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2016年11月2日水曜日

吃音で障害者手帳を取得できること、社会保障制度を利用できること、まだまだ知られていない…

とあるブログを拝見しました。

シーエー先生のつぶやき
放課後のアート授業、ユニゾグラフ運動、日々の雑感
http://ameblo.jp/rakugakiartterakoya-ca37/entry-12215523178.html 


先日、生徒に私の吃音について話をしました。
やはり学校の先生みたいに淀みなくは話せない。それは自分が吃音障がいが原因であることを伝えておこう。
同時に身体障害で何か特別な人生になるのか。という話もしました。
結論から言うと、言葉が出にくいからといって、この社会では特別な扱いは受けません。
吃音では、いろんな便宜が受けられる障害者手帳も障害者年金もない。
社会的に得することなど何もないわけです。
しかもメガネや補聴器、車椅子といった障害をサポートする器具もない。
20代半ばくらいまでは、こんな社会は嫌だな。誰か助けてくれないかな。と、いつも他力本願でしたが、それが妄想に過ぎないと実感してからは、自分でなんとかせな、いいこと嫌なことすべてが自分次第だなと考えるようになりました。


現在、吃音は2005年より発達障害者支援法に含まれています。
吃音当事者や家族が希望すれば、一般に言われる発達障害者と全く同じ内容の社会保障制度を利用できます。障害者手帳も年金も取得できる可能性があります。吃音当事者が自己診断で私は吃音が軽度だから手帳が取れないと、病院に行くことを最初から諦める場合もありますが、一般に言われる発達障害の人も軽度で手帳をもっている人がいますので試してみることは大切だと思います。

ブログ主の方も、記事を読む限り、とても大変な時間を過ごしたようです。現在こそ、居場所があるようですが、例えばそのときに、社会保障制度を利用し、大変な時期やとても大きな回り道、人生の時間を経過させてしまうといったことを軽減することもできたかもしれません。とても険しい道を、とても高いハードルを社会保障制度によりショートカットできたかもしれません。


これからも吃音が発達障害者支援法に含まれている障害者であることの周知徹底を行っていかねばならぬと強く思いました。

Facebook限定ですが『IT企業で働く・働きたい吃音者の会』という新たなグループができました

紹介です。

IT企業で働く・働きたい吃音者・言語障害者のかたを中心として、あたらしい企業をつくるプロジェクト
Facebookを利用している方は一度コンタクトしてみては?
https://www.facebook.com/groups/1740182752908794/ 

就職活動中の学生は要チェック!
吃音業界に新しい風がどんどん吹いてきますね。

2016年8月31日水曜日

名古屋の「どーもわーく」さんが山本博司国会議員事務所を訪問

山本博司国会議員のFBから紹介です。
吃音当事者団体や支援者団体が動き出しました。
言友会以外が動き出しました。
ついに吃音者への社会保障や就職について動き出していきます。
大阪の障害者認定反対派のみなさまにはとても迷惑なことでしょうが、寧ろ吃音が発達障害者支援法に入っていたのにそれが周知徹底されていないことが異常事態でありました。


現在、東京都や東証一部上場企業の中でも『吃音者を障害者枠で雇用したいです。どのような配慮が必要でしょうか?』と吃音について興味をもってくれる人が増えています。(障害者雇用担当の人で情報が必要な人は右上のメールフォームから連絡をください) 

これから吃音者の生きる道、サバイバル方法がどんどん見える化されていきます。
やっとやっとやっと吃音業界に夜明けがきそうです。




どーもわーくHP
http://www.domo-work.com/

【「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の方々と懇談】
名古屋市にある「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の代表理事の竹内俊充氏・大澤昌範氏・宮脇愛美さんや「吃音と生きる」などを連載されているノンフィクションライターの近藤雄生氏らが国会事務所に来訪。
「どーもわーくNPO法人吃音とともに就労を支援する会」の取り組みや課題、吃音と就労、改正発達障害者支援法と吃音、吃音と合理的配慮等など。お話を伺い、意見交換致しました。
昨年、言友会全国大会吃音ワークショップに参加し、当事者や支援者の方々から様々な声を聞きました。また改正発達障害者支援法の整備にあたり、言友会の方々にも団体として参加いただき、法律に反映してまいりました。



2016年6月13日月曜日

週プレニュース 吃音の記事2本紹介 「吃音(きつおん)症」ーー“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル 実は女性にはレアケース…月9ドラマ『ラヴソング』で再認知された“隠れ吃音(きつおん)症”当事者のリアル

