュースがGoogleの上半期検索ランキングを報道しました。

吃音は 急上昇ランキング「●●とは」 のランキングに第2位となっています。
パナマ文書を抑えての第2位です。

フジテレビの月9、ラヴソング効果がとても影響したのでしょう。
健常者、一般社会の人に「吃音」が強烈な印象になったようです。
ドラマを見た人が吃音とはなんだろうか?
藤原さくらの演じる女性の、この変な喋り方話し方はなんだろう?
と気になったのでしょう。
筆者の管理サイトも吃音の検索ワードが急上昇しています。
特に吃音が発達障害者支援法に含まれる説明のアクセスが物凄いカウントでした。
日本社会全体に吃音は発達障害者支援法に含まれる障害であると、広まる大きなキッカケになったようです。






◆詳細はこちら


Googleは6月27日、「2016 年上半期の検索ランキング」を発表した。「急上昇ランキング」「話題のニュース」などについて、トップ10がまとめられている。

話題のニュースでは、多くの被災者が出た「熊本地震」がトップに入り、2 位の「おそ松さん」は、アニメの最終回が放映された時期に特に検索が急上昇したという。

急上昇ランキング

順位 検索ワード
第1位 ベッキー
第2位 SMAP
第3位 熊本地震
第4位 清原和博
第5位 小林麻央
第6位 前田健
第7位 冨田真由
第8位 ディーンフジオカ
第9位 おそ松さん
第10位 武田圭吾
話題のニュース

順位 検索ワード
第1位 熊本地震
第2位 おそ松さん
第3位 パナマ文書
第4位 iPhone SE
第5位 真田丸
第6位 アイコス
第7位 ズートピア
第8位 僕だけがいない街
第9位 あさが来た
第10位 不機嫌な果実
また、言葉の意味を調べる「~とは」の検索では、社会的に関心を集めた「マイナス金利」や「パナマ文書」に加え、ドラマで取り上げられた「吃音」への関心が集まった。いずれも調査期間は 2016年1月1日~ 6月17日で、検索が急上昇したキーワードが対象。

急上昇ランキング「とは」

順位 検索ワード
第1位 マイナス金利とは
第2位 吃音とは
第3位 パナマ文書とは
第4位 フラッシュモブとは
第5位 野球賭博とは
第6位 執行猶予/li>
第7位 バルスとは
第8位 G7とは
第9位 ヘイトスピーチとは
第10位 しんこうせいがんとは

2016年6月22日水曜日

2016年6月22日 NHKあさイチで子どもの発達障害特集 トゥレット症候群と吃音は明記されず

2016年6月22日 NHKのあさイチにて 『ほめて伸ばす!子どもの発達障害』が放送されました。
前回の栗原類さん出演したときから1年ほど経過しての放送とのこと。

しかし、本当に残念なことに、発達障害者支援法に含まれている、トゥレット症候群と吃音が具体的に明記されませんでした。先日のNHK厚生文化事業団の講演会では両方とも発達障害と説明がありましたが、NHKの放送部門ではまだまだ浸透していないようです…。本当に悔しいです。

・NHK厚生文化事業団の講演会で「トゥレット症候群」、「吃音」が発達障害と説明 2016年6月12日
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/06/nhk2016612.html


画像のようにASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ADD(注意欠陥障害)、LD(学習障害)については紹介されました。

主に言われているものという前置きで。以上のものが紹介されました。
しかし、2014年12月より、内閣府の政府広報でもトゥレット症候群と吃音が発達障害に含まれていると周知をしています。

NHK厚生文化事業団の講演会ではしっかりと説明をしたのに、NHKの放送局もここまで説明すべきだと思いました。









2016年6月22日の放送内容

ほめて伸ばす!子どもの発達障害




「あさイチ」で、これまで2回にわたりお伝えしてきた“発達障害”。お伝えしてきたのは主に大人の発達障害でしたが、取材の過程で「言葉の発達が遅い」「こだわりが強い」など、わが子の発達に悩む保護者の方も多いことが分かってきました。そこで番組では、発達障害の子どもの療育方法として国際的に最も用いられている「ABA(応用行動分析)」についてご紹介。「うまくできたら、すぐにほめる」「課題を細かいステップに区切って教える」など、ABAに取り組む親子に密着し、子どもの発達を支援するために、親がどのように接すればよいのか、何が大切なのかを、考えました。
子どもの発達障害
発達障害は先天的な脳の機能障害の一種で、発達障害の人はほかの人とコミュニケーションをとったり社会生活を送ることに困難を感じる場合があります。
現在のところ根本的に治すことはできませんが、適切な対応によって社会生活上の困難は軽減することができると言われています。
幼児期には「視線が合わない」「人に興味を持たない」「言葉の発達が遅い」「こだわりが強い」などの症状が診られることがありますが、現れ方は発達障害のタイプや個人によって大きく異なります。
多くの場合、親は子どもとのつながりを感じにくくコミュニケーションがとれないために育てづらさを感じると言います。