山口幸映氏が週刊プレイボーイニュースにて
3本連続の予定とのこと

●前編
福山主演月9ドラマで描かれた「吃音(きつおん)症」ーー“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/06/12/66581/


6月13日に最終回を迎える「月9」ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)。「吃音(きつおん)症」を持つヒロイン(藤原さくら)が、元ミュージシャンの臨床心理士(福山雅治)と出会い、「音楽」で表現することを通じて、ありのままの自分を受け入れ、成長していく姿を描いたヒューマンドラマである。

これまで正面切って取り上げられることが少なかった吃音というテーマにスポットを当て、「歌う時には、どもらない」というメカニズムを中心に、吃音を持つ人の悩みをリアルに描写した同作は、SNS上では良作と評価する声も続出した。

同症については、現在でも誤った理解や偏見が多く、当事者本人ですら、自分の症状を誤解していることも多い。そこで今回は、そんな“誤解だらけ”の吃音についてドラマ監修者のひとり、菊池良和(よしかず)医師に伺った。


●中編
実は女性にはレアケース…月9ドラマ『ラヴソング』で再認知された“隠れ吃音(きつおん)症”当事者のリアル
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/06/13/66583/

福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』に登場し、あらためて認知される機会を得た「吃音(きつおん)症」。

前編記事(「“吃音ドクター”が明かす、見えない障害のリアル」参照)ではドラマの監修者のひとり、菊池良和(よしかず)医師に同症の基礎知識について伺ったが、今回は当事者である吃音女性たちの声を中心に紹介する。

同作では、ドラマ初挑戦ながら吃音当事者の姿を極めて忠実に再現したヒロイン役・藤原さくらの演技も高評価され印象に残るが、実は吃音を持つ女性はレアケースなのだとか。

菊池医師によると、言語発達の盛んな2~4歳頃に発症する場合が多いが、発症から3年で男児は6割、女児で8割の子供が回復。女児のほうの言語能力が高いため、吃音を発症した後も回復しやすいためだと考えられている。その結果、成人当事者の男女比も4:1ほどと性差が顕著(けんちょ)なのだという。

そこで今回は、より“マイノリティ”である女性当事者を中心にそのリアルな声を取り上げる。

2016年5月7日土曜日

<月9ドラマ『ラヴソング』>障害者差別解消法から見た吃音者への合理的配慮とは? メディアゴン

ドラマ ラヴソングの記事が連日出ています。
当事者視点の記事です。
先日、ハフィントンポストでも当事者の記事が掲載されましたね。


<月9ドラマ『ラヴソング』>障害者差別解消法から見た吃音者への合理的配慮とは?
http://mediagong.jp/?p=16948

青木英幸[発達障害を持つ社会活動家]


フジテレビで月9ドラマ『ラヴソング』が放送されています。「吃音」(きつおん[どもること])をラヴソングで初めて知ったという人もいるのではないでしょうか。

『ラヴソング』の中で「吃音者あるある」、「吃音者が困っていること」などが丁寧に描かれているため、吃音当事者の感想や意見が賛否両論に分かれて議論になる程のリアルなドラマになっています。

ドラマの中で中村真美(夏帆)と天野空一(菅田将暉)が吃音を持つ女性、佐野さくら(藤原さくら)と対話するシーンがあります。2人ともさくらの吃音に対しては一切反応をしません。筆者はこの状態が吃音者に対する究極の合理的配慮ではないかと感じました。

もちろん、本音でぶつかり合うシーンでは真美もさくらの吃音を指摘しています。それだけお互いの信頼、強い絆があるからでしょう。(第1話、さくらが会社を無断欠勤して自宅でストリートファイター4をプレイしているシーンがあります。真美が婚約者である野村から欠勤していること知らされるシーンです。無断欠勤を知った真美は本気でさくらを怒ります。「健太に口利いてもらった仕事なのにそれを失ってもいいの? ねぇどうやって生きていくの?[※筆者補足・吃音があるので]まともにアイスコーヒーも水だって注文できないくせに」)

【参考】<当事者が語る>フジテレビ「ラヴソング」でドラマ化されたリアルな吃音(きつおん)

2016年4月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が施行されました。この法律は2013年6月に制定され2016年4月施行に向けてパブリックコメントや法律の周知が行われてきました。この障害者差別解消法が制定された背景には国際連合が中心となって動いてきた「障害者の権利に関する条約」の存在があります。

日本政府は2007年9月28日に署名。しかし、条約批准だけでは日本国内において本当の意味で障害者の人権や生活が変化するのか懸念を表明する障害者団体の重要な決断がありました。それにより日本国内では署名をした状態でしたが、条約は発効していません。

この重要な決断があったからこそ、障害者基本法改正や障害者差別解消法が制定され、その後、日本国内情勢が変化した2014年2月19日に満を持して条約が発効となったのです。障害者差別解消法は「障害(難病や社会的障壁も含む)を理由とする不当な差別」を禁止しています。

この法律の特筆すべき点は『障害者手帳の有無を問わない』としているところです。国の行政機関・地方公共団体など、民間事業者の両方において差別を禁止しています。また、官においては合理的配慮提供の義務化、民においては努力義務となっています。

不当な差別の例は「障害を理由に店舗・施設の利用、サービスや機会を提供しないこと」などがあります。合理的配慮の例は「●●障害のある人に対して、その障害や困り事に対して情報保障を行う、移動を補助する、休憩室や別室利用を選べるようにする」などがあります。

<吃音は障害者差別解消法施行後においてどのような合理的配慮が考えられるか?>

「合理的配慮」とはいささかわかりにくい表現ですが、先に述べたように、吃音があったとしても何事もなく接することではないかと考えています。ラヴソングではその点がとても丁寧に描かれていると思っています。真美、空一の2人とも、さくらの吃音を空気のように接するところが筆者はとても自然だと思いました。

ただし、これは理想と言われてしまえば理想ではあります。吃音の場合は吃音当事者が吃るところを相手が見て聞いてからはじめて、認識する障害です。例として身体障害のように身体の一部や車椅子を見て、「この人は障害や病気があるのかな?こうしたほうがいいのかな?」と先に考える余裕があることが多いでしょう。吃音の場合、事前に考えることはできません。

【参考】<パラリンピック報道の氾濫に危惧>パラリンピアンは一握り、大多数の障害者は「ごく普通の人」

『ラヴソング』第4話でもグリスターミュージックの水原に吃音の説明をするさくらのシーンが出てきます。吃音の場合は吃音者側から相手側に事前に吃音があることの申し出ができればベストであると考えています。障害でも社会的障壁でも難病でも、お互いの1歩の歩み寄りからが大切だと考えています。一方向ではなく、双方が歩み寄り考えるところからこそ新しい世界があると思います。

『ラヴソング』を見て「もしかしてこの人、吃音かも!?」と吃音に対する認知が広がっていくことを望みます。吃音への合理的配慮として、筆者が大きな柱と考えていることは、「吃音を笑わない・怒らない、吃音を治せと言わない、吃音を理由に機会を提供しない・奪わない」この3本柱です。

具体的な事例を下に記しておきます。

 1. 吃音者と話す時は時間の延長をする。面接や試験の場合もぜひ対応してほしい。

 2. 吃音者が話すことにどうしても困っている場合は筆談の対応もする。

 3. 吃音者と話す時に吃音者が言いやすい言葉を発話すること、言いやすい言葉を使うが故に敬語を省いてしまっても怒らない。

 4. 吃音者がマニュアル通りの順番通りの話し方をしなくても怒らない。

 5. 吃音者が人間社会のルールとして当たり前の挨拶ができなくても怒らない。笑顔や会釈することでもよいとする。

 6. 吃音者が発話できない言葉がある時は、発話ではない別のコミュニケーション方法は無いのかを考える。ブザーやホイッスル、電子メモパッド、アプリによるコミュニケーションを考える。

 7. 吃音者が接客業務をする場合、事前にお店の見えるところに「当施設には吃音のある従業員が働いています。」と掲示をする。

 8. 電話応対をするときに、自動音声で「この電話は吃音者が架電しています」、「この電話は吃音者が受電します」などの説明を行う。

 9. 学校に通う吃音者であれば「右手を挙手しているときは、問題も理解していて皆の前で発表できる。左手を挙手しているときは、問題は理解しているが吃ってしまいそうなので先生、指名しないでね」というルールを考える。

2016年4月25日月曜日

ドラマ ラヴソングは医療従事者と患者の「恋愛」まで描くのか?