ほめて伸ばす ABA(応用行動分析)
社会生活の困難を軽減する方法として国際的に広く用いられている手法にABA(応用行動分析)があります。望ましい行動の直後にほめるなどのごほうびを子どもにあげることによって、その「望ましい行動を増やす」ことができるという考え方です。


専門家ゲスト:平岩幹男さん(小児科医)
ゲスト:栗原類さん(モデル)、浜島直子さん(モデル)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー

2016年6月14日火曜日

2016年5月24日第190回国会参議院 厚生労働委員会 第22号にて トゥレット症候群、吃音が取り上げられていた

2016年5月25日 発達障害者支援法改正がありました。
その背景でこのようなことがありました。
詳細は第190回国会 厚生労働委員会 第22号
平成二十八年五月二十四日(火曜日)の議事録を確認してください。

着実に、日本国内の発達障害情勢が変化しています。

日本の国会で吃音のことをしっかり障害の問題として取り上げられるなんて、何年ぶりでしょうか?
吉川兼光議員以来では? 1966年にこんな大きなチャンスがあったのに、吃音者は一致団結できなかったのか。2016年まで時間がかかったのか…と思ってしまいます…。
http://stutteringperson.blogspot.jp/2014/04/blog-post_8165.html

トゥレット症候群、吃音、発達障害者支援法の通知文に書かれている障害です。
DSM-5にて神経発達障害群に分類されたのが2013年。突然、国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報支援センターが吃音が発達障害に含まれると告知したのが2014年7月3日。
日本政府は発達障害者支援法を、今後ICD-11の動向を見直し適切に運用していくようです。現在、発達障害者支援法の法律本文には明記していない発達障害が存在します。事務次官通知文にて対応しています。これは今後どのようになるでしょうか?



◆議事録

○川田龍平君 会派を代表して質問させていただきます。
 来年にも予定されているICD11への改訂という国際的動向を踏まえ、発達障害の定義の見直しをどのように進めていくつもりでしょうか。
   〔委員長退席、理事島村大君着席〕
○国務大臣(塩崎恭久君) 現行の発達障害者支援法の発達障害の定義につきましては、脳機能の障害である自閉症、アスペルガー症候群などが規定をされておるわけでございますけれども、これはWHOが定めた国際疾病分類に沿って規定をされております。
 現在、WHOにおいては、現行の疾病分類でありますICD10を見直して新たにICD11とするための検討が行われていると承知をしておりまして、今後、我が国においても、その検討の状況や国内の関係団体や学会などの意見を踏まえて発達障害の定義についても議論されることとなるというふうに考えているところでございます。
○川田龍平君 発達障害の定義の見直しに当たっては、別表を作る案が考えられますが、藤堂参考人は、その場合、全ての発達障害名を網羅して記載すべきと考えているのか、それとも重立った障害名のみを記載すべきとお考えでしょうか。
○参考人(藤堂栄子君) 御質問ありがとうございます。
 私が主宰しておりますNPOは、ディスレクシアという今法律には載っていない名前を使っております。トゥレットですとか吃音ですとか、今話題になっている発達障害で法律に名前が載っていない部分も随分あるということは分かってきていることなんですね。ただ、法律に載っていないとそれだけで存在しないというふうに思われてしまうことがございますので、できる限り載せてほしいなと思っております。

http://online.sangiin.go.jp/kaigirok/daily/select0107/main.html

2016年6月13日月曜日

【解説】ラヴソング第十話を吃音当事者が解説

いよいよ最終回です。
(視聴率の関係上、延長放送などは無しで残念)

ラヴソング【いよいよ今夜、涙のフィナーレ!希望という名の最後の歌】 #10

第九話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第九話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/06/blog-post.html


1.真美の結婚式のスピーチ
真美の結婚式のスピーチはうまく話せません。
周囲から「緊張してる?」 「がんばれー」などと言われてしまいます。
察した神代はギターの音楽に乗せて話す?? と助け舟を出しますが。
さくらは断ります。

吃りながらもスピーチを行います。
吃音者あるあるですね。
結婚式のスピーチ、親の葬式の挨拶、吃音者がとても悩む人生の大きな出来事です。


2.突如病院のシーンへ
手術に向けて必要な検査、重要事項の説明、同意書の場面が流れます。
しかし、さくらがサインをしないようです。
空一も真美も神代も様子を心配しています。

1日、2日延ばしてもいいのではと空一がいいますが。神代はそれだと可能性がと諭します。

神代は500マイルを弾き語りします。(福山雅治の500マイル!)

さくらの気持ちが動いたようです。


神代「歌うために手術をうけるんだよ 明日うける手術は歌うためなんだから」

神代の胸で泣くさくら。


3.手術の結果は???
声帯はほぼ無傷のまま腫瘍切除できた。と語る増村。
ライブハウスSでいつものメンバー。
神代がさくらを変えたよな。と皆が褒めます。


4.空一がスープを熱唱しています(笑)
退院までの日常と神代の仲間たちの練習が流れます。
さくらはカープ女子ですね。

7.13 ライブハウスS貸し切りと書く笹。

5.退院祝いパーティへ準備
さくらの退院を迎えにいかなかった空一。
さくらは病人扱いは嫌だとのこと。

もしかして、さくらはどこかに旅立ってしまう???

5.夜逃げしたさくら
空一は優しすぎて応えられそうにないよと置き手紙が…。

真美は何か知っている?
結婚式のときにはみんなの前から消えることを考えていたらしい。

さくらは神代先生と一緒に居られない世界を捨てたようです。
真美がその気持ちを神代にぶつけます。

6.時が流れて
ライブハウスSでギターを奏でる笹。
物思いに耽る神代。

真美がお店に入ってきます。さくらと会ったそうです。
住所は知っているみたいです。

当初は逃げたと思っていたが、さくらなりに前に進もうとしていると真美は話し出します。

そして、さくらから神代に伝言。音楽を頑張ってください。

7.突如フラれた空一は
調理師免許とって、金を稼いで頑張る! 
涼子はそれをつまらないといいます。
追いかけろ。人生は諦めるか諦めないかで差がでるんだって。

8.傷つくとわかっていた神代
さくらと音楽をやりたい。でもそれは傷つくとわかっていた。
夏希のまえで語りだします。

神代が音楽をやっていたのはさくらがいたから。
神代はさくらに恋をしていたんだねと夏希がそれを指摘します。

9.730日
神代は本当に音楽の道に戻ったようです。
二年後です。シェリルと仕事をしています。 月とオートバイ。
どうやら、佐野さくらに届くようにしている?? シェリルがそう言います。

10.さくらの住んでいるところにたどり着く神代
場所は伊豆です。
さくらの曲の許諾をとるという話ですが。
民間車検工場にたどり着く神代。さくらをさがします。
さくらの工具箱をみつける神代。結婚式のときの写真が貼ってありました。

しかし、さくらは夏休みのため、工場にいませんでした。
引き返す神代。
突如、バスの中からさくらの姿を見つけます。
さくらに追いつくことはできるでしょうか。

さくらは海辺で路上ライブをしています。
空一も一緒です。
空一は諦めなかったようです。

その様子を遠くから確認する神代。
神代は決心がついたようです。


神代はさくらの演奏を遠くから聞きつつその場を去ります。










週プレニュース 吃音の記事2本紹介 「吃音(きつおん)症」ーー“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル 実は女性にはレアケース…月9ドラマ『ラヴソング』で再認知された“隠れ吃音(きつおん)症”当事者のリアル

山口幸映氏が週刊プレイボーイニュースにて
3本連続の予定とのこと

●前編
福山主演月9ドラマで描かれた「吃音(きつおん)症」ーー“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/06/12/66581/


6月13日に最終回を迎える「月9」ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)。「吃音(きつおん)症」を持つヒロイン(藤原さくら)が、元ミュージシャンの臨床心理士(福山雅治)と出会い、「音楽」で表現することを通じて、ありのままの自分を受け入れ、成長していく姿を描いたヒューマンドラマである。

これまで正面切って取り上げられることが少なかった吃音というテーマにスポットを当て、「歌う時には、どもらない」というメカニズムを中心に、吃音を持つ人の悩みをリアルに描写した同作は、SNS上では良作と評価する声も続出した。

同症については、現在でも誤った理解や偏見が多く、当事者本人ですら、自分の症状を誤解していることも多い。そこで今回は、そんな“誤解だらけ”の吃音についてドラマ監修者のひとり、菊池良和(よしかず)医師に伺った。


●中編
実は女性にはレアケース…月9ドラマ『ラヴソング』で再認知された“隠れ吃音(きつおん)症”当事者のリアル
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/06/13/66583/

福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』に登場し、あらためて認知される機会を得た「吃音(きつおん)症」。

前編記事(「“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル」参照)ではドラマの監修者のひとり、菊池良和(よしかず)医師に同症の基礎知識について伺ったが、今回は当事者である吃音女性たちの声を中心に紹介する。