過去記事で掲載したのですが、ラヴソングについても転移の指摘があったので紹介します。

●<「Dr.倫太郎」は治療倫理より愛が勝つ?>堺雅人・精神分析家は蒼井優・患者との一線を越えるか
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/12/193/

というニュースがあります。
このニュースを書いた人は高橋秀樹さん[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/社会臨床学会会員]という方です。

この高橋秀樹さんが、今回のフジテレビ月曜夜9時ドラマラヴソングにも恋愛転移のことについて指摘をしています。ブログ主もこれはラヴソングというドラマの展開でとても気になっていることです。

高橋秀樹さんがラヴソングについて書いた記事
●<月9「ラヴソング」>なぜ臨床心理士・福山雅治は恋に落ちてはいけないのか
http://mediagong.jp/?p=16662


高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/日本社会臨床学会ほか会員]
***
月9である。福山雅治である。タイトルが「ラヴソング」である。
オーディションで選ばれた新人・藤原さくら演じるヒロイン・さくらは吃音症である。
福山演じる広平は臨床心理士である。
・・・と、ここまで分かればストーリーはほぼ想像がつく。福山の献身的なケアによって、さくらの吃音症は次第に改善していく。23歳年上の広平にさくらは惹かれ、やがて恋心を抱く。吃音は治り、2人は恋人同志になる。または吃音があったとしても広平はそのままのさくらが好きだと告白する。どっちになるのだろう。
この筆者の予想を全く裏切ってくれるとすれば、それはそれで嬉しい。ドラマの2回目を見たが、脚本はおそらく6、7話ぐらいまでできあがっているのだろう。
【参考】<テレビドラマ崩壊現象が進行か>フジ・ドラマ名門枠「月9」で『いつ恋』が史上最低視聴率9.7%
気なるのは広平が臨床心理士であると言う点である。臨床心理士は職業規範としてクライエント(治療対象者)に恋愛感情を抱くことは厳しく禁じられている職業である。
多くクライエントは自分の担当の臨床心理士に恋ごころを抱くようになる。これを専門的には「逆転移」という。この「逆転移」が起きないように臨床心理士は注意深くケアを進めなければならない。
「逆転移」の状態が発生すると、臨床心理士側もクライエントを好きになってしまうことがある。これを専門用語では「転移」という。本当の治療はこの「転移」「逆転移」を乗り越えてこそ行えるようになるというのがこれまでの考え方である。
臨床心理士の仕事の基本は「傾聴」「共感的理解」「受容」である。一生懸命話は聞くが指示はしないというのも基本姿勢である。
広平はさくらの働く自動車整備工場に企業カウンセラーとして週に2日勤務しているという設定だ。大企業には企業カウンセラー、産業カウンセラーなどがいて、心のケアに当たるところも増えてきた。
が、ドラマで見る限りの規模の工場に企業カウンセラーが配置されているのはよほど福利厚生に関心が高いか、企業カウンセラーがいないと仕事が回らない程のブラック企業と言うことかも知れない。
【参考】<佐世保女子高生殺害事件>自閉症スペクトラム者を殺人と結びつけるのは妥当性を欠くニュースだ
吃音症の治療には広平のような臨床心理士よりも、水野美紀演じる言語聴覚士が当たるのことが多い。田中哲司が耳鼻科医なのも、耳鼻科医が吃音症の治療に当たることもあるからであろう。
臨床心理士や言語聴覚士は医師ではないので診断も投薬も出来ない、基本的には医師の指示のもとにそれを助けるのが彼らの業務なのである。
こういう障害モノのドラマの場合、あざとさ、嘘くささが見えてしまうと失敗であると筆者は思う。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)には、日本でも放送されていた米国ドラマ『ER緊急救命室』等に医療情報を提供する研究機関がある。
この研究機関のモットーは「エンターテインメントファースト、メッセージセカンド」であり、ドラマを面白くすることを第一義として正しい医療情報を提供している。さすがハリウッドのあるカリフォルニアである。
「ラヴソング」も正しい医療情報と共に面白いドラマにして欲しいと願う。






高橋秀樹さんというのはとても重要な指摘をしています。本来、医療従事者が患者との恋愛というのは御法度なわけです。その状態になってしまうのは双方に不利益を生むのです。今回の吃音障害ドラマラヴソングはどのようになるのでしょうか?月9伝統の恋愛ドラマにしてしまうのか?それとも現実を重視したドラマになるのか?これはとても重要なところです。