同作では、ドラマ初挑戦ながら吃音当事者の姿を極めて忠実に再現したヒロイン役・藤原さくらの演技も高評価され印象に残るが、実は吃音を持つ女性はレアケースなのだとか。

菊池医師によると、言語発達の盛んな2~4歳頃に発症する場合が多いが、発症から3年で男児は6割、女児で8割の子供が回復。女児のほうの言語能力が高いため、吃音を発症した後も回復しやすいためだと考えられている。その結果、成人当事者の男女比も4:1ほどと性差が顕著(けんちょ)なのだという。

そこで今回は、より“マイノリティ”である女性当事者を中心にそのリアルな声を取り上げる。

NHK厚生文化事業団の講演会で「トゥレット症候群」、「吃音」が発達障害と説明 2016年6月12日

2016年6月12日
NHK厚生文化事業団のハートフォーラムが開催されたとのこと。
「大人の自閉症スペクトラム」をテーマにしたそうですが、冒頭、発達障害の説明で「トゥレット症候群」、「吃音」が発達障害と説明された模様です。NHK厚生文化事業団やNHKが「吃音は発達障害」と説明する時代になったようです。こうやってどんどん情報が周知されていくと吃音者の新しい選択肢が増加しますね。感謝です。







ハートフォーラム「大人の自閉症スペクトラム」開催 締め切りました

6月12日(日曜日)、東京・千代田区のイイノホールで、NHKハートフォーラム「大人の自閉症スペクトラム」を開催します。大人になってから自閉症スペクトラムと診断される人が増えてきている中、どう理解し、支えていけば良いのか。NHK厚生文化事業団が制作したDVD教材の映像を紹介しながら、最前線で活躍する専門家や当事者の声から考えます。

日時

2016年6月12日(日曜日)
午後1時から午後4時(開場は午後0時30分)

会場

イイノホール
千代田区内幸町2-1-1 [アクセス]

内容(予定)

第一部「自閉症スペクトラムの理解と支援」
自閉症スペクトラムにはどんな特性があり、どういった支援が必要なのか。 支援者はどう気づき、伝えていけば良いのか。支援現場の映像を見ながら考えていきます。

第二部「働き続けるために」
自閉症スペクトラムをもちながら、一つの職場で働き続けている人のケースを元に、安心して働き続けるためには本人、企業、支援者にそれぞれ何が必要なのかを考えていきます。

出演者

本田 秀夫(信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部長)
片岡 聡(NPO法人リトルプロフェッサーズ理事長) ほか
司会:町永俊雄(福祉ジャーナリスト 元NHK福祉ネットワークキャスター)

申し込み

定員に達したため締め切りました。

締め切り

先着順。定員(500人)になり次第、締め切ります。
※お申し込みいただいた方には、6月上旬に入場整理券を発送します。

主催

NHK、NHK厚生文化事業団

後援(予定)

厚生労働省、東京都、東京都社会福祉協議会、日本発達障害ネットワーク、日本自閉症協会、東京都自閉症協会

http://www.npwo.or.jp/info/2016/0612tokyo.html

2016年6月11日土曜日

【解説】ラヴソング第九話を吃音当事者が解説

ラヴソング【私が最後にしたい事…】 #09

第八話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第八話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_31.html


1.シェリルとの面談
第八話からの続きです。
シェリルとの面談です。
佐野さくらの曲をシェリルのInstagramでレコメンドしてほしいと依頼します。
シェリルを満足させればという条件つきですが…。

2.ライブハウスSにて
結局、さくらのライブには間に合いませんでした。
遅れて到着した神代はシェリルと話をつけてきた。
まずは佐野さんの曲を多くの人に聞いてもらうことだと説明します。

しばらくして増村が口を開きます。
さくらは病気により声が残る可能性は10%しかない。
再び契約の話がでてきても、さくらが辛いだけかもしれない。
今夜のライブが最後だったのかもしれない

深刻な空気が流れるなか。
タイミングよく忘れ物をした空一とさくらがお店に入ってきます。

なんとなく入りづらいなと感じたさくらはいつもの明るい笑顔でその空気に割り込んでいきます。
神代から喉の調子を質問されますが、この時点でさくらは真実を知りません。
空一が神代に食って掛かり、2人は店から出ていきます。


3.自宅でくつろぐ空一とさくら
さくらはギターのお手入れをしています。空一はもう寝る準備になっていますが…。
空一 「先に寝ちゃうぞ」
さくら「おやすみ」
空一「いやそうじゃなくて」

からのキスか? と思いきやダメでした。
間が悪いようです。

4.閉店後のライブハウスSにて
神代は「ろくなことないな。俺が誰かの人生に踏み込むと」
とつぶやきます。夏希はそんなことはないといいます。

神代はあの日春乃を呼び出されなければあんなことにはならなかった。
過去の映像が映しだされます。
春乃は事故で亡くなったようですが、はっきりとはわかりません。

笹が神代にさくらに渡しておいてほしいとある物を手渡します。


5.ビッグモービルにて
滝川工場長が機嫌悪そうです。
そんな中に神代がさくらをさがしてやってきます。さくらのほうがから「ヘルメットしていないと怒られますよ」と注意されつつ、ヘルメットを絶妙なタイミングで手渡します。