また、高橋秀樹さんが記事中で臨床心理士や言語聴覚士は医師ではないので診断も投薬も出来ない、基本的には医師の指示のもとにそれを助けるのが彼らの業務なのである。と指摘している部分があります。これはブログ主が毎回毎回指摘しているように、吃音業界の悪い例を高橋秀樹さんがご存知なんだろうと思います。吃音業界というのは医師や歯科医師の指示に従わない、言語聴覚士や臨床心理士、民間資格の簡単に名乗れる臨床心理士のような人、などが勝手に自由診療で吃音を治しますなどといい、クリニックを営業している場合があります。とはいえ、そもそも発達障害者支援法に定義されている吃音障害なのに、同法19条が国や都道府県によって明確な動きがないことも問題だと思います。そもそも都道府県に最低1つは吃音障害を診療できる病院が存在しないといけないはずです。発達障害者支援法は2005年施行です。


(専門的な医療機関の確保等)
第十九条  都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2  国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO167.html

吃音障害はちゃんと保険診療ができます。病院で診療できます。
高額な入会金や月謝などは必要ありません。ちゃんとした医師、その医師から指示を受けた言語聴覚士や臨床心理士がいる病院にいくことをおすすめします。


2015年12月22日火曜日

吃音児者の選択肢が増えるか 「通級指導」制度 高校にも導入の方針! 平成30年ころ予定

NHKニュースによると。
文部科学省が平成30年をめどに高校でも「通級指導」を設置する方針を固めたと。


現在、吃音がある子どもは、発達障害のある子どもたちと同要にことばときこえの教室に通級している。これが高校まで拡大されれば素晴らしいことである。高校生ともなると、就職か進学かと考える年頃でもあるし、障害者手帳を取得するか?障害者雇用を選択するか?などの人生設計プラン見据えた判断をしないといけない。

吃音は障害者じゃない!という奇特な思考回路の人々も存在するが、全ての情報が見える化する吃音者の生きる選択肢が広がることを祈る。





「通級指導」制度 高校にも導入の方針
12月22日 12時52分

障害などのために読み書きや対人関係が困難な小中学生を対象に、一部の授業をふだんとは別の教室で行う「通級指導」と呼ばれる支援の制度について、文部科学省は平成30年度をめどに高校にも導入する方針を固めました。
「通級指導」は小中学校では平成5年度から導入され、読み書きでつまづいたり対人関係が苦手だったりする子どもたちに、障害の状態に応じてふだんとは別の教室で一部の授業を受ける機会を設けていますが、高校では導入されておらず、就職や進学などを控え自立に向けた支援をどうするのか課題になっています。
これについて検討してきた文部科学省の有識者会議は22日の会合で、「どの高校でも障害に応じて必要な支援を行うべきだ」として、高校の教育課程でも「通級指導」を導入する方針を決めました。導入にあたって有識者会議は、専門性のある教員が対象の生徒がいる学校を巡回して指導を行うことや、中学校の段階で個別の支援計画の作成を進め、高校に入学が決まり次第、引き継ぎができる体制をつくるよう求めています。
会合では、委員から「今後は特別支援学級の導入を含め、高校の特別支援教育全体の在り方を検討していくべきだ」という意見も出されました。文部科学省は、平成30年度をめどに高校にも「通級指導」を導入したい考えで、有識者会議が今年度中に具体的な内容をまとめることにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151222/k10010349311000.html


◆吃音者の派閥抗争について
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

2015年3月16日月曜日

【ニュース】“吃音(きつおん)ドクター”が明かす、映画『英国王のスピーチ』から学べること(ガジェット通信)

2015年3月16日にガジェット通信・BOOKSTANDのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)が執筆した、書籍「吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし」と、映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』を交えた記事ですね。ちょうど英国王のスピーチは公開直後に東北地方太平洋沖地震も発生した影響もあり、映画はあまり映画館で見たこともない人もいるかもしれません…。

菊池さんの著書ですが、この本はとてもおすすめの一冊です。吃音当事者、家族、学校の先生、お医者さん、言語聴覚士さん、自治体の福祉関係の職員さん、政治家の人にも、色々な人に読んでもらいたい書籍です。



http://getnews.jp/archives/865279
 イギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の長男の名前はジョージ。すでに、その愛くるしさでイギリス国民から愛されていますが、英王室では、過去に同じジョージという名前を持つ国王が6人もいたのをご存知でしょうか? 