さくらはちゃっかり、工場長から逃げて隠れています。
神代は昨夜のライブのさくらの忘れ物を渡そうと思っていたのですね。
昨夜のライブがすごくよかったみたいじゃないとさくらを褒める神代です。

ついでにさくらから真美の結婚式の相談を受けます。
結婚式にてサプライズで曲を披露したい。どうしたらいいですか?と。

6.増村と相談する神代
増村はまだ、さくらに本当のことを伝えていません。
神代はさくらのことをとても心配しているようです。

7.本当のことを伝える増村
声が残る可能性は10%くらいなんだ…

ここでも、さくらはいつもの、余計なところまで空気を読み過ぎる性格をだします。
とても笑顔で「教えてもらえてよかった」といいます。


これも吃音者あるあるかもしれません。(これについては吃音者それぞれです)
吃音者というのは、上手く話せない経験が人生でとても多いために、他人の顔色をとても気にする伺うような処世術を自ら編み出します。これが日常的になってしまうのです。吃音者は嫌われることを避けるので、なんでも依頼を引き受けてしまう人もいます。ASDやADHDの人がその障害特性により嫌われること避けられることを嫌うために何でも引き受けてしまう状態に似ています。

8.増村と神代の結果報告
増村からさくらに伝えた。
神代の言ったとおりとても前向きに受け入れようとしている。と。

9.シェリルに突撃する神代
とても忙しいシェリルに神代が突撃します。
理由はこうでした。

シェリルさんの曲を作れません。と。
シェリルは「こんな大きなチャンスを棒にふるなんて」といいます。
神代はさくらが人生の重大な時期にいるので、そちらを優先するというのです。
シェリルは「じゃあ、レコメンドの話も無しということでいいんですね」と返します。


10.さくらのやりたいことリスト
空一はさくらに何かやりたいことはないの?
紙に書いてみなよと。ということで、さくらはもしかしたら自分が将来できなくなることを、その前にやりたいことリストとして書き出していきます。

・真美へのスピーチ (ビデオメッセージ)
・ジェットコースター
・お笑いライブを見に行く
・路上ライブをする
(・もう一度歌を作りたい)

最後に何かを書いたようですが、消しゴムで消してしまいます。

11.シャワー中のさくらをよそに、さくらが書いたメモを透かしてみる
空一はさくらが何を書いたのか気になったようで、それを照明の光に透かして確かめます。
もう一度歌を作りたい これを空一が発見します。

タイミングよく神代が家に訪ねてきます。
さくらがたまたま入浴中のため、空一が対応します。
ここで、空一はさくらと交際していることを神代に伝えます。

シェリルの仕事を断ってきた、佐野さんに新しい曲をつくりたい。それを佐野さんに伝えてほしい
と神代は空一に頼みますが……。

さくらは入浴中に呼び鈴が鳴ったことを覚えていて、誰が来たのか質問しますが、空一は新聞の勧誘だとごまかします。

12.手術の予定を工場長に伝える
ビッグモービルで滝川工場長に手術のことを伝え休みをもらおうとします。
ということで、滝川工場長ルートで野村に伝わり、真美に伝わります。
真美が空一になんで教えてくれないのかと問い詰めるわけですね。

13.結局、さくらに何も伝えていない空一
休み時間でしょうか。
さくらは会社の屋上で音楽を聞いています。
煙草は卒業しましたね。よかったよかった。
と、そこに神代がやってきます。

神代は「返事を聞かせてもらいたくて」
さくらは聞いていないようです。
空一が何も伝えていないのですね。

神代はそれを聞いて、いや、たいしたことじゃない。
といってその場を去ろうとします。

シェリルの曲を断ったこともいいます。
神代は本当の気持ちをさくらには伝えません。

14.怒る真美 怒られる空一
空一は真美に怒られることが多いですね。
真美に投げ飛ばされています。
なんで本当のことを教えてくれないのかと空一に詰め寄ります。
空一は「さくらだって言えなくて辛いよ。本当は真美の結婚式でスピーチしたいんだよ」
さくらの気持ちをわかってやれよと真美にいいます。

15.志津子と話す神代
志津子は「あなたの居場所はここではないでしょ」と話しかけます。
志津子のキャラはどういうものかわかりませんでした。
神代の心を動かすキーパーソンだったのですね。これが第九話で発揮されると。

16.さくらとやりたいことリストを消化する空一
どうやら空一はジェットコースターが嫌いなようです。
さくらの「もっかい もう一回」はなかなか可愛いですね。
お笑いライブもみました。
路上ライブもやります。
警察が突然やってきて、許可を得ているのか!!と怒られました(笑)

17.牛丼屋さんにて
ここが第九話の見せ場かもしれません。
牛丼屋で食事をする空一とさくら。
FMNACK5から「佐野さくらの好きよ好きよ好きよ」が流れてきます。
歌姫シェリルがInstagramでレコメンドした曲ですとラジオで紹介されます。

それを聞いた空一は店を飛び出して、神代の家に行きます。
ラジオで流れたことを伝えにきたのです。
空一はやりたいことリストを持ち歩いているのですね。優しいです。
空一は神代に、(音楽を作ること)これだけは俺にはできない。だから神代に頼み込みます。

18.牛丼屋に行く神代
牛丼屋で1人待たされている。さくら。
30分くらい待たされているのか?それとも1時間か。なんと1時間30分でした。

店員さんの「いらっしゃいませ。ご注文は何にしましょうか?」
ここから怒涛の店員さんスルー大作戦が始まります。

神代はさくらに牛丼何をたのんだの?
牛丼大盛りつゆだくネギ抜きを注文できるようになったさくら。
言えるようになった7秒の勇気。
それで世界は変わったのか…。

ここで、神代は「もしも佐野さんが望んでくれるのなら、俺と一緒にもう一度歌を作りませんか?」と告白します。


神代は
「牛丼のとくとくてっぺんの大盛り 肉中ひやもりつゆじゃぶじゃぶで!」とコールします。

19.さくらの帰宅を待っていた真美
新曲を作り終えて、神代と帰宅するさくら。
なんとそこには真美が待っていました。

真美はさくらが元気なうちに、喋ることができるうちにということで、結婚式の予定もなんと大幅に繰り上げました。吃音者が結婚式のスピーチをする。これは大勢の吃音者が体験することかもしれません。

20.エンディングでは池袋サンシャインでのさくらの公開ライブがちらっと流れます。

吃音者が障害者雇用枠で採用された事例?? Twitterより

Twitterからの引用になります。真偽の程はわかりません。
ただ、吃音者、発達障害者が障害者枠で働くことができる世の中に徐々に変化しているようです。

新入社員の女性の自己紹介が吃っていたので、質問したら、まさかの吃音だったとのことです。
でもこうやって、吃音者や発達障害者が障害者枠で入社できるのは良いことですよね。
新入社員となると、新卒障害者枠かもしれませんね。吃音のある高校生や大学生も、就職活動は必ず、一般枠と障害者枠の両方で就職活動をしてほしい。これは重要なアドバイスです。
「新卒」の資格を利用できずに学校を卒業して空白期間ができてしまうと、大きな不利益がありますので。

官公庁、民間にかぎらず、事業主の人たちには吃音者は障害者雇用できる!
吃音者も障害者手帳をもっていれば、障害者の法定雇用率に計算できることを。
これをどんどん知っていってほしいです。


2016年6月10日金曜日

【紹介】千葉市2016年6月12日(日) 講演:国立障害者リハビリテーションセンター 精神科医師 金樹英氏

千葉言友会にて今週末に講演会があるそうです。

吃音を考えるつどい
平成28年6月12日(日)
場所:千葉市中央コミュニティセンター 美術・視聴覚室
時間:13:30~17:00
講演:国立障害者リハビリテーションセンター 精神科医師 金樹英氏
「吃音がある人が受けるストレスとその処方箋ー社会参加のために」
・言友会員の体験談発表
・金先生に質問コーナー
・吃音問題解決についての話し合い

申し込み無しで、当日参加が可能とのこと。


詳細
http://kokucheese.com/event/index/399690/

2016年5月31日火曜日

【解説】ラヴソング第八話を吃音当事者が解説

ラヴソング【君とキスをした夜…今夜、第3章スタート!】 #08

第七話の解説はコチラ
【解説】ラヴソング第七話を吃音当事者が解説
http://stutteringperson.blogspot.jp/2016/05/blog-post_23.html


1.前回のあらすじ 病院で増村から
春乃の歌なんだよと言われること。
さくらが先生のことが好きだと伝えること。
精密検査をしましょうと言われること。
神代にはこのこと伝えてある?と増村はいいますが。さくらは首を横に振ります。

一方神代は弦巻とトップレコードでシェリル新曲の打ち合わせ。
打ち合わせでは「愛の中」と神代の過去のヒット曲を言われますが
本当は「恋の中」という間違いです。真剣ではないことが伝わる神代は心配になります。
弦巻に「佐野さくらの契約の話、忘れていないよな」と確認します。