 その1人が、エリザベス女王の父であり、ウィリアム王子の曽祖父にあたるジョージ6世。映画『英国王のスピーチ(原題:The King’s Speech)』の主人公の王様です。同作は、2011年のアカデミー賞で作品賞を受賞した作品なので、ご覧になった方も多いでしょう。

 映画の中でも描かれている通り、ジョージ6世は、人前で話すときに言葉を上手く出せなう「吃音(きつおん)」に悩んでいました。同作では、第二次世界大戦に直面し、国王としてのスピーチに迫られたジョージ6世が、言語療法士のライオネル・ローグと出会い、吃音が改善していく様子を丁寧に描いています。

 同作で描かれる療法には、まったく根拠がないことではなく、吃音の専門医・菊池良和さんも、本書『吃音のリスクマネジメント:備えあれば憂いなし』のなかで、「吃音者の誤解や悩み、不思議なメカニズムを非常によく記された名作です」と評価。菊池さんも診察の際には、同作に言及し「吃音は、『恥ずかしいこと、隠すべきもの』と思い込んできた親や本人にとって、『昔のイギリスの王様も吃音なんですよ』と説明すると、親御さん、本人の笑顔が少し出てきます」(本書より)と明かしています。

 吃音は世界中で同じ割合で発症し、実に100人に1人いるとも言われます。現代でも原因は特定されておらず、治療法も確立されていません。一般に、吃音の悩みと言えば、ジョージ6世のように、人前でスピーチをするときにうまく話せず、冷や汗をかいてしまう…という状況を思い浮かべる方がほとんどでしょう。
 そういった場面に遭遇すると、親や先生は、良かれと思って「もう一度言ってごらん」「ゆっくり話しなさい」「深呼吸して、落ち着いて」などと言ってしまいがちですが、これらの言葉は禁忌発言。効果がないだけでなく、本人の「今のあるがままの姿」を否定し、話す意欲まで低下させてしまうので、表面的なことに注目するよりも、本人が話す内容や意欲を伸ばすことが有効だと述べています。

 また、スピーチに限らず、日常生活でも困る場面はたくさんあります。たとえば、吃音に悩む31歳の女性は、本当はお店で「アイスコーヒー」を飲みたかったのに、「ア」という発音が難しいため、つい「ホットコーヒー」を注文してしまうと言います。吃音を隠すために、自分が食べたい料理ではなく、「言える」メニューを注文する状況、つまり、吃音に人生を左右され、生活の質が低下している状態にあるのです。
 菊池さんは、「吃音を隠す工夫も吃音なのだから、自分を変えたいのならば、ことばの言い換える癖からやめて、自分のことばでしゃべりましょう(発話意欲)。そして、自分の行きたい場所に行き(行動欲)、食べたいものを食べましょう(食欲)」(本書より)と説明しています。

 実は、菊池さん自身が吃音当事者で「吃音の悩みから解放されるには、医師になるしかない」と決意し、猛勉強の末に医師になった人物でもあります。その半生は『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社刊)として出版され、大きな感動を呼びました。当事者でもあり支援者でもある菊池さんが綴る本書は、吃音に悩む人の不安はもちろんですが、親や先生など支援者の悩みに応える一冊となっています。

【関連リンク】
NPO法人 全国言友会連絡協議会
http://zengenren.org/

【ニュース】吃音「やりたい仕事できる」 中高生ら向け催し、博多で3月22日(朝日新聞アピタル)

2015年3月12日に朝日新聞の医療系情報を扱うアピタルのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。

※これは今月に福岡県で開催される 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」についての関連記事ですね。

【告知】2015年3月22日 「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」 主催:福岡言友会・全国言友会連絡協議会  講師:菊池良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師・医学博士)
http://stutteringperson.blogspot.jp/2015/02/2015322-7.html


「第7回 九州・中高校生吃音者のつどい」公式ホームページ

九州・中高校生吃音者のつどい
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参加者の声              (アンケートより抜粋)
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九州・中高校生吃音者のつどいについて
最新情報
2015年3月22日(日)
                  第7回九州・中高校生吃音者のつどい開催決定!