2.病院から帰ってきたさくら
空一と真美は最近さくらの様子が変だよねと話しています。

しばらくするとさくらも帰宅します。
なにか重大なことがあったのか。明るく振舞っているようにも感じます。
その後いつもは言わないようなことを言いつつ真美に懐くさくら。
カレーを食べたいって。

真美はいつもの通り「心のなかで何かを察している」と思います。


3.悪性の腫瘍が喉にできている 最悪、声帯をとるかもしれない
増村が神代にさくらに悪性の腫瘍が出来ている可能性を伝える。
増村は検査結果がでて伝えるときに神代にさくらの側に居てほしいと伝える。
神代は、それを断る。
それでも増村は火曜日に来い!と強く伝えるが―。

増村は「人間が怖いのか」と話しかけます。
「人の人生に踏み込んだり、踏み込まれたりするのはそりゃ怖いよ」と返事をします。
笹がその様子を見ています。

翌日?病院で湯浅志津子と神代の会話で、神代は心の中を覗かれます。

4.引っ越しの前日でしょうか 約束通り真美のカレーライス!
さくらの手には結婚式の招待状が握られています。
そこには「追伸 誠に恐れ入りますが 当日ご祝詞を頂戴いたしたく予定させて(略)」
結婚式のスピーチをお願いしますと書かれた紙も入っていました。

元気のないさくらに今がチャンス!!と空一にいろいろ吹き込む野村。
空一に「野村さん逆にお金積んだだけじゃないですか」とツッコミを入れています。

真美はさくらと2人で話し合う。
スピーチをよろしくねとさくらに伝える真美。
カレーライスが美味しそうです。

5.実はすでに増村から事の次第を聞いている神代は
神代は検査結果の日を知っているため、さくらを複雑な目で遠くから見ています。
さくらも少し落ち着きがないようです。
仕事に集中できていないようです。


6.悪性の腫瘍の告知
増村は検査結果、悪性の腫瘍の可能性があり、切除しなければいけないし、最悪の場合、声を失うといいます。ただ、切開してみないとなんともいえないとも。

さくらはてっきり歌が歌えないことを嘆くかと思いきや。
真美の結婚式のスピーチのために手術はしたくないといいます。
増村はそこまで時間は待てない。はやくしないと転移の可能性もあるよと、命にも関わるよと伝えます。

【重要事項】
吃音があると悪性腫瘍ができるということではありません。吃音は関係ありません。


7.ちゃんと病院の待合室に来ている神代
神代は悩んだのでしょうか。他人の人生に踏み込んだり踏み込まれたり……。
結局、病院まで来ています。
さくらは最初は病気をごまかします。
しかし神代はそれはすでに知っているといいます。

「なんでもするから」と神代はいいますが。
さくらは「私のこと好きになってくれるの?できないなら放っておいて。先生にしてほしいことなんて何も無いんで」といいます。
これがさくらの本音なんでしょうね。本当にさくらは神代に恋愛感情があるようです。
神代はゴメンとしかいえません。


8.病院から帰宅すると、空一が美味いもの食わしてやるよと待っている
さくらは辛い気持ち、ショックな感情を抱えて自宅に戻ります。
おそらく、1人で号泣しようとしていたのかもしれません。
しかし、空一がすでにあがりこんでいました。
美味しいものを食べてほしいという理由です。

一方で神代は笹の店でお酒を飲んでいます。
笹は「人間らしくなったな」と神代に話しかけますが…。
笹は笹で神代の成長を見守っているようにみえます。


9.手術をしたくないと空一に泣きつくさくら
まだ、悪性の腫瘍の疑いの段階ですが…。
歌も歌えない、スピーチもできない。
さくらは不安で押しつぶされそうです。

10.空一はさくらを海に誘います
翌朝。空一とさくらはそのままテーブルで寝てしまったようです。
起きたさくらは「手術はしたくない。もしも歌えないなら私は生きている意味がない」とまで言います。声がでなくなれば真美のスピーチもできなくなると不安に苛まれています。

何かを思いついた空一はさくらを外へ連れ出します。
海へ向かって大声で叫ぶ空一とさくら。
ストレス解消にいいらしい。

ついでにさくらは「このまえフラれた」といいます。
空一的にはどうなんでしょうか。


11.海辺で吃音のある小学生と出会うさくらと空一
これは今回の吃音あるあるですね。
脚本を考えてくれた人。フジテレビに感謝します。


海辺に1人で座っている小学生がいます。
実はこの小学生が吃音者でした。

空一は「あのな、これはな太っているとか痩せているとか同じで個性」とさくらのしゃべり方を説明します。しかしこの小学生が吃音者だとわかりました。一気に空一とさくらの表情が変わります。

吃音があるさくらが、吃音で悩む小学生に自分の人生を語ります。
「お  お おおねえちゃんも よく へへ変って笑われた
つ つ辛いよね すごい よくわかる
でで でもね よ よ よかったこともあるよ
ひ ひ ひ 人の優しさを知った」

小学生は
「そ そ そんなの う う ウソだよ み みんなイジワルだよ」

さくら
「わ わ 私も みんなイジワルだなと思っていた
で、でもね 歌に出会って世界が
せ せ 世界が が が がらっと変わったよ


小学生
「せ せ せ 世界が?」

さくら
「じ じ自分を好きになって ま ま 前よりも つ 強くなれた
こ 怖いもの がへったの す すごいでしょ
だ だ だから わ 私 いま幸せだよ
つ 強くなれば し 幸せになる
絶対に」

小学生
「絶対に??」

空一
「うん」

さくら
「だ だから つ 強くなりな」

さくらと小学生は指きりげんまんをします。


やはり、吃音のある子どもには、吃音のある大人がロールモデルを示さないとダメなのかもしれません。ただし、適切な相談援助がソーシャルワークができる人も間に入らないといけません。
日本国内の吃音者は派閥抗争をしているために「障害者認定反対派」、「吃音を隠そう派」、「吃音でも障害者手帳や公的な支援がほしい派」があるために。相談先を間違えると、その人の主義主張にそったアドバイスを無理やりされることもあります。「障害者枠で仕事がしたいから障害者手帳がほしい、その方法を知りたい」と相談した吃音者を無理やり諦めさせた「障害者認定反対派」が存在しています。悲しいことです。その人が自殺してしまったらどう責任をとるのでしょうか?


精神保健医療福祉従事者の介入がある状態、正常な偏りのないソーシャルワークが重要です。
今回、ドラマの監修をしている全国言友会連絡協議会は現在、ありとあらゆる吃音者の選択肢を見える化して、当事者や家族が選べるように情報提供をしています。

ラヴソングを視聴している人も、この佐野さくらと吃音小学生のシーンだけが、全ての吃音者の正解だとは思わないでください。これは1つの例です。



このあと、さくらは勇気がでたのか、客観的に判断できるようになったのか、病院での手術を承認します。増村も安心したようです。


12.さくらをちゃんと助けてくれと神代
病院のどこかで増村と神代が話しています。
神代はさくらの病気を必ず治してくれと伝えます。


一方さくらは単独ライブをやるぞーーーと大きな決断をしています。

その後シーンが変わり、シェリルの曲作りにイライラする神代が出てきます―。

13.最後になるかもしれないこと、悪性腫瘍のことを夏希に伝える
久しぶりに夏希のクリニックに訪れたさくら。
単独ライブをやることを夏希に伝えにきたようです。
夏希はこの前の、嫌な女、あの態度をさくらに謝罪します。

さくらは、ライブでこの前の曲、(春乃の曲)を歌っていいですか?
と許可が欲しかったようです。

そして、喉にガンができたことも夏希に伝えます。
だから最後の1回かもしれないから来てほしいとのことなんですね。


14.単独ライブをやるさくら 職場の人にも公開します
職場の同僚女性にも、滝川工場長にもチラシを渡して告知します。
怒るかと思いきや滝川工場長は「これ掲示板によく見えるように貼っておけ」と男性従業員に指示をします。(木下ほうかさんが優しい!!!)

もちろん神代にも「これが最後になるかもしれません来てください」と伝えます。
神代は「絶対に行く」といいますが。

15.さくらがライヴをやる当日
職場の人たちが来ています。
さくらは神代はいつくるのかな???って会場を見回します。
でも、シェリルとの面会をリスケできないため、さくらのライブを見送ることにします。

しかし、神代は弦巻に「絶対に佐野さんのこと上に通せよ」と強く念押ししてシェリルとの面会を選びます。

16.ライブのまえに吃音をカミングアウトするさくら
歌をうたうまえに会場の全員にむけて、吃音のカミングアウト。
吃音があるためにバレないようにしてきました。
会社の仲間にも迷惑をかけたと思います。
自分をみせる勇気を持てばよかったと振り返ります。

16.好きな人がいない会場でライブをするさくら
今回はライヴシーンは時間の都合上あまり流れませんでした…。

17.空一とさくらのキスシーン
歌い終わったあとに
空一が「のど大丈夫か」とはなしかけてきます。
空一は「やっぱ、お前のこと好きだわ。美人じゃねーし、性格悪いし、家事できないし、乱暴(略)」

さくらは「こ こ これかも ずっと 一緒にいるじゃん。も、もう喋れなくなるかもよ。」
空一「いつもうまくしゃべれてないじゃん」
ココがキスした夜ですね。