13:00~17:00 (受付:12:30~)
場所:麻生リハビリテーション大学校 
〒812-0007 福岡市博多区東比恵3-2-1 
「地下鉄東比恵駅」5番出口(エレベーター)出てすぐ。
当日の主な内容(予定)
○言友会・吃音基礎知識の紹介
○体験談発表(高校生、大学生、成人等)
○ワークショップ
・中高校生グループ 
◎グループワーク:将来(仕事、進学)、学校生活について言友会会員さんに話してみましょう。同世代の中高校生と語り合いましょう。
・保護者グループ
*詳しい内容は現在検討中
参加費:500円(保護者、会員以外の参加者)
中高校生、福岡言友会会員は無料
当日参加も可能ですが
3月8日(日)までに「お問い合わせ」から申し込んで頂けたら
準備の都合上助かります。




新聞記事本体


 話す時に同じ音を繰り返したり、滑らかに話せなかったりする「吃音(きつおん)」のある中高生らが悩みや体験を分かち合う催しが、22日に福岡市博多区の麻生リハビリテーション大学校で開かれる。吃音に悩んできたが、希望通りに就職先を決めた男性が体験を語る。

 吃音の人たちによる自助グループ「福岡言友(げんゆう)会」が主催する「九州・中高生吃音者のつどい」で、八女市の立石一暉(かずき)さん(22)が体験談を披露する。
 立石さんは小学1年生の頃、授業で発表しようとした時にうまく話せず、吃音に気づいた。高校生になっても悩みは消えなかった。働いている自分の姿が想像できず、将来に希望を持てないでいた。

 だが福岡言友会が、そんな思いを変えるきっかけとなる。例会やイベントに行くうちに、福岡教育大の教授に出会った。吃音がありながら、大勢の学生を相手に連日90分講義していた。「何でもなろうと思えばなれるんだ、と前向きに考えられるようになった」
 将来の職業として臨床検査技師を目指した。子供の頃から病院に親近感があり、生物学に興味があったからだ。だが、患者の検査結果を速やかに医師に伝える必要がある仕事だ。…「続きはログイン・ご購入後に読めます」

【ニュース】「面接で名前が言えない」「言葉が詰まってしまう」… 吃音者の就労支援にNPOが乗り出す(ガジェット通信・キャリコネ)

2015年2月28日にガジェット通信・キャリコネのウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※これは中日新聞と東京新聞の記事をもとにして書いた記事のようです。やはり吃音者側と企業側のマッチングのことが書いてありますね。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」

↑これが本当に大切だと思います。現在でも吃音は精神的なもの、緊張しているからであると言われることがあります。さらに言えば、吃音があっても成功者がいるからその人を見習え!なんて発言をされる場合もあります。


http://getnews.jp/archives/839979

話そうとすると言葉がスムーズに出てこない、つっかかってしまうなどの症状に悩む吃音者向けの就職マッチングサイトが、この春のスタートに向けて動き出している。
企画を進めているのは、中京圏の吃音者らが昨年設立したNPO法人「吃音とともに就労を支援する会」。団体の理事で自身も吃音者である森川兵一さん(39)によると、吃音者は人口の1%はいると言われており、特に若い人はコンプレックスに感じることで症状がよりひどくなることがあるという。

「周囲の理解」があればパフォーマンスを発揮できる

吃音者は就職活動でも苦労することが多いようで、「面接に行っても自分の名前を言おうとして詰まってしまったり、肝心なときに声が出なかったりして落ちてしまう」と森川さんは明かす。
集団面接になると声を出すのが怖くなってしまい、一言も発せなくなる人もいるという。就職した後も吃音によって電話対応や社内でのコミュニケーションに苦心し、せっかく入った会社を数年で辞めてしまうケースも少なくない。
話すことに苦手意識があるため、営業などを避けて、製造業の技術職など話をしなくてもいい職種を選ぶ人も多いという。

現在進めているマッチングサイトは、吃音症状を持つ求職者と、企業とを結びつけるもの。求職者と企業が互いに情報を閲覧することができ、面接の希望があれば無料で仲介する。新卒と中途、どちらの求人も扱う予定だ。現在登録者と企業を募集している。
企業に登録してもらうにあたっては、吃音者のことを理解してもらうよう、吃音に関する資料を提供したり、実際にNPOのスタッフ出向いて吃音について説明したりするという。

「『経営者』の中には『努力すれば吃音は治る』と思っている人も多いのですが、そういう性質のものではないということを分かってもらうことが重要です」
周囲の理解があれば吃音者のプレッシャーも軽減され、萎縮することなくパフォーマンスを発揮することができる。また、リラックスすることができれば、結果として吃音症状が軽くなることもあるという。
吃音の子どもを持つ親からも「将来就職できるのか」と相談
森川さんは吃音者には「真面目で賢い人が少なくない」とも指摘する。大学の推薦枠で大手企業の面接を受けたりするが、やはり面接で喋ることができずに、就職では苦労するという。その一方で、きちんとした環境が整えば人一倍頑張る傾向があるということだ。

「優秀で高学歴の人も多い。ただ、頭では色々考えることができても、声に出そうとするとブロックされてしまうんです。喋るのが苦手という部分だけを大目に見ていただければ、企業の中でも十分力になることができると思います」
同法人の活動は2月26日付の中日新聞でも紹介され、問い合わせが殺到しているそうだ。吃音者だけでなく吃音者の子どもを持った親からも「将来ちゃんと就職できるのか」といった相談が寄せられたという。普段表には出てこないが、本人も周囲もそれだけ心配しているということなのだろう。

ツイッターには、「吃音者は、吃音を理解してもらうまでに大きなハードルがある。その部分が最初から取り払われているところを探せるのは素晴らしいと思う」と評価する声が出ていた。

【ニュース】吃音者就活、サイトで支援 NPO法人が計画(東京新聞)

2015年2月26日に東京新聞のウェブニュースでこんな記事がありましたので紹介。
※やはり吃音者が情報を発信をして。そしてそれを受け入れてくれる理解してくれる企業というのは大切ですね。これからもこのような企業が増えてくると嬉しいです。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015022602000156.html



 言葉が詰まって流ちょうに話せない吃音(きつおん)で就職活動に悩む学生らを支援しようと、NPO法人「吃音とともに就労を支援する会」(名古屋市千種区)が、求職者と理解のある企業をインターネットでつなげようと準備を進めている。採用や職場で不当な扱いをしない企業を全国で募り、サイトで紹介。求職者が安心して面接に臨める環境づくりを目指す。 (山本真嗣)

 同会は名古屋市や三重県の吃音者や支援者ら五人が昨夏に設立。自身も吃音者で、理事の会社員森川兵一(へいいち)さん(39)によると、吃音者は面接などで症状が出ると「おどおどしている」などと誤解を受けやすい。いつまでも採用されなかったり、話さない仕事を選んだりする人も少なくない。

 同会が設けている専門サイト「どーもわーく」に、求職者と吃音に理解のある企業に登録してもらう。それぞれが互いの情報を閲覧でき、求職者が面接を望む場合は当面、無料で仲介。面接前には、同会が企業側に吃音者の特徴や職場で配慮してほしいことなどを説明する。職業紹介の国の許可を得られれば、今夏ごろから始めたい考えだ。

 フェイスブックもあり、働いている吃音者にボランティアの相談相手として登録してもらい、求職者が希望職種の“先輩”と話せる場もつくる。
 理事長で歯科医師の竹内俊充さん(42)は就職面接を申し込む電話で、自分の氏名が言えずに苦しんだ。岐阜県の歯科医院に就職したが、治療内容をマニュアル通り患者に説明することを求められ、三カ月で退職を余儀なくされた。
 次に働いた名古屋市の歯科医院は苦しいときはホワイトボードで説明することができ、懸命さが伝わり、患者の反応は良かったという。現在は訪問歯科医院を開業し、吃音者もスタッフに雇う。竹内さんは「周囲の理解と少しの環境が整えば十分に力を発揮できる」と話す。

 サイトには実際に吃音者を採用した企業のインタビューも。名古屋市の産業用設備設計・製造会社「サイトー」は二年前に二人を技術職で採用。社長の斎藤充広さん(38)によると、当初は同じ部署の社員から「受け答えに時間がかかる」「いつも緊張し、口ごもる」などの声があった。だが、斎藤さんが全社員の前で「吃音を個性として受け入れてほしい」と説明した後は理解が進み、「ほとんど支障がない」という。
 サイトは「どーもわーく」で検索。同会は寄付金で運営しており、賛助会員(年会費は一口五千円)を募集中。会員には年一回、伊勢志摩地方の特産品を送る。問い合わせは同会=電052(734)6267=へ。

<吃音> 言語障害の一つで、大半は幼児期に発症。「お、お、お、おはよう」と同じ音を繰り返したり、最初の言葉が出なかったりする。数年で自然消滅する場合も多く、成人の1%に吃音があるとされるが、原因は不明。対処できる病院も少なく、言語聴覚士や耳鼻咽喉科、心療内科などの医師が、発声法のリハビリや薬物療法などおのおのの方法で取り組んでいる。